一人暮らし向けのお部屋を探していると、「ユニットバス」の賃貸物件にたどり着く方もいることでしょう。
実際にユニットバスは、どんな使い心地なのか気になりませんか?
この記事では、そんな方に向けてユニットバスのメリット・デメリットをご紹介していきます。
さらに補足情報として、ユニットバスで使える便利アイテムや、コーディネートテクニックについてもお伝えしていきましょう。
メリット・デメリットを知る前に!ユニットバスには種類があった!?
今回の本題であるメリット・デメリットをご紹介していく前に、ユニットバスの構造について触れましょう。
あなたが想像するユニットバスは、お風呂とトイレ、洗面台が同じ空間にありますでしょうか。
もちろんこの構造はユニットバスで間違いありませんが、必ずしもお風呂とトイレが一緒になっているわけではないのです。
ユニットバスには、以下の2パターンがあります。
<3点ユニットバス>
3点ユニットバスは、壁や天井、床が一体化しているお風呂で、トイレと洗面台も同じ空間内に設置されています。
一般的なユニットバスのイメージですね。
<2点ユニットバス>
一方の2点ユニットバスは、壁や天井、床が一体化しているお風呂であることに変わりはありませんが、同じ空間内には洗面台しかありません。
したがって、お風呂とトイレは別々に独立した間取りとなります。
この記事では、前者の「3点ユニットバス」を取り上げ、そのメリット・デメリットを見ていくこととします。
3点ユニットバスのメリットとは?①
それではここから、3点ユニットバスのメリット・デメリットをご紹介していきます。
まずは、メリットを挙げてみましょう。
●コストパフォーマンスが高い
3点ユニットバスの物件は、比較的家賃が安くなる傾向にあります。
周辺相場よりも大体3,000円~5,000円以上は安く、中には10,000円程度安くなる物件もあるといいます。
また、家賃が抑えられるだけでなく水道代を節約することも可能です。
●掃除がしやすい
お風呂掃除をするついでに、トイレと洗面台もきれいにすることができます。
わざわざ移動する手間がないので、非常に効率的ですね。
また、シャワーで丸ごと便器の汚れを洗い流せるので、清潔な空間を保ちやすくなるでしょう。
●住居スペースが広くなる
3点ユニットバス設計だと、無理矢理お風呂とトイレを独立させた物件よりも、お部屋の広さや収納スペースにゆとりがあるようです。
窮屈な思いをしたくないのであれば、3点ユニットバスのお部屋を選んでみましょう。
3点ユニットバスのメリットとは?②
それでは引き続き、3点ユニットバスのメリットをご紹介していきます。
●保温性や断熱性が高い
3点ユニットバスの特徴として、隙間のない構造であることが挙げられます。
その気密性の高さは、優れた保温性につながります。
よって、寒さの厳しい時期に問題となる「ヒートショック」のリスクを下げることができるでしょう。
また、壁が二重構造になっていることが多いため、断熱性にも長けています。
浴室内を暖かい状態のまま保てますから、寒さが苦手な方におすすめです。
●水漏れが少ない
ユニットバスは、前述した気密性の高さから水漏れの心配が少ないとされています。
気密性の高さは、こういった場面においても役立ちます。
●洗濯物を乾かす場所として最適
3点ユニットバス内に除湿器を設置すれば、洗濯物をカラッと乾燥させることができます。
気密性のある狭い空間では、除湿器の効果が発揮されやすくなります。
その際、洗濯物はシャワーカーテンを吊るす棒にかけるといいでしょう。
次項では、3点ユニットバスのデメリットについて取り上げます。
3点ユニットバスのデメリットとは?
3点ユニットバスのメリットについてはご理解いただけたでしょうか?
ここからは、気になるデメリットをご紹介していきましょう。
●湿気が多い
どうしても水気が多い場所なので、湿気が充満しやすくなります。
すると、トイレットペーパーがしなしなに湿ってしまうこともあるため対策が必要でしょう。
●カビが生えやすい
3点ユニットバスには窓がないこともあります。
空気の循環がしにくくなるので、その分カビが生えやすくなってしまうでしょう。
こまめに壁や天井の水滴を拭き取ったり、タオルなどの布類は交換の頻度を高めることがおすすめです。
また、換気扇は一日中回しておくと安心です。
●お風呂とトイレが同時に使用できない
たとえば、お部屋に友人が遊びにきたとしましょう。
自分がお風呂を使用している間、友人はトイレに行きたくても我慢しなくてはいけなくなります。
そうなると相当不便な思いをするでしょう。
したがって、来客が多い場合や恋人と同棲を考えているならば、「3点ユニットバス」ではなく「2点ユニットバス」がおすすめです。
●湯船でゆっくりできない
ユニットバスは基本に「シャワー専用」という考え方から生まれているようです。
これには、東京五輪開催時に外国人向けのホテルなどで導入されたことをきっかけとして、日本の賃貸住宅に取り入れられた背景があります。
そのため、湯船にゆっくり浸かることが目的ではないといった理由から、お風呂好きな方にとっては不向きな設計となっています。
いくつかデメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
3点ユニットバスのお部屋を検討されている方は、メリットと併せて確認しておくようにしましょう。
メリット・デメリットを学んだら!3点ユニットバスの便利アイテムをチェック
メリット・デメリットを把握できたところで、3点ユニットバスを快適に使用していくためのアイテムをご紹介していきます。
3点ユニットバス空間に欠かせない2大アイテムは、要チェックですよ。
【シャワーラック】
シャワーラックとは、シャワーをかける部分に取りつける棚のことを指します。
3点ユニットバスにはシャンプーなどの置き場所が設定されていないことが多いです。
だからといって床や湯船のフチに直置きしていると、すぐにヌメリやカビが気になります。
そんなときに役立つのが、引っかけて吊るすタイプのシャワーラックです。
無駄になりがちな壁面ですが、貴重な収納スペースとして活用できるようになりますよ。
【シャワーカーテン】
お風呂とトイレを仕切れるアイテムが、シャワーカーテンです。
水はねの防止対策としてだけでなく、インテリア性や機能性にも着目してください。
デザインに悩んだときには、半透明のものを選びましょう。
狭い3点ユニットバスの空間でも圧迫感を感じにくくなりますし、ホテルのような洗練された雰囲気を演出できます。
3点ユニットバスをおしゃれに見せるコツ!
最後になりますが、3点ユニットバスをおしゃれですっきりとした空間に見せるコツをご紹介します。
テクニックやポイントを押さえれば、特有のデメリットを感じさせない仕上がりとなるでしょう。
【爽やかなカラーコーディネート】
ブルーやグリーンといった清潔感のあるカラーリングでまとめると、爽やかな印象になります。
ナチュラルな雰囲気を醸し出すフェイクグリーンを吊るし、無機質な空間にアクセントを与えてください。
【壁面に遊び心をプラス】
貼って剥がせるタイプのウォールシートやタイルシール、ステッカーが便利です。
これだけで空間の印象がガラッと変わりますし、100円均一ショップなどでお手軽に揃えられるのがメリットでしょう。
【鏡を設置する】
3点ユニットバスには、もともと鏡が設置されていないケースが多いです。
少し大きめな鏡を壁面に取りつけられれば、空間の広がりを錯覚させることができます。
賃貸物件では原状回復義務があるので、接着面に跡が残りにくい吸着シートタイプのものを選んでみてください。
お風呂とトイレが一緒でも工夫次第で快適になる!
トイレが一体化されている3点ユニットバスには、不衛生で使いにくいイメージもあるでしょう。
しかしながら、ちょっとした工夫で問題が解決するかもしれません。
今回ご紹介したメリット・デメリットや便利なアイテム、おしゃれに見せるテクニックを参考にしながら、あなただけの快適な空間へと変身させてみてください。