新築の洗面所なら造作の収納を!好きな形の棚でスッキリと

最終更新日:2019/05/18

新築を建てる時には嬉しいことがたくさんありますが、そのひとつに収納を自分の好きな場所に作れるということがあります。

中でも、洗面所はあまり広いとはいえない場所なので、収納をどのようにするのかで使い勝手の良し悪しが大きく変わります。

ここでは、洗面所の収納を造作するにあたり、どのような場所にどのような形で作るのがおすすめなのかをご紹介します。

洗面所の収納には何を入れる?

「洗面所に収納があると便利」とはいうものの、実際に造作で収納を作るとなると当然家作りの金額にも大きく関わってきます。

一般的に賃貸住宅や建売住宅では、鏡から収納まで一体となった洗面化粧台と呼ばれるタイプのものがひとつ設けられているもので、それ以外に収納があるケースはあまりありません。

そう考えると、最低限の洗面用具やタオル類などを置ければ、わざわざお金をかけて収納を造作しなくても良いのでは、と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、洗面所に造り付けの収納があれば、今よりも生活が便利になる可能性が高いのです。

具体的に、どのようなものを置くと良いのかをご紹介しましょう。

・全てのタオル類、足ふきマットなど
・シャンプーなどのお風呂用品とストック
・洗面用具、化粧品など
・洗濯用品とそのストック
・体重計
・ドライヤー
・下着やパジャマなど

収納が小さければ、最低限の洗面用具やタオルを置くだけになりますが、収納が大きければ全てまとめて置くことができます。

ストック類も同じ場所に置いてあることで、なくなった時に購入するものが一目で分かります。

家の中で同じものをあちらこちらに分けて置いてあるのは分かりにくいものですし、他のお部屋の収納を圧迫することにもなりますので、洗面所にまとめておくことが理想的だと考えます。

また、下着やパジャマに関しても、お風呂に入る時に自分のお部屋へ着替えを取りに行くという時間を短縮することができるので、収納に空きスペースがあるのならぜひおすすめします。

洗面所は、このように置いておくことで便利になるものがたくさんあるのです。

洗面所の収納に扉は必要?扉のメリットとデメリット

洗面所に収納を造作することを決めた際には、次にどのような形の収納を作るのかを考えてみましょう。

ここでは、洗面所の収納に扉は必要なのかをご紹介します。

洗面所の収納は、一般的にはオープン収納が多いものですが、開き戸で扉を付ける方もいらっしゃいます。

どちらが正解ということはありませんが、ここではあえて扉なしをおすすめしたいと考えます。

理由は、それぞれのメリットとデメリットを考えた時に扉なしのほうがデメリットが少ないからです。

洗面所の収納に扉を付けると、見た目はスッキリして見えますしホコリがたまりにくいというメリットがあります。

しかし、一般的な開き戸の収納は、扉の厚みや金具の部分で中よりも間口が少し狭くなってしまうので、ボックスや引き出しを入れた場合せっかくの収納を端から端まで使うことができない可能性があります。

また、開き戸を開けるために身体を引く分のスペースも必要になるため、狭い洗面所では扉自体を開けづらいということもあるでしょう。

引き違い戸にすれば解決はしますが、今度は収納の真ん中部分に入っているものが出しにくいというデメリットがあります。

一方で、オープン収納ならば出し入れが簡単で収納を無駄なく使うことができ、洗面所にこもりがちな湿気が溜まるのも防ぐことができます。

タオルは毎日出し入れするものであるため、そこまでたくさんのホコリが溜まるということも考えにくいです。

そして、普段あまり動かさないものに関しては、蓋付きのカゴや引き出しを使うことできれいに保つことができます。

もちろん好みもありますので、自分にとってどちらのメリットが大きいかを考えてみましょう。

洗濯機の上を活用して収納を造作して無駄をなくそう

それでは、ここからは洗面所の場所別に造作する収納についてご紹介します。

まずは、洗濯機の上を利用した、スペースの無駄を排除した収納です。

洗濯機の上の収納というと、タオル掛けなども一体となっているパイプ式のスタンド収納を置いている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、市販されているスタンド収納は洗濯機のサイズや洗濯機脇のスペースによって入らない場合があります。

また、スタンドを立てている部分にホコリが溜まりやすくなることに対して、狭くなりやすいので、掃除機などを入れることが難しくなります。

そこで、洗濯機の上に吊り戸棚タイプの収納を付けることをおすすめします。

この場合は高い位置に収納があるので、中のものが落下するのを防ぐという目的で扉を付けても良いかもしれません。

もちろんオープン収納も便利で使いやすいので、どちらでも好みで良いでしょう。

洗濯機が大きいので収納があると使いにくいという場合には、一枚板のみの棚を作るだけでも便利になります。

洗面所は、髪の毛や洗濯物のホコリなどゴミが落ちやすく頻繁に掃除をする必要がある場所なので、できるだけ足元にものを置くのは控えたほうが過ごしやすくなります。

洗剤などは一枚板の棚でも置けますから、洗濯機の上にまとめてしまえばスッキリとして気持ちが良いものです。

洗面所に収納を造作するスペース自体がないという場合には、洗濯機上の収納が断然おすすめです。

洗面周りの収納はバランスを考えて造作しよう

賃貸住宅や建売住宅で多い洗面化粧台ですが、新築でも便利さから選ぶ方はたくさんいらっしゃいます。

その一方で、近年はオリジナルの洗面台を造作している家庭も多くあります。

例えば、木製のカウンターにシンプルなスクエアタイプの洗面台を設置したり、タイルカウンターにアンティーク調の洗面台を設置したりとおしゃれな洗面台を選べるのも新築ならではといえるでしょう。

実験室用の大きなシンクを家庭の洗面所に使用する方も増えています。

そんなおしゃれなオリジナルの洗面台は、収納も全てオリジナルとなります。

洗面台の下やカウンターの上に、好きな形の収納を作ってみましょう。

しかし、洗面台の周りをギッシリと収納にしてしまっては、せっかくおしゃれな形にしたのに少々窮屈に見えることもあります。

そのため、洗面ボウルの左右にはある程度のスペースを空けたほうがスッキリとして清潔感がありますし、水跳ねの心配もありません。

洗面ボウルから少し離して、カウンターの上に壁付けの細身のオープンラックを置くと小物類を置けるので便利になります。

また、カウンターの下は全てを収納にするのも良いのですが、あえて配管を見せるシンプルなカウンターを選ぶ方もいらっしゃるでしょう。

その場合には、端のほうに引き出しの収納を作り、オープンスペースにはゴミ箱やランドリー用のカゴを入れておくと無駄なく使えます。

洗面所でもカウンター周りは主役といえますので、収納もバランスを考えてきれいにまとまるように造作しましょう。

オリジナル洗面台でも鏡裏を利用して収納を造作してみよう

洗面所にオリジナルの洗面台やカウンターを造作する場合、洗面化粧台に付きものの鏡裏収納がないということになります。

鏡裏のスペースは奥行きこそないものの意外に収納量が多く、歯磨きセットやブラシに鏡、カミソリやひげ剃りなど生活感のある小物類をしっかりと収納することができます。

もちろん、それらはカウンター周りに作った収納に収めても良いのですが、あまり見た目におしゃれなものではありませんからできれば隠せる収納が良いと考えます。

そこで、洗面化粧台と同じように鏡裏に収納を造作してみてはいかがでしょうか。

洗面化粧台だと三面鏡の形になっていることが多い鏡ですが、造作するのなら自分の使いやすい形にしたいものです。

もちろん三面鏡も悪くはないのですが、ぱっと目を惹いてスッキリして見えるのは大きな一枚型の鏡だと考えます。

収納の扉に鏡を付けるだけなので、造作としては難しい形ではありません。

しかし、スペースを取らないように扉を開き戸にすると、鏡が大きければ大きいほど開ける時の動作が大きくなることになるので、引き戸タイプの収納のほうがおすすめできます。

横に大きいオープンラックを造作し、その半分の幅の鏡付き扉を引き戸としてみましょう。

その時に、レールは一本のみとします。

収納を全て隠すために引き違い戸を付けることもできますが、そうすると扉2枚分のレールを必要とすることになります。

洗面台の鏡は手前にせり出していては使い勝手が悪いので、レールは一本のみとしたほうが良いでしょう。

常にラックの半分をオープンに、半分が扉付きとなり、鏡は左右の使いたい場所で使えるので便利です。

洗面所の空きスペースには可動棚を造作しよう!

最後は、洗面所の空きスペースに収納を造作する場合についてご紹介します。

洗面所の平均的な広さは0.75~1.5坪だといいますが、新築の場合は好きな広さと形を選ぶことができます。

そのため、収納を造作したり置いたりするためのスペースを十分に確保している家庭も多くあることでしょう。

空きスペースがあるのならばどんな収納でも作ることができますが、ここでは可動棚を使った収納をおすすめします。

可動棚は、文字通り棚が可動式なので置くもののサイズによって棚の位置を変更することができます。

そのため、後々に模様替えや位置替えをする時も棚の位置を替えるだけで簡単に済みます。

それならば、今までにご紹介した収納も全て可動棚で良いように感じますが、可動棚はスペースに余裕がある場合に限ったほうが使い勝手が良いのです。

例えば、洗濯機の上だけやカウンターの上だけという場合には、そこへ収めるものは大体決まっていることでしょう。

それならば、金具など余計な部品がある可動棚よりも、必ずそこへ置くものを基準に測ったラックを造作したほうが便利に使えます。

また、可動棚はスライドで外せるタイプがほとんどですので、小さなラックの場合は簡単に外れてしまう可能性もないとはいえません。

しかし、十分な空きスペースで奥行きも取れるのなら、棚が簡単にスライドしてしまう心配はありませんし、置くものも変動する可能性が高いと考えます。

可動棚にカゴやバスケットを使って、好きな形の収納を楽しんでみてはいかがでしょうか。

汚れる場所だからこそ清潔に使えるように

洗面所は汚れやすい場所だと述べましたが、朝起きてからの洗顔に始まってお風呂、就寝前の歯磨きなど、日に何度も利用する場所でもあります。

また、最も清潔に使いたい場所のひとつでもあります。

思った通りの収納を作ることで、いつでも片付いてきれいな状態を保つことができたら気持ちが良いものですね。

洗面所に好きな収納を造作して、スッキリと清潔感のある空間を作ってみましょう。