お布団のダニ対策に布団乾燥機を使うことがありますが、布団乾燥機のタイプでダニ対策効果が違うのご存じでしたか?
最近の人気は手軽に布団乾燥ができるマットなし型ですが、ダニ対策の効果を考えると、マットを使う従来型の方が強力でおすすめです。
しかし、マットなし型が効果がないわけではありませんし、マット型も使い方によっては効果を十分発揮できていないかもしれません。
ここではダニ対策に効果的な使い方を、マットあり・なしの2種類の布団乾燥機についてご紹介します。
ダニ対策の基礎知識!ダニを知って弱点を叩く!
ダニ対策に対して、まずは重要なポイントをチェックしておきましょう。
●お布団のダニ対策は、チリダニ対策にあり!
実は、ダニの被害は2種類あります。
1つは「ダニがアレルゲンとなって出るアレルギー被害」と、もう1つは「ダニに噛まれることによって起きる痒みの被害」です。
これはダニの種類によるもので、アレルギー被害を起こすのがチリダニ、人を噛んで痒みを起こすのがツメダニです。
チリダニが人のフケや食べ物のカスなど食べて増えるのに対し、ツメダニはチリダニをエサとして増えていきます。
つまり、チリダニ対策さえしておけば、ツメダニの繁殖を防ぐことに繋がります。
●ダニが死ぬには、50℃以上で20~30分かかる!
ダニ対策には温度が非常に重要となります。
ダニに効果的な温度には、「死に至る温度」と「即死する温度」の2種類があります。
死に至る温度は50℃以上(で20~30分間)、即死する温度が60℃以上とされています。
ただしこれは、ドライヤーなどで直接温熱をあてた場合の温度と時間なので、布団乾燥機にかける時間でないことに注意しましょう。
では続いて、ダニ対策におすすめな布団乾燥機について詳しく解説していきましょう。
ダニ対策におすすめなのは「マット型」布団乾燥機
さて、ダニ対策に効果的な布団乾燥機について考えてみましょう。
ダニ対策として布団乾燥機を使用するには、マットなし型より、マット型の布団乾燥機がおすすめです。
その理由は、お布団の隅まで熱がムラなく伝わりやすいかどうかの違いにあります。
マット型布団乾燥機は、マットの中に温風を送り込み、風船のように膨らませて熱を加える方式です。
そのため、お布団全体に温風を行き渡らせることができ、ムラになりにくいです。
一方、マットなし型は、敷布団と掛け布団の間に空気を送り込む方式ですから、掛け布団が重すぎたりバランスを崩したりすると、つぶれてお布団内部の温度にムラができやすくなるのです。
手軽で便利、と大人気のマットなし型ですが、ムラなく高温にすることを考えると、マット型の方が効率的で手間がかからないため、ダニ対策としては有効と言われています。
マット型布団乾燥機のダニ対策!その効果的な使い方
布団乾燥機の使い方はそれぞれの取扱説明書に従って使いましょう。
そして、基本的なポイントとしては掛け布団の隙間をなくし、熱が逃げないようにすることです。
マット型の場合は、マットが膨らみ過ぎて掛け布団が浮いてしまい、隙間からマットが見えてしまうことがあります。
掛け布団が小さかったり軽すぎたりするせいですが、そのような場合には、毛布やタオルケットで隙間を覆うか、掛け布団を横向きに2枚掛けて熱が逃げないようにします。
また、敷布団を集中的にダニ対策したい時には、マットに敷布団を巻き付ける方法が効果的です。
手順は以下の通りです。
①まず敷布団を敷き、その上に、マットを×印になるように直角に置く
②敷布団の上下を折り、マットの上に重ねる
(そうすると、マットに敷布団を巻き付けたような形になります。)
③その形を崩さないように、マットと同じ方向に掛け布団をかぶせる
④1時間ほど布団乾燥機をかける
これは、ある検証番組で紹介された方法ですが、マットに敷布団をぴったり巻き付けてあるので、ダニをムラなく高温にさらすことができる方法です。
この方法でダニ対策をした場合には、週に1度きちんと掃除機でアレルゲンを吸い取っておけば、布団乾燥機の使用は3ヶ月に1度で十分とも言われています。
マットでしかできない特別な方法ですので、マット型をお持ちの方におすすめしたい方法です。
マット型布団乾燥機のおすすめ機種はこれ!
「使い方が面倒くさい」と敬遠されがちなマット型布団乾燥機ですが、ロングセラー商品が多くリピーターも多いのも事実です。
愛用者の一部は、マットをその都度たたまず、ホースにつないだまま押入れに片付けることで、ヘビーローテーションを実現している方もいるようです。
もし「マットをたたむ」という面倒な部分をクリアできるのであれば、ダニ対策にはやはりマット型がおすすめです。
ここではおすすめな2機種、ご紹介します。
◎布団乾燥機:パナソニック
「買い替える時はいつもこれ」というくらいリピーターの多い乾燥機です。
重さが2.8kgでコンパクトなボディは、片付けるのにも持ち運びにも便利です。
靴の乾燥もできて、一石二鳥な商品です。
参考価格は約8,000円です。
◎フトンクリニック:三菱電機
ダニ対策の時は、通常モードでは折りたたんで使うマットを広げ、お布団を丸ごと包み込んで使います。
ダニの逃げ場が完全になくなるので、徹底的なダニ対策が可能です。
ダブルのお布団にも対応できる、サイズを選ばない布団乾燥機です。
参考価格は、少し高めの約14,500円です。
マットなし型布団乾燥機のダニ対策!効果的な使い方
ダニ対策効果が多少劣るとされているマットなし型布団乾燥機ですが、使い方を工夫すればきちんとダニ対策の効果が見込めます。
マットなし型布団乾燥機の強みは、とにかくその手軽さです。
パワーで劣るなら、回数で勝負です。
もし多少の加熱ムラがあっても、40℃以上で長時間加熱し続ければダニは弱ります。
そして、布団乾燥機を使用していく間隔が短ければ、死滅するダニが増えていきますので、どんどん使っていきましょう。
それに、もし通常モードで週に2回3回と使っていれば、敢えてダニ対策モードを使う必要がないくらい、お布団は乾燥したいい状態を保っているはずです。
あとは、掃除機によるアレルゲンの除去ですね。
基本的には、布団乾燥機を使うたびに掃除機をセットで使うのがおすすめですが、こちらも週に1度で十分でしょう。
もし気になるのなら、普段はダニが1番集中すると言われている枕周りだけ行い、週末に全体を行うとより効果的です。
マットなし型布団乾燥機のおすすめ機種はこれ!
マットなし型布団乾燥機は、今や汎用乾燥機と言っていいほど多機能なので、ダニ対策だけでなく、こまめに使えるかどうかがポイントかもしれません。
使い勝手の面からおすすめ機種3つをご紹介します。
◎カラリエ:アイリスオーヤマ
FK-C2は最新機種ではありませんが、参考価格が9,000円弱とお安く多機能です。
2.5kgという軽量コンパクトな布団乾燥機として、どこの販売サイトでも1位を飾るほどの人気機種です。
ホースが露出しているので見るからに手間いらずですし、持ち手が大きいためつかみやすいのも人気の理由かもしれません。
手軽さで言ったら、No.1の布団乾燥機と言えるかもしれませんね。
◎アッとドライ:日立
上下左右13ヶ所に吹き出し口の付いた、U字型のアタッチメントで温風を出す布団乾燥機です。
吹き出し口が多方向を向いていますので、加熱ムラが少ないのが特徴です。
アタッチメントのUの字の間に敷布団を挟み込めば、両面同時に乾燥できるので、ダニ対策にはもってこいです。
重さは4.3kg、参考価格は約14,000円です。
◎スマートドライ:象印
本体から直接温風を出す、ホースのない布団乾燥機です。
使用時はストッパーを外し、吹き出し口にあたる部分を開いて使います。
本体とほぼ同じ横幅の吹き出し口から大容量の風が出ますので、広い範囲を高温にすることができます。
重さは4.1kg、参考価格は約12,000円です。
工夫次第でダニ対策効果はアップする
マットありなし2種類の布団乾燥機を、ダニ対策の面からご紹介してみました。
確かに1回のダニ対策効果が高いのは、マットあり型の布団乾燥機です。
しかし、マットあるなしに関わらず、使い方次第でダニ対策のアップは望めますし、毎日のように布団乾燥機を使うヘビーユーザーのお布団なら、ダニの増殖を防ぐことは可能でしょう。
どのくらいの頻度で布団乾燥機が使えるかを考えて選ぶことが、1番のおすすめポイントです。