カーペットは敷くだけで足元があたたかくなり、物を落としたときの衝撃を緩和してくれたり、足音を吸収してくれるなど、便利な生活アイテムのひとつですね。
しかし、髪の毛やほこりが埋もれやすく、清潔な状態を保ちづらいのが難点です。
できるだけ衛生的に使うには、どのようなお手入れをしたら良いのでしょうか。
この記事では、カーペットのほこりや髪の毛の効率的な取り方などをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
カーペット・ラグ・マットの違い
床に敷くファブリックは、保温性や防音、安全性の面で優れていて、生活に役立つアイテムとして重宝されています。
その種類はいくつかあり、「カーペット」「ラグ」「マット」などと区別されます。
この記事では、「カーペット」に焦点を当ててお話ししますが、まずは種類の違いについて明確にしておきましょう。
カーペット・ラグ・マットの違いは、実はサイズにあります。
●カーペット…床全体、または、床のほとんどの面積を覆うサイズ
●ラグ…床の一部に敷くサイズ
●マット…ラグよりさらに小さいサイズ
明確な定義はないとされていますが、一般的にはこのような認識をされています。
冒頭でも触れたように、カーペットには保温性、防音、安全性の面で優れているというメリットがあります。
しかし、その反面、ほこりや髪の毛、食べこぼしなどのゴミを溜め込んでしまうデメリットがあります。
放置すると菌が繁殖し、ダニが増殖して不衛生な環境を作り出す恐れがあります。
次項からは、カーペットに埋もれるゴミの取り方をお伝えしていきます。
カーペットのほこり・髪の毛の取り方!効率的な掃除機のかけ方とは?
さて、ここからは、カーペットに埋もれているほこりや髪の毛、食べこぼしなどのゴミを効率的に取り除く方法をお伝えしていきます。
見た目には汚れが目立たなくても、カーペットの根元にはほこりや髪の毛、食べこぼしなどのゴミが埋まっています。
正しい掃除の仕方のポイントを押さえて、カーペットを快適に使いましょう。
まずは、掃除機のかけ方についてお話しします。
毎日掃除機を欠かさずかけていても、やみくもに行っていてはあまり意味がありません。
下記の手順に沿って、効率的なゴミの取り方を試してみてください。
①カーペットの毛(パイル)の流れの方向を確認する
・毛(パイル)は倒れてしまっていることが多い
②流れの方向と反対方向から掃除機をかける
・毛(パイル)を起こしていくようなイメージ
③先ほどかけた方向と十字になるよう、毛(パイル)の両サイドから順に掃除機をかける
・反対方向からだけでは吸収できなかったゴミを、さらに2方向から確実に取り除く
ポイントは、掃除機のノズル先の全面をカーペットにぴったりとくっつけることです。
そして、掃除機をゆっくり丁寧に動かすようにすることでゴミを吸収しやすくなります。
カーペットのほこり・髪の毛の取り方!粘着式クリーナーでこまめに確実に!
前項では、カーペットに埋まったほこりや髪の毛、食べこぼしなどのゴミ全般の取り方として、効率的な掃除機のかけ方をお伝えしました。
そんなゴミ全般の中でも、髪の毛はカーペットの毛(パイル)に絡みついてきちんと取り除けないケースがあります。
そこで、この項では粘着式クリーナーを使った髪の毛の取り方をお伝えします。
粘着式クリーナーは、柄が長いタイプと短いタイプがあるので、使う場所に応じて使い分けると良いでしょう。
また、「カーペット用」と表記された製品は、粘着力が強く、カーペットの中に埋もれ込んだほこりや髪の毛、ペットの毛などをしっかりとキャッチしてくれます。
粘着式クリーナーを使うときのポイントは、上から下へ、奥から手前とコロコロ転がすことです。
そして、粘着テープにゴミがある程度付いたら、こまめに新しい部分を出して使うようにしましょう。
粘着式クリーナーはとても手軽な上、掃除機のように大きな音を出さずにお掃除できます。
「テレビを見ながら」など、気づいたときにこまめにコロコロするようにしましょう。
カーペットに埋もれたほこり・髪の毛には便利なお掃除グッズを!
これまで、掃除機と粘着クリーナーを使ったほこりや髪の毛、食べこぼしなどのゴミの取り方をお伝えしてきました。
実は、そのほかにも便利な掃除グッズがあることをご存知ですか。
この項では、カーペットのほこりと髪の毛を取る便利な掃除グッズをご紹介します。
【エチケットブラシ ぱくぱくローラー アイボリー N77】
電池や粘着テープ不要でエコなクリーナーです。
絡みついた糸くず、ほこり、髪の毛、ペットの抜け毛などを面白いほど良くキャッチしてくれます。
【アズマ工業:おそうじブラシ かきとーる グローブタイプ BA661】
グローブを手に装着してカーペットの上をなでるだけで、カーペットの毛やほこりを簡単にかき集めることができます。
グローブに付いたゴミを確認してみると、目に見えない毛やほこりに驚くことでしょう。
【ガムテープ】
粘着式クリーナーのように使えます。
特に、細かい部分のゴミ取りや集中した箇所の汚れ取りに適しています。
【ゴム手袋】
カーペットに絡まったほこりを簡単に取ることができます。
ただし力を入れすぎると、カーペットの毛が抜けてしまうこともあるので注意してください。
毎日のお掃除は掃除機や粘着式クリーナーを使うという方も多いことでしょう。
プラスアルファの方法として、このような便利なお掃除グッズを併用することをおすすめします。
カーペットに染み込んだ「臭い」の取り方!
これまで、ほこりや髪の毛、食べこぼしなどのゴミの取り方として、掃除機と粘着式クリーナー、そして便利な掃除グッズのご紹介をしてきました。
カーペットを長い期間使っていると、このような目に見えるゴミ以外にも問題が出てくるかもしれません。
そのひとつが「臭い」問題です。
普段から足元に敷いてあるカーペットには、汗や汚れ、そして食べこぼしなど、臭いの原因になるものが溜まりがちです。
カーペットはサイズが大きいために気軽に洗うことができませんが、「重曹」を使えば臭い対策ができます。
重曹は弱アルカリ性であるために、臭いの元である酸性物質を中和する働きをしてくれるのです。
重曹の使い方には3つの方法がありますので、それぞれお伝えします。
《重曹スプレー》
250mlのぬるま湯に大さじ1の重曹を入れて、重曹水をつくります。
その重曹水をスプレーボトルに入れ、カーペットに吹きかけます。
その後、水で絞ったタオルで拭き取り、完了です。
《重曹水で拭く》
250mlのぬるま湯に大さじ1の重曹を入れて、重曹水をつくります。
その重曹水でタオル(雑巾)を湿らせ、カーペットを拭きます。
その後、水で絞ったタオルで拭き取り、完了です。
《重曹の粉を直接ふりかける》
重曹の粉末をカーペットの上にまんべんなくふりかけます。
2~3時間おいてから、まいた粉末を掃除機で吸い取り完了です。
どれもとても簡単な方法ですので、ぜひお試しください。
カーペットに潜むダニの対策もお忘れなく!
ほこりや髪の毛などのゴミ、そして臭いの取り方についてお話ししてきましたが、最後に忘れてはならない「ダニ」問題についてお話しします。
家の中には、あらゆるダニが生息していると言われています。
中でもカーペットは、湿気が多く、ダニの栄養分となるほこりや人の垢が豊富な格好の場所です。
ダニが繁殖しないためにも、ダニの栄養分となる物質を掃除機で吸い取ることが重要になります。
そのためには、毎日の掃除機がけは欠かせません。
また、掃除機のゴミフィルターの中を定期的にキレイにすることも忘れずに行ってください。
さらに、ダニは60度以上の温度で死滅すると言われています。
乾燥した環境や紫外線に弱い習性があるので、定期的にカーペットに風を通したり、天日干しをするようにしましょう。
効率的な方法でカーペットを清潔に保とう!
カーペットで安心してくつろぐためにも清潔な状態をキープしたいものですね。
サイズが大きいこともあり、掃除やお手入れは大変そうにも思えますが、ポイントを押さえれば清潔な状態で使うことができます。
毎日の掃除機がけを基本に、便利な掃除グッズを取り入れ、こまめにお掃除できるようにしましょう。
また、臭い対策も重曹で簡単にできるので、時々行ってみることをおすすめします。