自作ベッドというと、なんとなく木材で作ったものをイメージしてしまう方も多いと思います。
しかし、建築現場などで見かける単管パイプを、ベッドの枠組みとして利用することも可能です。
DIY材料として人気の高い単管パイプについてご紹介しつつ、ベッド作りの方法や準備物、作業時の注意点などをまとめてみました。
ベッド以外にも単管パイプを使ったおすすめの自作家具も合わせてご紹介します。
単菅パイプってどんなもの?
単管パイプは建築工事で用いられる機材の1つです。
職人さんが足場を組む際に使われている金属製のパイプと言えば、分かりやすいかもしれませんね。
建築中の外壁や屋根での作業など、主に工事現場の足場に使用されることから、とても強度に優れているのが特徴です。
素材にはステンレスが使用され錆にも強いことから、手すりやフェンスの支柱をはじめ、ベランダやウッドデッキの基礎材としても利用されています。
実は、単管パイプはDIY材料としても人気を集めていると言われています。
自作の棚や自作のベッドなど、特に大きな家具類などを作るために利用する方が多いようです。
ホームセンターではもちろん、DIY用の材料として通販などでも安価で購入することができます。
単菅パイプでベッドを自作するメリット
単菅パイプを使った様々なDIY方法が雑誌やインターネット内で紹介されていますが、その中で自作ベッドに注目してみましょう。
まずは、自作ベッドの材料として単菅パイプを使用するメリットを考えてみます。
●強度に優れている
●手軽に調達できる
●好みのサイズに作ることができる
●組み立てやすく解体しやすい
●クールでおしゃれなインテリアの雰囲気を演出できる
前項でご説明したように、単菅パイプは強度に優れています。
ベッドは横になる人の体重だけでなく、マットレスなどの寝具類の重量全てを支えれなければなりませんので、この優れた強度は大きな利点と言えますね。
また、長さだけでなく直径のサイズ展開も豊富で、ホームセンターや通販で手軽に好みのサイズのものを購入できるのも利点の1つです。
購入時に好みの長さにカットしてもらうことも可能ですので、配置場所や体型にぴったりのベッドを作ることができます。
金属製の留め具を使用すれば自由な角度で固定することもできますし、T字やL字というような組み立ても簡単に行うことができます。
さらに、組み立て同様に解体作業も簡単ですので引っ越し時などに重宝しますし、単菅パイプの独特な質感によって、クールでおしゃれなテイストのベッドを作れるという魅力もありますね。
単菅パイプでベッドを作ってみよう!
前項でも触れていますが、単菅パイプはDIYアイテムとして人気があり、多くの家具類に使用されています。
特に、単菅パイプを使用した自作ベッドのアイデアや実際の作り方、完成画像などはインターネット上でたくさん紹介されていますので、参考にしてみましょう。
基本的に、単菅パイプはベッドの枠組みに使用されます。
マットレスを載せる天板部分には、この単菅パイプで作った枠組みに合わせたスノコ状の板をはめ込みます。
寝具類のずれ落ちや落下防止に、ベッドのサイドや脚部分の壁にも板やコルクなどをはめ込んでもいいですね。
枠組みさえきちんと作ってしまえば、宮棚なども木材を使って作ることができます。
また、単菅パイプ使えば、ロフトベッドや2段ベッドなどの脚部分の長い形状のベッドも、しっかりとしたものを作ることができます。
このようなベッドには、自作の梯子や階段などを取り付けてみましょう。
あらかじめ図面を書いて枠組みのサイズの把握さえしておけば、作業工程は採寸しカットした単菅パイプをジョイント金具を使って組み立てるだけなので簡単です。
ラチェットレンチなどがあれば重宝しますよ。
単菅パイプを使った自作ベッドに、是非、チャレンジしてみましょう。
自作パイプベッドに必要なものは?単管パイプのサイズや留め具選びの注意点
単管パイプを枠組みに使用した自作ベッドの主な材料は、カットした単管パイプとこれを繋ぎ合わせる金属製の留め具になります。
単管パイプはサイズの種類が豊富ですので、作りたいベッドの枠組みにあったものを選び、あらかじめカットしてもらったものを購入しましょう。
特に、ベッドを作り際には、使用する方の体型なども考慮して単管パイプを選ぶことをおすすめします。
大柄な方が使用するベッドなら、少し直径の大きな太めのサイズのものを選ぶといいですね。
次に、単管パイプを組み立てる際に必要になってくるのが、留め具です。
歪曲箇所を自由な角度で繋ぐことができるクランプと呼ばれるものを、ホームセンターなどで手軽に購入することができます。
しかし、このクランプで接続すると、単管パイプの断面がベッドの枠組みの外側に出てしまうことになります。
安全性を考慮するのなら、クランプよりもジョイント金具を使用することをおすすめします。
L字、T字、Y字といった様々な形状のジョイント金具が通販などで販売されています。
単管パイプベッドのDIY専用アイテムなども販売されていますので、このようなものを利用すれば使いやすく、仕上がりも申し分ないものになりますよ。
単菅パイプを扱う時の注意点
実際に、単管パイプを使って自作ベッドにチャレンジするという方のために、単管パイプの取り扱いにあたる注意点を挙げておきます。
まずは、単管パイプはステンレス製であることから重いということをしっかりと把握しておきましょう。
作業に入る前の搬入の際などにも十分な注意が必要です。
単管パイプの切断面での怪我防止も考慮して、滑り止めの付いた軍手を必ず着用しておきましょう。
作業中は、単管パイプを支える補助の方が必要になります。
出来る限り、大人2人以上で組み立て作業を行うことをおすすめします。
もう1つ挙げておきたいのが、単管パイプ断面による床面への傷の配慮です。
フローリングなどの上でそのまま作業を行うとどうしても傷をつけてしまいますので、床面を保護するシートや毛布などを敷いておきましょう。
組み立てが完了した後も、床面の傷防止のための滑り止めなどをベッド脚部分に取り付けることをおすすめします。
このような基本的な注意点をしっかりと念頭に入れたうえで、ベッド作りに取り掛かりましょう。
単菅パイプを使ったベッド以外の自作家具もおすすめ!
最後に補足として、単菅パイプを使ったベッド以外の自作家具もご紹介します。
自作ベッドに合わせて、様々な家具を単菅パイプを使って作成し、お部屋のインテリアの統一性をはかってみるのもいいですね。
どこか無骨な印象を与える単菅パイプは、木材との相性がいいとも言われています。
例えば、支柱部分に単菅パイプを利用したサイドテーブルなどを、自作のパイプベッドのそばに配置してもいいですね。
サイドテーブルの脚部分にキャスターなどを取り付けてみても、支柱が単菅パイプであれば違和感なく馴染みますし機能性も抜群です。
また、単菅パイプで枠組みを作り、棚板に艶消しタイプのニスを塗って加工した板を載せれば、おしゃれな雰囲気のシェルフを作ることができますよ。
さらに、組み立てた後のしっかりとした安定感から、押入れやクローゼット内のラックなどを単菅パイプで作成してもいいですね。
たくさんの衣服をを吊り下げることができて、とても重宝します。
自作ベッドだけでなく、お部屋の様々な場所に単菅パイプを取り入れてDIYを楽しんでみましょう。
単菅パイプでおしゃれなベッドを作ってみよう
DIY材料の1つとして、建築現場などで使用される単管パイプに人気が集まっていると言われています。
ホームセンターや通販などで好みの長さにカットしたものが、手頃な値段で購入できるのが大きな魅力です。
ジョイント金具を使用して組み立てるだけで、意外と簡単にベッドの枠組みを作ることができますよ。
怪我などに十分注意しながら、クールでお洒落な雰囲気の単管パイプを使ったベッド作りに挑戦してみましょう。