収納アイテムとして人気のメタルラックのメリットは、好みの高さに調節できるところにあります。
しかし、いざ高さを変えたくて棚板を外そうと思っても、固くて外れないということがありますよね。
また、長い期間使用したメタルラックを分解するとなると、さらに金属部分が錆びついて外れにくくなってしまいます。
そんな時におすすめなのが、潤滑剤KURE(クレ)の「556」です。
ここでは「556」について詳しくまとめ、メタルラックの上手な分解方法もご紹介しています。
メタルラックが固くて分解できないのは何故?
お部屋の収納アイテムとしてメタルラックをご利用されている方も多いでしょう。
収納するものなどのサイズに合わせて好みの間隔に棚板を調節できるため、とても重宝すると言われています。
しかし、このメタルラックを分解しようという時に、棚板が外れないほど固くなってしまうことがありますよね。
まずは、なぜ固くなってしまうのか、その理由をまとめておきましょう。
1つ目に、メタルラックの棚板に置いているものが重すぎて、棚板自体が沈み込んで固くなってしまうことが考えられます。
2つ目は、組み立て時に棚板の4隅を均等にはめ込めず、そのまま偏ってしまっている場合です。
3つ目として、棚板と支柱を支えているプラスチック製のパーツ付近の金属が、錆びてしまっていることも挙げておきます。
これらの3つの原因が考えられますが、このような時にとても便利なのが分解時に潤滑剤を使用する方法です。
今回は、潤滑剤の代表格とも言える「556」という商品に着目して、メタルラックの分解についてまとめてみました。
潤滑剤ってどんなもの?
そもそも、潤滑剤とはどういうものかをご存知でしょうか。
潤滑剤は機器類の摩擦部分に生じる、摩擦や摩耗を減少させる目的で使用される物質の総称です。
その形態は、液体潤滑剤、半固体潤滑剤、固体潤滑剤と大きく3つに分類されています。
「556」のような液体潤滑剤の成分には、スピンドル油やシリコンオイルなどが使用されているのが一般的ですが、その他にも、水置換性のオイル、浸透性のあるオイルやラノリンなどの防錆剤を配合しているものなど、様々な特徴がある商品が販売されています。
「556」をはじめとする潤滑剤を窓のサッシにスプレーし、滑りをよくして開閉をスムーズにするという使用例がよくCMなどで紹介されていますよね。
このような潤滑剤を、固くてなかなか分解できないメタルラックに使用することで金属部分の滑りがよくなり、棚板を少しの力で簡単に外すことができるようになる可能性があるのです。
ここからは、メタルラックの分解の際におすすめの潤滑剤の1つとして「556」を取り上げ、詳しく見ていきましょう。
工具箱の必需品!「556」を詳しく紹介!
皆さんに馴染みのある液体潤滑剤「556」について詳しくご紹介しておきます。
呉工業:KURE 5-56 320ml
希望小売価格:¥512(税込み)
成分:鉱油油 防錆剤 石油系溶剤
用途:自転車 オートバイ 自動車 電気製品 精密機械 工作機械
あらゆる金属に使用でき、強い浸透力で金属表面の水分を置換して薄い被膜を形成することで防錆性が発揮され、可動部の潤滑性が向上するとも言われています。
また、電気系統の除湿や防湿、可動部の潤滑に加え電気接点の清浄にも効果があるとされています。
呉工業ではさらに改良を加えて新しい商品を開発、販売しています。
●スーパー 5-56・・・フッ素樹脂の特殊添加剤を配合して耐久性を高くすることで、潤滑性、耐熱性、防錆力をアップ
●5-56 DX・・・SPA配合することで浸透性と拡散力をアップし、防錆、潤滑、清浄、水置換、錆落としなどの各性能性を向上
その他にも、臭いが気にならない無香性タイプ、スプレーパターンが切り替えられる2WAYタイプ、ピンポイント使用できるペンタイプもあります。
メタルラックの分解時に使用する場合は、従来の商品で十分効果があると言われていますが、室内で使用するなら無効性のもの、かなり固くなってしまっているようならより高性能なものと、状況に合わせて選んでみてもいいですね。
メタルラック分解時の「556」の上手な使い方
ここからは、実際にメタルラックを分解する際に「556」を使用する方法についてまとめていきます。
分解するにあたり、まずはメタルラックの構造を把握しておきましょう。
金属素材の棚板と支柱の間にプラスチック製のパーツが噛ませてあり、このパーツで固定することで棚板を好みの高さに設置することができます。
棚板を外したくても固すぎて分解できない場合、金属部分とこのプラスチック製のパーツの接触面の滑りをよくすると、楽に取り外すことができると言われています。
また、長い期間放置するとこの接触部分が錆びて分解作業の妨げになってしまうことから、まず錆落としとして「556」を使用するのも効果的とされています。
メタルラックの分解作業に使用する場合は、まず、棚板の金属部分とプラスチック製のパーツの隙間を狙って「556」をスプレーしましょう。
液体潤滑剤である「556」は乾くと白く固まり、布やタオル、雑巾などで簡単に拭き取ることが可能です。
たっぷりとスプレーして馴染ませることで、分解作業をよりスムーズに進めることができます。
メタルラックを分解するのに必要なものは?
前章でご説明したように「556」をスプレーしてからメタルラックを分解する場合には、他にどのような道具を準備しておけばいいのでしょうか。
分解作業は、「556」で滑りをよくしておいてから棚板部分を叩いて各パーツを取り外すという工程になりますので、小槌やゴム製のハンマーの用意が必要になります。
これらは、ホームセンターをはじめ100均でも購入できます。
もちろんご自宅にある金槌を使用しても構いませんが、そのまま使用するとメタルラックの表面を傷つけてしまうことがありますので、布やタオルを巻きつけておくことをおすすめします。
また、角材も用意しておくと便利です。
何度も繰り返し叩くことで、その部分だけへこみや歪みが生じることも考えられます。
角材を当ててその上からハンマー類で叩けば、棚板などの金属部分の歪みやへこみを少しでも減少させることができますね。
その他、余分な「556」を拭き取る布類や、床面を保護するシート、外したプラスチック製の小さなパーツを保管しておく袋や怪我防止の軍手なども用意しておくといいでしょう。
「556」を使ってメタルラックを分解する手順は?
最後に、潤滑剤「556」を使用した場合のメタルラックの分解手順を、簡単にまとめておきましょう。
まず、「556」をスプレーして染み込ませた後に、用意したハンマー類で棚板を叩いていきます。
この時、棚板の下から上に向かって軽く叩いていくのがポイントです。
また、1箇所だけを叩くとその部分の反対側が強く噛み合わさってしまうことがありますので、棚板の4隅を均等に叩いていきましょう。
回数を統一しながら4隅を叩き、金属部分に噛ませてあるプラスチック製のパーツを均等に緩めていきます。
ある程度叩いた後は、中心を持ち上げて再度軽く叩くことで棚板が簡単に取り外せます。
この作業を2~3段と繰り返して棚板を全て外し、全体を横に倒して支柱を1本ずつ抜き取れば分解作業は終了です。
ここで、白く残った「556」はしっかり拭き取っておきましょう。
メタルラックの分解は1人でも可能な作業ではありますが、2人で行うとより安全にスムーズに行うことができます。
安全性も考慮したうえで作業を進めていきましょう。
怪我などに十分気を付けてメタルラックを分解しよう!
メタルラックの分解作業は、ハンマーなどを使用して棚板を叩いて取り外していくのが一般的です。
「556」などを使用することで、固くなった金属部分の滑りがよくなり力を入れることなく簡単に取り外せます。
しかし、ハンマー類の道具を使用することから怪我をする可能性もあります。
簡単な作業と思い込まずしっかりと手順を把握し、軍手などの着用はもちろん、できれば2人以上で分解することをおすすめします。