和室が洋室に変身!畳の上のウッドカーペットのカビ対策は?

最終更新日:2019/06/11

ご自分で簡単に畳をフローリングに変えることができる、ウッドカーペット。

今回は、このウッドカーペットの特徴や、畳の上に敷くメリットなどを取り上げてみました。

様々な利点が挙げられる中、どうしても気になるカビの発生に視点を定め、その発生理由や対処策について考えます。

普段の生活でのメンテナンス法から、一緒に使用すると効果の高いカビ対策アイテムまで、幅広くご紹介していきます。

ウッドカーペットの特徴

畳のお部屋を、手軽にフローリングの和室に変えることができるウッドカーペットの特徴からまずはご説明していきます。

ウッドカーペットは、表面が木目になったカーペットの総称になります。

一般的な江戸間の3畳や4畳半に合わせたものはもちろん、団地間に多いとされる4.5畳や6畳用、さらに広いとされる本間の6畳用から8畳以上の大きさまで、あらゆるサイズのものが各メーカーから販売されています。

木目の色合いの種類も豊富です。

お部屋全体の雰囲気やこだわりのインテリアに合わせたものを選べることから、お部屋のちょっとした模様替えや、自分で簡単にできるリフォームアイテムとして人気を集めています。

また、ウッドカーペットの裏面にはコットン布や不織布が貼られているものがほとんどで、元の畳を傷めないとされることからも、賃貸の和室などのリフォームに活用されることが多いとされています。

しかし、和室の畳にぴったりと敷き込んでしまうことによって、カビの発生を心配される方も少なくはないでしょう。

今回は、畳にウッドカーペットを敷いた時の気になるカビ発生と、その対処策について考えていきます。

和室の畳にウッドカーペットを敷くメリットは?

カビの発生や対処策という言葉から、畳にウッドカーペットを敷くことに抵抗を感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、実はウッドカーペットには魅力がいっぱいです。

まずは、畳の上にウッドカーペットを敷くメリットを挙げてみましょう。

「正座での生活や畳に布団を敷いて寝ることに慣れていないから、和室が使いづらい・・・」

「好みのインテリアが和室のテイストに合わない・・・」

このようにお考えの方には、大掛かりな工事をすることもなく、敷くだけで畳の和室をフローリングの洋室に変えることができることが、最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。

もし、お部屋のサイズに合わなくても、自分でカットできるというのは嬉しいところです。

また、畳の上にベッドやテーブルなど重量のある家具を置くと、へこみや型が残ってしまうことがありますよね。

ウッドカーペットを敷くことで畳をこのようなダメージから保護することもできますし、接着剤を使用しない構造上、もとの畳を傷つけずにいつでもパッと取り外せるので、賃貸のお部屋でも安心して使用できます。

さらに、畳からフローリングに変えることで、日々のお掃除も簡単に済ませるという利点なども挙げられます。

畳にウッドカーペットを敷く時に注意したいカビ!

さて、ここからは気になるカビのお話になります。

「長い間畳の上に敷きっぱなしになっていたウッドカーペットを、久しぶりにめくったらカビだらけでびっくり・・・」

このような声を耳にしたことはないでしょうか。

天然の「い草」を使用した畳は、自然の調湿効果があると言われています。

ウッドカーペットだけにかかわらず、この畳の上から蓋をしてしまうことで当然ながら通気性が悪くなります。

通気性が悪くなると、どうしても湿気が溜まりやすくなりますよね。

また、ウッドカーペットの上は掃除しても、ウッドカーペットをわざわざめくって畳の間まで毎日掃除機を掛ける方は少ないでしょう。

こちらも当然ながら、ウッドカーペットの下には埃やゴミがどんどん溜まってしまいます。

湿度が高く埃やゴミが多い状態は、まさにカビの好む環境であると言われているのです。

ここで重要なのは、畳の上にウッドカーペットを敷きっぱなしにしているということです。

これらをしっかりと把握したうえで、カビの対処策について考えていきましょう。

畳に敷いたウッドカーペットのカビ対策は?

前章を踏まえて、畳の上にウッドカーペットを敷いた際のカビ対策として、湿気に気をつけることとこまめな掃除が重要であることがご理解いただけていると思います。

つまり、カビの好む湿度の高い環境をつくらないことと、カビの栄養分となる埃や髪の毛、皮脂などを含むゴミを取り除くことがとても大切なのです。

まず、湿気対策としては、襖や障子、窓を開けてお部屋全体を換気するように心掛けましょう。

エアコンのドライモードや除湿機などを使用してもいいですし、扇風機やサーキュレーターなどで風を起こし、お部屋全体の空気を動かすだけでも効果が期待できると言われています。

また、畳に敷いたウッドカーペット自体に湿気を溜めないことも大切です。

ウッドカーペットの端をめくって裏面と下の畳に風を通したり、定期的にウッドカーペットを剥がして天日などに干しましょう。

もう1つのカビ対策とされる掃除ですが、ただウッドカーペットの上から掃除機を掛けるだけでは不十分とされています。

こちらもウッドカーペットをめくって、裏面と畳の間の掃除を定期的に行うことをおすすめします。

掃除機で吸い取るだけではなく、拭き掃除もプラスして行いましょう。

固く絞った雑巾などで汚れを拭き取った後は、しっかり乾かすことも忘れてはいけません。

湿気対策と掃除をこまめに行って、カビを寄せ付けない環境づくりを心掛けましょう。

ウッドカーペットのカビ対策アイテム!吸湿シート

畳にウッドカーペットを敷く際のカビ対策アイテムとして、吸湿シートを挙げておきます。

この吸湿シートは、寝具の下やカーペットの下に敷いて使用する湿気対策の便利アイテムとして、たくさんの種類のものが各メーカーから販売されています。

サイズ展開も豊富で、ある程度の期間で取り替えが必要なものから、使用期限が半永久的とされるものまで様々です。

使用期限が長いものほど価格がUPする傾向にあると言われていますので、気になる商品の効果と使用期限、価格をしっかりと比較して納得のいくものを選んでみましょう。

特に、ウッドカーペットに使用するのでしたら、シートの全面に除湿効果の高いシリカゲル乾燥剤と防ダニ、防カビ剤の入ったものがおすすめです。

使い方はとても簡単で、湿気が溜まりやすい畳とウッドカーペットの間に敷いておくだけです。

ただし、いくら使用期限が長く半永久的に効果が続くものであっても、使用環境によってはその効果が発揮されない場合もあるとされています。

お部屋の中の換気からウッドカーペットの裏面の掃除まで、日々の積み重ねが何より重要であることを念頭に置いておきましょう。

手軽なダニよけシートでカビ対策!

お近くのドラッグストアなどで、ダニよけシートというものが販売されているのをご存知でしょうか。

ウッドカーペットを使用する際に、すぐにでもお試しいただける手軽なカビ対策アイテムとして、こちらもご紹介します。

ドラッグストアなどで購入できるダニよけシートには、防ダニ効果が高いとされる天然ハーブに加えて、防カビ剤が配合されているものなどが多いと言われています。

効果は約6か月と少々短い印象で、こまめな取り替えが必要になりますが、その分低価格で普段の買い物ついでに購入できるのがメリットと言えますね。

また、殺虫剤を使用していないことから、小さいお子さんやペットを飼われているご家庭でも安心して使用できます。

こちらのアイテムの使い方も、ただ畳とウッドカーペットの間に敷くだけで簡単です。

ウッドカーペットの気になるカビ対策に、まず手始めとしてこのようなダニよけシートを活用してみましょう。

ウッドカーペットの敷きっぱなしに要注意!

畳にウッドカーペットを敷くだけで、簡単にフローリングの洋室にリフォームすることができます。

しかし、お好みの家具を配置してしまうと動かすことが重労働で、どうしてもウッドカーペットは敷きっぱなしになってしまいます。

敷きっぱなしになってしまったウッドカーペットの下には、湿気と埃やゴミが溜まりますから、カビだらけになるのも納得ですね。

少し手間は掛かりますが、湿気対策とこまめな掃除を心がけましょう。