木製パレットをご存知でしょうか。
木製パレットは、荷物を乗せるための荷台の役割があり、工場や運送会社などでよく使用されています。
そして、この木製パレットを使用して作られるベッドが話題となり人気を集めています。
では、木製のパレットベッドにはどんな特徴があり、どのようなメリットがあるのでしょうか。
木製のパレットベッドは海外では当たり前！？
冒頭でもお伝えしたように、木製のパレットは荷台として主に使用されています。
荷物を乗せる面と、フォークが差し込める隙間がある構造は、工場やコンテナでの作業で扱いやすい形となっています。
素材は木製のものが一般的ですが、ほかに湿気に強い合成樹脂のものや、金属性、紙製などもあります。
特に今回取り上げる木製パレットは、十分な強度と耐久性を持っているうえ、生産や廃棄にかかるコストが低く総合的バランスに優れています。
日本ではわりと最近注目されているパレットベッドですが、実は海外ではベッドなどのDIYに使う材料としてポピュラーなものなのです。
「パレットでベッドを作るって難しそう」と思われる方も多いかもしれませんが、パレットベッドは並べるだけと非常に簡単。
また、装飾や塗装などの一手間を加えると、まるで海外のようなベッドルームにも仕上げることができます。
木製パレットベッドの人気のわけ！
木製のパレットベッドが、ここまで人気を集めているのはどんな理由があるのでしょうか。
●手軽に作ることができる
パレットベッドは、木製のパレットをいくつか並べ、その上にマットレスを敷くだけという非常に簡易的なベッドです。
その手軽さから、DIY初心者にも挑戦しやすいと人気があるようです。
●安い
木製のパレットは、非常に安いことも人気の理由のようです。
シングルサイズのフレームのみでしたら、数千円から1万円程度でベッドを作ることも可能です。
ベッドは、家具の中でも高額になりますから、なるべく費用を抑えたいという方にはうれしいポイントになりますね。
また、中古なら数百円で購入できることもあります。
ただし、中古品ならではの問題もありますので、それについては後にお伝えしていきましょう。
●通気性がいい
パレットの構造からわかる通り、非常に通気性がよいのもポイントです。
マットレスの下は、湿気が溜まりやすい部分であり、この湿気を放置してしまうとカビの発生にも繋がりかねません。
通気性に優れているということは、カビが生えにくい環境を作ることができるので、衛生面でも安心でしょう。
木製のパレットベッドはインテリア性が高くアレンジ自在
木製パレットベッドが人気なのは、ほかにも理由があります。
●インテリア性が高い
インテリア性が高いということも、パレットベッドの人気の理由です。
木製のパレットを並べると、それだけでなんだかおしゃれな空間になりますよね。
ブルックリンスタイルのお部屋や、インダストリアルスタイルとも相性がよいですし、木製であるためどんなインテリアにも合わせやすいのもメリットです。
●アレンジ自在
木製パレットベッドは、アレンジがしやすいという特徴があります。
例えば、木製パレットを白やお好きなカラーのペンキで塗ったり、マットレスを乗せた際に余る余白部分にステンシルで文字を入れてみたりなどの方法があります。
木製パレットベッドは、手を加えなくても十分おしゃれですが、アレンジすることによりオリジナル感のあるベッドに仕上げることができます。
また、お部屋のテイストに合わせることができますので、まとまりのあるインテリアに仕上げることができるでしょう。
世界で1つだけのオリジナルベッドが簡単に作れるので、DIYが好きな方は挑戦してみるとよいかもしれません。
また、パレットの構造を利用して、隙間に照明を装飾する方法もおすすめです。
パレットの隙間からもれる温かみのある光が、寝室をリラックスできるよい雰囲気に仕上げることができます。
木製パレットベッドのデメリット
これまでの特徴を見ると、木製パレットベッドにはさまざまなメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。
ここでは、木製パレットベッドのデメリットをご紹介していきます。
●掃除がしにくい
木製のパレットは、もともとベッドに使用するものとして作られているわけではありません。
木製パレットを見ると分かりますが、上板と下板を桁で繋いでいる構造です。
そのため、ベッド下に掃除機をかけることは難しく、またモップなども隙間に入りません。
さらに、板の隙間にホコリが溜まりやすく、そのホコリを掃除するとなると大変な作業となってしまいます。
掃除を行うときは、マットレスをベッドから下ろし、ホコリが溜まったパレットを拭くなどの作業が必要となります。
なかなかマメに掃除をすることができないという方は、大きなデメリットとなるでしょう。
●傷が付きやすい
パレットベッドは、木本来の質感を活かしたベッドです。
そのため、表面はザラザラとしていたり、ささくれが出来ていることもあり、フローリングに直に置いてしまうと、床を傷付けてしまう可能性が高くなります。
傷を防ぎたいという方は、傷を防止するフェルトなどを貼り付けたりなどの対処が必要となるでしょう。
なお、ホコリが溜まりやすいため、傷対策としてベッド下にカーペットを敷くことはおすすめできません。
●シロアリなどの被害も
前にお伝えしたように、中古のパレットなら数百円で購入できることもあります。
ただし、中古の場合、シロアリなどの害虫被害に遭う可能性があることも理解しておく必要があります。
できれば、値段にとらわれず新しいパレットを購入することをおすすめします。
木製パレットはどこで購入する？
「木製パレットベッドを作りたい！」と思ったとき、どこで木製パレットを購入することができるでしょうか。
まず、1つにパレット専門店があります。
パレット専門店は品揃えのよさが魅力的であり、木材もひのきや松、杉などから選択することができます。
また、中古品やB級品などの取り扱いもあり、パレットをさらに安く購入することができる可能性もあります。
ただし、前にお伝えしたように、中古品に関しては害虫の被害なども懸念されますから、できれば新品のパレットを購入するようにしてください。
ほかにも、有名な通販ショップでは、アマゾンや楽天市場などで購入することも可能です。
パレットベッドは、一般的な大きさの木製パレットが8枚あれば、シングルサイズのマットレスを置くことができます。
通販サイトでは、8枚～12枚などセットで販売されており、お手ごろに購入することができる商品もあります。
ご自分が求めている大きさに合わせて、購入するとよいでしょう。
ベッドだけじゃない！木製パレットを使ったインテリアアイテム
値段が安く、おしゃれな雰囲気に仕上げてくれる木製パレットベッド。
実は、木製パレットはベッドだけでなく、その他のインテリアアイテムとしても活用することが可能です。
●ローテーブルとして
木製パレットを2枚重ねると、ローテーブルに変身します。
底面にキャスターを付ければ、簡単に移動ができるため、掃除も手軽に行うことができます。
また、作業台としても活用することができるでしょう。
●ディスプレイ用として
木製パレットを壁に飾り、そこに写真やお好きなポスターを貼り付けてみてください。
あっという間に素敵なインテリアとなります。
ほかにも、観葉植物を飾ってもよいですね。
●ソファとして
木製パレットの上に、ソファのクッション材を乗せれば素敵なソファの出来上がりです。
細長い敷布団でも代用できるでしょう。
木製パレットを使ってさまざまなインテリアを楽しむ
木製パレットでベッドが作れるなんて、驚いた方も多いのではないでしょうか。
木製パレットベッドは、木の質感を活かした温もり、アレンジが自在であること、そしてなによりも低価格でおしゃれなベッドが簡単に作れるため、たくさんの方から人気を集めています。
また、ベッドだけでなくさまざまなインテリアアイテムとして活用することができますので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
