海外のベッドには、やはりおしゃれなイメージがありますよね。
雑誌や海外映画などに登場するようなベッドルームを、ご自宅に取り入れたいとお考えの方も少なくはないでしょう。
日本のベッドと比較し、ベッドのサイズやベッドメイキング法を根底に、海外のベッドがおしゃれに感じる理由に迫ってみました。
アンティーク調の木製ベッドからDIYで人気のパレットベッドまで、おしゃれな海外のベッドもご紹介していきます。
日本と海外のベッドの違いは?そもそも部屋の広さが違う!
海外のベッドやベッドルームは、どうしておしゃれなのでしょうか。
インテリアにこだわるのなら、是非お手本として取り入れてみたいものですよね。
ここでは、海外のベッドが日本のものと比べておしゃれに感じる理由について考えていきます。
日本在住の海外の方に、日本の住宅で驚いたことを聞いたというアンケートがあり、その中には「部屋が狭い」という声がとても多く挙がっているようです。
部屋が狭いと大きなベッドは置けませんし、収納場所などを確保したいために、日本では機能性重視でベッドを選ぶことが多いとされています。
シングルより小さいコンパクトベッドや、ベッド下に収納場所を確保した収納ベッドやチェスト付きベッドなどをお部屋の端の方に寄せて設置するスタイルは、日本のワンルームの住居などではとても一般的です。
もちろん例外はありますが、各家庭のベッドルームでも収納場所などを確保したのちに、その部屋の広さに見合ったサイズのベッドを選ぶことになってきます。
一方、各部屋が広いとされる欧米などでは、部屋の真ん中に大きなサイズのベッドを配置しているというイメージがありますよね。
ゆったりと開放的でゴージャスに感じる海外のベッドルーム。
その背景には、部屋の広さが密接に関係していると言えますね。
海外のベッドはゴージャスでおしゃれ!日本のベッドと異なるサイズ感
時折、海外の映画などにも登場する大きくてゴージャスなベッドは、まさにおしゃれな海外のベッドルームの代表格とも言えます。
日本のベッドサイズはシングルが1人用、ダブルが2人用と考えるのがごく一般的です。
また、夫婦2人で使用するならダブルかクイーンを配置することが多いとされています。
●シングル・・・横幅98cm×長さ195cm
●ダブル・・・横幅140cm×長さ195c
●クイーン・・・横幅170cm×長さ195cm
こちらと比較してアメリカのベッドサイズを取り上げてみます。
日本でいうシングルに相当するのはツイン、それより大きいサイズはフルダブル、クイーンダブルと設定されます。
アメリカではフルダブル以上のサイズを1人用として、夫婦2人で使用するならキングが主流と言われています。
●ツイン・・・横幅99cm×長さ190cm
●フルダブル・・・横幅135cm×長さ190cm
●クイーンダブル・・・横幅152cm×長さ203cm
●キング・・・横幅cm×198長さ203cm
体格の差が関係してくると思われますが、使用するベッドサイズが変わってくることで、ベッドを配置した時の見栄えも大きく変わってくるでしょう。
海外のベッドがおしゃれなのはベッドメイキング法にあった!
海外のベッドがおしゃれな理由の1つとして、ベッドメイキングにこだわりがあることが考えられます。
ここではアメリカ式のベッドメイキング法をご紹介していきます。
マットレスの上に敷くボックスシーツや掛け布団用カバーは、日本でもごく普通に使用しているものと変わりありません。
大きく異なるのは、ボックスシーツと掛け布団の間に敷くフラットシーツで、寝汗を直接吸収するという利点があります。
掛け布団の上からは毛布やブランケットを使用し、最後にキルトと呼ばれる日本でいうベッドカバーが掛けられます。
このキルトは厚手のものを用いるのが一般的で、そのままブランケット代わりに使用する場合もあります。
ここからさらに、日本と大きく異なるものが加わってきます。
まず、ベッドスカートと呼ばれるマットレスからフロアまでのカバーが掛けられ、足元にはフットスローという布を置きます。
これらは、ベッド下の目隠しや土足で使用する際の泥除けの効果があるとされています。
ここにサイズの異なる飾り枕が少なくとも3種類配置されて完成です。
このようなベッドメイキングが、豪華でエレガントな海外ベッドのイメージに結び付いているとも言えますね。
枕の数がおしゃれ!海外ベッドメイキングの鍵!
前章で少し触れてみましたが、海外のベッドには複数の枕が配置されています。
例を挙げてみるなら、イギリスでは寝具を飾るために用意する「デコラティブ・ピロウ」というものがあります。
一般的に欧米では飾り枕はサイズの大きなものから順に、ユーロシャム、ブードワールシャム、ネックロールシャムと呼ばれ、この枕の数やデザインでベッドメイキングに個性を出すと言われています。
日本のベッドには1人1個の枕が主流で、デザイン性よりもどちらかと言えば機能性重視で選ぶのが一般的ですよね。
この枕に関する概念が大きく異なるのが、海外ベッドがおしゃれに感じる理由の1つとも考えられます。
もちろん海外のベッドで複数の枕を配置するのには、装飾性的な意味合いだけでなく機能性も考慮されています。
寝転んだ時の頭の高さの調節に使用したり、ソファ代わりにベッドに腰掛ける場合の背もたれとしても利用できます。
また、就寝時に足元に枕を置くことで血流を促進する効果があるとも言われています。
ご家庭のベッドをおしゃれに彩る1つの方法として、枕やクッションの数を増やし、カバー類にこだわってみるのもいいですね。
アンティーク調ならやっぱり海外のベッドがおすすめ
海外のベッドがおしゃれな理由には、もちろんデザイン性が高いことも挙げられます。
日本製のベッドにはなかなか見ることがない、豪華な彫刻などが施されたベッドフレームなど、特にアンティーク調の木製ベッドは、海外の製品ならではのおしゃれな雰囲気がありますね。
例えば、フランス製のアンティークベッドに多いとされる上品な色合いのオーク材などを使用したベッドは、そのレリーフの美しさに目を引くものがあります。
また、チーク材を加工したシンプルで温かみのある北欧のビンテージベッドなども、木製ベッドの中で人気が高いものです。
さらに、中世ヨーロッパのロココ調を連想させる木製の天蓋付きベッドは、まさに異国のお姫様気分を味わえるでしょう。
木製ベッドだけではなく、真鍮を使用した独特の風合いや、アイアンのベッドフレームなども映画のワンシーンに登場してくるような洗練された雰囲気を醸し出していますよね。
ここに取り上げたのはほんの1部ですが、輸入ベッドに憧れ、購入する方が多いのも納得できますね。
おしゃれな海外ベッドの代名詞!パレットベッドはどんなもの?
海外のベッドの魅力は、アンティーク調のベッドだけではありません。
おしゃれなインテリアに敏感な方なら、アメリカンなブルックリンスタイルに憧れる方も少なくはないでしょう。
こちらのスタイルでよく取り上げられているのが、パレットベッドです。
パレットは、海外で荷物の保管や輸送などに使用される荷台のことで、軽くて丈夫なために、一度に大量の荷物を運ぶ物流業には欠かせないものです。
このパレットは、日本でも通販などで安く手に入れることが可能で、見た目のおしゃれさと手軽さからDIYの材料として人気があると言われています。
また、スノコのような形状をしていることから通気性に優れ、湿気が溜まりやすいベッドの天板に適しています。
何より、並べてマットレスをのせるだけで、おしゃれなベッドが完成してしまうというのが嬉しいですよね。
海外のおしゃれなベッドやベッドルームを参考に、マットレスの素材やベッドリネンにこだわって、自分好みのベッドを作ってみるのもいいですね。
おしゃれなだけじゃない!海外ベッドの魅力
海外のベッドは、様々な素材を使用し、その素材を生かした美しいデザインなどはとても魅力的です。
味わいあるヴィンテージベッドから美しい彫刻が施された木製ベッド、都会的なイメージのアイアンベッドやパレットベッド。
これらのベッドには、機能性も考慮されたベッドメイキング法が取り入れられています。
おしゃれ且つ心地よい使用感が魅力的な、海外のベッドやベッドメイキング法を是非取り入れてみましょう。