両面テープは、さまざまな場所で役立つので、お部屋だけでなく車のインテリアなどにもよく使われますね。
しかし、粘着力が強力な両面テープを使うと、剥がす作業に苦労する場合も少なくありません。
無理に剥がすと素材を傷めてしまうこともあるので注意が必要です。
この記事では、両面テープを剥がすときの注意点と画期的な剥がし方をご紹介します。
ぜひお役立てください。
両面テープを剥がすときの注意点!
お部屋の壁に写真を貼ったり、窓にポスターを貼ったり、あるいは車のダッシュボードにナビをくっつけたり、両面テープはさまざまな場所で役立ちます。
貼るときは強力な粘着力でしっかり貼り付けたいものですが、剥がす時には、それがあだとなってしまうことも少なくありません。
この項は、そんな強力な両面テープを剥がすときの注意点をお話しします。
両面テープを貼っている素材はプラスチック、ガラス、木製品、フローリング、陶器などさまざまですね。
これから画期的な剥がし方をいくつかご紹介していきますが、素材によってお試しできない方法もあります。
必ず素材に合った方法を選択してください。
また、無理な剥がし方も禁物です。
強力両面テープを剥がすときにはついつい力が入ってしまいがちですが、無理に剥がすと素材を傷めてしまいます。
壁クロスを剥がしてしまったり、化粧ベニヤの表面が禿げてしまってはガッカリしてしまいますので、気をつけましょう。
強力にくっついている両面テープの剥がし方!
粘着力が強力な両面テープは、動かしたくないものや落としたくないものを固定する際にも役立ちますね。
ナビを車のダッシュボードに付けたい場合や、防犯グッズを窓に貼りたい場合などにも大活躍です。
しかし、ガッチリくっつけると、剥がそうとしても全く剥がれないことがあります。
この項では、切れにくい丈夫な糸や紐を利用した両面テープの剥がし方をご紹介します。
力ずくで剥がすと、貼り付けていたものを落としたり、素材を傷める恐れがありますのでやめましょう。
《準備するもの》
・テグスや極細の鉄系ワイヤー
《手順》
①両面テープの接着面にテグスを入れ込む
②のこぎりで切るように糸を左右にひく
③両面テープを削っていくように剥がす
作業を行う際には、必ず軍手をして、手を切らないように注意してください。
次項では、ドライヤーを使った方法をご紹介します。
粘着力が強力な両面テープ!ドライヤーであたためるのも効果アリ
続いては、ドライヤーを使った両面テープの剥がし方をご紹介します。
両面テープにまだ強力な粘着力がある場合、なかなかキレイに剥がすことができず、テープ跡が残ってしまうことがあります。
そんなときに役立つのが、ドライヤーです。
ドライヤーの温風と熱を利用して、両面テープの粘着力を低下させるのです。
温風のみの利用なので、水分や油分などを使いたくない場所におすすめの方法です。
《準備するもの》
・ドライヤー
《方法》
①両面テープの端っこ部分を少し剥がす
②剥がした部分をめがけて、ドライヤーの温風を当てる
③粘着部分が柔らかくなってくるので、その部分からゆっくり剥がす
ドライヤーの温風であたためることで、両面テープの粘着力が低下して剥がしやすくなります。
しかし、素材によっては熱で変色してしまう恐れもあるので、必ず目立たない場所で試してから行ってください。
また、万が一、剥がし跡が残ってしまった場合には、次項でご紹介する方法を試してみてください。
手軽!「お酢」を使ったテープ跡の剥がし方
前項では、ドライヤーを使った両面テープの剥がし方をご紹介しました。
ゆっくり剥がしていくことがポイントですが、勢い余ってテープ跡が残ってしまった場合には、爪でひっかいて剥がそうとしないようにしましょう。
場合によっては、余計に汚くなってしまうこともあります。
この項では、両面テープを剥がした際の、ベタベタとしたテープ跡をキレイに除去する方法をご紹介します。
とても手軽な方法なので、ぜひお試しください。
《準備するもの》
・お酢
・ティッシュペーパー
《手順》
①両面テープを剥がす
②テープ跡が残ったところへ、お酢を含ませたティッシュを当てる
③テープ跡にお酢が染み込むよう15分くらい放置する
④お酢を染み込ませたティッシュでこすりながら拭き取る
⑤お酢のニオイが残らないようにしっかり拭き取る
お酢に含まれる酸が粘着質を溶かす役割を果たすので、頑固なテープ跡もキレイに剥がすことができるのです。
粘着力が強力な場合でも効果は期待できます。
強力で剥がれない両面テープに!おすすめ「シール剥がし剤」と「ヘラ」
これまで、身近にあるものを使った両面テープの手軽な剥がし方をご紹介してきました。
ここでは、テープを剥がす専門のアイテム「シール剥がし剤」をご紹介します。
「わざわざこのようなアイテムを購入するのはもったいない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、専門の溶剤というだけあって、粘着力が強力な場合にもその効果はかなり高いと言えます。
また、このシール剥がし剤を使う際には、「ヘラ」もあると便利です。
おすすめは、素材を傷つけにくいカーボン製のヘラで、300円程度で手に入ります。
それぞれイチオシの商品をご紹介します。
【3M(スリーエム):スプレークリーナー30 300ml cleaner30】
・参考価格:1,084円(税込)
こびりついた強力な両面テープもキレイに剥がし、ベタベタとしたテープ跡もあっという間に除去できます。
また、無色透明なので塗布しても目立つことがなく、どんな場所にも使いやすいです。
スプレータイプなのでこぼれる心配がなく、柑橘系の甘い香りでさわやかな使用感というのもおすすめポイントです。
【3M(スリーエム):INOUE カーボンはがしヘラ 65mm】
・参考価格:335円(税込)
力を入れやすく、傷が付きにくいと評判のカーボン製のヘラです。
カーボン製のため、場所を選ばずいろいろな場所で使えるので重宝します。
専用のアイテムを使った剥がし方!粘着力が強力な両面テープも余裕で剥がす
最後に、前項でご紹介した「シール剥がし剤」と「ヘラ」を使った強力な両面テープの剥がし方をお伝えします。
《準備するもの》
・【3M(スリーエム):スプレークリーナー30 300ml cleaner30】
・【3M(スリーエム):INOUE カーボンはがしヘラ 65mm】
《手順》
①両面テープの表面に、カッターで数か所切れ込みを入れる
②切れ込みを入れた箇所から、シール剥がし剤を浸透させる
③3分くらい放置する
④カーボンヘラを使って両面テープを剥がしていく
⑤雑巾などで溶剤をキレイに拭き取る
この方法で行えば、さすがそのための商品というだけあって、いとも簡単にキレイに剥がすことができるでしょう。
今回ご紹介したシール剥がし剤は、強力なテープを剥がす能力も優秀ですが、ほかにもさまざまな使い方ができます。
例えば、多種類の汚れ落とし、機械油で汚れた工具の洗浄、メンテナンスなど多岐に渡ります。
ご家庭に1本あると何かと役立つアイテムでもあるのでおすすめです。
家庭に1本あると便利なシール剥がし剤!
インテリアの装飾を留めたり固定する際に役立つ両面テープですが、剥がす際のことを考えると扱いづらさも懸念されます。
しかし、今回ご紹介したような方法で対処すれば、粘着力が頑固な両面テープであってもキレイに剥がすことができるでしょう。
まずは、身近にある「お酢」や「ドライヤー」を使ってみるのも良いかと思います。
また、専用のシール剥がし剤の能力はかなり優秀であり、暮らしに役立つアイテムでもあるので、購入を検討してみるのも良いでしょう。