一日の中で家族が多くの時間を過ごすリビングは、自宅のどの場所より、オシャレなインテリアの部屋にしたいと思うのではないでしょうか。
とはいえ、その広さや家族の状況などは人それぞれですので、他と同じインテリアのリビングにはするのは難しいでしょう。
広さや狭さに関係なく、小さな子どもやペットがいても、オシャレなリビングにするにはどうしたらいいのか、タイプ別にインテリアのポイントをご紹介します。
広いリビングのインテリアをオシャレにするには
開放感のある広いリビングは、多くの方の憧れではないでしょうか。
実際、芸能人などの自宅を公開するテレビ番組を見ると、何十畳もあるような、広くてオシャレなインテリアのリビングが紹介されています。
普通の人であれば何十畳というのは難しいのでしょうが、広いというだけで家具の配置もいろいろなパターンが考えられますし、インテリアの可能性も広がります。
ただ、広いスペースがあるから何でも置けると、たくさんの家具を置くことは避けましょう。
広いリビングの一番の魅力は開放感です。
このスペースに背の高い家具をたくさん置いてしまえば、家具の圧迫感により、せっかくのスペースが狭く見えてしまい開放感が台無しになってしまいます。
どうしても背の高い棚などを置きたい場合は、圧迫感のない色やデザインにすることが重要です。
逆に、小さな家具をこまごまと置くのも、広々した空間と家具のサイズがアンバランスとなるためおすすめできません。
広いリビングに置く家具は、開放感を邪魔しないような、低くどっしりしたものを選びましょう。
広いスペースならば、大きなサイズの家具を置いても落ち着いた雰囲気に見え、高級感も醸し出せます。
特に、リビングの主役となるソファは、ゆったりと掛けられる存在感のあるものやL字型などがおすすめです。
大きな家具がしっくりとなじむのも広いリビングならではですので、空間を大事にしながらレイアウトして、高級感のあるオシャレなインテリアを目指しましょう。
狭いリビングでもオシャレなインテリアにするためには
では、狭いリビングでオシャレなインテリアにするにはどうしたらいいでしょうか。
狭いリビングにおけるポイントは、低めの家具を選ぶことと、家具やカーテンを圧迫感のない淡い色で揃えるということです。
リビングでもいろいろな物を収納しなければならないため、狭くても最低限の家具は置く必要がありますが、たくさん収納しようと背の高い家具ばかりあれば、ますます部屋が狭く見えてしまいます。
狭いリビングには、収納力のある低い家具を選ぶか、抜け感があり圧迫感を感じさせない、背板のない棚を選ぶといいでしょう。
家具はなるべく壁際に配置し、空いている床部分を多く作るようにすることもポイントです。
床面が多く見えると、それだけで部屋が広く見える効果があるからです。
また、重たく見えるダークな色の家具も避けましょう。
同じ木製でも、焦げ茶色の棚とナチュラルな白木の棚では見た目の印象が違い、ダークな色を多用すればするほど、圧迫感が出て狭く見えるのです。
できるだけ、白やアイボリー、白木など明るい色の家具にすることをおすすめします。
また、面積が広いカーテンは壁と同色を選ぶことでつながりができ、部屋を広く見せることができます。
狭いリビングは、白やアイボリーなどの低めの家具や淡い色のカーテンでまとめて、オシャレなインテリアをつくりましょう。
外国のようなオシャレなインテリアのリビングにするには
オシャレなリビングといってもいろいろなタイプがあります。
なかでも海外のインテリアは、色使いや小物使いが洗練されているので、雑誌などで特集を組まれることも多いですよね。
そんな外国のようなオシャレなインテリアのリビングにしたいと思うのなら、照明とアートにこだわりましょう。
人気の北欧インテリアでも、照明は重要なポイントです。
まずは、リビング全体で1つの照明にするのではなく、間接照明を使ったインテリアにしましょう。
部屋全体がダウンライトで照らされるとしても、ソファのサイドに1つ、もしくは両サイドにライトを対照的に置くのも素敵です。
もしくは同じ型のペンダントライト数個を、線上に並べるように天井から下げると、とても洗練された雰囲気となります。
存在感のあるペンダントライトをいくつか使用するだけで、リビングはぐっとオシャレになるでしょう。
そして、もう1つがアートの活用です。
たとえば、印象的で大きなアート1枚を、リビングの中央に飾ってみましょう。
それだけで、かなり目を引くはずです。
また、飾り方を工夫しながら、大小さまざまなアートフレームを飾ってみると、海外インテリアのような雰囲気になります。
ただ、「アートに詳しくないから」と飾る絵を選ぶこともできない時には、ファブリックアートを飾ってみましょう。
北欧風の素敵な布地をキャンバスのような厚手の板に包んで張り付けるだけで、素敵なアートが完成します。
同じ生地でいくつか作り、並べて飾るだけでオシャレなリビングになるでしょう。
とにかくオシャレ!大人っぽいリビングはモノトーンでまとめる
海外インテリアのようなオシャレなリビングは、センスがないので難しいという方なら、リビングの色をモノトーンにまとめることで、オシャレにしてしまう手もあります。
すべてを白と黒にすると、はっきりとした個性的なリビングになります。
また、もう少しやわらかい雰囲気のリビングにするならば、白と黒に中間色のグレーをうまく配色してインテリアを決めると、よりオシャレで洗練された部屋になるでしょう。
たとえば、壁やカーテンなど広い面については白でまとめ、ソファなどの家具は白かグレー、そして黒は小物などポイント的に使ってみてください。
黒い家具もシックで素敵なのですが、ほこりが目立ちやすいという欠点があります。
掃除のことを考えると、黒い色は家具よりクッションカバーや時計など、小物で使うことをおすすめします。
また、薄いグレーから濃いグレーと、グラデーションになったモノトーンインテリアも、モダンな雰囲気になり素敵でしょう。
もし、モノトーンだと寂し過ぎるという場合は、雑貨やクッションなど、いくつか原色のものを取り入れても素敵です。
モノトーンなリビングに花や植物をひとつ飾るというのも、周りの色との対比で引き立ちオシャレに見せることができます。
小さな子どもがいてもオシャレなリビングになる!?
「オシャレなインテリアには憧れるけれど、小さな子どもがいるから無理」とあきらめているお母さんもいるのではないでしょうか。
赤ちゃんはなんでも口に入れてしまうので小さな雑貨を飾るのはためらってしまいますし、子どもはおもちゃを散らかして遊ぶのが得意なので、部屋は雑然としがちです。
しかし、子どもも含めて、リビングは家族がゆっくりとくつろぐ場にしたいですよね。
小さな子どもがいてもオシャレなリビングにするポイントは、インテリアはナチュラルでシンプルにすること、そしてリビングの中心にかわいいキッズスペースを作ることです。
まず、飛んだり跳ねたりと動いてもぶつかりづらいように、家具の配置を考えましょう。
空いたスペースにはカーペットやラグマットなどを敷きます。
親子ともに楽しくなるような、明るめのカラーがおすすめです。
そのスペースに絵本棚やおもちゃの収納棚を置いて、子どもが遊びやすいようにします。
あまり広いスペースが取れないというなら、ポップなカラーのキッズテントを置くのもいいでしょう。
木製玩具など、見せてもかわいいおもちゃは飾りながら収納し、ごちゃごちゃしそうな細かいおもちゃは、中身が見えない引き出しなどにしまってしまいます。
白や白木を使ったカラーボックスなどに、黄色や黄緑色などポップな色合いの引出しを使って収納すれば、ナチュラルでかわいいキッズスペースのインテリアに一役買ってくれます。
小さな木製テーブルやキッズチェアを置いても素敵です。
キッズスペースを、リビングのインテリアのポイントに考えてオシャレに仕上げてしまえば、一緒に遊ぶお母さんにとっても癒しのスペースになるはずです。
イヌやネコもくつろげるオシャレなリビングにするには
今は、賃貸でもペットを飼える物件が多くなりました。
イヌやネコはペットというより家族の一員であり、その存在が癒しになっている方も多いことでしょう。
ただ、ペットを飼っていると、インテリアを考えるうえで気を付けなければならないこともあります。
まず、イヌやネコが動き回りやすいレイアウトにする必要があります。
リビングに細かいものを置かず、すっきりとしたインテリアにした方が、ペットが動き回って何かを落としたり壊したり、ということがなくなります。
マメに掃除をすることを考えても家具や物は少ない方がいいでしょう。
雑貨を飾りづらい分、壁にウォールシートを貼ったりアートを飾って壁面をオシャレにする方が得策です。
さらに、イヌやネコは知らず知らずのうちに、家具やソファを傷つけてしまうこともあるはずです。
たとえ素敵な家具であっても、傷でボロボロになっていてみすぼらしいというのでは、オシャレなインテリアとはいえません。
傷が目立つような素材の物は避け、多少の傷も気にならないような家具やソファを選びましょう。
同じように、汚れが付きづらい素材、拭きやすい素材を選ぶということも、ペットと暮らすインテリアにおいては重要なポイントです。
また、イヌは人が大好きです。
ソファの近くなどに大きめのクッションや専用のマットを敷いてあげましょう。
小さなイヌであればカゴの中にブランケットを入れてスペースを作ってもいいですし、DIYでかわいいイヌ小屋を作ってあげてもいいでしょう。
そのスペース自体をオシャレに工夫すれば、飼い主も見ていて気持ちがいいはずです。
ネコの場合は、思い切ってキャットウォークをリビングに作ってしまうという手もあります。
ナチュラルな棚板を使えば、ネコが使っていない時にも目障りになりません。
また、ぶら下げて飾るような雑貨は引っかけて壊される可能性もあるので、ジャンプしても手の届かないような場所から下げるようにしましょう。
オシャレなインテリアでくつろぎのリビングに
住環境や家族構成によってリビングのインテリアは変わってきますが、家族のくつろぎの場であることには変わりありません。
その大切な空間をオシャレなインテリアにするには、それぞれのタイプによってポイントが違ってきます。
ご自身の暮らしに一番ぴったりと合うのはどんなリビングなのかを考え、オシャレなインテリアになるよう工夫してみてくださいね。