部屋の大きさ、ドアや窓の位置によって、家具のレイアウトは限られてしまいます。
使い勝手が悪くても「置く場所や向きが変えられない…」と、諦めていませんか?
ベッドなどの大きな家具は、「他の場所に動かせない」という悩みが多いようです。
家具の配置だけでなく、快適な部屋作りのアイディアをお伝えします。
部屋のレイアウトを決める前に「生活動線」を確認する!
家具のサイズでレイアウトを考えていくと、パターンがより限られてしまいます。
置きたい場所に置けないことで、使い勝手が悪くストレスを感じて悪循環です。
生活動線に沿って配置をすれば、家具と生活が一体化し暮らしやすくなります。
そこで、生活動線を活かした部屋のレイアウトの手順をまとめてみました。
①部屋に入った時、荷物や上着を置きやすく片付けられる場所を決める
荷物を置きっぱなしにしたり、上着が脱ぎっぱなしにならないようにします。
②ソファの向きを決めてから、テレビやテーブルの配置を決める
窓に向ければ開放感を感じますし、壁面に向ければ落ち着いた雰囲気になります。
③ベッドはストレスにならない位置へレイアウトする
生活動線上にベッドを配置してしまうと、移動するたび邪魔に感じてしまいます。
また、ベッドの角に足をぶつけるかもしれませんから、安全性を考慮することも大切です。
ベッド周りの空間を快適にするためには、後々ご紹介する「間仕切りのアイディア」や「窓の前に家具をレイアウトするアイディア」を参考にしてみて下さい。
部屋のエリアを目的別に分けるレイアウト
部屋のレイアウトが決まりましたら、目的別に分けられているか確認をします。
くつろぐ空間に、仕事や勉強で使う物が混在しますと、ゆったりくつろげません。
また、ベッド周りを落ち着く空間にしたいのに、近くにテレビがあると気になります。
生活動線を活かしても目的別に分けないと、部屋への悩みは増えるばかりです。
①食事する場所と寝る場所を分ける
食事をする場所の横にベッドがありますと、ニオイが気になる方もいます。
それぞれ快適に過ごせる方法は、後にご紹介する「間仕切りのアイディア」という項でまとめました。
②くつろぐ空間と集中する場所を分ける
くつろいでいる時、視界に仕事の書類や宿題が目に入ると落ち着きません。
どこか急かされているような気分になるので、引き出しなどに入れるとスッキリ解決します。
③プライベートと友人と過ごすスペースを分ける
友人が遊びに来た時、立ち入って欲しくない「パーソナルエリア」と分けます。
目的別に分けるのは、部屋の過ごし方に変化を付けるためです。
次項からは、快適な部屋作りのアイディアについて、詳しくお伝えします。
部屋が広く見えるアイディアで家具を配置する!
同じ家具でも、レイアウトの仕方でスペースが狭くなり、圧迫感を感じてしまいます。
「位置や向きを変えるだけで、本当に広く見えるのか?」と、不思議に思う方もいらっしゃるはずです。
そこで、限られたスペースで快適に過ごせる部屋作りのアイディアをまとめました。
①目線より低い家具を配置する
目線より高い家具が並ぶと、壁の手前にまた壁があるように感じてしまいます。
低いソファでも、脚の取り外しが可能ならば、床に置くことで更に低くなります。
②家具を配置する面積は、部屋の1/3までにする
収納家具は、荷物の量に比例するように増えていくばかりです。
家具を一ヶ所にまとめれば、床面だけでなく壁面を含めた空間が広くなります。
③遠近法を用いて、目の錯覚で広く見せる
手前から奥に向かって、家具の高さを低くしていく「遠近法」を用います。
高さがある家具から奥に向かって、順に低い家具を配置していきます。
奥へ向かうにつれて見える壁面が広くなるため、目の錯覚で奥行きが広く感じられます。
間仕切りのアイディアでスペースを活用する!
家具をレイアウトしていく場合、「部屋に余裕なスペースが出来ない」という悩みもあります。
食事する場所と寝る場所を分けたくても、位置や向きを変えられないと困ってしまいますよね。
用途に合わせたスペースの活用は、間仕切りのアイディアで可能になります。
①パーテーションを活用する
背の高さぐらいの平面の板が、1枚~3枚連結しているタイプが多いです。
据え置き型やキャスター付きのタイプがあり、洋風から和風まで様々なデザインがあります。
平面に小物などの収納ができる棚や鏡も付いていて、バリエーションが豊富です。
②つっぱり棒を活用する
つっぱり棒を活用すれば、ロールスクリーンやカーテンで間仕切りができます。
壁に傷を付けることなく、壁面のように遮った空間のレイアウトになります。
開閉が可能ですので、個室の空間と開放的な空間の使い分けができて便利です。
③観葉植物や花を活用する
間仕切りの面積が広い程、独立した空間を作れますが、一体感が乏しくなります。
観葉植物や花を活用することで、視線が遮られず開放的にエリアを分けられるでしょう。
ベッドの側面にローチェストを置き、その上に観葉植物や花を置いてみて下さい。
エリアを分けられますし、携帯なども置けてサイドテーブルとして活用できます。
窓の前に家具をレイアウトするアイディア
家具は、窓の前を避けて壁面に配置するものだと思われているようです。
しかし、ベランダに出られる「掃き出し窓」は、背の高さ以上もあります。
そして、限られたスペースを有効に活用するためにも、窓の前にも家具は置けます。
窓を塞ぐように家具を配置しなければ、部屋に風も通りますので配置することは可能でしょう。
①ベッドを置く
脚があるベッドならば、ベッドの下を風が抜けていきます。
陽の光が眩しい時は、遮光性のカーテンを使用すれば解決します。
朝早く出勤をして帰宅も遅い場合は、窓側に配置しても支障は少ないです。
②ソファを置く
ソファの背もたれの部分を窓側にして、座席の方を部屋に向けます。
ベッド同様、脚付きソファの下を風が通ります。
テーブルとソファの間隔を取れるレイアウトのアイディアです。
③背板無しの収納棚を置く
「オープンシェルフ」や「オープンボックス」と呼ばれる収納家具です。
背板が無く筒状になっていますので、本や雑貨を置いても視界が抜けます。
風は通りますが、直射日光が当たりやすいので、家具の日焼けには十分ご注意下さい。
部屋の一体感を出すアイディア
家具や雑貨を少なくしていても、一体感がないと雑然とした印象になります。
何をどう揃えれば良いのか、どうまとめれば一体感が出るのかをまとめました。
①家具のテイストを揃える
家具を買い足す時、好みが変わって違うタイプの家具を購入することがありますが、部屋にある家具と新たな家具とのテイストのバランスが必要です。
テイストが違い過ぎる場合は、それぞれのエリアに配置することで回避できます。
②色を揃える
色の数が多いと、エリアに分けたレイアウトでも、散漫になってしまいます。
2色をベースにまとめて、アクセントの1色を加えれば全体がスッキリします。
③視線を集中させる
部屋に入った時の視線の位置を、意図的に集中させるアイディアがあります。
ドアを開けて最初に見える壁面に、ポストカードなどを集約して貼るのです。
ウォールステッカーやディスプレイ用の棚などでも集中する効果があります。
こちらは、情報量が多い壁面に視線が集中する特性を生かしたアイディアになります。
視線を抜くアイディアでは、手前から奥までの視線を遮らない工夫が必要です。
視線上の家具は、低い家具や「オープンシェルフ」を配置すれば視線が抜けます。
快適な部屋作りでくつろぎの空間へ
部屋の大きさが変わらなくても、様々なアイディアで新たな空間が生まれます。
生活動線に合わせてレイアウトすることで、使い勝手が良くなり悩みも解決です。
間仕切りや収納家具は、通販でも様々なタイプがあります。
アンティーク風やナチュラルテイストなど、迷ってしまうほど種類が多いです。
快適な部屋作りのアイディアで、くつろぐ空間をレイアウトしてみて下さい。