冬場に暖房を入れていても、なかなか部屋が暖まらないと感じたことはないでしょうか。
部屋が暖まりにくい原因とされる窓の隙間を塞ぐための隙間テープを取り上げて、貼る前の準備や、効果的な貼り方などをご紹介しています。
特に、窓のどこに貼ればその効果がUPするのかということも考えて、貼る場所や適した隙間テープの種類などをまとめています。
隙間風対策だけでなく、防音や防虫効果も期待できるといわれる隙間テープの魅力に迫ります。
窓の隙間テープにはどのようなものがあるの?
窓から入ってくる隙間風を防ぐには、隙間テープがおすすめです。
ここでは、この隙間テープをどこに貼ったら効果的か、ということについてのお話をします。
隙間テープは、大きく分けて2つの種類に分類されます。
1つ目は、素材にスポンジが使われたタイプです。
ポリウレタンフォームに粘着テープが施されている形状で、弾力性があるのが特徴とされています。
もう1つは、ポリプロピレンなどを素材としたブラシのような毛が特徴的な、起毛タイプと呼ばれるものになります。
「モヘア」とも呼ばれる細かいブラシが、しっかりと隙間風を防ぐと言われています。
このような窓用の隙間テープは、お近くのホームセンターや100均でも手軽に購入することができます。
幅や、長さの種類も様々なものが展開されていますので、まずは窓のどこの部分に貼りたいかということを明確にしてから購入することをおすすめします。
隙間風対策だけじゃない!?窓に隙間テープを貼るメリットは?
その名の通り、窓からの隙間風を防いでくれる隙間テープ。
実は、これ以外にもいくつかメリットがあると言われています。
まずは、防音効果が期待できるとされています。
話し声や足音、浴室のシャワーや台所などで使用する水温、洗濯機が回っている音、テレビの音など、各家庭からの生活音は様々です。
天井や床、壁越しにこのような生活音は隣近所に伝わるものですが、窓やドアの隙間からも漏れると言われています。
隙間テープを使用すれば、このような室内からの音漏れを防げますし、逆に外からの音もシャットダウンする効果があります。
もう1つが、防虫効果になります。
夏場は特に蚊に悩まされるものですよね。
網戸をしっかり閉めているのに、一体どこに虫が侵入できる隙間があるのでしょうか。
実は、網戸と窓の間にわずかな隙間ができている場合があります。
隙間テープでこの隙間を埋めてしまえば、蚊などの虫の侵入を防ぐ効果も期待できると言われているのです。
また、窓の隙間を防ぐことで室内の冷暖房の効きもよくなると考えられますので、電気代やガス代の節約というメリットも挙げておきましょう。
このように、隙間テープを利用することで、冬場に悩まされる冷たい隙間風対策以外にもたくさんのメリットが期待できるのです。
窓の隙間テープを貼る前にすべきことは?
実際に、窓に隙間テープを貼る前に準備段階として、しておくべきことをまとめておきます。
まずは、窓のどこに貼るのかということをしっかり考えておきましょう。
隙間テープを貼る部分の寸法を測っておくことが大切です。
特に、幅を間違えると隙間をきっちりと埋めることができないため効果を発揮できなくなりますし、隙間に入りきらないということもあり得ます。
貼る部分の長さも測っておくと、あらかじめ隙間テープをカットして使用できるので作業がスムーズに進みます。
もう1つ、隙間テープを貼る際に必ずしておいていただきたいのが、貼る部分の掃除です。
土や埃、小さなゴミなどがあると粘着テープがどうしても外れやすくなります。
せっかく隙間テープを貼っても、すぐに外れてしまっては意味がありませんよね。
掃除機やほうきを使ってこれらの汚れを取り除くだけではなく、中性洗剤を使用して拭き掃除もしておきましょう。
水拭きした後は乾拭きなどをして、しっかり乾かすことが重要です。
水分が残っていると粘着テープがうまく貼り付きません。
このように掃除をすることで、隙間テープのもちと強度が増すとも言われているのです。
隙間テープはどこに貼る?基本は窓ガラスから
さて、ここからは隙間テープをどこに貼ったらいいか、ということについて考えていきましょう。
貼る場所ごとに簡単な取り付け方や、適している隙間テープの種類などもまとめていきますので是非参考にしてみてください。
まずは、基本的な「窓ガラスに直接貼る方法」をご紹介します。
失敗しにくい方法とも言われていますので、初めて隙間テープを使用される方や、どこに貼ったらいいのか悩んでいる方におすすめです。
貼る場所を具体的にご説明しますと、窓枠の溝部分の中になります。
窓枠の上から下まで、溝部分にはめ込んでいくようなイメージで隙間テープを貼り付けていきましょう。
溝部分と隙間テープの幅がきちんと合ってさえいれば、簡単に綺麗に貼ることができます。
注意しなければならないのが、貼った後に窓がきちんと閉まるかということです。
隙間テープの厚みをチェックし、まずは粘着テープを剥がさずに取り付けて試してみるのもいいですね。
窓を閉めている時にぴったりと密着しやすく、開閉時にクッション的な役割をするとされていることから、スポンジ素材のタイプがおすすめです。
どこに隙間があるかをチェック!網戸と窓の間も貼ってみよう
窓用の隙間テープを貼る際に重要になってくるのが、どこに隙間があるかを把握しておくことです。
窓周辺をくまなく観察していただくことになるのですが、その中でも特に多いのが、網戸と窓の間部分だと言われています。
この部分に隙間があると隙間風はもちろん、網戸を閉めているのに室内に虫が入ってくることになってしまいますね。
こんな時は、網戸に隙間テープを貼ってみましょう。
まず、網戸を外しておきます。
その際に、もとから網戸の左右のサッシに取り付けられている古い隙間テープが飛び出てしまっているようでしたら、先にカッターやハサミで根元から切り取っておくと、作業がしやすくなると言われています。
隙間テープは、窓を開けた時に網戸とガラス戸が重なる部分に貼りましょう。
この場所に隙間テープを貼ると窓の開閉時にどうしても擦れてしまいますので、スポンジ素材のタイプですと擦れる音が気になったり、スポンジ自体がすり減りやすくなります。
隙間テープの強度や効果の継続から考慮して、網戸に貼る際には起毛タイプをおすすめします。
窓のどこに貼ったら効果的?しっかり隙間を塞ぐならサッシに貼っておこう
前章で示した以外のどこに貼ればさらに効果が高くなるのかと問われた時に、是非おすすめしたいのが窓のサッシに貼る方法です。
窓や網戸に貼ったうえでサッシにも貼れば、さらに高い効果が期待できるとされているのです。
特に、旧型のサッシなどはパッキンが劣化して隙間が生じやすくなると言われています。
こちらの部分に貼る場合も、隙間テープの厚みで窓が閉まらないことがないように注意が必要です。
また、すでに窓ガラスに貼っているのでしたら、重ならないように貼るようにしましょう。
貼り方のポイントは、窓の開閉がスムーズに行えてガラスフレームに傷などがつかず、かつ、サッシの隙間がしっかりと塞がるということになります。
作業内容としては、他の場所と比べると少し慎重に行う必要があります。
窓の開閉時にどうしても擦れるサッシの上下部分には柔らかい起毛タイプを、サッシの横部分には、ぴったりと密着しやすいスポンジ素材のタイプを、というように2種類を使い分けてもいいでしょう。
まずは、粘着テープを剥がさずにサッシ部分に当てて試してから、貼る作業に進むことをおすすめします。
大活躍!隙間テープは窓以外にも使える
隙間テープは、窓に貼ることで隙間風や虫の侵入、防音効果まで期待できる優れものです。
実は、この便利な隙間テープを、窓や網戸、サッシ以外の場所で使用することも可能だと言われています。
玄関や各部屋のドアはもちろん、引き戸と引き戸の間にも使用することもできるとされています。
ホームセンターや100均で、キッチン用、トイレ用という数種類の隙間テープが販売されていますので、是非利用してみましょう。