エアコンで隣の部屋を涼しくする効果的な方法!扇風機と併用

最終更新日:2019/06/03

ふすまを外した部屋で2つの部屋が隣接している状態にしている方もいらっしゃることでしょう。

この場合、エアコンが片方の部屋にしかついていない場合、部屋を涼しくするのにそれなりの時間とお金がかかってしまいます。

なぜなら、冷気が回るのに時間、そしてエアコンを稼働させることによって電気代がかかってしまうからです。

しかし、エアコンと扇風機を使って隣の部屋を涼しくすれば、電気代の節約になることがあります。

今回は隣接している部屋を想定し、具体的にどんな方法があるのか詳しくご説明します。

エアコンと扇風機を併用するメリット

エアコンと扇風機を併用することに抵抗がある人がいるのも事実です。

エアコンと扇風機を別々にしか使ったことがない人からすれば、「どうしてエアコンと扇風機を併用して使用する必要があるの」と疑問に感じることもあるでしょう。

しかし、上手にエアコンと扇風機を併用すれば、いくつかのメリットを得ることができます。

・電気代を節約できる
・部屋全体を涼しくする
・エアコンの冷気が届きにくいところに届くようにする

エアコンと扇風機を併用することで得られる以上の三つのメリットについて詳しくお話しします。

一つ目のメリットは「電気代を節約できる」ことになります。

そもそも、エアコンだけで部屋を涼しくしようと思うと、エアコンの風が部屋全体に行き届くのを待たなければなりません。

しかし、扇風機の風によって体感温度で涼しく感じることができれば、エアコンの温度設定を高めにすることができます。

一般的には、エアコンの温度設定を1度高くするだけで10%の節電とも言われているため、かなりの節電効果が期待できます。

さらに二つ目のメリットとして挙げた「部屋全体を涼しくする」も、扇風機の風があることによってもたらされます。

エアコンから送り出される冷気は、部屋全体に届きにくいことがあります。

しかし、扇風機で少しでも風を送り出してあげると、部屋全体に風の流れができます。

そして、その風の流れに乗ってエアコンの冷気が送り出されるため、部屋全体が隅々まで冷やされます。

特に、三つ目のメリットを利用すれば、エアコンの冷気が隣の部屋に届くように扇風機で助けてあげることができます。

結果として、隣の部屋とエアコンのある部屋の温度は同じに保たれます。

また、全ての状況で言えるわけではないですが、隣の部屋のエアコンを稼働させる必要がないため、電気代の節約になる可能性が考えられます。

エアコンで隣の部屋を涼しくするには扇風機とサーキュレーターどっちがいい

結論から言えば、エアコンで隣の部屋を涼しくするためには、扇風機よりも「サーキュレーター」がおすすめです。

そもそもサーキュレーターとは何でしょうか。

サーキュレーターとは、「風の循環を目的とした送風機」のことを意味しています。

つまり、扇風機は人に対して直接風を当てることを目的としているものの、サーキュレーターの場合は風を循環させることを目的としていることがわかります。

そのため、エアコンで隣の部屋を涼しくするためには、サーキュレーターと組み合わせると効果が抜群です。

しかし、デメリットがあるのも事実です。

多くの人がサーキュレーターを自宅に持っていないため、エアコンとサーキュレーターを併用して隣の部屋を涼しくするためには、新しく購入しなければなりません。

そのため、出費を少しでも抑えるためにエアコンとサーキュレーター代わりの扇風機を併用して隣の部屋を涼しくすることができます。

では、どのようにしてエアコンと扇風機を上手に併用して、隣の部屋を涼しくすることができるのでしょうか。

エアコンと扇風機を併用するデメリット

一方でエアコンと扇風機を併用するデメリットはいくつかあります。

隣の部屋を涼しくすることを意識しすぎて、エアコンの温度設定をかなり低くして、扇風機の風も強く設定しすぎてしまいますと、電気代が高くなってしまう恐れがあります。

元々、電気代を節約するためにエアコンと扇風機を併用しているにもかかわらず、本来以上の電気代がかかっているのであれば、見逃すことのできないデメリットと言えるでしょう。

そのため、隣の部屋を冷やすことだけを意識するのではなく、「効率的に」エアコンと扇風機を併用して、隣の部屋を冷やすことが大切です。

さらに、就寝時に扇風機を稼働させたままにしてしまうと、寝ている時に体が冷え切ってしまう恐れもあります。

扇風機を使っていただけで体が冷え切ってしまう恐れがあるのに、それと同時にエアコンが稼働しているのであれば、体に与える負担が大きくなってしまいます。

たとえ隣の部屋にいたとしても、睡眠中に体への負担が大きくならないように、エアコンや扇風機のタイマー機能を利用して上手な温度管理を心がけましょう。

エアコンと扇風機で隣の部屋を涼しくする方法

まずは通常通りにエアコンを起動します。

エアコンの風は自然とエアコンが設置されている部屋で循環します。

そのため、扇風機とエアコンを併用する時には、エアコンが設置されてない部屋に冷気が行き届くための工夫をしなければなりません。

具体的には、エアコンが設置されている部屋とエアコンが設置されていない部屋の境目ぐらいの所に扇風機を置きます。

そして、扇風機の風がエアコンが設置されていない隣の部屋に向けて届くようにします。

この向きを維持することによって、エアコンのある部屋の冷気が隣の部屋に届くことになります。

扇風機自体の風が強くなかったとしても、定期的に風が隣の部屋に送られていれば、部屋全体の空気が循環することになります。

しばらく時間が経てば、隣の部屋も涼しくなることでしょう。

すごく簡単な方法ですので試してみてください。

扇風機を少し上向きにしての隣の部屋にエアコンの風を送る

扇風機を隣の部屋との境目に置いて稼働させるだけでも良いですが、扇風機を少し上向きにすることにもメリットがあります。

基本的にエアコンは部屋の上の部分の温度をセンサーで感知して、その温度に合わせて冷気を送り出します。

しかし、部屋の上部の温度が部屋の下部の温度と異なっている場合もあるため、部屋の上部と下部の温度差がない状態を作ってあげると良いです。

そんな時に活躍するのが扇風機になります。

隣の部屋に向けてある扇風機の頭を上に向けてあげましょう。

それだけで、エアコンのない部屋に冷気を送れるだけでなく、部屋の下の空気と部屋の上の空気の入れ替えを行うことができます。

少し時間が経ったら、部屋の上部と下部の温度差が少なくなるため、エアコンのセンサーが適切に温度を感知して温度調整をしてくれるでしょう。

エアコンと扇風機で隣の部屋を涼しくできない場合の対処法

エアコンと扇風機で隣の部屋を涼しくできれば良いですが、隣の部屋との仕切りのドアが小さかったり、隣の部屋までの距離が長い場合もあります。

そのようなことが原因で、エアコンと扇風機を併用しても隣の部屋を涼しくできない場合でも、いくつかの対処法があります。

それは、エアコンや扇風機に頼らずに体のクールダウンを行うことです。

最近では冷却スプレーや冷却シートが安価に販売されています。

エアコンのない隣の部屋にいたとしても、体が熱いと感じた時に使用できる便利なグッズです。

このほか、洗面器の中に冷たい水をはり、その中に足を入れる方法でもクールダウン効果を期待できます。

体の一部が冷たい水で冷やされるだけでも、かなりリラックスできるので試してみてください。

このように、エアコンの風が扇風機によっても届きにくい隣の部屋にいたとしても、いくつかの工夫をすることによって、涼しく感じることができます。

エアコンと扇風機で隣の部屋を涼しくして電気代を節約!

夏場には電気代の出費に困っている人も多いはずです。

しかし、この記事の中でご説明したエアコンと扇風機の併用方法を実践すれば、電気代の節約効果を期待できるでしょう。

扇風機によって部屋の風が循環するため、エアコンだけを使っていた時よりも涼しく感じられることもあります。

隣の部屋を涼しくするために、ぜひエアコンと扇風機を上手に併用してみてください。