近年の住宅には安全性に配慮した様々な設備がありますが、中でもシンプルで取り入れやすいものといえば手すりではないでしょうか。
玄関や階段、浴室やトイレなど気付くと手すりは自宅の様々な場所に設置されています。
特に、浴室のような滑りやすいところでは、無意識に手すりを使用している方も多いことでしょう。
今回は、便利な手すりの中からTOTOの「インテリア・バー」シリーズについてご紹介しましょう。
TOTOのインテリア・バーは本当に必要??
TOTOのお風呂、特に戸建て向けのユニットバスは人非常に人気が高いです。
そんなTOTOのお風呂で使用されているインテリア・バーは、安全にお風呂へ入るために必要なアイテムとして新築だけではなくシニア世代を中心にリフォームで設置される方もたくさんいらっしゃいます。
ここでは、インテリア・バーはどんな時に必要なのかをご紹介しましょう。
インテリア・バーは、基本的には浴槽へ入る時やイスから立ち上がる時の補助として使用するものです。
高齢者の方は、つかまるところがないと安全に立ち上がれるのか不安だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
バーにつかまれば、濡れている足元でも安心して立ち上がることができます。
しかし、浴室にも耐用年数がありますから、まだ若い世代の方だと今の浴室にインテリア・バーの必要性は感じないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、例えば慢性的な腰痛のある方や、膝などに疾患を抱えている方は若い世代でもいらっしゃるので、インテリア・バーがあれば非常に便利です。
あるいは、赤ちゃんや幼児を抱いたまま浴槽に入る場合など、つかまる場所がある方が安心することができます。
滑りやすい浴室だからこそ、いざという時のためにインテリア・バーを設置しておくと安心なのです。
TOTOのインテリア・バーはどんな種類がある?
一口に浴室で使用するといっても、使う場所によってインテリア・バーのサイズや形は異なります。
TOTOのインテリア・バーは、どんな種類があるのでしょうか。
手すりというと、一般的にはI型の真っ直ぐなものを想像する方も多いでしょうが、インテリア・バーには様々な形のものがあります。
また、浴室のサイズに合わせて長さも選ぶことができます。」
例えば、一般的なI型のバーでも長さが600mm、800mm、1200mmなどいくつかの種類がありますし、壁の設置部分からバーまでの高さまでを測る前出し寸法も種類があります。
1200mmのバーのように長いものは真ん中にもバーを支える支持部がありますが、左右の支持部とは異なり下付きになっているのでバーを離さずに伝い歩きができるような工夫もあります。
他にもL型やT型、L型の変形で135度タイプのように緩やかなカーブを描いているものもありますし、ドア周りで使用しやすいようなオフセットタイプというのもあります。
さらに、スペースの削減ともなるシャワーのスライドバーにつかまれるよう強化したインテリア・バーもあります。
インテリア・バーとは、ただ単純に設置されているのではなく浴室にいる人が使いやすいようにと様々な工夫がこらされているのです。
TOTOのインテリア・バーの素材やカラー展開は?
TOTOのインテリア・バーが誰でも使いやすいように特化した商品だということは分かりましたが、インテリア・バーの素材やカラー展開はどうなっているのでしょうか。
近年の浴室は多様な壁紙や充実した設備など、見た目にもグレードアップしていることが多いものです。
せっかく全体のコーディネートをしたのに、色の合わないバーを設置しては台なしになると考える方もいらっしゃるでしょう。
インテリア・バーにはいくつかの種類があります。
・インテリア・バー
・インテリア・バーFシリーズ
・インテリア・バー(コンテンポラリタイプ)
最初のインテリア・バーとFシリーズは握り部がステンレスと軟質樹脂でできていて、固定方式がネジ固定となっています。
ただし、Fシリーズは通常のものより求めやすい金額のため、カラー展開やネジの数などが少なくなります。
通常のインテリア・バーのカラー展開はレッドなどの鮮やかな色も含む5色で、Fシリーズはホワイトとベージュの2色です。
そして、コンテンポラリタイプの素材はメタルを基調とした天然木とステンレスがあり、浴室の仕様には適していないものもあります。
しかし、ステンレスタイプはツヤ消しをされたにぶい光沢となっているので、どのような壁紙にも合わせやすく洗練されたデザインといえるでしょう。
TOTOのインテリア・バーは後付けも可能?
さて、ここまで浴室で使用するインテリア・バーについてご紹介してきましたが、TOTOのインテリア・バーは後付けすることもできるのでしょうか。
新築で導入する場合やリフォームならば良いのですが、浴室全てを取り替えるとなると金額的にも大きくなってしまいます。
また、他メーカーの浴室を使っていても、TOTOのインテリア・バーだけは取り入れたいという方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、インテリア・バーとFシリーズに関しては「UB後付けタイプ」というものがあるので、自社製品でも他社製品でも条件を満たせば後付けが可能です。
この条件というのが、壁の厚さや素材です。
基本的には壁の表面が鋼板であることが条件で、厚さも一定の数値が求められます。
浴室には大理石やホーローを採用している家もありますし、昔ながらの浴室ではタイルも一般的です。
他にも、プラスチックの壁など取り付けができない壁がありますので、購入前にしっかりと確認をする必要があります。
パッと見ただけでは材質が分からない場合には、自宅の浴室のメーカーに問い合わせるようにしてみましょう。
また、TOTO自社製品であっても一部のシリーズでは取り付けができないこともあるので、TOTOだからといって安心はせずに念のため確認を取るようにしてみましょう。
TOTOのインテリア・バーはトイレでも活躍!
ここまではお風呂で使用するインテリア・バーについてご紹介してきましたが、立ち上がる時に手すりが欲しいと感じるのはお風呂だけではありません。
トイレは日に何度も入る場所で座る場所でもありますので、立ち上がる時に補助してくれるバーがあると嬉しいですよね。
TOTOのインテリア・バーはトイレでも使用することができます。
特に、コンテンポラリタイプは意匠性が高いのでホテルなどのトイレでも使用されることがあり、自宅でもトイレをおしゃれにするアイテムのひとつとなるでしょう。
コンテンポラリタイプの天然木を使用したバーは、トイレの雰囲気にも合わせやすくカラーが3色展開となっています。
ベージュ、ブラウン、ホワイトと壁紙にも棚などにも合わせやすい色味となっていますので、きっと自宅のトイレに合う色が見つかるでしょう。
ステンレスタイプは、スッキリとした印象なのでモノトーンなどシックなイメージのトイレには向いていると考えます。
ただ、冬のトイレではステンレスよりも天然木のほうが冷たさを感じませんので、トイレに暖房機能がなく寒い場合にはそうした触り心地も視野に入れて考えてみると良いかもしれません。
そして、トイレで使用する時はI型よりもL型のほうが安定して使用できると考えます。
立ち上がる時だけではなく、着衣の時などにも続けてつかまれる高さに手すりがあると安心ですね。
TOTOの手すりはインテリア・バー以外にもたくさん!
TOTOのインテリア・バーは非常に種類が豊富で優れていることが分かりました。
しかし、TOTOにはインテリア・バーシリーズ以外にも素敵な手すりがたくさんあります。
浴室では滑りやすいので手すりがあると安心だと述べましたが、家の中には滑らなくても手すりを必要とする場所が意外に多くあるものです。
例えば、玄関の上がり框や階段には手すりが付いている家も多いでしょう。
高低差があるところでは健康な方でも足を踏み外す可能性があるので、手すりが付いているほうが安全に昇り降りできます。
高低差がなくても、廊下を移動する時にも伝い歩きができれば便利ですし、お部屋の中に手すりをつければ朝起きた時から自身の移動をサポートすることができます。
TOTOの手すりは、勾配やコーナーにも連続して取り付けられますし、壁の強度が足りなくても補強板を付けて取り付け可能になることがあります。
また、着脱可能なブラケットがあるので、お部屋の扉付近にも手すりを取り付けて万全にし、使用しない時には邪魔になるので取り外すという方法もあります。
エンドホルダーやブラケットなど、手すり本体以外の部品も選ぶことができますので、インテリアとしても楽しむことができますね。
安全なバーで毎日のサポートを
住宅設備は年々便利になりますが、シンプルなものほど使いやすいということもあります。
普段は使うことが少なかったとしても、いざという時やちょっとした時につかまることができるバーがあるのは安心ですよね。
毎日を安全に過ごすために、自宅にインテリア・バーのような手すりを取り入れてみてはいかがでしょうか。