ベッドのヘッドボードの意味って?あり・なしどちらを選ぶ?

最終更新日:2019/05/15

ベッドの頭側にある端に取り付けられているヘッドボード。

ヘッドボードはただ単に飾り、と思われている方もいるかもしれませんが、実はいくつか役割があります。

ここでは、ヘッドボードの役割をはじめ、ヘッドボードが必要かそうでないか、いろいろな角度から見ながら「あり」か「なし」、どちらを選ぶか考えてみましょう。

ベッドのヘッドボードの種類

まずは、ヘッドボードの種類について理解しておきましょう。

ヘッドボードの種類は主に2つあり、1つに板状のパネルタイプがあります。

パネルタイプのヘッドボードはデザインがさまざまで、おしゃれなものが多いです。

ファブリック張りや、木製、アイアンなどが主で、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

もう1つに、棚タイプのものがあります。

こちらのタイプは、ものを置く収納スペースがあるだけでなく、コンセントやライトがついていたりと、あらゆる機能が備わっていることも多いです。

棚タイプのヘッドボードは、便利な機能がついていることも多いため、寝る前の動作をスムーズにサポートしてくれます。

例えば、ベッドの上でスマホをいじったり本を読む場合、眠る前にベッドから出て電気を消さなければなりませんが、ライト付きのものでしたら手を伸ばすだけでライトを消すことができます。

また、スマホの充電器に必要なコンセントがベッドから遠い場合、移動する必要があったり、充電しながらスマホをいじることができないという問題もあります。

その点、コンセントが付属しているヘッドボードでしたら、これらの問題を解消してくれますね。

このようなことも、ヘッドボードがありかなしか、選択する際の決め手となるでしょう。

ベッドについてるヘッドボードの役割

冒頭でもお伝えしたように、ベッドのヘッドボードは飾りと思われている方も少なくありません。

その考えも決して間違いではなく、ヘッドボードはデザイン的な役割を持っています。

ベッドのデザイン性は、フレームの色や素材に加え、ヘッドボードの存在も大きいといいます。

また、ベッドというものはベッドカバーや布団などでフレームの大半部分は隠れてしまうことになりますから、ベッド本体に関わる印象は薄くなってしまいます。

その点、ヘッドボードはカバーなどで隠れてしまうこともありませんから、インテリアとして活き、ベッドの顔ともいえる役目を備わっているといえるでしょう。

ベッドの個性を主張するためにも、ヘッドボードは欠かせないものなのです。

ほかにも、枕のズレを防止する役割もあるといいます。

ベッドの頭側の部分を壁にぴったりとくっ付けることができたら、枕が落ちてしまう心配は少ないですが、間取りなどの関係で必ずしも壁にピッタリとくっ付けることができない場合もあるかもしれません。

ヘッドボードがあることで、壁の代わりになり枕が落ちてしまうのを防ぐ効果を果たしてくれます。

ほかにも、寄りかかる際の背もたれとしても活躍します。

ベッドの上で読書をしたい、そのようなシーンのとき、背もたれがあるとくつろぎながら読書をすることができます。

このようにヘッドボードにはいくつもの役割を持っており、これらの点を考慮してみるとありかなし、どちらを選択するべきか分かりやすくなります。

ヘッドボード「あり・なし」それぞれのメリットデメリット

ではここから、ヘッドボードがありの場合となしの場合のメリットデメリットについてご紹介していきます。

どちらを選択するか、参考にしてみてください。

まず、ヘッドボードがありの場合のメリットデメリットについて解説します。

●メリット

・マットレスや枕のズレを防止できる
・ベッドのインテリア性が高く、高級感がある
・背もたれとして使用できる
・棚タイプは機能性が高く便利

先ほど触れた役割の内容と被る部分ではありますが、ヘッドボードがあることでベッドの上を快適に過ごすことができます。

●デメリット

・場所を取る
・ホコリが溜まりやすくなる

ヘッドボードは、プレートタイプのものでも5cmほど長くなりますから、棚タイプはさらに場所を取ることが考えられます。

また、ヘッドボードがあることで圧迫感を生み出し、お部屋を狭く見せてしまう可能性もあります。

そして、マットレスとヘッドボードの隙間にホコリが溜まりやすく、ダニやハウスダストなどの問題が懸念されます。

続いて、なしの場合のメリットデメリットを解説します。

●メリット

・スペースを広く取ることができる
・ホコリがたまりにくい
・シーツを交換しやすい
・費用が安く済む
・移動が楽で配置する場所を選ばない

ヘッドボードがない分、費用を安く抑えることができます。

そして、移動も楽に行うことができ、配置する場所を選ぶこともありません。

●デメリット

・ずれやすい
・便利さに欠ける

棚付きタイプに比べると、やはり便利さは劣ります。

インテリア性で考えた場合ベッドのヘッドボードは「あり」か「なし」か

ベッドをインテリアとして考えるのならば、ヘッドボードはあり、なし、どちらを選択すればよいのでしょうか。

ヘッドボードは、ベッドのインテリア性を活かし、ベッドの顔ともなる部分です。

ベッドにインテリア性が欲しい、高級感のあるベッドが好みという方は、ヘッドボードがあるものを選択することをおすすめします。

ベッドは家具の中でも大きいものになりますから、お部屋の中に置くと存在感が出てしまうものです。

そのベッドの個性を出し、インテリアとして目立たせるには、ヘッドボードは必須アイテムとなるでしょう。

前にもお伝えしたように、ヘッドボードにはファブリック、木製、アイアンなど種類が豊富です。

カントリー調のお部屋を好む方は、白やナチュラルブラウンの木製のものを、インダストリアルやヨーロピアンテイストを好む方には、黒のアイアンをといったように、それぞれの雰囲気に合ったものを選択するとお部屋によく馴染み、おしゃれなインテリアとして映えます。

一方で、「シンプルなお部屋にしたい」という方は、ヘッドボードは「なし」という選択もよいと思います。

ヘッドボードは、インテリア性が高いためお部屋の中で主張しすぎてしまうことも考えられます。

シンプルで飾り気のないベッドを好むのであれば、ヘッドボードはないほうがよいでしょう。

デザイン性やインテリア性は、人それぞれ異なるものであり、どちらを選べばよいか一概にはいえませんから、ここはご自分の好みのものを選択してみてください。

ヘッドボードがありかなしかの決め手はベッドの上でどう過ごすか

ここまで、ヘッドボードがありかなしかをさまざまな視点で考えてみました。

それでもどちらを選んだらよいのか悩んでいる方は、ベッドの上でどう過ごすかを決め手としてみてはいかがでしょうか。

ベッドは単純に寝るためのスペースに限らず、読書をしたり、テレビを見たり、スマホをいじったり、ときにはゲームもしたりすることもあるかもしれません。

そのようなとき、やはり機能が備わっているヘッドボードのほうが便利であること間違いありません。

一方で、ベッドは寝るだけという方であれば、ヘッドボードはなくても問題ないでしょう。

棚タイプのヘッドボードに取り付けられているコンセントやライトは、確かにあると便利ですが、なくても不便に感じない方もいらっしゃると思います。

まして、睡眠を取るだけの場所として限られているのなら、なおさらです。

あり、なし、どちらかで悩んでいる方は、ベッドの上での過ごし方を考えるとどちらを選択するべきか見えてくると思います。

ヘッドボードなしを選択したけど・・・やっぱり欲しい!

ベッドを購入する際に「ヘッドボードは必要ないな」と思い、ヘッドボードなしを選択された方の中でも、「やっぱりヘッドボードがあるものを購入すればよかった」と後悔している方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方も、安心してください。

ヘッドボードは単体でも販売されており、あとから取り付けることも可能です。

また、DIYで好みのヘッドボードを作り上げている方もいらっしゃいますので、DIYが好きな方は挑戦してみてもよいかもしれませんね。

DIYでヘッドボードを作っている方は、一枚の板を置いたり、木材を並べて繋ぎ合わせたり、工夫して作成しています。

特に面白いのが、奥行きのない木箱や本棚を置いたり、有孔ボードを取り付けるという方法です。

この方法であればそれほど手間もかかることもありませんし、DIYに挑戦したことがない、という方でも実践しやすいでしょう。

ちょっとした棚があることで、目覚まし時計やスマホなどを置くスペースとして活用することができます。

ヘッドボードがもともとない方でも、このようにあとからヘッドボードを取り付けたり、自作で置くことは可能ですので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

ヘッドボードの選択は自分次第

ヘッドボードについて解説してきましたが、役割についてまで知っている方は少ないのではないでしょうか。

ヘッドボードがありかなしかは、どちらにも一長一短ありますが、選ぶ際にはインテリア性やライフスタイルに合わせて選択しましょう。

また、ヘッドボードはあとからでも取り付けることが可能ですので、DIYがお好きな方は挑戦してみてもよいかもしれませんね。