近年は家電量販店やショッピングモールなど、街中でマッサージチェアを見かけることが非常に多くなりました。
大体の場合その場で試すことができて選びやすくなりましたし、出始めの頃と比べて価格も抑えられてきました。
しかし、それでもやはり高価なものには違いませんから、購入する時には厳選して選びたいものですね。
今回は、マッサージチェアの人気メーカーとそれぞれの特徴をご紹介しましょう。
AIとネットのダブル搭載!専業メーカーのファミリーイナダ
最初にご紹介するのは、国内で唯一のマッサージチェア専業メーカーであるファミリーイナダです。
代表的なのは「ルピナスシリーズ」ですが、こちらはAIとネット通信の搭載をしているマッサージチェアなので、一人一人の身体のこりに合わせてそれぞれに合った強さでマッサージをしてくれます。
人の手でマッサージを受けるとコミュニケーションが取れるので痛みを訴えることができますが、マッサージチェアだと一定の動きなので身体に合わないと感じる方も少なくないでしょう。
しかし、ルピナスシリーズならば座った人の骨格や筋肉の大きさなどを自動で検知して全身の指圧点を検出した上で、その時のこり具合だけではなくその一瞬一瞬のこりを確認しながら負荷に応じたマッサージをしてくれます。
そのため、ほぐれてきた時にも同じ力でマッサージすることがないので、痛みを感じにくくなります。
慢性的な肩こりや腰痛持ちの方など、絶妙な力加減のマッサージチェアを求めている方には特におすすめしたい商品です。
一般的なマッサージチェアのメニューは、自動運転や手動運転、強さや部位などを選ぶことが主な機能となりますが、ルピナスシリーズではネット通信を搭載していることにより家族の健康状態まで管理することができます。
また、月に1回の健康チェックもあるため、不調に気付きやすいのも特徴です。
高機能により価格帯はシリーズ全体を見ても高額ですが、価格を補ってあまりある商品と言えます。
コースが充実!医療メーカーフジ医療器のマッサージチェア
医療メーカーであるフジ医療器のマッサージチェアは、身体の各部位ごと特化したメニューがたくさんあるのが特徴です。
デスクワークで肩や腰だけがこっている方、足がむくんでつらいと感じる方など、人によって痛みを感じる場所は異なります。
それぞれの痛みにしっかりと応えてくれる部位集中コースは、正にかゆいところに手が届くようなものですね。
また、部位集中コースに特化しているといっても自動コースが少ないわけではありません。
「とにかく全身がこっている」という方にも嬉しい、業界最多レベルの21種類の自動コースが備わっているチェアもありますので、全身のこりに悩まされている方にもおすすめできます。
さらに、温浴背ヒーター(商品によってはセンターのみ)や足裏ヒーターなど冷えやすい部分にヒーターが搭載されているため、身体を温めて血行を良くしながら効果的なマッサージをすることができます。
最新のモデルにはAIが搭載されるようになりましたので、より身体に合ったマッサージを受けることができるでしょう。
フジ医療器のマッサージチェアは、価格帯に大きな幅があるので予算に合わせて選ぶこともできます。
さらに、ロースタイルなどコンパクトなチェアもありますので、自分に合ったものを探してみましょう。
家電メーカーのパナソニックはマッサージチェアの評判も高い!
家電メーカーとしても名の知れているパナソニックのマッサージチェアは、独自機能が多くマッサージの強さも申し分ないとシニアだけではなく若い方からも人気のチェアです。
パナソニック独自の温感モミ玉は、ヒートディスクと一体化していて布地を温めることができ、まるで人の手の温もりのようにやさしい温かさで心地良く身体をほぐしてくれます。
身体を温めることで血流も良くなり、身体全体がポカポカとしてくるのは何とも言えない心地良さがあります。
また、そのモミ玉はロボット工学を応用したモーター制御技術で、上下左右前後と3Dで動き回るために一般的には届きにくい肩上にも有効です。
さらに、モミ玉は高速フィードバック制御により動きを補正してくれるため、マッサージチェアにありがちなガタガタした動きではなく、滑らかに動くことができます。
商品によっては、温感はモミ玉だけではなく足裏揉ねつも搭載しているものがありますので、冷え性の方などにはそちらの方がおすすめだと考えます。
パナソニックのマッサージチェアは、使いやすいリモコンの評価も高いのですが、最新のモデルはタッチパネルコントローラーとなったので、より大きく見やすくなっています。
コースだけではなく好みの部位なども選びやすくなっています。
機能は十分で購入しやすい価格も実現!スライヴのマッサージチェア
スライヴは、マッサージ機器だけではなく電気バリカンやフィットネス機器も取り扱っている大東電気工業のヘルスケアブランドです。
スライヴの特徴と言えば、頭から足先までカバーするマッサージチェアだけではなく、シートタイプにフットタイプ、ハンディタイプなどのマッサージャーなど商品の多様性にあると言えるでしょう。
様々な形のマッサージ機は、自分の身体や予算に見合ったものを選びやすくなっています。
代表的な商品は「くつろぎ指定席シリーズ」で、コンパクトな商品も合わせればおよそ10種類程度のシリーズ商品がありますが、もうひとつ特徴的な商品でSFiTという商品があります。
くつろぎ指定席シリーズは一般的なマッサージチェアのサイズから座椅子タイプまでありますが、SFiTの形は一見マッサージチェアとは見えません。
背もたれやフットレストなどを電動で上手に収納してくれるので、非常にコンパクトな形状となり、普段はソファとして使用することができます。
それでも、マッサージの機能としては全身を網羅しているので、不足を感じることもないでしょう。
全体的にリーズナブルな価格で機能性は高いということで、たくさんの方に愛されているメーカーです。
マッサージチェアを購入する前に考えること
さて、ここまではマッサージチェアを扱っているメーカーをご紹介してきましたが、マッサージチェアを購入する前にはいくつか考えなくてはならないことがあります。
●マッサージチェアのサイズ
マッサージチェアは全身を包み込むタイプの商品が多いため、一般的な椅子や一人掛けソファなどよりもかさばります。
特に、寝転ぶくらいにリクライニングできるものは思い切り伸ばすと2m以上になってしまうこともあるため、置き場所はチェアのサイズよりも余裕を持って取るようにしましょう。
●自分が使用して良いのか確認する
意外と知られていないことですが、マッサージチェアには使用が禁止されている疾病というものがあります。
定期的に医師の診療にかかっている方や、持病を持っている方は事前に医師に判断を仰いでから購入を考えましょう。
●インテリア性
マッサージチェアは黒のカラーが多くを占めていますが、近年はメーカーによって白やベージュなどカラー展開が増えてきました。
マッサージチェアを選ぶと言うと、まず機能性と次いで価格を考える場合が非常に多いのですが、サイズの大きいものなので存在感があり、いざ置いてみたらお部屋の雰囲気と合わないということもあります。
長く使うものだからこそ、インテリア性もしっかりと考えて購入したいですね。
マッサージチェアは高くて手が出ない!そんな時には
最後に、「マッサージチェアは欲しいけれど、どうしても高くて手が出ない」と考えている方におすすめの方法をご紹介します。
マッサージ機器の中には、自宅の椅子に敷いて使用するマッサージシートというものがあります。
リクライニング機能やフットマッサージなどはできませんが、肩こりや腰痛の方であればシートでも十分に心地良さを体験することができます。
前述した通り、先ほどご紹介したスライヴのメーカーでは、マッサージチェア以外の商品も特化しているので調べてみるのも良いでしょう。
また、各部位に合わせた個別のマッサージ機器もおすすめです。
例えば、首に敷いて使用するマッサージ枕や、ブーツのように履いて使用するフットマッサージャー、手を入れて使用するハンドマッサージャーなどもあります。
全身の疲れを取りたい場合には、コンパクトでも全身コースがあるタイプをおすすめしますが、こりを感じるのが特定の部位だけという場合には、個別のマッサージ機器のほうが場所も取らずにおすすめできます。
マッサージクッションなども、インテリア性があり可愛らしい商品がたくさんあります。
ただし、これらは機能的にはやはりマッサージチェアに及ぶものではないため、納得のいく買い物ができるように必ず一度は試してみてから購入するようにしましょう。
極上のマッサージチェアで癒しの時間を
ストレス社会の現代では、身体の疲れている方が非常に多くなっています。
また、忙しいあまりに日常的な運動不足も、より身体を疲れやすくしてしまっているのでしょう。
今日の疲れを明日に持ち越さないように、癒しの時間を家で取ることができたら嬉しいですよね。
自分に合ったマッサージチェアを購入して、ゆったりと日々の疲れを取ってみてはいかがでしょうか。