お使いのマットレスにぴったりのサイズのボックスシーツがみつからず、困っている方も少なくはないでしょう。
サイズが小さすぎては装着できませんし、大きすぎてブカブカしているシーツでは寝心地がよくありません。
既製品ではみつからずオーダーでボックスシーツを仕立ててもらうとなると、かなりのコストが掛かると言われています。
ここでは、是非試してほしい、簡単にできるボックスシーツの作り方をご紹介します。
ボックシーツのサイズ選びは難しい!?
ご自宅のマットレスに、ボックスシーツを掛けて使用している方は多いと思います。
ボックスシーツを購入する際には、生地の肌触りや好みのカラーなどはもちろんですが、お使いのマットレスにあったサイズであるかがとても重要になってきますよね。
せっかく好みの生地のものを購入してもサイズが小さければ使用できませんし、大き過ぎてもマットレスにフィットせず横になった時の質感がよくありません。
特に、あまりにもブカブカなボックスシーツですとシワになりやすく、見た目にもだらしない印象になってしまいますね。
しかし、既製品でマットレスにぴったりのサイズのボックスシーツが見つからないことも少なくはありません。
また、クイーンサイズやキングサイズのマットレスですと販売されているボックスシーツの種類が少なく、サイズだけではなく、好みの生地のボックスシーツがなかなかみつからないこともあります。
こんな時に、是非おすすめしたいのが手作りのボックスシーツです。
ここでは、ボックスシーツの簡単な作り方をご紹介していきます。
ボックスシーツの簡単な作り方!まずはその構造を知っておこう!
ボックスシーツは、袋状に縫い合わせた生地の端にゴムが通してあるのが一般的で、マットレスの裏側に引っ掛けて折り返すようにして装着します。
実は、既製品のボックスシーツの高さは、この折り返し部分も含めてサイズ表記されているのです。
折り返し部分の長さは大体10cmと考えられますので、シングルサイズのボックスシーツで100×200×30cmのものを購入した場合、対応するマットレスの高さは約20cmとなります。
既製品を購入する際にはもちろんですが、ボックスシーツの作り方を考えるうえでも、この折り返し部分がとても重要になってきます。
ご家庭でお使いのマットレスの縦横の長さに加えて高さをしっかりと把握し、この折り返し部分の長さも考慮しなければなりません。
つまり、マットレスの裏側に引っ掛けるように折り返すためのマチ部分を、マットレスに対応するようにぴったりのサイズで作ることがポイントになります。
このことをしっかりと頭に入れておけば、意外と簡単にボックスシーツを作ることができます。
次章から、ボックスシーツの作り方を具体的に説明していきましょう。
必要な生地のサイズが算出できればボックスシーツは簡単に作れる!
実際にボックスシーツの作り方を考えた時に、まずは、必要な生地のサイズを把握しなければなりません。
前章で示した通り、四隅のマチ部分のサイズがポイントになってきます。
●マットレスの高さ
●マットレスの裏面への折り返し部分約10cm
●ゴム通しのための3つ折り部分1.5cm×2
この3点を抑えておけば、簡単に必要な生地サイズを算出できます。
マットレスの縦横幅の両サイドに、上記のサイズをそれぞれ付け足した分だけ生地が必要になることを念頭に入れておきましょう。
計算式を簡単にまとめておきますので、是非参考にしてみて下さい。
●縦=マットレスの縦の長さ+(マットレスの高さ+折り返し部分10cm+3つ折り部分1.5cm×2)×2
●横=マットレスの横の長さ+(マットレスの高さ+折り返し部分10cm+3つ折り部分1.5cm×2)×2
マットレスの裏面への折り返し部分は、お好みの長さで問題ありません。
簡単な図を書いて上記のサイズを記入しておくと、生地の裁断をする際に間違えることも少なくなりますし、出来上がりをイメージしやすくなります。
ボックスシーツ作りに必要な材料は?
ボックスシーツの作り方をご紹介する前に、必要なものを挙げておきます。
●生地
寝汗を吸い取りやすい綿100%のものや、肌触りのよいガーゼなどがおすすめです。
厚手のものよりも、薄手で柔らかいものの方が作業がしやすくなります。
●糸
生地の色に合わせた糸を選べば仕上がりが綺麗になります。
●ゴム
お好みのもので構いませんが、ある程度幅があるものの方がマットレスにしっかりとフィットします。
マットレスのサイズやゴムの伸縮性などで必要になる長さが変わってきますので、長めのものを用意しておけば安心です。
購入したての生地は、洗濯時に水に通すことで縮んでしまいます。
作業に入る前の下準備として、水通しをしておくことをおすすめします。
水通しの方法はとても簡単です。
洗濯用ネットに折り畳んだ生地を入れて、そのまま洗濯機で洗剤は入れずに30~60分洗います。
生地のシワを伸ばしてきっちりと乾かせば完成です。
ほんのひと手間加えるだけで、作業がしやすく綺麗に仕上がりますよ。
ボックスシーツの作り方の手順は?
ボックスシーツの作り方の手順を簡単にご説明します。
①生地の裁断
前章で示した計算式を参考に、生地を採寸し裁断します。
②生地の四隅にマチを作る
裁断した生地の端の隣り合う辺を合わせて、三角に折ってアイロンで折り目をつけます。
この部分に、前章で算出した(マットレスの高さ+折り返し部分10cm+3つ折り部分1.5cm×2)の長さの直線を引き、その上を縫って不要な三角部分を切り落とせばマチ部分が完成です。
同様に生地の四隅全てにマチを作っていきます。
③布端を処理する
選択を重ねるとどうしてもほつれやすくなるので、布端をざっとジグザグ縫いにしておきます。
④ゴム通し部分を作る
生地の端を1.5cm幅の3つ折りにして、アイロンでしっかりと折り目をつけていきます。
全体に折り目をつけたら、縫い合わせてゴム通し部分を作っていきます。
この時、ゴム通し用の穴として約4~6cmほど縫わずに空間を空けておきましょう。
⑤ゴムを通す
ゴム通しや安全ピンを使って、④で作成したゴム通し部分にゴムを通していきます。
合流したゴムの先端をしっかり結んでおきましょう。
⑥仕上げ
ゴム通し部分に空けておいた穴を縫い合わせて閉じ、中に通したゴムを均等に調整すれば完成です。
簡単!便利!ボックスシーツの作り方を応用しよう
ボックスシーツは、マットレスのサイズをきちんと採寸し必要な用尺をきちんと算出さえできれば、縫製作業自体はそれほど難しいものではありません。
それほど時間を掛けずに、簡単に仕上げることが可能です。
前章でご紹介した作り方を参考にすれば、あらゆるサイズのマットレスに対応するボックスシーツを作ることができます。
既製品の種類が少ないクイーンサイズやキングサイズのマットレスはもちろん、シングルサイズやダブルサイズのマットレスを2つ並べて使用している場合などでも、ぴったりのサイズのボックスシーツを作ることができますね。
2つのマットレスを並べて使用している場合、ぴったりしたボックスシーツを装着すればマットレスがずれる心配もありません。
また、ベビーベッドのマットレスは、ミルクの吐き戻しやおしっこ汚れなどがつきやすいですし、寝汗をたっぷりかく子供用ベッドのマットレスなどにも、洗濯替えようにボックスシーツを数枚用意していると便利です。
さらに、マットレス以外でもソファカバーや椅子カバー、座布団カバーなどにも応用できるのも嬉しいですね。
好みの素材やカラー、デザインの生地を選んで、楽しみながら作ってみましょう。
ボックスシーツは手作りがおすすめ!
ボックスシーツを手作りするというと、なんとなく難しいイメージがあります。
大きなサイズになりますので縫製作業にある程度の時間は掛かりますが、実は、ミシンさえあれば作業工程はとてもシンプルで簡単に作ることができます。
好みの素材やお部屋のインテリアに合わせたカラーの生地を選んで、お使いのマットレスにぴったりのボックスシーツを作ってみましょう。
洗い替え用などに数枚作っておくと重宝しますよ。