フリマやイベントに出店する際やご家庭用のディスプレイ、アウトドアでも重宝するのが折りたたみタイプの棚です。
コンパクトに折りたたんで持ち運べて簡単に組み立て可能な棚が、すのこを使えば手軽に、且つ安価で作ることができます。
すのこにSPF材も加えた、大きなサイズの折りたたみ棚の作り方をまとめてみました。
作業時にちょっと注意したいポイントや、塗装のバリエーションなどもご紹介しています。
折りたたみができる棚は何かと便利!
イベントなどに出店したことがある方なら、マルシェ棚というものをご存知の方は多いと思います。
「マルシェ」とは、フランス語で朝市を表す言葉になります。
その朝市で販売する野菜や果物などを載せておく木製の棚が、一般的に「マルシェ棚」と呼ばれるものです。
このような棚は、折りたたみタイプがとても重宝しますよね。
コンパクトになることで持ち運びが可能になりますし、さっと広げてすぐに使用できるという利点があります。
もちろん、フリマやマルシェなどでの出店以外にも様々な使用用途があります。
小さいサイズのものをご家庭のディスプレイに使用したり、キャンプなどでもとても役立ちますよね。
使用しない時には折りたたんで収納しておくことができるのも、もう1つの利点です。
このように便利な折りたたみ棚は、軽くて丈夫であることがとても重要です。
そこで、すのこを使った折りたたみ棚をご紹介してみましょう。
すのこを使えば簡単に折りたたみタイプの棚が作れる!
前項でご紹介したように、折りたたみ可能で持ち運びや収納が便利な棚が、すのこを使用すればご自分で簡単に作ることができます。
すのこは、ホームセンターでも購入することができ、様々なサイズのものが販売されています。
このすのこを使用すれば、ご家庭のちょっとしたディスプレイ用に、アウトドア用に、イベント出店用にと好みの大きさの棚を作ることができます。
また、すのこはとてもリーズナブルという魅力もあります。
特に大きいサイズのものですと、既製品の折りたたみ棚を購入するよりずっと安価で済ますことができますよね。
さらに、すでに組み立ててあるすのこをうまく活用することで、木材の採寸や切断、組み立てなどをとても簡単に行うことができるのです。
これならDIY初心者の方でも、あまり力のない女性でも手軽に作ることができます。
すのこを使って、折りたたみ棚作りにチャレンジしてみましょう。
すのこで折りたたみ棚を作ってみよう!準備するものは?
実際に、すのこを使った折りたたみタイプの棚の作り方をご紹介してみましょう。
SPF材も使って少し大きめサイズの棚を作ってみます。
まずは、準備するものを挙げてみます。
●すのこ 4枚
●SPF1×4材 2本
●蝶番 6個
●ネジ
●ニスなど
たくさんのものを配置できる大きめサイズの棚ですので、ホームセンターなどで販売されているしっかりとした作りのすのこを購入することをおすすめします。
すのこにSPF材を加えることで、より安定したしっかりとした棚を作ることができます。
SPF材も、ホームセンターで購入できる木材です。
加工しやすく安価なことから、こちらもすのこ同様DIY初心者にはおすすめのアイテムとされています。
「1×4」というのはサイズ表記になりますが、他に「2×2」「2×4」というように様々なサイズのものがありますので、お好みのものをお使い下さい。
蝶番をはじめ、ネジや塗装用のニスなども購入しておきましょう。
また、あると便利な道具類もざっと挙げておきますので、参考にしてみましょう。
●ノコギリ
●ドライバー
●ヤスリ
●物差し
すのこを使った折りたたみ棚の作り方は?
次は、すのこの折りたたみ棚の作り方の手順です。
①すのこ4枚をすべて縦方向に置き、4本ある板のうち3本目と4本目の間の下駄部分をそれぞれノコギリを使って切断します。
②すのこの切断した全てのパーツと、SPF材にしっかりとヤスリを掛けておきましょう。
③ニスなどの塗装を施す場合は、組み立てる前の段階で先に作業し、しっかりと乾かしておきます。
④SPF材とすのこの切断した大きいパーツを、蝶番を使ってL字型になるように3箇所固定しましょう。
このL字型のパーツを2セット作っておきます。
2セットを並べた時に、すのこの下駄部分の高さがきちんと揃うように作ることがポイントです。
⑤切断して1枚板になった方のすのこのパーツを2枚ずつペアにして並べ、表面からネジを使って固定しておきます。
この時、裏面にすのこの下駄部分が来る場所にネジを打つと、しっかりと固定できます。
⑥棚の全てのパーツが揃ったところで、組み立ててみましょう。
L字型のパーツを両サイドに立てて、下段と中段にすのこを切断した大きい方のパーツをそのまま載せて棚板にします。
2枚ずつペアにして固定したすのこを並べて載せれば、最上段の棚板が出来上がりです。
これで、L字型のパーツの中に、棚板部分を全てしまうことができる便利な折りたたみ棚の完成です。
仕上がりがぐんと変わるポイントは?
すのこを使用した折りたたみタイプの棚を作る際に、ちょっと気をつけておきたいポイントを挙げておきましょう。
まずは、すのこを切断する際の採寸です。
これは、どんなものを作る場合でも注意すべきとても基本的なことですよね。
特に棚を作るとなると、棚板が水平であることがとても重要になりますので、このような基本的な作業には細心の注意を払っておきましょう。
また、折りたたみ棚で重要となる、蝶番の取り付け位置や付け方にも注意が必要です。
より丈夫で安定した棚を作るためにも、この作業はより慎重に行いましょう。
さらに、すのこを組み立てる前のヤスリ掛けも大切です。
切断面やすのこをばらして使用する際の各パーツはもちろん、そのまま使用する場合でもしっかりとヤスリを掛けておきましょう。
ヤスリは塗装をする前に掛けておくことで、作業をスムーズに進めることができます。
このようなちょとしたポイントを押さえておくだけで、使いやすく、仕上がりの美しい折りたたみ棚が意外と簡単に作れますよ。
素材のすのこを活かす!塗装を楽しもう!
すのこを使って作る折りたたみタイプの棚は、塗装によって好みのテイストに仕上げることができます。
出店用の棚として使用する場合なら、商品やお店の雰囲気に合わせてみましょう。
すのこの素材をそのまま活かしてナチュラル系の棚としてももちろん使用できますし、艶消しタイプのニスなどを塗って仕上げてみても雰囲気が出ますよね。
ご家庭で使用するディスプレイ用の棚なら、配置するお部屋のインテリアのテイストに合わせることをおすすめします。
白くペイントしてグリーンの映えるカントリーテイストを演出してもいいですし、濃い茶系のペイントにニスを合わせて、重厚なアンティークテイストを表現することもできますね。
子供部屋に置く棚なら鮮やかなカラーでポップに仕上げてみたり、ちょっとしたイラストなどを取り入れてみてもいいですね。
ざっくり塗装してダメージ感を出せば、男前インテリアとの相性もよくクールなテイストに仕上げることもできます。
また、キャンプなどのアウトドアで使用する際も、防水効果の高いニスなどを塗装することで使い勝手がよくなり、屋外でもより安心して使用することができますよ。
塗装にもこだわって、楽しみながら世界に1つだけの折りたたみ棚作りを楽しんでみましょう。
DIY初心者でも簡単に折りたためる棚が作れる!
自分で棚を作るというと、何となく大掛かりな作業をイメージしてしまうものですよね。
特に、大きなサイズで折りたたみ可能な棚というと、作業の難易度がとても高くなるように感じてしまいます。
しかし、すのこをメイン素材に使い、ホームセンターや100均で蝶番などを揃えれば、DIY初心者でも手軽に折りたたみ棚を作ることができます。
塗装やサイズにこだわって、おしゃれな折りたたみ棚を作ってみましょう。