家具の修理料金の相場は?修理業者を選ぶ時のポイントも紹介

最終更新日:2019/10/13

大切な家具やお気に入りの家具が壊れた時、そのまま処分してしまうのは悲しいことですよね。

できることなら修理をして、ずっと長く使用したいものです。

しかし、家具を修理するとなるとどれくらいの料金がかかるのか分からなくて、迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、家具の修理料金の相場と、修理業者を選ぶ時のポイントをご紹介しましょう。

家具のどんな傷であれば修理ができる?

家具を修理に出そうと考えた時、実際にどの程度の傷なら修理をしてもらえるのか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

小さな傷でも良いのか、あるいは大きな傷があっても引き受けてもらえるのか、初めての時には分からないものです。

ここでは、家具がどのような傷ならば修理をしてもらえるのかをご紹介しましょう。

・木製品の傷、汚れ、剥がれ、割れなど

・ソファや椅子の生地を貼り替え

・蝶番や取っ手のゆるみを直す、部品交換

・引き出しが開かないなど機能的な故障

・塗装のやり直し

・高さやカラー変更などの加工

・家具全体の再生

このように、家具といっても木製品だけではなくソファなどのファブリック製品もありますし、蝶番などの金具も扱っています。

しかし、修理業者によって多少は異なりますが、大体においてほとんどの傷に対応してくれると考えて良いでしょう。

素人が見て難しそうな傷でも、プロの目で見ると問題なく直せるということはよくあるものです。

悩んだら、まずは電話で相談をするところから始めましょう。

次の項では、これらの修理料金を詳しくご紹介しましょう。

家具修理の料金の相場は?

前項で述べた通り、家具の修理方法はさまざまなパターンがありますので、料金も修理内容に応じて大きく変わります。

ただし、大まかな目安と言うものはありますので、まずは基本的な料金の出し方からご紹介しましょう。

●修理費+材料費+配送料(あるいは出張費)

修理業者によって多少違うとこともあるかもしれませんが、大体の場合においてこのような出し方になります。

修理費は家具の修理自体に掛かった人件費や時間、材料費は部品の取り換えや張り直しに使用する素材、そして家具を実際に持ち込む際の配送費か引き取りにきてもらう出張費、これらをまとめたものが修理料金の相場となります。

修理内容に関しては、小さな傷やへこみ、また金物の取り換えなど作業自体が比較的容易で時間の掛からないものに関しては、2,000円くらいで行える場合があります。

しかし、家具全体の再生など時間も手間も大きく掛かるものや、材料が手に入りづらいものの場合には100,000円を大幅に上回ることもありますので、事前に必ず見積もりをとってから依頼するようにしましょう。

また、会社によってはホームページなどで一律の金額を載せている場合があります。

その場合でも、修理内容によっては金額が大きく動くことになりますので、やはり事前に見積もりをしっかりと取るようにしてください。

家具の修理にはどれくらいかかる?

さて、家具を実際に修理に出すとすると、戻ってくるまでにどれくらいの期間がかかるのでしょうか。

家具の一部に傷がある場合など、時間を掛けずに直せる場合には数日で家具が戻ってくる場合もあります。

しかし、塗装や生地の貼り替えなど新たに材料が必要になるものや、タンスの再生など作業自体に大きく時間の掛かるものの場合には思っている以上に時間が掛かる場合があります。

早くても10日~2週間前後、工場などの混み具合などによっては1ヶ月以上掛かってしまうこともよくあることです。

そのため、最初の見積もりの段階で修理にどれくらいの期間がかかるのかを確認するようにしましょう。

もし、修理に出すものがダイニングセットなど生活に欠かせないものの場合には、修理業者で代替品の貸し出しを行っている場合があります。

ただし、貸し出しは料金の掛かる場合もあり、さらにその貸し出し分の送料が必要になることもあります。

いつも使っている家具が1ヶ月以上もない状態は、思っている以上に大変なものです。

こちらについてもどのような方法で貸し出しをしてくれるのか、事前に確認をしておくと安心ですね。

修理の料金と買い替え代金どちらが高い?

ここまでは家具を修理する時の料金についてご紹介しましたが、修理料金というのは意外に高額になることが多いものです。

そのため、修理に出すよりも新しい家具を購入したほうが安いのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。

実際に、安価な家具であれば修理に出すとかえって高くなってしまうことがあります。

そんな時には、本当に修理をするべきかを考えてみるようにしましょう。

例えば、ずっと大切に使ってきた家具であったり、婚礼の道具としていただいた家具であったり、思い入れの強い家具というものがあります。

その場合は金額の多寡に関わらず、直してでも使用したいかどうかということで決めてみるのも良いと考えます。

また、好みの家具というのも人によって違うものですよね。

ソファなどは硬さや使い心地で好みが大きく分かれますが、そのソファがすでに販売終了しているものだと二度と手に入れることができません。

そのような場合にも、修理してそのまま使用するという考え方は良いと考えます。

また、家具の耐用年数を考えてみるのも良いでしょう。

長く使っている家具だと、せっかく直しても耐用年数を過ぎてまたすぐに壊れてしまう可能性があります。

それならば、新しい家具を購入したほうが無駄にならないですよね。

料金だけではなく、その家具を修理するべきなのかを自分で考えてからどちらにするべきか決めてみましょう。

料金だけじゃない!家具の修理を頼む時のポイントは?

家具を修理に出す時、考えるポイントは料金だけではありません。

他にも、サービス内容やお店の特徴などをしっかりと確認して、自分に合った修理業者を見つけるようにしましょう。

●他店の家具でも修理できるかどうか

家具店で行う修理の場合、自社製品しか受け付けていない場合もあります。

他店の製品でも修理が可能なのか、事前に確認をしましょう。

●受付時間、定休日など

仕事が忙しいと、修理業者の営業時間に間に合わないということもあるでしょう。

近年はメールでやり取りができる場合もありますが、細かいニュアンスなどは電話で伝えたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。

24時間対応している業者もありますので、そうした条件も考慮に入れてみてはいかがでしょうか。

●どこまで無料でできるのか

修理業者によっては、見積もり無料や相談無料という業者もあります。

家具を修理するか買い替えるか迷っている時などは、見積もりまでは無料で行ってくれるところのほうが余計な出費を避けることができます。

他にも、支払い方法や対応地域なども確認しておくとスムーズに進めることができますので、下調べはきちんと行いましょう。

家具を自分で修理してみよう

最後に、自分でも直せる家具についてご紹介しましょう。

ちょっとした傷や塗装剥がれなど、「これくらいで修理に出すのはもったいない」と思ったら、自分で修理できるかどうかを考えてみましょう。

近年はDIYをする方が増えたこともあり、ホームセンターなどで家具を作る道具やペイントする塗料などもたくさん販売されています。

修理方法などもインターネットで簡単に調べることができますので、自分で行えば料金を節約することができるでしょう。

例えば、タンスの開閉がしにくくなっている場合、蝶番を締め直したり調節したりするだけで良い場合があります。

また、テーブルの傷など小さなものであれば、専用の修正ペンで傷を塗って目立たなくさせることができます。

テーブルががたつく場合にはネジを締め直すだけで解決することもありますし、高さを整えるために薄い板を挟み込むだけで良い場合もあります。

他にも引き出しの開閉に困ったら蝋を塗ってみたり、取っ手ががたつくならば取っ手自体を取り替えたりと、自分でできることは意外に多くあるものです。

家具を修理しようと考えた時、まずは自分でできることはないか探してみましょう。

ただし、非常に高価な家具や絶対に失敗したくない大切な家具の場合には、最初からプロの手に任せることをおすすめします。

大切な家具をずっと使うために

家具の修理というのはあまり頻繁に行うことではありませんし、一度も頼んだことがないという方もたくさんいらっしゃるでしょう。

けれども、自分の大切な家具が壊れてしまった時、そのまま使用してはますます不具合が大きくなることにもなりかねません。

大切な家具を末永く使えるように、修理の方法や業者を調べておいてはいかがでしょうか。