お部屋のイメージに大きく影響するため、カーテン選びはとても重要です。
特に、カーテンをオーダーするのなら、フックの種類だけでなく、レールに最適な付け方も把握しておくことが大切です。
2種類あるAフックとBフックの特徴をはじめ、規格サイズのカーテンに多く使われる、アジャスターフックの活用法もまとめてみました。
さらに、レールの形状ごとに、どちらのフックがおすすめなのか考えてみましょう。
カーテンのフックは2種類!AフックとBフック!
生地のデザインやカラーはもちろん、ヒダの山と谷を美しく見せたり、レールの装飾を見せてお部屋のアクセントにしたりと、カーテンはお部屋の雰囲気づくりに欠かせないインテリアの1つです。
また、レールを隠すように取り付けることで、光漏れを防ぐ効果もあり、機能性にも優れています。
上記で挙げたインテリアとしてのカーテンの見た目の美しさや、遮光効果という機能面を際立たせるのに、とても重要となるのがフックの付け方です。
カーテンのフックは、AフックとBフックの2種類に分類されます。
Aフックはレールを見せるタイプで、一般的にどのレールにも対応可能とされています。
Bフックはレールの上にカーテン生地があり、レールが隠れるタイプです。
これらのそれぞれのフックを使い分けることで、カーテンの見た目や機能性に大きく違いが生じてくるのです。
カーテンをオーダーする場合などは特に、フックの特徴を把握しておくことがとても大切です。
Aフック仕様とBフック仕様の両方に!切り替えられるアジャスターフック!
前章でご説明したAフックとBフックの両方に対応しているのが、アジャスターフックです。
プラスチック製で、レールに引っ掛ける部分を移動させることで、AフックからBフックへと変換して使うことができます。
よって、規格サイズのカーテンでは、このアジャスターフックを使うのが一般的です。
カーテンを好みの長さに微調整できるという利点もありますね。
アジャスターフックをAフック仕様にすると、カーテン生地を下方向に約0.5cmから1cm、上方向には約0.5cmから4cmずらすことができます。
また、Bフック仕様の場合は、カーテン生地を下方向に約0.5cmから4cm、上方向には約0.5cmから1cmずらすことができます。
規格サイズのカーテンをお部屋に取り付ける場合は、このアジャスターフックをうまく利用しましょう。
Aフック仕様でレールの装飾を際立たせたり、レールを隠せるBフック仕様で光漏れを抑えたり、生地の長さやヒダが美しく見える高さに微調整するなど、フックの付け方で規格サイズのカーテンを自分の理想に近付けることができます。
しかし、レールによっては使用できないものもあるので注意が必要ですし、長さの微調整がきくといっても限度があることを、しっかり念頭に入れておきましょう。
カーテンのフック選び!「金属レール正面付け」に最適な付け方は?
レールへの付け方をAフック仕様にするかBフック仕様にするかが、カーテンの見た目のイメージなどに大きく影響することを踏まえて、ここからは各レールに最適なフックの種類についてまとめてみます。
規格サイズのカーテンの場合、レースカーテンはAフック仕様、厚手のカーテンはBフック仕様でつくられているのが一般的です。
そのため、各レールに取り付けるときにはアジャスターフックで対応することになりますが、オーダーカーテンの場合はフックが指定できるので、レールの種類がとても重要になってきます。
まずは、壁に垂直に付いていて、天井まで距離のある「金属レール正面付け」を取り上げてみましょう。
このレールでシングルタイプの場合、AフックBフックのどちらのフックでも取り付けが可能です。
無機質な金属レールを隠せるBフックを使うと、お部屋にしっくりと馴染みますし、生地のデザインを最大限に活かすことができそうです。
しかし、ダブルタイプのレールの場合、内側のレールにはAフックしか使えません。
Bフックを使うとレールにカーテンがぶつかり、開閉に問題が生じてしまいます。
外側のレールはどちらのフックの使用も可能ですので、内側のレースカーテンにはAフックを使い、外側の厚手カーテンはレースカーテンを隠すようにBフックを使うのが、見た目にも美しく、おすすめの取り付け方法といえます。
カーテンのフック選び!「金属レール天井付け」に最適な付け方は?
次に天井に直接レールが付いている、「金属レール天井付け」へのフックの付け方について考えてみましょう。
この種類には、カーテンボックスや出窓の中にレールが付いているものもあります。
まず、シングルタイプのレールの場合はAフックを選択しましょう。
Bフックを使うと、天井にカーテンがぶつかってしまいます。
前述したダブルタイプのレールの場合と同様ですね。
内側でも外側でも問題になるのは、天井にカーテンがぶつかって開閉しにくくなることです。
基本的に、天井付けのレールはAフックを使うと考えていいでしょう。
前章でご説明したとおり、規格サイズの厚手カーテンはBフック仕様が原則とされているため、アジャスターフックをBフックからAフックに切り替え、天井にぶつからないように調節して取り付けましょう。
カーテンのフック選び!「装飾レール」に最適な付け方は?
レール自体に装飾が施されているのが「装飾レール」です。
「装飾レール」の定番ともいわれ、木のぬくもりが感じられることで人気のウッドレール。
このウッドレールの中でも明るめから暗めというように、幅広くカラーが展開され、お部屋の雰囲気にぴったりのものを探すことができます。
また、クラシックやアンティークテイストの家具に合わせた、アイアンレールも人気があります。
素材にスチールなどを使い、個性的なデザインのキャップが多数あるのが特徴ですね。
この「装飾レール」へのフックの付け方についても考えてみましょう。
こちらのレールにも、シングルタイプとダブルタイプがあります。
どちらのタイプにでもいえることなのですが、取り付ける際に、せっかくの「装飾レール」をカーテンで隠してしまっては何の意味もありませんよね。
したがって、「装飾レール」にはAフックを使いましょう。
規格サイズの厚手カーテンの場合は、アジャスターフックをBフックからAフックに切り替え、レールが見えるように取り付けましょう。
カーテンのフック選び!「装飾レール+金属レール」に最適な付け方は?
2種類のレールが組み合わさった形状の「装飾レール+金属レール」へのフックの付け方はどうでしょうか。
デザイン性と機能性を併せ持ったこのレールでは、段差がつくられているのが一般的で、見た目に美しい装飾レールが外側にくるようになっています。
カーテン生地の長さをきちんと確認しておかないと、内側のレースカーテンが外側の厚手カーテンより長くなってしまうことがありますので、カーテンをオーダーする際は、この2種類のレールの段差には注意が必要です。
レールへ取り付けるときは、金属レールを隠すように、内側のレースのカーテンにはBフックの使用をおすすめします。
Aフックを使っての取り付けも可能ですが、無機質な金属レールが顔を出してしまうため、せっかくの装飾レールが台無しになってしまいますよね。
もちろん、外側の装飾レールにはAフックを使用し、美しいデザインや特徴あるカラーを際立たせましょう。
また、ここでも規格サイズのレースカーテンを使用する場合は、アジャスターフックでAフックからBフックへの切り替えが必要になってきます。
このように、各レールの特徴にあったフックを選び、アジャスターフックもうまく活用して、自分のお部屋にぴったりのカーテンにしましょう。
カーテンの見た目はフックで変わる!レールに合わせてフックを選ぼう!
カーテンのヒダを綺麗に見せたり、レールのデザインを強調したり、遮光性を重視したりと、フックの付け方は見た目に大きく影響します。
このためにも、AフックとBフックの特徴をしっかり理解しておくことが重要です。
特にカーテンをオーダーするのなら、レールに合わせたフック選びが基本になってきます。
アジャスターフックに頼りすぎず、フックにこだわることで、お部屋にぴったりのカーテンをつくりましょう。