便利なベッド下収納には湿気が溜まりやすい!対策方法は?

最終更新日:2019/04/19

ベッド下のデッドスペースを有効活用するために、収納として使用されている方も多いでしょう。

ベッド自体に収納スペースが付いたものや、ベッド下専用収納ケースの使用まで、たくさんの収納方法があります。

この記事では、ベッド下に湿気が溜まりやすい理由から、ベッド下に収納があることでさらにカビやダニが発生しやすくなる原因などをまとめています。

さらに、ベッド下の湿気対策をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ベッド下の収納にはどんなものがあるの?

ベッド下の収納には、どのような種類があるのでしょうか。

まずは、ベッド自体に収納スペースが付いているものを挙げてみます。

●収納ベッド・・・ベッド下を収納スペースとして使用

スライドレール付きでベッドフレームの両サイドに引き出しが付いているボックスタイプの他に、主に壁にベッドを付けて使用する、引き出しの反対側が空洞のタイプがあります。

●チェストベッド・・・浅型と深型の引き出しが複数付いていて収納ベッド以上の収納力がある

引き出しの反対側は、大物収納スペースになっているのが一般的です。

●ガス圧式跳ね上げベッド・・・ベッド下全てを収納スペースとして使用

ガス圧によって簡単に開閉でき、引き出すスペースを確保しなくてもよいという利点があります。

また、上記のようにベッド自体に収納が付いていない場合でも、ベッド下用収納ケースを使用すれば隙間スペースを有効活用できます。

ローベッドでも使用できる薄型のものをはじめ、サイズも豊富で、蓋付きやコマ付きなど形状も様々です。

実際にお使いのベッド下の広さや高さを考慮したうえで、収納したいものの大きさや量に合ったものを選ぶことになります。

今回は、ベッド下を収納スペースとして活用する際、問題になってくる湿気について考えてみましょう。

ベッド下に収納があるとさらに湿気が溜まりやすい!

お部屋の湿気の原因の1つに、窓から湿り気のある空気が入ってくることが挙げられます。

梅雨時はもちろん、結露が発生しやすい冬場なども湿気が溜まりやすいとされ、実は、お部屋の中は1年を通してそのほとんどが湿気やすい環境にあるのです。

断熱性を上げるために機密性に優れた住宅が増えていることも裏目となって、湿気の逃げ道がなくなっていることもその原因の1つと考えられています。

また、お部屋の中でもクローゼットや押入れの中などに湿気が溜まりやすいと言われていますが、ベッド下も通気性が悪く湿気に悩まされる場所です。

さらに、人は眠っている間にコップ1杯もの寝汗をかくと言われていて、この寝汗がマットレスに染み込み、湿気となってどんどん下に溜まってしまうのです。

このように、お部屋の中でも特に湿気が溜まりやすいベッド下ですが、ここに収納を設置するとどのようになるかはなんとなく想像がつきますよね。

収納スペースを確保することで、さらに風通しが悪くなり、空気の流れは極端に妨げられます。

ここでは、ベッド下収納があるとさらに湿気が溜まりやすいということを、しっかりと把握しておきましょう。

湿気が原因!ベッド下はカビやダニの温床

ベッド下に湿気が溜まることで問題になってくるのが、カビやダニです。

カビは高温多湿を好む真菌類で、相対湿度が60%を超えるとすごい勢いで増え始めると言われています。

低温でも活動ができるという、なかなか厄介な性質があり、アレルギーの原因にもなります。

また、ダニも高温多湿を好みます。

65%以上の湿度でダニの繁殖は活発化し、ハウスダストの元になったりアレルギーの原因にもなることで知られていますよね。

通気性が悪く湿気の溜まりやすいベッド下は、湿気を好むカビやダニにとっては願ってもない環境になります。

これに加えて、人が横になるベッドは肌が直接触れるため、髪の毛や皮脂、垢、フケなどがベッド下に落ちています。

また、通気性の悪い場所に埃は沈着して溜まりやすく、掃除のしにくい狭いスペースなので小さなゴミなども取りきれません。

これらが全てカビやダニの餌になってしまい、どんどん増えていきます。

ベッド下に収納があると、さらに空気が淀んで湿気やすく掃除も難しくなるので、状況は悪化していく一方です。

ベッド下に収納スペースを確保するのなら、特に湿気対策が重要になってくるのです。

ベッド下の湿気対策!まずはマットレスの湿気を取ろう

ベッド下の湿気対策の1つ目として、マットレスの湿気を取ることが大切です。

特に、ベッド下に収納がある場合は湿気が溜まりやすくなるので、マットレスの湿気対策も徹底することをおすすめします。

まず、マットレスは定期的に陰干ししましょう。

陰干しが難しい場合は、お部屋の壁に立てかけてマットの表と裏に風を通しておくだけでも効果があると言われています。

除湿シートをマットレスとシーツの間に入れておくと、マットレス内に湿気が染み込むのを防ぐことができます。

そして、肌に直接触れているシーツや敷パッドには、知らないうちにたっぷりと寝汗が染み込んでしまっているので、こまめに洗って取り替えておきましょう。

通気性の高い素材のものを選んで使用するのもいいですね。

また、通気性のよいスノコタイプの収納ベッドも販売されています。

これからベッドを購入しようとお考えの方で、ベッド下収納も欲しいと思われているのなら、このようなスノコタイプの収納ベッドも、ぜひ選択肢の1つに入れてみてください。

ベッド下の収納庫内の湿気も取ろう!

ベッド下の湿気対策の2つ目として、収納スペースが付いたベッドや、ベッド下の空間においた収納ケースなどの収納庫内の湿気を取ることを挙げておきます。

密閉された空間であるベッド下の収納庫内は、特に湿気が溜まっている場所です。

ここでも除湿シートをうまく活用しましょう。

収納庫内を湿気から守るために、除湿シートをマットレスの下にも敷きます。

これでマットレス内に溜まった湿気が下に降りてくるのを、しっかりブロックします。

また、収納庫は頻繁に開けて中に風を通すように心掛けましょう。

よく使用するものを入れておくと、こまめに開け閉めすることができますね。

除湿剤を収納庫内に入れておけば、中のものをしっかりと湿気から守ることができるのでおすすめです。

さらに、埃や小さなゴミなどがカビやダニの発育促進につながることをしっかり考慮して、ベッド下や収納庫内はこまめに掃除することが大切です。

ベッド下の空間に収納ケースを置く場合は、できれば埃やゴミが入らない蓋付きのもので、カビにくいプラスチック製のものなどを選ぶといいでしょう。

お部屋全体の湿度管理も大切!

最後に、ベッド下や収納庫内の湿気対策として、お部屋全体の湿気を取ることも重要ですのでご紹介しておきます。

部屋の湿度を下げるのには、エアコンの除湿モードや除湿機が有効的です。

これらに扇風機やサーキュレーターを併用し、ベッド下の空気を動かすことで効果がグッとアップします。

また、とても基本的なことですが、窓を定期的に開けて外からの空気を取り込み、お部屋の中に空気の流れをつくることを習慣付けておきましょう。

ご家庭にある身近なものから、湿気を吸い取る便利なアイテムを挙げてみます。

●重曹・・・小皿などに入れてお部屋に置いておくだけで湿気を吸い取る効果がある

同時に消臭効果も期待できます。

●炭・・・表面に微細な穴があり、湿気や臭いを吸収する

天日干して繰り返し使うことが可能です。

●新聞紙・・・気になる場所に敷いておくと湿気を吸い取る効果あり

紙表面の凸凹な形状が水分を吸収しやすいと言われています。

このような身近なものも取り入れて、お部屋の中全体の湿度を上手にコントロールし、ベッド下の収納スペース以外の場所の湿気対策にも役立てましょう。

ベッド下のスペースを活かすなら湿気対策を徹底しよう!

ワンルームマンションなどでは、クローゼットが設置されていないことも少なくはありません。

ベッド下の空間を、できれば寝具や衣類、靴や本などの収納スペースとしてうまく活用したいものですよね。

通気性が悪いベッド下のスペースをしっかり湿気対策することで、収納した大切なものをカビやダニから守ることができます。

収納スペース付きのベッドや、ベッド下用収納ケースも、湿気を考慮して選びましょう。