通りすがりの家の玄関先を見て、真似したくなる素敵なポーチを目にした経験はないですか?
玄関やポーチ、階段などをタイル張りにしたおしゃれな外構に憧れる方もいるでしょう。
お好みのタイルを見つけておしゃれな外構にしてみてはいかがでしょうか。
タイルは通販やホームセンターなどで手にはいりますから、ご自分でやってみようという方もいるでしょう。
ここでは、タイルの種類や自分で張る場合の方法などについてご説明いたします。
玄関や階段、ポーチなどに使うタイルは?
建物の外装や内装、床に使われることが多いタイルですが、それぞれ張る場所に応じたタイルがあります。
玄関やポーチ、階段などへのタイル張りとなると、外装タイルの床用タイルを選択することになります。
外装タイルに見られる材質は、磁器質やせっ器質で耐候性にすぐれ吸水率が低く、摩擦や衝撃に強いものが多くみられます。
また、床用タイルは歩行時にすべりにくくなっていて、すべり抵抗を高める凹凸などが表面に施されてるタイルが一般的です。
それから、床用タイルのなかで階段に使われる階段タイルもあります。
階段タイルのなかで足で踏む面にのみに使用する、面取りタイルや角を覆う形状の専用タイルもあります。
こちらは、好みや張る場所によって面取りタイルにするか角を覆うタイルにするかになってくるでしょう。
このように、タイルにはさまざまな材質や形状、カットができるものなどがあり、用途に応じた製品も売られています。
玄関や階段に張るタイルの入手方法!
玄関や階段などのタイル張りを業者へ依頼する場合は、好みのタイルを選ぶだけで業者が手配してくれて施工となります。
しかし、自分でタイル張りをする場合は、タイルをどこで購入するかを考えることになるでしょう。
最近では、ホームセンターなどでも売られているタイルは手にいれやすくなっています。
しかし、ホームセンターなどでは、気に入ったタイルに出会えないことが多々あります。
そのようなときは、インターネット通販を利用するのも一つの購入方法として検討してみましょう。
商品代の他に送料が発生してきますが、取り扱っている商品の数が多いのでお好みのタイルを見つけやすくなります。
また、配送業者の方が自宅までの配達をしてくれますので、自分で運搬する手間はなくなります。
ただ、現品を見たり触ったりして購入するのとは違い、写真や文書での判断になりますから、イメージとは違う場合もあります。
購入してから手元に届くまでに日数がかかる場合もありますから、日にちに余裕をもって購入するようにしましょう。
自分でタイル張りをする場合の準備は?
自分でタイル張りをする場合は、ある程度の道具や資材の準備をしましょう。
玄関や階段など下地がコンクリートの場合は、タイルはもちろんですが、タイル圧着用のモルタルやプライマーが必要です。
また、プライマーを塗布するローラー刷毛や、モルタルを塗りつけるゴム製のコテも用意しましょう。
下地であるコンクリートに汚れや異物があるとタイルの剥離の原因になりますので、取り除くための清掃用具も忘れず行ないましょう。
清掃用具のなかで、タイルを張ったあとの余分なモルタルを取り除くのにスポンジやタオル、バケツもあると便利です。
それから、タイルを割付するときのメジャーや、タイルを張っていくときに目印とする水糸があるときれいなタイル張りができます。
タイルを張っていくときに、水平やズレなどをハンマーで軽く叩いて調整しますので、ハンマーと水平器も揃えておくとよいでしょう。
また、下地がなく土や砂の上にタイルを張る場合は、スコップや砕石、モルタルや敷き砂など必要に応じて準備しましょう。
玄関やポーチ、階段などのタイル張りの方法
タイル張りは下地の状況によって張る方法を検討することになります。
玄関や階段などの下地がコンクリートで平らな場合は、タイル張り専用のモルタルを薄く塗りその上にタイルを張る方法が多くみられます。
まず、下地となる部分の汚れや異物の除去清掃をして、勾配などの高さをみてタイルの割付を決めましょう。
つぎに、モルタルの付着をよくするためのプライマーを塗布してタイル張り専用モルタルを塗り付けます。
専用モルタルは厚みが2~3mmとなるように2度塗りで仕上げ表面を平らにしましょう。
専用モルタルは、20分程でタイルを張れるだけの面積を塗るようにしておきます。
タイルの割付に水糸を張り、水糸に沿ってタイルを張っていきますが、位置の微調整をハンマーにて軽く叩きながら調整しましょう。
すべてのタイルを張り終えたら張ったタイルにふれないように、半日から1日ほど養生をします。
養生を終えたら目地材を目地に入れていきますが、タイルが動かないように注意しましょう。
目地材は、一般的な外装用目地材をゴム製のコテを使って目地に塗り込むようにします。
最後に、余分な目地材を取り除きますが、時間が経つと取りにくくなりますので注意が必要です。
水を含ませたスポンジで拭き取りしていき、スポンジが汚れたらすすいでを繰り返して拭きます。
仕上げに、目地材が硬化したらタイル全体を含めたかく絞ったタオルなどで拭き上げましょう。
玄関までのアプローチなど土の上へのタイル張り
タイル張りをする場所が玄関や階段などのコンクリートの下地ではなく土の場合は技術と手間がかかります。
コンクリートやモルタルの下地作りから始めることになりますので、業者への依頼を検討しましょう。
ここでは、自分でできる下地が土などのタイル張りについて説明します。
下地が土や砂の場合は、タイルの厚みの分を堀りさげ、タイルを張る場所の土や砂を平らにしましょう。
また、下地をよりしっかりしたものとするために、砕石を敷き固める方法もあります。
敷き固めた砕石の上に砂を敷きタイルを張っていきますが、砂の代わりに空練りモルタルを敷く方法もあります。
張ったタイルが動かないように厚めのレンガなどで周りを縁取りするのもよいでしょう。
タイルの目地は、砂を敷き込むことでも固定されますが、心配であればモルタルでの目地処理をしましょう。
目地などからの後々の雑草が気になるようであれば、防草シートを使用することで対策ができます。
こちらの方法は、容易にタイル張りができますが、車などの重量のある物が乗る場所には不向きとなります。
玄関や階段に張ったタイルのメンテナンスは必要?
玄関や階段などの日常で通る場所に張ったタイルは、いつもきれいにしておきたいものです。
長年の使用による変形や割れ、タイルが浮いてくるなども考えられますから定期的なメンテナンスをしましょう。
毎日のように通る玄関や階段ですから、知らぬ間に泥汚れや苔などが付いてしまいます。
苔が付いてしまうと滑りやすくなり危なく、また汚れが付くと見た目が悪くなりますのでブラシなどを使って水洗いをしてみてください。
水洗いで落ちないなど汚れがひどいときは、洗剤などを利用してデッキブラシやポリッシャーでこすってみると落ちやすくなります。
また、床用タイルに使うワックスもありますので、きれいになったタイルに汚れ付着防止で活用されるのもよいでしょう。
それから、タイルの目地材に隙間が生じてきたり割れてしまうこともあります。
タイル張りのときに使用した接着材料やタイルの材質に応じたメンテナンス方法にしましょう。
きれいなタイルをさらに見栄えよくするには!
タイル張りの場所によっては、工夫することでさらに見栄えをよくすることもできます。
たとえば、芝生や玉石などとの組み合わせ、レンガや枕木などもあります。
自分のイメージするタイル張りをして、きれいな玄関や階段にしてみてください。
また、ご自分でタイル張りをした方にとっては達成感もあります。
最後に、張ったタイルの定期的なメンテナンスをしていつまでもきれいな状態を保ちましょう。