メタルラックをインテリアに取り入れている方は多いのではないでしょうか。
衣類や食器、本などさまざまなものを収納できるのでとても便利ですね。
そんなメタルラックですが、組み立てると意外と大きく、引っ越しの際や不要になったときに困るものです。
また、用途に応じて棚の高さを変えたいということもあるかもしれません。
そんなとき、いざ分解しようと思っても、棚板ががっしりとハマっていてなかなか思うようにいかないことがあります。
この記事では、メタルラックを簡単に分解する方法をご紹介しますので、ぜひお役立てください。
メタルラックを分解するときの注意点
メタルラックは、本体の素材にステンレスなど非鉄金属を使用しているタイプのラックの総称です。
最近では、スチール素材にクロムメッキなどを施したものが主流になっています。
錆が出づらく長期間使用できることが特徴です。
また、インテリアに取り入れやすいシンプルなデザインや、用途によって高さを変えられることなどが魅力で、人気が高い家具のひとつです。
そんなメタルラックですが、分解する際に一筋縄ではいかないことがあります。
これから、メタルラックを簡単に分解する方法をご紹介していきますが、まずは分解する際の注意点をお伝えします。
■二人以上での作業
メタルラックは平行になっていないと外すことが難しいです。
できれば二人以上で作業をすると効率が良くスムーズです。
■作業は日中に行う
ハンマーで叩いたり、棚板を動かしたりして大きな音が出ます。
夜間の作業は近隣の方へ迷惑になる恐れがあるので、なるべく日中に作業をしましょう。
最初に試す簡単な手段!ハンマーで下から叩いてメタルラックを分解!
さて、ここからは、メタルラックの分解方法をご紹介していきます。
メタルラックは4本の柱と、数枚の棚板、柱と棚板部分のジョイントで構成されています。
組立は比較的簡単な作業でできますが、分解するときには荷物の重みで棚ががっしりと固定されるため、ビクともしないことがあります。
それでは、実際に分解する方法を順にご紹介していきます。
まず試していただきたいのは、ハンマーで下から上に叩く方法です。
ハンマーは、できればプラスチックハンマーを使うことをおすすめします。
メタルラックを傷つけることなく、力を伝えることができます。
また、金属製のハンマーはメタルラックの表面が傷ついたり、凹んだりする恐れがあるのであまりおすすめできません。
そして、作業のポイントは、柱と棚板のジョイント部分付近4隅を1か所ずつ、順に叩いていくことです。
一気に棚板を外そうとせず、少しずつ緩めていくイメージで作業をすると外しやすいでしょう。
まずは、このような一般的な方法で試してみてください。
叩いてダメなら「潤滑剤」!いとも簡単に分解可能
続いてご紹介するのは、前項の方法で作業をしてもびくともしないというときに試していただきたい方法です。
ここで使用するのは、「潤滑剤」です。
潤滑剤とは、棚板が外れやすくなるよう滑りを良くするためのものです。
これを、柱と棚板のジョイント部分4隅に直接吹き付け、ハンマーで叩いていきます。
ここでも、ポイントは少しずつ緩めていくイメージで1か所ずつ順に叩くことです。
ほとんどのケースでは、素早く簡単に外れ分解することができるでしょう。
潤滑剤にはいくつか種類はありますが、おすすめはホームセンターでも取り扱いが多い【呉工業:KURE 5-56】です。
錆を取り、キシミをおさえ、動きを良くする溶剤です。
メタルラックの分解にはもちろんのこと、自転車や電気製品などのあらゆるメンテナンスにも使えるので、1家に1本あると何かと役立つでしょう。
それでもダメなら「ひっくり返す」最終手段!
前項では、潤滑剤を使った分解方法をご紹介しましたが、それでも効果がなかったという場合も稀にあるかもしれません。
そんなときは、メタルラックを上下逆さまにして、潤滑剤を吹き付けてください。
そして、棚板の4隅を、今度は「上から下へ」手で軽く叩くと簡単に外れるはずです。
この場合、メタルラックを逆さまにした状態なので、叩いた勢いで棚板が外れ落ちることもあります。
そのため、怪我などをしないよう十分に注意をしてください。
冒頭でも推奨した二人以上の作業で、一人は棚板を叩く役割を、もう一方の人は棚板が勢いで落ちないよう支える役割をしましょう。
手で叩いても外れない場合は、これまでと同様に、ハンマーを使ってみてください。
かなり頑丈に固定されていた棚板であっても、大体は外れるはずです。
不要になったメタルラックを簡単に処分する方法
メタルラックを分解した方の中には、不要になったというケースもあるでしょう。
そのようなときはどのように処分をしたら良いのでしょうか。
3つの処分方法をご紹介します。
●粗大ゴミに出す
粗大ゴミとして処分する場合には、お住まいの自治体に電話などで問い合わせ、決められたルールを守って処分しましょう。
料金が掛かる場合があったり、ゴミ出しの日が決められていることがあり、自治体によってルールは異なりますが、確実に処分することができます。
●リサイクルショップに買取依頼する
メタルラックの状態が良ければ、買取してもらえるかもしれません。
店舗への持ち込みが難しい場合には、自宅まで引き取りに来てくれるサービスがある場合もあります。
そのようなサービスが利用できれば、簡単に処分できますが、モノによっては買取不可である場合もあります。
●不用品回収業者を利用する
ネットでも不用品回収業者は多数存在します。
依頼すると最短即日で引き取りに来てもらえる場合もありますが、業者によっては高額な費用を請求してくる場合もあります。
全ての業者がそうではありませんが、依頼を検討する際には、実績や評判の良い安心できる業者を選びましょう。
処分する前に!メタルラックをさらに便利に使う活用術
最後に、メタルラックをさらに便利に使う活用術をいくつかご紹介します。
もし、分解して処分しようか悩んでいる場合には、ぜひ一読してください。
◆引っ掛けアイテムを使う
メタルラックの側面にフックを取り付けると、さらに収納の幅が広がります。
また、100円ショップでもおなじみのワイヤーボックスも相性の良いアイテムです。
ワイヤーボックスを引っ掛けて使うと、小物収納に役立ちます。
◆メタルラックをさらにおしゃれに魅せる
メタルラックをそのまま使っても、シンプルでおしゃれな雰囲気になりますが、そこへあたたかみをプラスしたいという場合には、棚板に「木の板」や「コルクボード」を乗せて使ってみるのもアリです。
ナチュラルな雰囲気のインテリアにもピッタリ合い、小さな雑貨なども隙間から落ちずに収納できます。
◆クローゼットとして活用も可能
大きなメタルラックに専用のポールを取り付ければ、衣類をハンガー収納できるクローゼットに早変わりします。
シャツ、コート、子供服など、衣類の長さによって棚板とポールの高さを変えれば、収納のしやすさも抜群に良くなります。
このように、ちょっとした工夫をプラスするだけで、メタルラックをさらに便利に使うことができます。
どれも簡単な活用術ですので、ぜひお試しください。
メタルラックは組立だけでなく分解も簡単だった!
メタルラックは組立が比較的簡単なものの、分解に苦労するケースが多くあります。
しかし、この記事でご紹介した方法で行えば、簡単に分解することができるでしょう。
また、メタルラックが不要になった場合には、もう一度活用術を考えてみてください。
ちょっとした工夫で収納のしやすさがアップしたり、違う用途に使用できたり、ナチュラルな雰囲気に変えることもできますよ。