どちらにも座るという共通点があるものの、スツールと椅子、それぞれには明確な違いがあることをご存知でしょうか。
また、スツールと一口にいっても、収納付きや折りたたみ式、スタッキング式などさまざまなタイプがあります。
特に収納付きスツールは、椅子と収納、2つの機能を兼ね備えた実用的なアイテムです。
ものが多くなりがちなスペースや収納が足りないときは重宝するでしょう。
今回は、収納付きスツールを始め、スツールの種類についてもご紹介していきます。
そもそもスツールとは?椅子との違い
「そもそもスツールって何?」という方に向けて、まずはスツールについて簡単にご説明します。
●スツール
基本的には、背もたれや肘掛けがなく、座面と脚のみで構成された椅子のことを指します。
また、座面が丸いものも多いことから、「丸椅子」と称されることもありますが、椅子とは別物です。
そして、スツールはあくまでも一時的に利用することを目的としているものであるため、座り心地というよりもデザイン性や安定性、機能性などを重視した構造であることが特徴です。
スツールの使用方法としては、キッチンの腰掛や、洗面所の鏡の前に置いて利用することが多く見られます。
また、スツールの中でもコンパクトなものは比較的運びやすいため、来客者が来たときにいくつか準備しておくと便利です。
スツールは他にも、収納が一体となったスツールや、スタッキングが可能なスツールもあります。
●椅子
続いて、椅子についてご紹介していきましょう。
椅子は座面と背もたれ、それを支える脚で構成されているものを指します。
中には肘掛がついていたり、キャスター付いていたりと、種類も様々ですが基本的な構造に変わりはありません。
いずれも、背もたれがついているものは椅子と分類されるため、ほかの種類と見分ける際のポイントになります。
椅子の主な使用としては、ダイニングテーブルに座るときや、学習机に座るときに使用されます。
スツールと異なり、椅子は長く座ることを想定して作られているため、座り心地を重視しているものが多いです。
スツールの種類をご紹介!
スツールといっても、その種類は様々です。
ここでは、スツールの種類をいくつかご紹介していきます。
●収納付きスツール
座る部分に収納が設けられているのが収納付きスツールです。
引き出しやボックス、ふたなどが付いており、その中にものを収納することができます。
収納付きスツールは、お部屋のスペースに限りがある場合や、サッとしまえる収納スペースが欲しいときに便利です。
●スタッキングスツール
スタッキングとあるように、積み重ねができるのがこのスツールの特徴です。
来客時用としてスツールを数脚用意した場合でも、スタッキングできることでコンパクトに収納することができます。
●折りたたみスツール
折りたたむことができるのが特徴の折りたたみスツール。
こちらも収納場所を取らないため、人気があります。
●ハイスツール
ハイスツールは座面が高いため、キッチンカウンターやバーカウンターなどに主に利用されます。
●ミニスツール
座面が低いものをミニスツールといいます。
子供用の椅子として活用したり、玄関で靴を脱ぎ履きしたりするときにも便利です。
「椅子と収納」2つの機能を兼ね備えた収納付きスツール!どんな種類がある?
実は収納付きスツールもいくつかの種類に分けることができます。
ここでは、収納付きスツールの種類をご説明していきます。
どのような場所に必要なのかよく考えた上で、どれを選ぶか参考になさってください。
●ベンチタイプ
スツールは1人掛けのイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、2人以上座れるベンチタイプのスツールも多くあります。
このベンチタイプであれば、ダイニングの椅子として活用したり、壁に沿って設置すればソファ代わりに使用したりすることもできます。
またベンチタイプの特徴は、収納の容量が大きいことです。
家族の人数が多い家庭や、ものが多い方にはこのベンチタイプが重宝するでしょう。
●コンテナタイプ
収納付きスツールの多くは、収納を隠すタイプがほとんどです。
しかし、このコンテナタイプは、収納部分を隠さずに見せる収納ができるのが特徴です。
外から見て、何が収納されているのか一目瞭然のため、中に何を入れたのかを忘れることも少なく、またおしゃれなアイテムを収納してインテリアとして活用することもできます。
収納付きスツールはほかにどんな種類がある?
続いて、収納付きスツールの種類をご紹介していきます。
●折りたたみタイプ
収納付きスツールには、使用しないときは畳んでしまっておける折りたたみタイプもあります。
使用したいときのみ組み立てて使えるため、普段は場所を取らず簡易コンテナのような使い方ができるのが特徴です。
●キャスター付きタイプ
収納付きスツールの中には、移動が便利なキャスター付きのものもあります。
設置が楽であるため、必要に応じて移動しながら使用することができます。
収納だけでなく、予備の椅子として活用したいのならこのようなキャスター付きも便利です。
●バケツタイプ
シンプルなデザインでインテリアのポイントにもなるバケツタイプ。
取っ手が付いているものもあるため、移動も楽にすることができます。
バケツタイプのスツールは、椅子や収納としてだけでなく、ガーデニングやアウトドアなどアイデア次第では何にでも使用できる点がおすすめです。
収納付きスツールを選ぶポイント
収納付きスツールは、どの機能を重視するかによって選び方が変わってきます。
ここでは、収納付きスツールを選ぶときのポイントをいくつか挙げていきます。
●どこで使うか、何を重視するかを考える
収納付きスツールを選ぶときは、どこで使用したいか、何を重視しているのかを考えることで選択肢が狭まり選びやすくなります。
例えば、主に座ることを目的としているのであれば、座り心地や身長に合った高さのものを選ぶとよいでしょう。
一方、収納を重視したいのであれば、十分な収納容量、出し入れがしやすいデザインなどを考えて選ぶとよいです。
また、収納付きスツールは、収納と椅子として利用するだけでなく、オットマンや踏み台などにも使用することができます。
どんな機能を重視するかを考えて、自分のライフスタイルに合うものを選んでください。
●どんなものをしまうか、ものは出し入れしやすいか
収納付きスツールは、その場所で使うものを収納するのが理想なので、収納のしやすさや収納したものが見つけやすいかも選ぶ際のポイントです。
例えば、スツールの容量が大きいものを選んだとしても、仕切りがないと乱雑になりがちです。
すると、なかなか目当てのものが見つからない事態にもなりかねません。
また、季節ものの毛布をしまっておきたいときに、反対に仕切りが多いものを選んでしまうと、使いづらくなります。
スツールを選ぶときは、どんな場所で使うかに加え、どんなものをしまうか考えてから選ぶこともポイントです。
収納付きスツールの注意点
収納付きスツールは、ものを収納し椅子としても活用することができる、いわば2WAYアイテムです。
そのため、ものが多い家庭や子供がいる家庭にはとても便利なものといえるでしょう。
ただし、収納付きスツールを設置する際、注意しておくべき点があります。
●耐荷重
収納付きスツールには、製品によって耐荷重が記載されているものがあります。
基本的に座る、荷物を置くという動作であればそこまで心配する必要はありませんが、子供がスツールの上で飛び跳ねたり、重い荷物を長期に渡り置いたりした場合、重さに耐え切れず破損する可能性も考えられます。
スツールの中には強度が弱いものもありますので、必ず耐荷重を確認しておきましょう。
●座面の開閉時、指や手を挟まないように注意する
収納付きスツールの中でも、ベンチタイプは、座面を上に押し上げて開くタイプが多いです。
この際、特に小さい子供が手や指を挟んでしまわないように注意しましょう。
もし心配があるのならば、引き出しタイプのスツールを選択してみてるとよいかもしれません。
収納付きスツールはたくさんの使い方がある
収納付きスツールは、収納や椅子、オットマン、踏み台としても活用することができる便利なアイテムです。
また、収納付きスツールといってもそのデザインや素材は様々ですから、お部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます。
収納付きスツールを選ぶ際は、用途やものの出し入れのしやすさなどをよく確認してから選ぶようにするとよいですね。
生活に合ったスツールを選び、便利な生活を手に入れましょう。