軽やかで柔らかい、天然繊維の風合いが人気のリネンカーテン。
「化繊のカーテンを付けているけれど、今年はリネンカーテンに付け替えて部屋の雰囲気を変えたい!」と考えている方もいるでしょう。
この記事では、リネンカーテンのメリット・デメリットやおすすめのリネンカーテンをご紹介します。
リネンカーテンと麻カーテンは同じもの?
リネンカーテンを探していると、同じような生地で「麻カーテン」と書かれているものを目にすることがあるでしょう。
リネンカーテンと麻カーテンは同じものなのでしょうか。
実は、リネンカーテンは麻カーテンの中のひとつなのです。
麻は植物の茎などから採取される繊維の総称で、その中で特に衣服やインテリアなどによく使用されるものとしてリネンやラミーがあります。
そのため、麻カーテンというとリネンカーテンだけでなく、ラミーカーテンやリネンとラミーの混合カーテンも含まれているのです。
リネン100%のカーテンとリネン・ラミー混合のカーテンでは価格が異なります。
リネンの原料である亜麻科のフラックスという植物は一年草で連作ができないので、生産量を増やすのが容易ではありません。
そのため、リネンの生地は貴重なので、リネン100%のカーテンの方がリネン・ラミー混合のカーテンよりも高価なものになります。
リネンカーテンが欲しいけれど価格は抑えたいという場合は、リネン・ラミー混合のカーテンを買うのもおすすめです。
リネンカーテンのメリット
リネンカーテンを取り付けるメリットとしては、そのナチュラルな生地感で部屋をおしゃれにできる点がまず挙げられるでしょう。
遮光性の高い化繊のカーテンは確かに実用的なのですが、生地が厚いため圧迫感があったり、部屋の中が暗くなってしまったりします。
リネンカーテンであれば、天然繊維の軽やかさや肌触りのよさが心地よく、部屋に適度に光を取り入れることもできます。
きっと、部屋をより明るくおしゃれな印象に変えてくれるでしょう。
また、通気性がいいので外の空気を取り入れることができます。
「窓を開けて換気をしたいけれど部屋の中は見えないようにしたい」という場合にもおすすめです。
しかし、「夏はいいけれど、冬にリネンカーテンを使うと部屋の中が寒くなってしまうのでは?」と思う方もいるかもしれません。
涼しげな印象のリネンカーテンですが、リネンの繊維の内部が空洞になっており空気の層ができるため、実は断熱や保温の効果が期待できるのです。
昼間の日差しを取り入れて部屋を暖めてくれる上、天然繊維のおかげで静電気も発生しにくく、冬場にもしっかりと活躍してくれます。
おしゃれなだけでなく実用性も高いのがリネンカーテンのメリットといえるでしょう。
リネンカーテンのデメリット
リネンカーテンを取り付けるメリットは多くありますが、一方でデメリットもあります。
光を取り入れることができるというのは、遮光性が低いということです。
そのため、夜に月明かりや街灯の明かりなどをさえぎることができず、部屋の中が真っ暗にはなりません。
真っ暗でないと寝られないという人には、リネンカーテンはあまりおすすめできないでしょう。
夏の強い日差しもカットできないので、部屋の中が暑くなってしまうこともあります。
他にも、天然繊維のため湿気によって長さが伸び縮みするというデメリットもあります。
梅雨の季節などには湿気を吸収して生地が伸びてしまうことがあるでしょう。
また、洗濯すると生地が縮んでしまったり、しわができてしまったりするのでお手入れが少し大変かもしれません。
何度も繰り返し洗濯をすると、当初取り付けたときの丈の10%近くも縮んでしまうこともあります。
リネン100%のカーテンのおすすめ商品は?
リネンの素材のメリットを最大限に引き出しているのがリネン100%のカーテン。
丈夫なので長持ちし、使うほどに生地が柔らかく馴染んでいくのが魅力です。
そんなリネン100%のカーテンのおすすめ商品をご紹介します。
【無印良品:麻平織プリーツカーテン】
希望小売価格(幅100cm×丈200cm×1枚):6,490円(税込み)
リネンカーテンが欲しいと思ったとき、まず探してみるのはシンプルなインテリアを数多く扱う無印良品ではないでしょうか。
こちらは無印良品のリネン100%カーテンで、自然な光沢感のある仕上がりが特徴です。
ライトベージュとオフホワイトの2色から選ぶことができます。
【天然素材リネン100%カーテン リネンライフ(D-1190)】
取扱店:カーテン通販専門店 INN’S本店
参考価格(幅120cm×丈200cm×1枚):8,640円(税込み)
「ベージュやアイボリーのリネンカーテンでは物足りない!」という方には、こちらのリネンカーテンがおすすめです。
マスタードイエローやオリーブ、スモーキーブルーなど、リネンの素材のよさを引き立てる落ち着いたカラーのリネンカーテンです。
リネン混合のカーテンもリーズナブルでおすすめ
リネンと他の繊維との混合カーテンは、リネン100%よりリーズナブルで手に入れやすいでしょう。
ラミーはリネンよりも太く強い天然繊維なので、リネン・ラミー混合の麻カーテンは、リネン100%のカーテンよりもハリのある仕上がりになります。
また、ポリエステルなどの化繊とリネンの混合カーテンもあります。
天然繊維100%のカーテンと比べると素材の持つメリットは薄れてしまいますが、化繊が混ざっている分、伸縮性が少なくなりお手入れがしやすいのが特徴です。
おすすめのリネン混合カーテンをご紹介します。
【麻カーテン「AsaFine」】
取扱店:カーテン通販 くれない本店
参考価格(幅100cm×丈200cm×2枚):11,664円(税込み)
リネンとラミーの混合カーテンです。
リネンのしなやかさと、ラミーのシャリ感や光沢感を併せ持っています。
和をイメージした豊富なカラー展開で、その中から部屋にぴったりのカーテンを選ぶことができるでしょう。
【ドレープカーテン フルリー(D-1190)】
取扱店:カーテン通販専門店 INN’S本店
参考価格(幅100cm×丈200cm×1枚):6,372円(税込み)
チェック柄の可愛いドレープカーテンです。
リネン40%、ポリエステル60%の混合で、リネンのナチュラルな風合いを持ちながら自宅で洗濯もできるのがうれしいポイントです。
遮光性の高いおすすめのリネンカーテンはある?
日差しを部屋に取り入れられることがメリットであるリネンカーテンですが、もう少し遮光性が高い方がいいという方もいるでしょう。
通常、リネンカーテンは通気性のいい薄手の生地で、遮光性は低いです。
しかし、以下のカーテンのように裏地の加工がされていれば、天然繊維の柔らかな雰囲気を残しながら遮光性も期待することができるでしょう。
【Natural Curtain ラルゴ(D-119)】
取扱店:カーテン通販専門店 INN’S本店
参考価格(幅100cm×丈200cm×1枚):6,264円(税込み)
ただし、裏地加工されているカーテンを使用する際は注意点があります。
それは、表地のリネンと裏地の化繊で伸縮性が異なることから、表地が伸び縮みすると裏地と丈が合わず生地がよれてしまう可能性があることです。
自宅での水洗いはもちろんNGですし、湿気も好ましくないでしょう。
裏地は付けたくないという場合は、通常のリネンカーテンと、ロールスクリーンやブラインドを一緒に使用することをおすすめします。
これらを組み合わせることで、リネンカーテンの遮光性の低さを補うことができるでしょう。
リネンカーテンの特性を理解して購入しよう!
この記事では、リネンカーテンのメリット・デメリットやおすすめのリネンカーテンをご紹介しました。
一口にリネンカーテンといっても、リネン100%のカーテンや他の繊維との混合のカーテンなどいろいろな種類があり、扱いやすさも違います。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分に合ったリネンカーテンを選ぶようにしましょう。