子供の人数が増えると、引越しを考える方も多いのではないでしょうか。
特に、三人以上の子供がいる方は部屋数やお部屋の分け方で悩むことが増えてきます。
三人全員に個室を与えることができれば良いのですが、住宅事情によっては難しい場合もあるでしょう。
今回は、三人の子供にお部屋がいくつ必要なのか、どのような工夫でお部屋を広く使うのかという方法をご紹介します。
三人の子供に用意するお部屋の数は?
子供が三人いる場合、全員に個室を与えることが一番スッキリする方法ではあります。
しかし、一般家庭で子供部屋を三部屋作るというのは中々難しいことです。
特に、都会の狭小地に家を建てる場合には、子供部屋はまとめて使うという場合も多くあるでしょう。
それでは、最低限必要な子供部屋は何部屋なのでしょうか。
もちろん、子供がまだ小さいのか大きいのか、男の子なのか女の子なのかということで親の考え方はそれぞれ違うかもしれません。
しかし、どのような場合でも対応できる部屋数を考えると、二部屋を用意するのが分けやすい形だと考えます。
もし全員が同じ性別ならば、一番上の子が一部屋を使って下の二人が同じお部屋という分け方が一般的です。
しかし、子供が大きくなって受験生がいる場合には、受験生を一人部屋にしてあげるのも良いでしょう。
性別が別の場合には、男の子部屋と女の子部屋という分け方が気兼ねなく過ごせる方法となります。
しかし、二部屋を用意することが難しいこともあるかもしれません。
その場合には、6畳以上の広さがあるお部屋であれば三人一部屋でも過ごすことは可能だと考えます。
早速二部屋の場合と一部屋の場合のお部屋の使い方をご紹介しましょう。
二つのお部屋を三人の子供が使う場合
二つのお部屋を三人で使う場合、性別や年齢で分けると良いのは述べました。
しかし、あえて一人部屋と二人部屋に分けずに、三人で二部屋を使うというのも使い勝手は良いものです。
例えば、一部屋を寝室としてもう一部屋を勉強部屋にするという方法です。
小学生以下の子供ばかりなら、勉強部屋ではなくてプレイルームという考え方で良いでしょう。
一人部屋と二人部屋にそれぞれを分けて使うと、どちらにもベッドやタンスなどの大きな家具が入ってしまい、フリースペースが狭くなって窮屈に感じることがあるかもしれません。
しかし、片側を寝室と割り切ってしまえば、そちらのお部屋はどれほど狭くても寝るだけなので問題ありませんし、収納もできるだけ寝室に収めてしまえば、もう片方のお部屋を思いきり広く使うことができます。
また、子供が大きくなったら、一部屋はそのまま寝室として一部屋をフリースペースとする方法もあります。
友人を招く時にはフリースペースを使えるように、兄弟間で話し合って決めておくというのも良いのではないでしょうか。
二部屋あると、お部屋の使い方もその時々で、臨機応変に対応することができるのでとても便利です。
一つのお部屋を三人で使うのなら
それでは、子供三人で一部屋を使う方法についてご紹介しましょう。
三人全員が同性なのか異性なのかで多少は形が変わりますが、どちらの場合でもおすすめなのはロフトベッドを使用したお部屋作りです。
どれほど仲が良くてもそれぞれが一人になる場所は絶対に必要ですので、狭くても自分だけの空間を作れるようにしましょう。
まず、お部屋の中にロフトベッドを等間隔で置いていきます。
この時、お部屋が6畳程度ならばベッドを三台並べるだけでいっぱいになると思いますので、ロフトベッドの上下だけが自分の空間となります。
下が収納になっているロフトベッドは避けて、空間があいているロフトベッドを選ぶようにしましょう。
ベッドの下をカーテンで囲うか、ぐるりと囲いのあるロフトベッドを選ぶようにして、自分のプライベート空間をしっかりと確保しましょう。
もし、お部屋が10畳以上ある場合には、ロフトベッドを等間隔で置いてもある程度のスペースを得ることができます。
その場合、ベッドとベッドの間にはカーテンなどでしっかりと間仕切りをして、スペース部分にミニデスクを置くなどすればコンパクトですが一人部屋のように使うことができます。
一人だけ女の子がいる場合には、男の子二人は二段ベッドを壁側に設置し、女の子はロフトベッドを反対側の壁に設置し、間にアコーディオンカーテンやロールカーテンでしっかりと間仕切りをしてあげるというような形でも良いでしょう。
お部屋の中でも通路として使う共有部分を設けるようにすれば、プライベート空間に入りこまずにお部屋を出入りすることができます。
子供部屋の収納だけじゃ足りない時には
さて、三人の子供が使うお部屋についてご紹介しましたが、一人一人の個室がないと収納はどうしても足りなくなりがちです。
特に、学校や習い事に通い出してからは必要なものがグッと増えるので、三人で一緒にお部屋を使うとなると、収納スペースが足りなくなってしまうことも多いでしょう。
その場合、子供たちの衣類や持ち物を置けるように、リビングやダイニングにスペースを作るようにしましょう。
もし、リビングと続き部屋の和室がある場合には、押し入れの下段を利用するとスペースが大きく取れます。
子供部屋のクローゼットには、制服や下着など毎日必要なものをそれぞれが置くようにして、余裕があるようなら私服の枚数を決めて掛けておくようにします。
コートやジャケットなど外出時に使用するものは、家族用のクローゼットやシューズクロークの中のハンガーポールなどを利用すると良いでしょう。
リビングやダイニングの収納が少なく、家族用クローゼットなども設けていない場合には、納戸や主寝室のウォークインクローゼットなども提供するようにしましょう。
どんなにものを捨てて減らしても、三人の子供が一部屋で生活をして持ち物も全て同じお部屋に収めるというのはまず無理だと考えます。
パジャマや季節外の洋服などは、子供部屋を圧迫しないようにできるだけ他のお部屋を利用できるようにしましょう。
リビングで子供が快適に過ごせる工夫とは
三人の子供それぞれに個室がない場合、リビングで子供が過ごす時間は必然的に多くなります。
そのため、子供がリビングで過ごしやすく、あるいは過ごしたくなるような工夫をしてあげると良いでしょう。
例えば、子供部屋を圧迫しないためにデスクは置かず、リビングに全員が並んで座れるカウンターを設けてみてはいかがでしょうか。
勉強はいつ誰がするのか分かりませんから、三人が同時に勉強できるスペースがあると良いですよね。
また、ソファを置くなら三人掛け以上のサイズが望ましいところです。
本を読んだりテレビを見たり、時にはゲームをしたりとくつろぐ場所が二人分しかないと、場所の取り合いになることもあるかもしれません。
全員が同時に休める空間があると安心です。
テレビ台は真ん中にテレビが収まる壁一面の大きなものを選ぶと、周りの棚を本棚として使用したり飾り棚として使用することができるのでとても便利です。
個人のアルバムなどもまとめてそこへ収納すれば、家族が集まった時に見ることができます。
全員がストレスなく思い思いの場所を使えるように、スッキリとした気持ちの良いリビングを作ってみましょう。
子供はいずれ巣立つものだと考えよう
ここまでは、少ないお部屋で三人の子供が過ごす方法ばかりをご紹介しましたが、「やはり狭いから全員にお部屋を与えたい」と考える方も当然いらっしゃるでしょう。
特に、これから新しい家を建てるような場合には、多少無理をしてでも個室を用意しようと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、子供はいずれ独立するものです。
家に長く住む場合もあるかもしれませんが、大体の場合は親元を離れることになります。
そうすると、空き部屋が三部屋ということになり、なんだかとてももったいないように思えてしまいますし、使い道にも困ってしまいます。
また、掃除の手間も増えることになります。
家にいる間はできるだけ快適に過ごしてほしい、という親心はもちろんあるかと思います。
しかし、無理をしてまで個室を用意しても、子供が独立するまでの時間は、それほど長いわけではありません。
それならば、無理をして個室を作ることにお金を掛けなくても旅行に行ったり、時に子供の欲しいものを与えてあげたりというお金の使い方をするのも良いのではないでしょうか。
どれほど狭くても、小さくても、兄弟姉妹と一緒に育つお部屋は個室よりも思い出がたくさん増えるので、後から楽しかったと思えることもあるかもしれません。
個室と三人部屋、それぞれに良いところがありますから、決して無理をすることなく自分の家に合った子供部屋を作るようにしてみましょう。
過ごし方次第で家は楽しい場所になる
子供のお部屋を広く取ることや一人一人個室を作ることができなくても、工夫次第で快適に過ごすことはできます。
もちろん、一人だけで過ごす時間を取る場所は大切ですが、家族みんなで過ごせる時は限られているので、その時間だって同様に大切なものです。
子供部屋を大きく取ることにこだわらず、狭くても楽しく使いやすいお部屋を作ってみてはいかがでしょうか。