賃貸物件で、カーテンレールが無かったり、レールが1レーンしかないシングルレールタイプだったということがあります。
設備については入居前に確認することが多いと思いますが、見落としてしまい、契約してからカーテンレールの不便さに気が付くこともあるでしょう。
賃貸でもカーテンレールの追加はできるのでしょうか。
シングルレール、もしくはレールが無い状態でも部屋に入ってくる日光の調節はできるのか、ということもお伝えします。
カーテンレールが足りない!突っ張り棒でも代用できる?
はじめて賃貸にお住まいになる方は、お部屋の内見をしても、設備の不十分さに気が付かないことがあるでしょう。
カーテンレールが無いことには気が付くかもしれませんが、レーンがひとつしかないことには気が付かないことがあるかもしれません。
気が付いたとしても、家賃の安さに惹かれて契約する場合もあるかと思います。
実は、カーテンレールが無ければカーテンは取り付けられないというわけではありません。
便利な商品については後ほど取り上げますが、突っ張り棒(伸縮可能な棒)を使って、簡易的なカーテンを追加することはできるでしょう。
突っ張り棒に通せる穴を開けた布を使う方法もありますし、突っ張り棒に輪の付いたクリップをたくさん通して、洗濯バサミで布を干すようなイメージでカーテンを作ることもできます。
細めの突っ張り棒を2本取り付けられれば、2つのレーンに見たてることができますね。
しかし、こうしたカーテンには手作りに付き物のナチュラル感が出てしまうことが多いですし、突っ張り棒と布を用意するのが面倒だと感じる方もいるでしょう。
カーテンレールが1レーンしかない場合も、設備に不満を抱く方もいるかもしれません。
この場合、大家さんに交渉して、カーテンレールを交換してもらうことはできるのでしょうか。
賃貸の設備は交渉できる?カーテンレールは交換・追加してもらえるのか
賃貸の設備に不十分だと感じる点があっても、基本的には契約前に確認しておく次項です。
細かい点を見落としていたり、住んでみないと分からないことがあったりして、契約後に貸主に相談するケースもありますが、希望通りになるとは限りません。
「設備の変更はできない」と言われることもあると思いますし、「自己負担で取り付けてくれるならOK」という返事がかえってくることもあるでしょう。
一方で、必要性がある投資だと判断されて、設備を追加してもらえるケースもあるようです。
居室の灯りをLEDにしたり、トイレに温水洗浄便座を設置するなど、入居者にとって魅力的な設備に関する相談なら、交渉の余地はあるでしょう。
家賃の交渉や、「個人の好みの問題」と考えられる部分については難しいです。
しかし、カーテンレールを使いやすいものに交換することなどは、相談してみることができるでしょう。
借りてからしばらく経つと、経年劣化などの問題もありますし、「今さら言われても…」と思われることもあります。
できれば契約前か、契約直後に相談するほうがいいでしょう。
また、さまざまな事情がありますので、「交換してもらえたらラッキー」というくらいの心構えで、連絡してみることをおすすめします。
日差しを調節するためにカーテンレールを追加したい!ダブルレースカーテンとは
賃貸でカーテンレールがひとつしかない場合に困るのは、「レースカーテンと遮光カーテンを2つ使うことができない」ということです。
厚地のカーテン一枚にすると、昼間、部屋に入ってくる日光を調節することができません。
少しだけ開けておくという方法もありますが、部屋に明るい場所と暗い場所ができてしまい、快適に過ごすことは難しいかもしれませんね。
レースカーテン一枚にすると、適度な日差しを取り込むことはできますが、室内が外から見えてしまい、防犯性が低くなります。
特に夜、室内が明るくて外が暗いと、部屋の中は丸見えになってしまいます。
貸主に相談してもカーテンレールの交換ができず、DIYでレールの追加をすることもできない場合には、「ダブルレースカーテン」を付けるという方法があります。
「ダブルレースカーテン」とは、レース生地を2枚合わせたカーテンです。
1枚を、レールから両サイドに寄せて開けるということはできなくても、1枚だけ開いて両サイドに寄せておくという使い方ができるので、光をある程度、調節することができるようになります。
賃貸で便利!突っ張り式のカーテンレールを追加する方法
ダブルレースカーテンと聞いてもぴんと来ないという方には、カーテンくれないWebの「次世代レースカーテン デュエット」という商品が参考になるかと思います。
レースカーテン2枚が重なったカーテンで、「レース」という言葉から想像するよりも目隠し効果が高く、UVカット効果にも優れた商品です。
カラーバリエーションも豊富で、既成のサイズとオーダーサイズから選べます。
夜間には目隠し効果は少し低くなるようですが、日差しを調節したいという望みはかなえられるでしょう。
また、この他の方法としては、穴を開けずにカーテンレールを追加できる、賃貸におすすめの突っ張り式の商品を使うこともできます。
突っ張り棒で取り付けるカーテンについてはさきほどもご紹介しましたが、キャップやランナー、マグネットランナーなどがセットになっている商品もあります。
マグネットランナーは、カーテンの合わせ目に付けて、ぴったりと閉めることができるので便利です。
ただ、突っ張り式のカーテンレールは、重みのあるカーテンには向きません。
乱暴に開け閉めすると、カーテンレールごと落下してくる可能性があります。
突っ張った後にロックする機能があれば、衝撃があっても落ちにくく使いやすいでしょう。
あとで困らないためにも、商品の耐荷重はよくご確認ください。
賃貸にも取り付け可能なブラインド
「カーテンレールを追加したい」と考える理由が「日差しの調節をしたい」「外から室内が見えないようにしたい」ということなら、ブラインドを取り付けるのもいいアイディアです。
賃貸でも取り付けられるブラインドはあります。
さきほどの商品と同じで、突っ張り式のブラインドです。
ビス穴を開けずに取り付けることができるので、原状回復を心配する必要はありません。
突っ張るスペースがあれば、タイルやコンクリートなどにも取り付けられるでしょう。
また、カーテンレールに取り付け金具を差し込み、そこにビスで固定することができるタイプもあります。
ただし、横幅が広すぎると適合するサイズが無い場合もあります。
もともとあるカーテンレールに取り付ける際は、「重みに耐えられるか」ということも考える必要があります。
また、突っ張り式は左右に部分的に圧力をかけることになりますので、もしかしたら跡が残ってしまうかもしれません。
しかしながら、賃貸にお住まいの方で突っ張り棒を使っている方は多いです。
個人的な経験からも、突っ張り棒の跡の修繕費までは請求されないケースが多いと思いますが、あまりにも目立つ跡がつかないように注意することをおすすめします。
カーテンレールのリフォームで修繕費!?「借りているもの」という意識を忘れない
賃貸物件で、「カーテンレールを追加できればいいな」と考えたら、貸主に相談するか、お部屋にキズを付けない商品を取り付けることができます。
厚地の遮光カーテンとレースカーテンをどうしても付けたいと思っても、勝手にリフォームすることはおすすめできません。
無断でDIYしたり、リフォームしたことが原因で、修繕費を支払うように求められることもあります。
中には、借主が独自に部屋に手を加えることが許されるケースもあるでしょう。
ベランダや階段の手すりの老朽化や天井の穴などで、管理会社に連絡してもなかなか対応してくれず、自分で業者に連絡することは、必要な費用として考えられます。
基本的には修理することはできないとはいえ、こうした特例については、後から高額な修繕費を請求される可能性は低いでしょう。
しかし、あくまでもケースバイケースなので、貸主との良好な関係を保つためにも、契約内容を守り、何かあればすぐに貸主に相談することが大切です。
賃貸の設備は事前に確認!交渉成功することも
カーテンレールが無い、またはシングルレールだった場合の対処法をお伝えしてきました。
賃貸物件の設備については、契約前にすみずみまで確認しておくことが重要です。
とはいえ、使いにくい設備や防犯性が低い設備について、貸主に相談するケースは多いです。
相談しても設備のグレードアップができなかった場合は、ここでご紹介した商品を参考にしてください。