タイル張りのキッチンは、おしゃれで憧れますよね。
しかし、タイルをたくさん貼ると費用もかさみますし、そもそも賃貸物件にお住まいの方はできることに限りがあるため、タイル壁を諦めざるを得ない、という方もいるでしょう。
そこでおすすめなのがタイルシートです。
タイルシートとはどういった商品なのか、その特徴やメリットなどをご紹介していきます。
タイルシートってどんなもの?
キッチンをリメイクする際に人気を集めているタイルシートですが、そもそもタイルシートとはどんなものなのでしょうか。
タイルシートは、簡単に言うと「タイルがデザインされたシール」のことです。
シールのように手軽に壁に貼り付けることができるため、DIY初心者にもおすすめの製品です。
実際に、本物のタイルを壁に貼るとなると材料費がかかる上、タイル1枚1枚を貼って乾燥させるため、手間も時間もかかります。
職人でも根気の要る大変な作業となりますので、素人では難しいかもしれません。
その点タイルシートは、壁の寸法を正確に測って大きさを揃えることができれば、誰でもキッチンを簡単にタイル張りすることが可能です。
このタイルシートの素材は「アルミニウム」でできているため、カッターやはさみなどで簡単にカットすることができます。
また、タイルシートとあなどるなかれ、表面が凸凹としていたりツルツルとして光沢があるなど、見た目も質感もタイルに非常に似ているのが特徴の1つです。
タイルシートの価格は、販売元や商品によって異なりますが、31cm×31cmの大きさでおよそ1,000円からとリーズナブルです。
また、セット販売でお得に購入できるものもありますので、使用したい場所と範囲をよく考えて購入するとよいでしょう。
キッチンを簡単にリメイクできるタイルシートの特徴とメリット!
では、キッチンにタイルシートを貼ることでどんなメリットがあるのでしょうか。
●リフォームが簡単
タイルシートを一面に貼ると、その印象はがらりと変わります。
そのため、「キッチンをリフォームしたいけど、費用を抑えたい」という方はもちろん、「賃貸物件に住んでいるためリフォーム自体が難しい」という方にもぴったりな製品と言えるでしょう。
タイルシートは、様々な色や柄のタイルが豊富ですので、お好みのタイルを選びやすいのもよい点ですね。
●油や水汚れに強い
キッチンは、水周りやコンロ周りなどの汚れが付きやすく、気になる部分でもありますよね。
タイルシートは防水加工が施されているため、水にも強く、油はねもサッと拭くだけで簡単に落とすことができます。
また、本物のタイルは、タイルとタイルを繋ぐ目地というものが間にありますが、この目地は油汚れなどが付きやすく、汚れを放って置くとどんどん蓄積され落ちにくくなるのが難点です。
その点プリントされたタイルシートでしたら、目地の汚れが気になることもありません。
●熱にも強い
タイルシートは耐火性があるのも特徴の1つです。
そのため、コンロ周りのアレンジにもお使いいただけます。
ただし、耐熱温度は120℃となりますので、使用する際は必ずコンロから15cm以上離したところでお使いください。
タイルシートにもデメリットはある
タイルシートには、様々なメリットがある一方で、やはりデメリットも少なからず存在します。
ここではタイルシートのデメリットについてご紹介していきます。
タイルシートはあくまでも手軽にリメイクするための製品であり、「シールで貼り付けるだけ」といった非常に簡易的な方法となりますので、耐久性はあまり望めません。
そのため、床材として使用するのは適していないでしょう。
そして、本物のタイルと似た質感や見た目であったとしても、やはり、本物と実際に見比べてしまうとチープな印象を受けます。
質感やデザイン性の高さを比べてしまうと、やはりタイルシートではなく本物のタイルのほうが勝っていると考えられます。
また、あくまでもシールですので、長年使用していると耐久性が落ち、壁から剥がれ落ちてしまうこともあるかもしれません。
このようなデメリットがありますが、キッチンの雰囲気を簡単に変化させることができるのは、タイルシートならではの魅力です。
こういった点もよく考えながら、どこに必要なのかということをよく確認した上で、賢く利用していきましょう。
キッチンにおすすめ!タイルシートの種類
タイルシートは本物のタイルと比べてしまうとデザインには限度がありますが、それでもその種類は様々です。
ここでは、キッチンにおすすめなタイルシートの種類についてご紹介していきましょう。
●コラベルタイル柄
ランタンのような形が特徴的なコラベルタイルは、北欧インテリアやナチュラルなインテリアとの相性がよいです。
コラベルタイルは、いくつかの色を組み合わせたものや、グレーやホワイト一色で統一されたものなどその種類も様々です。
カラーによって、大きく印象が異なりますので、お好きなタイプを選んでみてください。
●モザイクタイル柄
モザイク柄は、複数のカラーを組み合わせることで、ポップな印象にしたり、シックな印象にすることも可能です。
色の選択肢も広いため、ご自分の好みのものを選択しやすいでしょう。
●サブウェイタイル柄
ブルックリンスタイルにピッタリなサブウェイタイルも、タイルシートで簡単に取り入れることができます。
ブラックを選べば男らしくかっこいいキッチンに、定番のホワイトを選べばニューヨークのカフェのようなキッチンに仕上げることができます。
陶器製のタイルシールなら見た目もよし!
ここまでご紹介してきたタイルシートは「アルミニウム製」のもので、リメイクのしやすさやお手入れが簡単であること、また値段が安い点を魅力としてお伝えしてきました。
そして、簡易的なリメイク商品でありながらツルツルとした質感や表面の凸凹加工を施しており、本物のタイルと似ているのも人気の理由の1つでしょう。
ただし、いくら似ているとは言え、やはり本物のタイルと比べてしまうと若干のチープさは否めません。
そこでおすすめなのが、陶器でできたタイルシールです。
こちらのタイルシールは、本物のタイルの裏面に粘着製のテープが付いている商品で、タイルシートと同様に手軽に壁に貼ることが可能です。
代表的なものとしては、モザイクタイルのシートで、「20mmの各タイルを15cmの各シート」として1枚から販売しています。
販売価格は商品によって異なりますが、こちらのモザイクタイルのシートなら1枚およそ500円で購入することが可能です。
ほかにも、コラベル柄のタイルも1枚100円ほどで販売されています。
このようなタイルシールは、ちょっとしたリメイクや、キッチンの壁を飾るインテリアとしても活躍してくれます。
キッチンだけじゃない!タイルシートでプチリフォーム
タイルシートを活用できる場所はキッチンだけではありません。
例えば、水はねが気になる部分である「洗面台」をタイルシートでリメイクする方法があります。
洗面台のシンクから繋がる壁の立ち上がり部分は、手を洗ったりするときに水がはねやすく、汚れが目立ちすい部分です。
その壁部分にタイルシートを貼ることで、普段のお手入れを簡単にし、いつも綺麗に保つことができます。
ほかにも、汚れや傷が気になる壁にタイルシートを貼り付ける方法もおすすめです。
壁紙は、ちょっとした衝撃で凹んでしまったり、手垢などで黒ずんでしまうことも少なくありません。
見栄えが悪くなった壁紙にタイルシートを貼り付ければ、まるで新品のように生まれ変わらせることができます。
また、タイルシートの特徴として、曲線にも貼ることが可能であることが挙げられます。
つまり、壁のような面だけでなく、キッチンカウンターの丸みを帯びたコーナーや、テーブルの角までも貼ることが可能なのです。
このように、タイルシートでのリメイクはキッチンだけでなく、様々な場所に活用することができます。
タイルシートで、お部屋のリメイクを楽しんでみてくださいね。
タイルシートでキッチンを手軽にリメイク
タイル張りのキッチンに憧れを持つ方も少なくないでしょう。
しかし、「予算が少ないこと」や「賃貸にお住まいの場合」など、様々な事情で実現が難しいこともあります。
そのようなときに活躍するのがタイルシートです。
タイルシートは誰でも簡単に貼ることができるため、DIY初心者にも人気が高く、また費用が安く済むことも人気の理由です。
壁をタイル風に仕上げることで、簡単におしゃれなキッチンに変身させることができるでしょう。
ぜひ活用してみてくださいね。