キッチンの背面収納を隠す!引き戸の扉を活用してスッキリと

最終更新日:2019/06/24

新築やリフォームをするときには、「おしゃれでスッキリしたキッチンにしたい」、「生活感をできるだけ見せたくない」という方が多いのではないでしょうか。

その理想を叶えるために、キッチンの背面収納自体を隠す方法があります。

キッチン背面収納を引き戸の扉にすることで、隠せばスッキリとした空間にすることも可能です。

そして、既製品よりオーダーメイドで作ることで、隙間なく完成度の高いキッチンとなります。

「キッチン背面収納の引き戸についてどういった物があるのか」ということや、注意点などをご紹介していきます。

引き戸で背面収納を隠す!スッキリキッチンを実現

キッチンの背面収納には、電子レンジや炊飯器などの家電や食器類がたくさん収納されているかと思います。

食器類は扉で隠せても家電類を隠せないと、スッキリした空間にはなりにくいでしょう。

スッキリとしたキッチンを目指すのであれば、引き戸タイプの背面収納にしてみてはいかがでしょうか。

引き戸といっても簡易的なカーテンタイプの物から、床と天井にレールを取り付けた、2枚引き戸や3枚引き戸などと様々なタイプがあります。

新築であれリフォームであれ、床と天井にレールを取り付けてしっかりとした作りの引き戸にしましょう。

そうすれば、急なゲストが来ても慌てることなく、引き戸を閉めるだけで物を隠すことができます。

スッキリとしたキッチンに素敵な印象をもってもらえるでしょう。

そんなインテリアであれば、お客様と会話が弾むかもしれませんね。

引き戸にするメリットとしては、開けっ放しにしても扉が邪魔にならず、地震に強いということが挙げられます。

しかし、引き戸でも開けっ放しにしておくと、地震があった場合には物が飛び出してきますので、きちんと閉める習慣を付けることが必要です。

キッチンの雰囲気で考える!背面収納を隠す引き戸のタイプ

それでは、キッチンの背面収納を隠す引き戸にはどのようなタイプがあるのかをご紹介します。

引き戸には、2枚式の引き戸や3枚式の引き戸がありますが、3枚のほうが解放場所の選択幅があり便利です。

どちらも枠組に合板を張り付けた物で、軽く引きやすいのが特徴です。

その引き戸に、塗装やクロスを張り付けた物が完成品となります。

キッチンの色合いと同色、または、壁と同色を選ばれるといいでしょう。

例えば、キッチンが木目調の場合には、木目調で同色を選択しましょう。

同色であれば統一感があり、おしゃれなキッチンにしやすいと考えられます。

白を基調としたリビングやキッチンであれば、引き戸の色合いを黒を基調とした色合いにすれば、コントラストが出て、高級ホテルのようなインテリアになるかもしれません。

次に、湿気対策を第一に考えた引き戸をご紹介します。

ルーパーを取り入れた引き戸は通気性がよく、湿気がこもりにくい仕様になっています。

一見、隙間が多く中が見えて隠す意味がないと思うかもしれませんが、ルーパーの角度やライトの角度では、リビングからは中が見えなくなるのでスッキリとした印象となります。

また、リビングを和モダンにしてインテリアを楽しみたい方には、背面収納引き戸には半透明のガラスを使用したタイプがいいでしょう。

キッチンやリビングに一体感が生まれて、和モダンの雰囲気を損ないません。

また、半透明にすることで中に何があるか分かるため、使い勝手がよくなるでしょう。

キッチン背面収納を引き戸で隠すと作業スペースが少なくなる

キッチン全体のスペースにもよりますが、お料理の下ごしらえなどでスペースが背面にもあるととても便利です。

お料理をされるときは引き戸を開けてお料理をしますが、背面収納の引き戸を開けた分と、引き戸の厚みの分だけ作業スペースが少なくなってしまいます。

お料理の下ごしらえなどの作業がしにくくなる場合がありますので、背面収納の一部にカウンターを設置するなどの工夫が必要になる可能性があります。

この点をよく考えて、施工業者にご相談されるといいでしょう。

おしゃれでスッキリとしたキッチンでも、作業スペースが少ないとストレスになりますので、ご家族や施工業者とよく相談してどのようにしていくかを決めましょう。

また、便利なツールとしてキッチンカウンター台やカウンターワゴンといった作業台がありますので、活用するといいでしょう。

地震対策も考えよう

スッキリおしゃれなキッチンと、使い勝手のいいキッチンを思い描くだけで、とても嬉しくなりますね。

しかし、日本は地震が多い国だということを忘れてはいけません。

キッチン背面収納を隠す引き戸は、小さい地震の揺れに対して開き戸よりリスクが少ないと言われていますが、万が一大きな地震があった場合には開いてしまうかもしれません。

ですから、引き戸が開いてこないような施工が必要になります。

食器が割れてご家族がケガをしないように、きちんと対策をしていきましょう。

例えば、揺れに反応して引き戸が開いてこないようにする部品を取り付けていきます。

これは耐震ラッチと言われる部品で、揺れを感知して扉をロックする仕組みで、揺れが収まると自動的に解除されます。

また、引き戸にガラスを使われる場合は、飛散防止フィルムでガラス破片が飛び散らないようにするのも対策の一つです。

耐震ラッチや飛散防止フィルムは、通販サイトでも売られており、ご自身でも取り付けが可能です。

ムラが出来るのが嫌なら、施工業者さんで取り付けてもらうようにしましょう。

理想のキッチンを実現する施工業者の選び方

キッチン背面収納を引き戸にするためには、ご自分でDIYされるのもいいのですが、専門的な知識を要する部分は多いので、施工業者にご依頼されると失敗が少ないでしょう。

注文住宅でもリフォームでも、施工業者に色々と聞いていきましょう。

すべて施工業者の提案を鵜呑みにしておまかせにしてしまうと、「引き戸が動かない」「閉まりが悪い」などの不具合が出る可能性もあります。

施工業者の選び方のポイントとしては3つありますので、簡単にご紹介します。

●複数の優良施工業者さんを比較する

色々な施工業者さんを比較すると、分からないことや細かいことまで聞けるようになります。

施工業者によって、提案内容や見積もりに差がありますので、せめて3社~4社に話を聞いて比較していきましょう。

●確かな工事をする施工業者を見極める

比較をすると、工事依頼内容が同じでも施工業者からの提案はそれぞれ違います。

見積もりの額だけではなく、手順と業者からの提案に対する理由を聞いて、しっかり説明できる業者は技術力が高いと判断できます。

●保証内容をしっかり確認する

保証内容については施工業者さんによって違いますが、保証についての説明があやふやな施工業者さんには注意が必要です。

内容を理解し納得できるまで、しっかりと聞いていきましょう。

理想を実現するためには施工業者さんの選び方は重要ですので、ご参考にしてください。

キッチン背面収納も工夫しよう

キッチン背面収納を引き戸で隠せばスッキリおしゃれなキッチンになりますが、背面収納にも工夫をして、よりおしゃれで素敵なキッチンにしていきましょう。

引き戸を開ければ、背面収納のおしゃれな雰囲気になり、お料理も楽しくなるでしょう。

工夫の一つとしては、食器類や家電の色を揃えましょう。

食器や電子レンジ・ポットなどを白で統一し、バスケットやトレイなどの小物には木のナチュラルな風合いを取り入れると、白と木の色合いがアクセントになってとても素敵になります。

また、食器を完全に隠して生活感を出さない工夫をすることもできます。

その他には、食器棚に好きな雑貨を飾ったりするとキッチンが素敵な空間となります。

細部までこだわったキッチンでお料理すると楽しくできることと思いますので、ぜひ参考にしてください。

おしゃれなキッチンで家族だんらんを楽しもう

スッキリとおしゃれなキッチンにすると、毎日のお料理がより一層楽しくなることでしょう。

背面収納は、そんな理想のキッチンに近付けるために有効なデザインです。

作業しやすい空間造りや地震対策などにこだわった、使いやすくて安全なキッチンにするためには、やはり業者選びが重要になります。

今回お伝えしたことを、ご家族、そして施工業者とよく話し合って素敵なキッチンにしてくださいね。