白化したフローリングへの対処!ワックスメンナテンスも大事

最終更新日:2019/04/19

近年は、日本国内の住宅においてもフローリングが主流になってきましたね。

掃除の手間がかからないフローリングですが、マイホームを綺麗にするためにワックスをかける方もいることでしょう。

しかし、樹脂ワックスでコーティングしていると、ときどき白いシミのようなものができてしまうことがあります。

この記事では、そんなときの対処法や、ワックスを使用したお手入れ方法などについてお話ししていきます。

フローリングのメンテナンスでお困りの方は、ぜひご一読ください。

フローリングの基本情報!メリット・デメリットは?

まずはじめに、木質フローリングのメリット・デメリットから学んでいきましょう。

特徴を把握しておくことで、今後のメンテナンスにも役立つはずです。

《フローリングのメリット》

①掃除しやすい

フローリングは畳やカーペットよりも、溝や隙間が少ないため、ゴミやホコリ、落ちた髪の毛などを取り除きやすいと言えます。

また、飲み物をこぼしてしまっても、サッと拭くだけで処理できるので助かります。

②ダニが繁殖しにくい

ゴミやホコリが掃除しやすいということは、それだけダニの餌も少なくなるということです。

また、ダニの潜む場所も少ないので、繁殖には適さない環境となります。

③木目の表情をたのしむことができる

バラつきのある木目模様は、空間にアクセントをもたらしますし、おしゃれな木製インテリアとも相性がいいです。

《フローリングのデメリット》

①足が疲れやすくなる

畳やカーペットよりも硬いため、踏み心地は劣ってしまいます。

(※木材によって硬さは異なります)

②足が冷えやすい

夏場はヒンヤリとした感触で快適かもしれませんが、冬場になると底冷えが気になるでしょう。

床暖房機能が備わっていないと、スリッパなしで歩くのは厳しいかもしれません。

③水分に弱い

木材ですので、水分に対しては敏感です。

フローリングに水をこぼしてしまった場合、変色や変形の恐れがありますから、なるべく早く拭き取ることが大切になります。

また、もともとワックスをかけていたとしても、水分を含むと白化する恐れがあります。

こちらに関しては、次項で詳しく取り上げます。

ワックスがけしたフローリングが白くなってしまう原因

基本的に、フローリングは「樹脂ワックス」でコーティングされていることが多いですが、白っぽいシミや模様ができてしまうのはなぜでしょう。

主な原因として挙げられるのは、以下の四つです。

●アルコールによる白化

もともとワックスは、「アルコール成分に弱い」という性質があります。

これは、アルコールが蒸発したときに、ワックス内で気泡が発生することから起きる現象のようです。

一度白化してしまうと、単純に水拭きするだけでは落とせなくなるでしょう。

消毒液や無水エタノールを使用する際は、フローリングに落とさないように気をつけたいですね。

●水分による白化

アルコール同様、水分にも弱いようです。

すぐに拭き取れば問題はありませんが、そのまま長時間放置しておくと、やがて白化します。

さらに、熱湯や蒸気なども注意が必要です。

●摩擦(傷)による白化

ワックスは摩擦によって白っぽくなることがあります。

また、生活する上でできた「かすり傷」などが白く見える場合もあるでしょう。

●誤った使用方法による白化

短時間でワックスを二度塗りしてしまったり、掃除をしないでそのままワックスを塗ってしまったときなどに起こります。

このような原因が挙げられましたが、「アルコールによる白化」以外は、ワックスを再度塗り直す必要が出てきます。

もしアルコールが原因だったときには、次項でご紹介する対処法をお試しください。

メラミンスポンジを用意!アルコールによる白化への対処法

「いつもより入念に掃除しよう…」「床も清潔にしたい!」と思い、フローリングにアルコール除菌スプレーをかけてしまうと、ワックスが反応して白濁する恐れがあります。

原因がアルコールだった場合、以下の手順で対処してみてください。

まずは、作業に必要なものから揃えていきます。

<用意するもの>

①メラミンスポンジ

メラミン樹脂が原料の研磨スポンジです。

身近なスーパー、100円均一ショップなどでも販売されています。

②サラダ油

食用のサラダ油で構いません。

油分が有効になるので、ハンドクリームなどでも代用可能です。

<作業方法>

メラミンスポンジにサラダ油をつけ、白濁した部分を軽くこすっていきます。

このとき、強くこすりすぎないように注意してください。

すぐにきれいになるわけではないので、油分を塗りこむようなイメージで根気よく作業してくださいね。

コーティングまではがれてしまったときは、ワックスを塗り直す必要があります。

水分や摩擦による白化!ワックスをはがすことからはじめよう

水分や摩擦によるフローリングの白化や、間違ったワックスがけで白濁してしまった場合、まずはコーティングをはがす作業からはじめます。

ワックス膜をはがす専用洗剤が販売されているので、事前に用意しておきましょう。

ここでは、リンレイの「ワックスはがし上手」を例に、使用方法をご説明します。

【リンレイ:ワックスはがし上手 500mL】

・メーカー希望小売価格:762円(税抜き)
・使用範囲:木質フローリング床、ビニール床
・スポンジ付属

<その他用意するもの>

・炊事用手袋
・雑巾

<作業方法>

①炊事用手袋を着用し、必ず換気をする

②付属スポンジに原液をたらし、均一に広げる

(※床一平方メートルに対し50ml程度 )

③数分放置してから、コーティングをこすり落とす

④雑巾で洗剤を取り除く

⑤きれいな雑巾で水拭きする

(※⑤を三回以上繰り返す)

基本的なワックスがけのやり方を伝授!

古いコーティングをはがすことができたら、新たにワックスをかけていきます。

下準備としては、フローリングの掃除、水拭き、乾燥が欠かせません。

これらを怠ると、前述したように白化する可能性がありますので気をつけてくださいね。

また、作業には晴れた日が適しています。

湿気が多いと乾きにくくなるので、雨の日は避けましょう。

それでは、今回もリンレイの商品を例に、作業手順をご紹介していきます。

【リンレイ:オール 500mL】

・メーカー希望小売価格:667円(税抜き)
・使用範囲:木質フローリング床、ビニール床

<その他用意するもの>

・炊事用手袋
・塗布具(古布など)

<作業方法>

①炊事用手袋を着用し、必ず換気をする

②古布にワックスをしみ込ませる

③木目に沿って、撫でるように塗り広げていく

(※厚塗りしないよう、均一に広げる)

④乾燥させる

「オール」の場合、仕上げ拭きは必要ありません。

これで、白化したフローリングもきれいになりましたね。

フローリングのワックスメンテナンス!サイクルはどのくらい?

ワックスでコーティングしたフローリングは、定期的にメンテナンスする必要があります。

部分的に白濁してしまったり、はがれてきてしまった場合以外でも、半年に一回はワックスを重ね塗りしておくといいでしょう。

そうすることで、フローリングがより長持ちします。

そして、5年に一度はコーティングをはがし、新しく塗り直すことが推奨されています。

フローリングの耐用年数は、だいたい10~15年と言われていますが、こまめなお手入れは大切です。

たとえば、「週に一度水拭き」、「月に一度のは洗剤拭き」などと習慣化させておくといいでしょう。

また、劣化の原因を取り除いておくと安心です。

フローリングそのものが傷む主な原因は、日焼け、水分、傷です。

これらに注意しながら、家具の配置なども再度見直してみるといいでしょう。

きれいなフローリングを保つために!

この記事では、コーティング済みのフローリングが白化してしまう原因や、その対処法、メンテナンス方法についてお話ししてきました。

フローリングに白いシミや模様があると、インテリアコーディネートの魅力も半減してしまいますよね。

少し面倒に感じるかもしれませんが、一度はがしてから塗り直すと元通りになるはずです。

また、フローリングが長持ちするように、普段のメンテナンスにも目を向けてみましょう。