中古物件を購入した後に、ユニットバスのシャワーフックが壊れた、という経験をされた方も少なからずいるのではないでしょうか。
修理を業者に依頼してもいいですが、工事費などを考えたときに、あまり気が進まないこともあるでしょう。
今回は、ユニットバスのシャワーフックが壊れた、緩くなってグラグラするといったときの修理方法をご紹介していきます。
現在困っている人はもちろん、このような状態になったときに備えて、修理方法を知っておきましょう。
ただし、賃貸物件にお住まいの場合は、基本的にご自身で修理することで後々のトラブルになることもありますので、その場合は管理会社や大家さんに連絡しましょう。
シャワーフックには種類がある!あなたのユニットバスの種類はどれ?
ユニットバスのシャワーフックを修理していく前に、シャワーフックの種類についてお伝えしていきます。
シャワーフックには、大きく分けて2種類のタイプがあります。
1種類目は、一般的な壁に取り付けられたシャワーフックです。
これは、多くのユニットバスで採用されているタイプなのではないでしょうか。
壁に直接シャワーフックが取り付けられていて、上部に1箇所、下部に1箇所の合計2箇所に取り付けられています。
2種類目は、スライドバータイプのシャワーフックです。
こちらは、縦になっている手すりに取り付けることで、シャワーフック自体の高さを自由に移動させることができるタイプのシャワーフックです。
まずは、自宅のシャワーフックがどのタイプなのかを確認してみましょう。
恐らく一番多いのは、1種類目にご紹介したタイプのシャワーフックではないでしょうか。
スライドタイプの場合は簡単な交換になるため、多くの人はそれほど困ることはないでしょう。
よって、今回は1種類目の壁に取り付けられたシャワーフックの修理方法について詳しくご紹介していきます。
ユニットバスのシャワーフックの状態を確認しよう!
自宅のユニットバスのシャワーフックがどのような状態なのか、まず確認してみましょう。
その状態によって修理方法も異なります。
【シャワーフックがグラグラする】
このような状態の場合は、シャワーを掛けてもシャワーヘッドが前に倒れるような状態になってしまいます。
そのまま使い続けていると、やがて根本から折れてしまったりする可能性があります。
【シャワーフックが折れている】
こちらは、上記よりも状態が悪化しているものです。
もはやシャワーを掛けることはできないので、非常に不便な状態になります。
また、壁の穴の大きさなども確認しておきましょう。
修理に必要になる道具を用意するときに、このサイズも必要になります。
シャワーフックの状態を確認できたら、修理に取り掛かりましょう。
次に、修理に必要となる道具を準備していきます。
上記で挙げたシャワーフックの状態で必要になる道具も異なってきますので、しっかりと確認してください。
ユニットバスのシャワーフックの修理に必要な道具を準備しよう!
では、ユニットバスのシャワーフックの修理に必要になる道具についてお伝えしていきます。
【プラスドライバー】
ネジを回すのに必要になります。
ネジ穴の大きさに合わせたドライバーを用意しましょう。
【アンカー】
シャワーフックを固定するのに必要になります。
壁の穴の大きさなどに合わせて用意しましょう。
【ゴムハンマー】
アンカーなど叩く際に使います。
壁やタイルを傷付けないために、ゴム製のハンマーをおすすめします。
【ペンチ】
既存のアンカーを抜く際に使います。
【エポキシ系接着剤】
アンカーと差し込む際に、固定するのに使います。
【交換用のシャワーフック】
既存のシャワーフックが使用不能の場合は、新しいシャワーフックが必要になります。
自分で用意すれば、業者に依頼するよりは費用が抑えられます。
【使い捨て手袋】
接着剤を使う際に使用しましょう。
シャワーフックを修理する!その手順を伝授!
では、いよいよユニットバスのシャワーフックの修理方法についてご紹介していきます。
シャワーフックが緩んでグラグラする場合は、1度ネジを締めてみましょう。
ネジを締めて、グラつきがなくなったら、それでシャワーフックは固定できるはずです。
それでもダメな場合は、以下の手順を試してみましょう。
【手順①】
まずは、既存のシャワーフックを取り外しましょう。
このときに用意したドライバーを使ってネジを回していきます。
取り外した後に、再びシャワーフックが使えるかどうか確認しましょう。
もし、もう使えないようであれば、新しいシャワーフックを用意します。
また、取り外した後のネジ穴も確認しましょう。
既存のアンカーが抜けない場合には、用意したペンチで引き抜きましょう。
この穴のサイズで、購入するアンカーのサイズもわかります。
【手順②】
エポキシ系接着剤をネジ穴に流し込み、アンカーにも塗ります。
その後、ネジ穴にアンカーを差し込み、ドライバーで回していきます。
接着剤は手に付着しても大丈夫なように、使い捨ての手袋を使いましょう。
このとき、奥まで入りきらなかった場合には、ゴムハンマーで叩いていきましょう。
【手順③】
接着剤が固まるまで待ちましょう。
固まる時間は、使用した接着剤の説明に従ってください。
【手順④】
取り付けたアンカーに、シャワーフックをネジで固定していきましょう。
ネジをしっかりと締めた後に、固定されているかどうか確認しましょう。
しっかりと固定されていれば、これで修理完了です。
無理は禁物?素直に業者に依頼!
ユニットバスのシャワーフックの修理をする上での注意事項についてお伝えしていきます。
今回ご紹介している修理方法は、残念ながらこのような作業を全くしたことのない人にとっては、少し難しい方法になります。
そのため、「自分ではできない、不安だ」といった人は無理に自分で修理しないことをおすすめします。
無理に修理しようとした結果、シャワーフックの修理がより大変になってしまう可能性もあるからです。
身近にこのような作業が得意な人がいれば、手伝ってもらったり、アドバイスをもらったりしましょう。
無理そうであれば、素直に業者に修理依頼したほうが安心です。
また、修理ができそうな人も、接着剤などの使用やハンマーなどの工具を使う際には、怪我をしないように細心の注意を払いましょう。
特に接着剤の使用時には換気、ハンマーなどの工具を使用する際には、手元をしっかり確認して行ないましょう。
修理ができても怪我などをしてしまっては、元も子もありません。
シャワーフック修理を依頼した場合の費用はどれくらい?
ユニットバスのシャワーフックの修理を業者に依頼する場合には、まず気になることは工事費用だと思います。
シャワーフックの交換、修理費用はどれくらいが相場なのでしょうか。
そこで、シャワーフックが壊れたとき、業者に依頼した場合の修理費用についてご紹介していきます。
業者に修理を依頼した場合の平均価格は、安いところでは6,000円ほど、高いところでは30,000円ほどと、かなり幅があるようです。
金銭面での余裕次第にはなりますが、1度見積もりをもらって、比較しながら決めるとよさそうです。
なお、自分で修理する場合の費用ですが、こちらは安い場合では、500円以下でできてしまうこともあります。
自分の技量や状況によって、見極めることも重要になります。
壊れた部分の確認と状況判断が大切!
今回ご紹介した修理方法は、DIYなどの知識や経験のある人には、それほど難しいことではありませんが、全く知識や経験のない人には少し難しい作業になります。
しかし、このような修理方法があることを知っておくだけでも、少しだけ安心できますね。
万が一の場合に備えて、日ごろから少しだけでも知識を蓄えておくことも大切なのかもしれません。
また、壊れた部分の確認や状況判断も併せて大切なことになります。