「ベッドルームの雰囲気を、手軽に変えて楽しんでみたい…」
そう思ったことはありませんか?
大掛かりなリフォーム無しで簡単にベッドルームをイメージチェンジするには、ベッドリネンのカバーを交換する方法が有効です。
しかし、いざショップをのぞいてみると、大量のリネンカバーアイテムを前に目移りしてしまい、なかなか決められず迷ってしまいがちです。
そこで、リネンカバー各種を効率よく上手に選び、ベッドルームをおしゃれにまとめるにはどういった点に注目すればよいか、具体的なポイントをいくつかご説明していきます。
おしゃれなベッドリネンカバーを選ぶ際のポイントは5つ
迷わずおしゃれなベッドリネンカバーを選ぶには、「最もこだわりたいポイントは何か?」ということを、まずハッキリさせることです。
そのあと、他のポイントについて優先順位を決めてチョイスしていくと、寝室コーデがスムーズに進むかと思います。
押さえるべき基本的なポイントは、価格、サイズ、素材、デザイン、色の5つです。
サイズは必ずチェックすべきポイントで、それ以外もできるだけ具体的に選択基準を明確にしておきます。
たとえば、優先順位が、素材>色>デザイン>価格だったとします。
この順番で、「天然素材>ホワイト基調>北欧モダン>総予算○○円」といった感じに、こだわり内容を決めます。
その上で、頭の中に実現したいベッドルームのイメージを思い浮かべつつ、ピッタリ合うリネンカバーを選んでいきましょう。
価格については、セット商品か単品組み合わせか、予算と相談しつつ決める必要があります。
セット内容にもいろいろありますので、どの種類のベッドリネンカバーを購入するか決めておきましょう。
ベッドリネンカバーのサイズについてのチェックポイント
まずはベッドサイズを把握し、それを目安に適切なサイズのリネンカバーを選び、寝室コーデをおしゃれに決めていきましょう。
シングル・セミダブル・ダブル・クイーン・キングが一般的なサイズですが、ロングやワイドバージョンもあります。
基本のベッドアイテムは、ベッドパッド・ボックスシーツ(orフラットシーツ)・掛布団カバー・枕カバーなどです。
ベッドパッドはマットレスの上に敷いて汗などを吸収させる、マットレスの湿気やカビ対策用必須アイテムです。
ボックスシーツは、ベッドパッドからマットレスの下までを覆うゴム付きシーツです。
ベッドの幅・長さに合わせて選びますが、マチはマットレスの厚み+底部に巻き込まれる生地の長さが5~10センチ必要です。
ベッドパッドをフラットシーツで覆い、余った生地(15~20センチは必要)をマットレスの下に入れ込む方法もあります。
掛け布団は、「側サイズ」(綿を入れる前の生地のみのサイズ)と、「製品サイズ」(綿が入った後の仕上がりサイズ)の2通りのサイズ表記法があります。
タグに表示されている掛け布団本体のサイズは「側サイズ」表記が多く、カバーは「製品サイズ」表記が多いようです。
製品サイズのほうが綿の厚みの分だけ小さくなるので、掛け布団の側サイズ表記で5~10センチほど大きめでも、カバーの製品サイズに合わせればOKです。
たとえば、側サイズ160センチ×220センチの掛け布団でも、製品サイズ150センチ×210センチのシングルサイズのカバーでピッタリです。
枕カバーは合わせ式・ファスナー式・封筒式などがあり、43×63センチのシングル用を主流に、各種サイズがあります。
枕のサイズに合うおしゃれなカバーを探してみましょう。
ベッドリネンカバーは見た目のおしゃれ感だけでなく素材・生地タイプ選びも重要
ベッドリネンカバーは直接肌に触れるアイテムなので、毎日使用することを考えれば、素材・生地タイプを吟味することはとても大切です。
実際に触れてみて、自分の好みに合う手触り・肌触りのものを選ぶとよいでしょう。
季節によって好ましいと感じる素材・生地は違いますので、夏用・冬用など、カバーを交換することをおすすめします。
●素材
綿・麻・絹100%の天然素材が、保湿性・吸湿性・発散性・通気性に優れ、安眠効果も高く一番のおすすめです。
綿はオールシーズンOKの、赤ちゃんの肌にも優しいしなやかな素材です。
最高級品のエジプトコットンをはじめ、オーガニックコットン・フランネルコットンなど種類が豊富です。
麻は、サラっとした肌触りで蒸れにくいため、夏用素材に選ばれることが多いようです。
フレンチリネン・ラミーリネンなど、麻の種類も多種多様です。
シルクは「繊維の女王」と呼ばれる美しい光沢のある高級素材で、ラグジュアリーでなめらかな肌触りが特長です。
●生地
繊維の織り方・編み方の違いでさまざまなテクスチュアの生地になります。
平織は、丈夫で肌触りがしっかりしたタイプで、カバーを長く使いたい人向けでしょう。
サテンは、耐久性はやや劣りますが、光沢があり、なめらかな肌触りは快適な贅沢感が味わえて、ファンは多いようです。
綾織は、肌触りの柔らかさと耐久性の点で、平織とサテンの中間に位置します。
他に、表面に凸凹があるサッカー生地は、肌へまとわりつかず真夏の熱帯夜向きとして重宝されます。
パイル生地はタオル地状で吸湿性が高く、優しく柔らかな感触が魅力です。
ガーゼ生地は、1重~3重がありソフトな手触りが人気です。
見た目のおしゃれ感に気を取られがちですが、素材・生地にも注目してカバー選びをしましょう。
デザインテーマに沿っておしゃれなベッドリネンカバー選びを進めよう
ベッドルームをどんな雰囲気にまとめたいのか具体的なイメージを持つことは、リネンカバー選びをする上で大切です。
人気ブランドなどでよく目にするデザイン提案には、以下のようなものがあります。
●ラグジュアリー&エレガント…セレブリティの邸宅のような贅沢感溢れるハイセンスなイメージ
●ナチュラルテイスト…北欧風はじめ、木目やファブリックの温もり・優しさを強調した自然派のデザイン
●ロマンチック&ガーリー…キュートな花柄を全面にあしらうなど、夢ある雰囲気にまとめた姫系ベッドルーム
●クール&ホテルライク…生活感を出さず、スタイリッシュなホテル感覚の都会派テイスト
●和モダン…伝統美を生かしつつ、モダンな感覚で和をスマートにアレンジ
●アジアンテイスト…照明器具なども工夫しつつ、エキゾチックな南国リゾート感覚で個性を演出
●カントリースタイル…使い込んだ木の良さや、ざっくりしたラフな感覚を主張したナチュラルなタッチ
●ヨーロピアンクラシック…小物や家具なども含め、アンティークな感性でまとめた落ち着いた正統派クラシカルデザイン
●ラスティックスタイル…レンガ・丸太・タイル柄などの自然感を取り入れた、素朴でどこか懐かしい田舎風テイスト
自分好みのデザインテーマに沿ってベッドリネンカバーをチョイスし、ベッドルームをおしゃれに演出していきましょう。
ベッドリネンカバーを中心にベッドルームをおしゃれにトータルカラーコーデ
ひとくちにベッドリネンカバーといっても、種類はいろいろあります。
枕カバー・ベッドスプレッド・ベッドスカート・クッションカバー・掛け布団カバーなど実に多種多様です。
最終的にベッドルーム全体の印象がちぐはぐにならないように各アイテムを選び、バランスよくトータルカラーコーデをするのが大事です。
インテリアカラーを決める際の基本は、①ベースカラー②メインカラー③アクセントカラーの3種類のカラーの配分を考えることです。
この3つのカラーを意識した上でベッドリネンカバーを選んでいくと、全体の印象がおしゃれに決まります。
①ベースカラー
天井・床・壁など、部屋の70%ほどを占めるカラーです。
部屋の土台となるカラーで、既に決まっている場合が多いので、大規模なリフォームをする場合以外はあまり簡単にチェンジできません。
白・黒・ベージュ・アイボリーなど、飽きの来ない無難なカラーが選ばれているケースが多いのではないでしょうか。
②メインカラー
部屋のイメージを印象づけるカラーで、部屋全体の面積の25%ほどをメインカラーでまとめるとバランスよくおさまります。
カーテンや、ソファなど比較的大きめの家具の他、ベッドスプレッドやラグなど面積の大きいベッドリネンなどに採用します。
ベースカラーとのマッチング効果を考えつつ、色数は多くても3種までにおさえるとすっきりまとまります。
③アクセントカラー
インテリアにメリハリをつけるカラーで、部屋全体の5%ほどの面積に用います。
枕カバーやクッションカバーなどの小物類に使うのが一般的です。
鮮やかな色を1色だけに絞って配すると、空間がビビッドに引き締まり、おしゃれに仕上がります。
ベッドメイキング方法も考慮したリネンカバー選びでおしゃれな寝室づくりを
ベッドリネンカバー選びは気に入った単品をマッチングさせるのもいいですが、あらかじめデザイン提案されたセット商品を利用するのも便利です。
セット内容にもいろいろありますが、「掛布団カバー+ボックスシーツ(orフラットシーツ)+枕カバー」の3点セットが一般的でしょう。
手持ちのラグや小物類と組み合わせたり、必要に応じて単品を追加するなど、フレキシブルに考えていきましょう。
裏表で色合いやデザインを変えたリバーシブルタイプの商品もよく見かけますが、両面を上手く利用できるならお得です。
また、ベッドメイキングの手法を海外スタイルで決めたい場合は、選ぶリネンカバーの種類も違ってきます。
海外でよく見られるのは、羽毛インナーを中に入れた「デュベカバー」を掛け布団として使う「デュベスタイル」ですが、最近は日本の高級ホテルなどでも人気が高まっているようです。
ベッド全体を覆い隠す「ベッドスプレッド」や、ベッドの足元を飾る「ベッドスロー」の採用も、海外テイストに仕上がってとてもおしゃれです。
他には、複数のクッションや飾り枕(デコラティブピロー)にカバーをかけて配置するのも、海外風ベッドメイキングの特徴の1つです。
最後に、畳に布団式の和風スタイルに慣れた日本では、ベッドのマットレスに手持ちの敷布団を併用する方もおられるようです。
しかし、マットレス本来の寝心地を損なって腰痛を起こしたり、湿気からくるカビ・ダニの心配もあり、あまりおすすめできないとの意見もあるので要注意です。
ベッドルームのイメチェンは思ったより簡単!おしゃれなカバーをどんどん選ぼう
ベッドリネンカバーには、おしゃれで豊富なラインナップが揃っているものです。
選択肢が多いので、積極的に寝室のイメージチェンジを楽しむことができますね。
気分や季節によって、自由・手軽にベッドリネンカバーを好みのスタイルに着替えてみましょう。
お気に入りデザインの寝室なら心身ともにくつろげて、快適な睡眠と心地よい朝の目覚めが得られるでしょう。
健康上のメリットが大きいことも考えれば、ベッドルームのコーディネートについて、今よりこだわりを持ってみる価値は大いにありそうですね。