キッチンのシンクやワークトップは日常的にきちんとお手入れをして毎日ピカピカ、というご家庭が多いかもしれません。
しかし、換気扇となると「頻繁に掃除をする」という方は一気に減ってしまうのではないでしょうか。
高いところにあり汚れが落ちにくいために掃除が難しい場所ですから、汚れを軽減するために換気扇にカバーを付けている方もいらっしゃいますよね。
いつでもキレイにしておくために、おすすめの換気扇のカバーや、お手入れの方法についてまとめてみました。
キッチンの換気扇にカバーが必要なのはなぜ?
近年のキッチンはどんどん使いやすくなり、換気扇のお手入れも昔と比べると大分楽になってきたように感じます。
しかし、どれほど楽になったとしてもキッチンの油汚れは頑固なものですから、全く対策を取らないで良いというわけでもありません。
キッチンの調理による蒸気は細かい水分や油分が一緒になっているために、換気扇が吸い込むとしっとりとしてしまいます。
そして細かい油は、目に見えない汚れを静かに吸着させてしまいます。
ここで換気扇にカバーが付いていれば、汚れをキャッチして止めてくれるため、換気扇内部の汚れはグッと少なくなります。
カバーが付いていない状態で換気扇に汚れが溜まると、新たな蒸気が吸いこまれるときに汚れが溶けて、コンロへ落ちてくる可能性も少なくありません。
「こびりついた汚れが調理中のものへ落ちてきたら」と考えるとゾッとしてしまいますよね。
さらに、中のファン部分が汚れて重くなると、換気扇を回すたびにいつもより余計な電気代がかかってしまいます。
換気扇にカバーを付けるのは、ただ掃除を楽にすること以外にも、たくさんのメリットがあるわけなのです。
キッチンの換気扇カバーを選ぶ基準は?
それではキッチンの換気扇にカバーを付けるときは、どのような基準で選ぶと良いのでしょうか?
まず考えなくてはいけないのが、換気扇とカバーのサイズです。
換気扇には種類がいくつもありますから、適当に選んでしまうと自宅の換気扇に合わない場合もあるので注意が必要です。
次に考えたいのが、取り付け方です。
換気扇を付けると、強い風により空気が排出されます。
換気扇カバーは軽いものなので、動かすたびにひらひらと一緒に動くのを見ることもあるでしょう。
そのため、カバーの取り付けが甘いと途中で外れたり落ちてきたりする可能性があります。
調理中だと衛生的に良くありませんし、コンロの上に落ちたら火が付く心配もあり非常に危険です。
簡単には取れない取り付けができるものを選んだ方が安心でしょう。
また、火が付くということに触れましたが、キッチン用の換気扇カバーは燃えにくい素材でできていますので、他の換気扇カバーで代用したりしないように、しっかりとキッチン用を選ぶことにも注意したいですね。
おすすめ換気扇カバー①磁石で取り付け簡単タイプ
キッチンで使う換気扇カバーは種類がたくさんあって、どれが良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ここではおすすめのカバーをご紹介します。
まずおすすめしたいのは、換気扇の金属フィルター部分に磁石で取り付けるタイプのカバーです。
換気扇は高い位置にあるので、できるだけ取り付けは簡単でありながらしっかりと付いてくれる方が良いですよね。
磁石ならワンタッチなので、女性でも簡単に取り付けができます。
とくにおすすめしたい商品は、東洋アルミの「深型レンジフード用カバー」です。
こちらは、アルミの枠が付いていてスライドで大きさを変えることができるので、対応できるサイズがたくさんあり便利です。
磁石は左右に取り付けられていますので、スライドしてサイズを合わせたらそのままパチリと付けるだけの簡単設計です。
自己消化性を持っている難燃性のフィルターを使用しているため、万が一のことがあっても安心ですよね。
可愛らしいハートの取り替えサインが付いているのも嬉しいポイントです。
東洋アルミのレンジフード用カバーは、他にも様々な形の換気扇に合うように商品が豊富で、枚数も複数枚入りが販売されていてどんな換気扇でも選びやすくなっていますよ。
おすすめ換気扇カバー②フィルターごと取り替えタイプ
換気扇のカバーは汚れを防ぐために取り替えるものですよね。
それならばカバーを付けるだけではなく、換気扇の金属製フィルターごと取り替えてしまうのはいかがでしょうか。
スターフィルターの「キッチン美的革命 レンジフードフィルター スターターセット」は、元々換気扇に付いている金属製のフィルター自体を取り外し、専用の枠に専用のカバーを付けてから取り付けるものです。
こちらは、不織布ではなく不燃性ガラス繊維を使用しているため、火が付いても燃えることはなく安全な商品です。
汚れたら枠はそのままに専用のフィルターをワンタッチで交換できて、枠部分はアルマイト加工のために拭くだけで汚れを落とすことができます。
他社の枠にも付けられる場合があるので、現在他のメーカーを使っている方でも気軽に申し込むことができそうですね。
さらに、交換フィルターに関しては定期便サービスを使うと割引率が高いので、交換を忘れがちな方やこまめに換気扇をキレイにしたい方には非常に向いている商品だと考えられます。
ただし専用枠がある分、最初だけ一般的な換気扇カバーより高くなってしまうのが唯一のデメリットかもしれません。
長く同じ商品を使用したい方なら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
換気扇カバーは種類が豊富なので迷う?
磁石タイプと取り替えタイプの換気扇カバーをご紹介しましたが、キッチンの換気扇カバーはまだまだたくさんの種類があります。
例えば、シールのようにそのまま貼りつけるタイプや、シャワーキャップのように被せるタイプ、面ファスナーを使用したものも多いですね。
面ファスナーはマジックテープの商標の方が知られているかもしれませんが、ワンタッチ貼り付けで便利な一方、粘着力が弱いものだと剥がれてしまう可能性があるので、換気扇カバーとしては注意が必要です。
換気扇カバーの違いは付け方だけではなく厚みも様々で、入っている枚数や金額も商品によって全く違います。
そんな中でどのように選んだら良いのかというと、やはりコストと使い勝手のバランスが取れたものでしょう。
もし、金額が高くてもできるだけ汚れない高品質なものが欲しい場合には、厚さ1cmほどもある商品が良いかもしれません。
カバー力は普通で良くてできるだけ安いものを探しているのなら、100均でも換気扇カバーは売っていますし、優秀で人気の高い商品もあります。
見た目が可愛いものが欲しいのなら、柄が入っているものを選ぶと良いですね。
一般的な柄だけではなくキャラクターものなどの人気柄もありますから、カバーの交換も楽しくすることができそうですね。
キッチンの換気扇はどうやってお手入れする?
最後に、キッチンの換気扇のお手入れ方法をご紹介します。
ここまでは換気扇のカバーをご紹介しましたが、いくらカバーを交換してもお手入れを全くしないでいると、カバーも最初から汚れてしまってあまり意味がありません。
換気扇自体も十分にキレイな状態で使いたいものですよね。
換気扇のお手入れは、まず電源プラグを抜くことから始めましょう。
プラグは分かりにくい場所にあることが多く、換気扇の分解も難しいので取扱説明書を確認すると安心ですね。
手順に沿って金属フィルターやファンを外したら、アルカリ性の洗剤で1時間ほど浸け置きをして、その後に歯ブラシなどで軽く擦るようにしましょう。
汚れがそれほど強くない場合には重曹を使うと、肌にも環境にも良いのでおすすめです。
また、セスキ炭酸ソーダも油汚れには定評があります。
一般的なドラッグストアで手に入りますので、洗剤のときと同じように浸け置きをしてからそれぞれ洗うと良いでしょう。
分解してからの掃除はたまにでも良いかもしれませんが、一番外側の金属フィルターは週に1度ほど洗っておくと汚れを溜め込みにくくなります。
あまりに頑固な汚れが付いていて取れない場合には、専門の業者の方に頼むのもひとつの方法です。
食材を扱うキッチンは衛生的に
キッチンは毎日何度も使う場所ですので、どうしても汚れやすくなります。
こまめなお手入れは大変ですが、食材を扱う大切な場所ですのでできるだけ清潔にしておきたいですよね。
普段はあまり目につかない換気扇ですが、キレイに保つと空気もキレイに循環し、においも付きにくくなるものです。
換気扇のカバーを付けて、簡単なお手入れでぜひキレイにしてみてくださいね。