新築のドアに隙間があるのはなぜ?寒い隙間風の原因と対処法

新築を建てた際に、お部屋のドアの下に隙間が空いていて気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ドアの隙間は一見して分かる大きさの場合もあれば、冬の隙間風など寒さに接してから気付く場合もあります。

新築なのにドアに隙間があるのはなぜなのか、隙間の原因と対処法についてご紹介しましょう。

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新築のドアに隙間がある理由とは?

新築のドアに隙間があるのは、大きく分けると2つの理由があります。

1.意図しない隙間(施工ミスや建具の傾き)

2.あえて空けられた隙間

「1」の施工ミスに対しては、すぐに家を建てたハウスメーカーや工務店に伝えて直してもらうようにしましょう。

建具が傾いた状態で使用していると、ドアが外れるなど思わぬ事故に繋がるかもしれませんし、床や壁に傷を付ける恐れがあります。

ただし、あえて空けられた隙間に関しては必要だから存在するのであり、直して解決という話ではありません。

あえてドアに隙間を空ける場合、考えられる理由は3点あります。

・ドアの開閉に必要な隙間
・バリアフリーの住宅によるドア枠がないことでできた隙間
・換気のためのアンダーカット

ドアの開閉に必要な隙間は、不自然に大きなものならば施工会社に相談することは可能でしょうが、基本的にはそのままと考えられます。

バリアフリー住宅の場合や換気のためのアンダーカットに関しては、後ほど対処法をご紹介します。

次の項では、まずアンダーカットがどのようなものなのか、詳しくご説明しましょう。

ドアのアンダーカットってなに?必要な理由は?

アンダーカットとは、その名の通りドアの下がカットされていて隙間が空いていることをいいます。

新築のドアにアンダーカットがある理由はただ1つ、「換気」に必要なものだからです。

「換気をするならばドアや窓を自分で開ける」と思う方もいらっしゃるでしょうが、アンダーカットは施工会社が勝手に考えて行っているわけではなく、建築基準法に則った正しい施工方法となります。

平成に入ってから、建材などに含まれる化学物質による「シックハウス症候群」という問題が大きく取り上げられてきましたが、その対策の一環として住宅の空気を入れ替える換気システムの設置が義務付けられることになりました。

このシステムが、2003年に建築基準法の改正になった「24時間換気システム」です。

この24時間換気システムは、機械を用いるタイプから、給排気口を取り付けるだけのタイプなど4種類あります。

そして、一般家庭で使用されるのは主に2種類となります。

説明が長くなりましたが、24時間換気システムにより給気口から入った新鮮な空気を室内に循環させるため、ドアに隙間を作って空気の通り道を作ることとなったのです。

それが、ドアのアンダーカットということになります。

ドアのアンダーカットの幅については明確な規定がありませんが、おおむね1cm程度以上あれば換気をするにあたって影響を与えないと考えられています。

意外に知らない新築の換気システムとは

さて、前項でご説明したドアのアンダーカットですが、建築基準法に則っているということであれば新築を建てる時には絶対に必要なものだと考えられますよね。

しかし、場合によってはアンダーカットを使わないで換気をする方法もあります。

先ほど、一般家庭で使用される換気システムが2種類あることを述べましたが、それが「第1種」と「第3種」のシステムです。

・第1種…給気、排気ともに機械(ファン)を用いる方法で、そのお部屋だけで独立して換気ができるシステム

・第3種…給気口は機械を使わない自然給気に任せ、排気のみ機械(ファン)を利用するシステム。

*排気口は限られた場所のみ。

多くの住宅では第3種が主に採用されていて、窓に付いているガラリ(通気口)や独自に設置した給気口から自然に外の空気を取り込み、トイレや浴室に付いている排気口(換気扇など)から室内の空気を強制的に排出しています。

排気できる場所が決まっているため、全てのお部屋に、ドアに空気の通り道を作らなければなりません。

つまり、アンダーカットの付いているドアを設置しているということは、換気システムが第3種であると考えて良いでしょう。

もし、新築を建てる前の段階で、ドアの現物を確認して隙間やアンダーカットに気付いた場合には、換気システムを第1種へ変更することもできます。

しかし、冒頭で述べた通り実際に建ってから分かる場合や、冬の隙間風が入ることで気付いた時にはすでに換気システムが整っていることになります。

この場合には、ドアの隙間は我慢するという選択肢しかないのでしょうか。

隙間のないドアに変更するよりも現状のまま改善を

どうしてもアンダーカットがあるドアを使用したくないということであれば、すでに新築を建ててから時間が経ってしまっている場合でも、換気システムを第1種に変更する方法が取れないわけではありません。

各お部屋ごとに換気システムを独立させれば、改めて好みのドアを選ぶことができます。

また、換気システムを変えずにドアだけを開き戸から引き戸へ変更するということもできるでしょう。

引き戸の場合は開き戸よりも気密性が低いため、ドアにアンダーカットを設ける必要がありません。

しかし、実際には新築直後のリフォームというのはあまり現実的ではありませんし、換気システムの変更もドアの変更も高額な費用がかかることになってしまいます。

そのため、ドアはそのまま使用することにして、隙間を埋める対策をするほうがコスト面でも精神面でも良いと考えます。

できるだけ低コストでドアの隙間を埋めるのなら、なんといっても隙間テープが便利です。

窓用やドア用など用途に分かれて販売しており、非常に安価なので気軽に購入することができます。

また、ドア用には戸当たり用のクッションテープというものもあります。

こちらは、クッションタイプで隙間をピタリと塞いでくれるため、スポンジやモヘアなどの隙間テープと比べると格段に隙間風も音漏れも防いでくれます。

隙間テープもクッションテープも、ドアの下部分なので大きく目立つということはありませんから、安心して使うことができます。

ドアの隙間対策をしても換気は十分に行おう

ここまで、新築でドアに隙間ができる原因と対策についてご紹介してきました。

もちろん、隙間を埋めても隙間がなくなったわけではありませんから、ある程度の隙間風はどうしても入ってしまいます。

そのため、ドアの隙間だけではなく給気口や窓のガラリ(通気口)を閉じてしまって、外からの空気自体をシャットアウトしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、これはあまりおすすめできる方法ではありません。

近年の住宅は昔と比べて気密性が高いため、給気口を閉じてしまうと換気口率は途端に大きく下がります。

換気が大切な理由は、建築基準法にあるシックハウス症候群の対策というだけではありません。

ホコリやにおい、二酸化炭素に湿気などを除去することも大きな目的といえます。

特に、湿気により室内の建具や床に結露が発生しやすくなると、建物本体を傷める原因にもなりますし、カビやダニの発生なども招いてしまう恐れがあります。

そのため、換気を十分に行って常にお部屋の空気を循環させなければなりません。

どうしても寒い時には、給気口を「寝る時に寝室だけ閉じる」「夜だけは閉じる」などとルールや時間を決めて、常に閉じたままにはしないようにしましょう。

新築のドアに隙間対策を行う上での注意点

最後に、ドアの隙間対策を行う時に注意したいことをご紹介しましょう。

まず、隙間テープなどを利用する時には、サイズや使い方に十分注意をするようにしましょう。

せっかくの新築の床に傷が残っては、とても残念な気持ちになってしまいます。

また、繰り返しになりますが、前項で述べた通りお部屋の換気は非常に重要です。

隙間をテープで埋めたり給気口を塞いだりすることで、どうしても空気を滞らせることになってしまうので、自分の手でしっかりと換気を行わなければなりません。

特に、一時的にガラリを閉じた後は、窓を開けて改めて換気をするなど積極的に空気を入れ替えることを心掛けましょう。

窓を開ける換気は、長い時間でなくても問題はありません。

1回に5分程度でも良いので、こまめに行うことが大切です。

さらに、掃除は頻繁に行うようにしましょう。

室内の空気が流れない時にはホコリも追い出すことができませんから、できるだけお部屋をきれいに保ったほうが健康にも良いものです。

ドアのアンダーカットは、住む方の健康を考えた建築基準法なので無下にすることはできませんが、寒いのを我慢するのも辛いことです。

隙間対策を行う時は、ここでご紹介した注意点を守りながら、新しい家も自分や家族の健康もどちらも大切にするようにしたいですね。

せっかくの新築、我慢を溜めないようにしよう

新築には、住む方の希望や夢がたくさん詰まっています。

しかし、不満に気付いて我慢を重ねてしまうと、新築そのものが失敗したような気分になったり、住んでいて残念な気持ちになることがあるかもしれません。

せっかく新しく住宅を建てたのですから、毎日を楽しく過ごしたいものですね。

ドアの隙間風、我慢をしないで自宅に合った対策を行ってみてはいかがでしょうか。