ベランダに洗濯機を置きたい!コンセントがないときの対処法

最終更新日:2019/07/15

洗濯機をベランダに設置する場合や室内にある洗濯機をベランダに置きたい場合、コンセントがないと「洗濯ができない!」と困りますね。

そこで、今回は以下の内容を中心にご紹介していきます。

・ベランダにコンセントがない場合の対処法

・コンセントの設置費用とメリット

ベランダにコンセントがないと洗濯機が使えず、どうしていいのか不安です。

しかし、対処法を知っていれば、困りません。

覚えておくと役立ちますので、ぜひ一度読んでみてください。

ベランダにコンセントがない!洗濯機を使うための対処法6つ

ベランダで洗濯機を使う場合、コンセントがないとどうすればいいのか困りますよね。

その場合の対処法を6つご紹介します。

①給湯器がベランダに設置されていないか調べる

給湯器がベランダにある場合は、コンセントがあるはずです。

給湯器は電気で動くため、コンセントがないと取り付けできません。

まずは給湯器がないかを確かめ、あれば電線をたどってみてください。

屋外用のコンセントは上に雨よけがついたタイプで、室内にある平たいタイプではないので注意して探してください。

②賃貸なら管理会社へ連絡を

賃貸物件にお住まいの場合は、管理会社にコンセントがないことをまず伝えてください。

その上でどうすればよいか、指示をもらいます。

勝手に対処すると費用を請求されることがあります。

うまくいけばコンセントを設置してもらえることも多いため、まずは連絡し困ってる旨を伝えてください。

③エアコンのダクトスペースから延長コードでつなぐ

エアコンのダクト穴がベランダの壁に空いている場合は、ふさいでいるネンドを少し外し室内から延長コードでつなげます。

つないだ後は、ネンドでしっかりふさぎましょう。

ただし、賃貸物件にお住まいの場合は事前に連絡をして許可をもらうことが前提です。

④窓用パネルを使う

壁に穴がないときは、ホームセンターなどで販売されている窓用パネルを使うと良いでしょう。

小窓やサッシに取り付けられる穴が空いていて、エアコンのダクトと同じように延長コードでつないで使えます。

ただし、取り付けるとカギが掛からないため、窓用のカギをつけるなど防犯対策が必要になることがデメリットです。

⑤スキマ用コンセントを購入する

窓を締めたままベランダで使える、スキマ用のコンセントが5,000円から7,000円ほどで販売されています。

防水仕様で安心して使えるタイプもありますが、種類が少なく高いため賃貸物件の場合、自己負担購入はおすすめできません。

⑥洗濯のときだけ窓をあけてつなぐ

一番シンプルなのは、洗濯のときだけ窓を少し開けてコンセントにつなぐ方法です。

虫が入る、冬は寒いなどのデメリットはありますが、一番手間は掛かりません。

では次に、ベランダにコンセントを設置する工事費用についてお話ししていきます。

実は意外に簡単で、それほど費用も掛かりません。

ベランダに洗濯機用のコンセントを設置する相場

ベランダに洗濯機を設置したくても、「コンセントをつけてもらうと高いのでは...」と不安ですよね。

しかし、コンセントの増設には電気工事士の資格が必要です。

簡単そうな作業に思えても、感電や火災を起こす危険性があるため必ず業者に依頼しましょう。

ベランダに洗濯機用のコンセントを設置してもらう場合の費用は、1万円から3万円ほどが相場となっています。
コンセントの位置や分電盤の容量で金額が変わるので、まずは工事の見積りを依頼すると良いでしょう。

工事時間は1時間ほどで、簡単な工事ですぐに使用できるケースが多いようです。

業者の検索は「コンセント・取り付け・県名」などで調べると、利用者の口コミと共に見つけられますよ。

前項でご紹介した窓用パネルの取り付けも扱っている業者もあります。

また、賃貸物件にお住まいの場合は、管理会社の許可なく工事をすることは避けましょう。

退去の際には原状回復をすることが前提となっているので、必ず管理会社に了承を得てから工事の依頼をするようにしましょう。

次は、ベランダにコンセントを設置し、洗濯機が使えるようになった後で発生する注意点をご紹介します。

ベランダに洗濯機を設置する場合の注意点

ベランダにコンセントを設置し、洗濯機が使えるようになったらあることに気付きます。

洗濯機が外にあると、だんだん汚れや劣化が気になるのです。

例えば以下のような、困ったことが起こります。

・雨やホコリで汚れる
・日が当たると色や表面が劣化する
・汚れが取れずリサイクルショップで売れない
・故障しやすい
・海が近いとサビる
・排水口が詰まる
・排水の度にベランダが水浸しになる
・乾燥機つきのドラム式は、故障や電流の不足になる場合も
・雨が掛かりやすい場合は漏電することもある

まず、一番困るのが故障です。

雨が掛かると、壊れることがよくあります。

また外に置くと、汚れやすく気付いたときはボロボロで手遅れのことも。

洗濯機は家電リサイクル法の対象品目になっているため、粗大ゴミには出せません。

そのため不要になり、リサイクルショップで売りたい場合、外に設置してある洗濯機は「汚い」と嫌がられます。

業者が嫌な顔をするくらい、汚れがひどく劣化することがあるのです。

他には、ベランダの排水口が詰まり、ベランダが毎回水であふれ隣へ流れてしまうこともあります。

排水が詰まると、虫がわくこともあり注意が必要です。

また、屋外用のコンセントをつけず延長コードで対応した場合は、雨や排水がコンセントに掛かると漏電が火事の原因になります。

そのため、ベランダで洗濯機を使う場合はケアが必要です。

そのための対策を次項でご紹介します。

ベランダに設置した洗濯機におすすめの便利グッズ

ベランダに洗濯機を設置したときに、あると便利なグッズは以下のようなものです。

・カバー
・屋外用の延長コード

洗濯機をベランダに置くと、故障や雨風・ホコリによる汚れ、日光による劣化に頭を悩ませます。

そんな場合のおすすめが、洗濯機カバーです。

ホームセンターなどで販売されているしっかりしたカバーを使用すると、日焼けしても破けづらく長持ちする傾向があります。

2,000円ほどしますが、カバーの開け締めが簡単、洗濯バサミなどをいれるポケットがあり便利、柄もかわいいのでおしゃれなベランダになります。

防水、紫外線カット素材なので、日や雨がよくあたるベランダにはおすすめです。

他にも西日がキツイ、ベランダに屋根がないときは、周りを囲うなどさらに対策が必要な場合があります。

また、コンセントを室内から延長コードでつないで使用している場合は、水に濡れると漏電を起こすため、屋外用の延長コードの方が安心です。

「ベランダの洗濯機は意外に面倒だな...」そう感じることも多いですが、次にコンセントが外にあると得られるメリットをご紹介します。

ベランダ置きの洗濯機の家でもメリットがないと、楽しく暮らせませんよね。

ベランダでコンセントが使えるメリット

ベランダに洗濯機を置くことを嫌う人は、けっこういます。

汚れるし故障しやすく、室内より面倒なことが多いからです。

その不満解消になるかは分かりませんが、ベランダにコンセントがあるメリットをご紹介します。

・高圧洗浄や掃除機などが使え掃除が楽になる
・イルミネーションやライトがつけられる
・ホットプレートやミニ冷蔵庫が使える
・防犯カメラの設置ができる
・電気式の工具が使える
・金魚など飼育に電気が必要な生き物が飼える
・生ゴミ処理機が置ける
・水耕栽培ができる

洗濯機は1日中使っていないため、使わない間は別のことにコンセントが利用できます。

風が気持ちよい季節には、オシャレなライトをベランダに置くとムードある空間も作れます。

他にも留守中に防犯カメラを作動しておく、気になる生ゴミは処理機を使いニオイを分解するなど、コンセントが活用できます。

探せばまだあると思いますので、ぜひ活用してみてください。

では最後に、「洗濯機とコインランドリーのどちらが得なのか」ということについてもご紹介します。

コンセントがなく洗濯機が使えない場合、コインランドリーを使うこともあるため、参考にしてください。

ベランダにコンセントがない!洗濯機とコインランドリーはどちらが得?

ベランダにコンセントがない場合、洗濯機が使えないため、コインランドリーを利用した方がよいのか悩みますよね。

単身(5kg)、4人家族(10kg)が1回の洗濯で、掛かる金額は以下が目安になると言われています。

・単身洗濯代1回:約12円【電気代 洗濯1.5円+水道代10円】

・家族洗濯代1回:約24円【電気代 洗濯3円+水道代21円】

・コインランドリー1回:約350円(洗い)

※使用洗濯機は縦型(ドラム式は1/3の金額で計算してください)

単身の場合は、洗濯する回数次第では、1年ほどはコインランドリーを利用しても損にはならない可能性もあります。

●年間52回の洗濯を考えた場合の計算(週1回の洗濯)

【洗濯機:1回12円✕年間52回=624円 コインランドリー:1回350円✕52回=18,200円】

この場合は、洗濯機を約2万円と考え1年だけで見ますと、コインランドリーの方が安いことになります。

●年間104回の洗濯を考えた場合の計算(週2回の洗濯)

【洗濯機:1回12円✕年間104回=1,248円 コインランドリー:1回350円✕104回=36,400円】

このように週2回洗濯することになりますと、洗濯機代を加算しても自宅の方が安くなります。

また、家族の場合は、単身よりも電気代が掛かるため、自宅の方が安くなる計算です。

ただし、この計算はあくまで目安です。

洗濯機の価格や、洗濯の頻度など次第では、コインランドリーの方が安く済むことも考えられます。

また、コインランドリーは、最新のものですと素早く、また乾燥までできるため、コインランドリーのメリットがあります。

さらに洗濯機を置かない分スペースの有効活用ができます。

このような点から、コインランドリーと自宅との違いを頭に入れておきましょう。

しかし、ベランダにコンセントがなく洗濯機が使えないと「面倒だな」と感じてしまうこともあります。

毎回コインランドリーで洗濯することを考えると大変ですので、早めに手を打つことをおすすめします。

ベランダに洗濯機用のコンセントがないときは早めに対処しよう

ベランダに洗濯機を置いて使うのに、コンセントがないと「どうやって洗濯しよう」と不安になりますよね。

しかし、コンセントを使う方法はいろいろありますし、業者に依頼しても1万円から3万円ほどで済み簡単な工事で終わります。

ベランダ設置の洗濯機は、どうしても故障しやすく汚れやすいデメリットもありますが、カバーなどでも防げます。

コンセントがベランダで使えると、意外に活用できることもあります。

面倒だなと思わずに早めに対処して、快適な生活を送ってください。