柔らかく温かみのある雰囲気と、豊富なデザインカラーから選ぶことができるファブリックソファは、人気あるインテリア家具の1つです。
しかし、ファブリックソファはシミや汚れが付きやすいため、定期的なお手入れは欠かせません。
今回は、ファブリックソファのお手入れ方法と、それに伴う注意点をお伝えしていきます。
ファブリックソファの魅力
そもそも、ファブリックとはどんな意味を表すのかご存じでしょうか。
ファブリックは、布地や織物、繊維のことを表しています。
皆さんご存じのように、布地や織物は豊富な色や柄に加え、織り方によっても様々な表情に変化するため、幅広く選べる楽しさがあります。
加えて、触り心地など素材の質感も、自分好みのものを選びやすいという特徴があります。
ほかにも、ファブリックソファの魅力は、価格が安いことも挙げられます。
ファブリックソファは、レザーソファに比べると、比較的低価格で購入できるものが多く、予算に合ったものを購入しやすいでしょう。
このように、ファブリックソファは、レザーソファにはない魅力がたくさんあります。
ただ、レザーに比べるとシミや汚れが付きやすく、耐久性が劣るといった部分もあります。
そのため、定期的なお手入れが必要といわれています。
ソファをお手入れしてあげることは、ソファの気持ちよく使うほか、寿命を延ばすことにも繋がります。
では早速、お手入れ方法をご紹介していきましょう。
ファブリックソファ普段のお手入れ方法
家庭のリビングに置くことの多いソファは、テレビを見たり、お茶を飲んでホッと一息ついたり、ついついのんびりしてしまいがちです。
気づいたらそのままソファで寝てしまい、朝を迎えてしまった、という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
このように、ソファは毎日座ったり、寝転んだりするものですから、目には見えない汚れが蓄積されていきます。
特に、ファブリックソファは、皮脂や汗を吸収しやすく、食べこぼしの汚れやシミが付きやすいものです。
また、それだけでなく、ほこりやダニなどの問題も考えられます。
そのため、定期的に日ごろからお手入れをするように心がけましょう。
まずは、普段のお手入れ方法をご紹介していきます。
●普段のお手入れ
一見きれいに見えるソファでも、実際はほこりやゴミ、髪の毛などが付着していることが考えられます。
このようなちょっとした汚れには、粘着式クリーナー「コロコロ」がおすすめです。
コロコロは、ソファに付いたほこりや小さなゴミ、髪の毛を粘着シートで巻き取り取ってくれるものです。
掃除機よりも手軽で、時間帯も気にせず使用できるため、ソファ付近に置いていつでもお手入れできるようにしておくと便利です。
ソファの目に詰まった小さな汚れを落とすには?
先ほどご紹介したコロコロは、ソファの表面の汚れを落とすのに便利ですが、布地の目に詰まった汚れは取り除くことは難しいアイテムです。
そこで、布地の目に詰まった汚れを落とすためには、ブラシを使ってお手入れしていきます。
●ブラシの選び方とお手入れ方法
ブラシを選ぶときは、柔らかいけれど適度にコシがものを選ぶとよいでしょう。
硬いブラシ使用してお手入れをすると、布を傷めてしまう恐れがあります。
また、生地を傷めないためにも、なるべく優しい力で、布地の織り目に沿ってなでるようにお手入れしていきます。
どのブラシを選んだらよいのか悩んだときは、ファブリックソファのお手入れ専用のブラシを購入することをおすすめします。
ブラシはホームセンターや、インターネットなどで購入できますので、気になる方は調べてみるとよいでしょう。
汚れを吸い取る掃除機を使ったお手入れ方法
ブラシで掻き出した小さなゴミやほこりは、掃除機で吸い取るのがおすすめです。
また、掃除機は、布地に絡んだ汚れや髪の毛を吸い取るのにも便利なので、活用しない手はありませんね。
ここでは、掃除機を使ったお手入れ方法をご紹介していきます。
●掃除機を使ったお手入れ方法
掃除機を使ってファブリックソファの汚れを吸い取るときは、必ずブラシ付きアタッチメントに交換してから使用してください。
なぜなら、プラスチックのヘッドのまま使用すると、布地を傷めてしまう恐れがあるためです。
ブラシ付きアタッチメントに交換したら、ソファの背もたれや座面部分を掃除機で吸い取っていきます。
また、ソファのひじ掛けや背もたれ、座面クッションの隙間も非常に汚れが溜まりやすい部分です。
そのため、ここも掃除機をかけて汚れを吸い取ってください。
細い隙間部分は、細口ノズルに変えると掃除しやすくなります。
それに加え、ソファの下や脚部分も汚れが溜まりやすい部分ですから、ここも忘れずに掃除をするようにしましょう。
ファブリックソファにシミや汚れが!お手入れはできる?
何度もお伝えしているように、ファブリックソファは布製でできたソファですから、汚れを吸着しやすいです。
そのため、気付かないうちに汚れやシミができてしまった、ということも多いでしょう。
ここでは、ファブリックソファに付いたシミや汚れのお手入れ方法をご紹介していきます。
ソファに付いた汚れやシミは、中性洗剤を使って落としていきます。
その際、30~40度のぬるま湯で、中性洗剤は3~5%ほどに薄めて使用していきいます。
また、素材によっては色落ちしてしまうことも考えられるため、まずは目立たない部分に中性洗剤をつけ、変色や色落ちがないかどうかを確認しましょう。
このとき、色落ちや変色が見られたときは、ご家庭でのお手入れは中断してください。
カバーを取り外せるものは取り外し、専門のクリーニング店にお願いしましょう。
変色や色落ちが見られない場合は、そのままお手入れをしていきます。
●中性洗剤を使ったお手入れ方法
柔らかい布を用意したら、先ほど作った液に浸し、水が垂れない程度に軽く絞ります。
軽く絞った布を汚れに当て、軽い力で叩いていきます。
汚れが浮き上がってきたら、今度は乾いた布で汚れを吸い取ります。
これを何度か繰り返し、最後はきれいな布で汚れや洗剤が残らないように全体を拭き取って完了です。
ソファに付いた汚れは、時間が経ってしまうと落とすのが大変になります。
そのため、汚れやシミに気付いた時点で、すぐに対処するとよいでしょう。
ファブリックソファのカバーを洗いたい!注意する点は?
ファブリックソファが全体的に汚れてきた、という場合、カバーを取り外して洗濯したいと考える方も多いと思います。
ただ、ファブリックソファのカバーを家庭用洗濯機で洗ってしまうと、いくつかの問題が生じる可能性もあります。
最後に、カバーのお手入れ方法をご紹介していきます。
●カバーのお手入れ方法と注意点
まずは、カバーの洗濯表示を確認してみましょう。
一般的に、ファブリックソファのカバーはドライクリーニングが基本となっており、多くは「手洗い×」「ドライクリーニング〇」という表示になっているはずです。
ドライクリーニングは、その名の通り水を使わないクリーニング方法です。
水の代わりに有機溶剤を使って洗濯をするため、生地の縮みや型崩れ、質感の変化などのリスクを軽減させる効果が期待できます。
家庭用洗濯機にはドライコース機能が付いている場合がありますが、注意したいのはクリーニング店が行うドライクリーニングとは異なることです。
仮に間違って家庭用洗濯機で洗濯してしまった場合、生地の縮みや型崩れなどを起こし、ソファにカバーがはまらない、といった事態にもなりかねません。
そのようなことを避けるためにも、カバーのお手入れはプロのクリーニング業者にお願いすると安心でしょう。
クリーニング料金は、業者やソファの大きさによって変化すると思いますが、一人用ソファ(本体カバー、座面カバー、背面カバー含む)で大体4,000~7,000円程度が相場となっているようです。
気になる方は、お近くのクリーニング店に料金を問い合わせてみるとよいでしょう。
ソファを気持ちよく長持ちさせるためにも定期的なお手入れを
温かみのある雰囲気と、豊富なデザインから選べるファブリックソファは、人気のある商品です。
ただ、汚れが付きやすいため定期的なお手入れは欠かせません。
ファブリックソファを普段からお手入れしておくと、いつでも気持ちよく使えるうえに寿命を延ばすことにも繋がります。
大切なソファを日ごろからお手入れして、長く愛用していきましょう。