「ユニットバスはセパレートタイプよりも使いづらい」との声が多く、その使い方には頭を悩ませがちです。
快適にユニットバスを使うには、どのような使い方をすると良いのでしょうか。
この記事では、お風呂・洗面台・トイレが一体になった3点ユニットバスに焦点を当ててお話しします。
多くの方が疑問を抱えている「バスマットを置く場所」「バスマットを濡らさないシャワーの使い方」「バスマットの乾かし方」など、バスマットの扱いについて考えてみましょう。
ユニットバスを快適に使えるように、ぜひ参考にしてみてください。
ユニットバスの使い方!スリッパを脱ぐ場所は?
バスマットの扱いについてお話をする前に、まずはスリッパを脱ぐ場所について考えてみましょう。
ユニットバスを使うとき、お部屋の中で履いていたスリッパはどの場所で脱ぐ習慣がありますか。
ユニットバスの床を浴室の床と捉えている場合は、ユニットバスの扉の外でスリッパを脱ぐでしょう。
一方、ユニットバスの床はトイレの床であると捉えている場合は、入浴前に浴槽の外で脱ぐかもしれませんね。
その認識は人それぞれではありますが、ユニットバスを快適に使うためには、扉の外でスリッパを脱ぐことをおすすめします。
ユニットバスでの入浴後は、どうしても床が濡れてしまいがちです。
そこへスリッパで入るとカビの原因になったり、濡れたスリッパでお部屋の中を歩き回ることは不衛生とも言えます。
もし、トイレのある空間に素足で入ることに抵抗がある方は、ユニットバス専用のサンダルを用意すると良いでしょう。
床が濡れている場合でも、サンダルであれば乾きやすく衛生的に管理がしやすいです。
それでは次に、バスマットの置き場所について考えてみましょう。
ユニットバスの疑問!バスマットを置く場所は?
ユニットバスで入浴をする際、バスマットはどの場所に置いているでしょうか。
ほとんどの方が、「ユニットバスの扉の外側」か「浴槽のすぐ外側」のどちらかでしょう。
結論から書くと、バスマットの置く場所としておすすめなのは「浴槽のすぐ外側」です。
ユニットバスでは通常、浴槽の中で体を洗うでしょう。
そして、身体を拭くのは浴槽のすぐ外側、すなわちトイレがあるスペースを活用することになるかと思われます。
このときにバスマットを浴槽のすぐ外側に置いておくことで、身体についた水分をバスタオルで拭きながら、下に落ちた水はバスマットに吸収してもらえます。
もし、「ユニットバスの扉の外側」にバスマットを置いている場合は、濡れた身体でトイレを通過することになってしまいます。
そうなると、洗面台やトイレを使うときに床が濡れていて不快な思いをするかもしれません。
また、ユニットバスの扉の外側にバスマットを置いているケースでは、その理由として、シャワーを使う際にバスマットに水がかかることを避けることを考えての方もいることでしょう。
確かに、シャワーの水しぶきが飛んだバスマットは湿ってしまい、快適に使うことはできません。
そこで、次項では浴槽以外の場所をできるだけ濡らさないシャワーの使い方についてお話しします。
浴槽の外側に置いたバスマットを濡らさないシャワーの使い方
ユニットバスでシャワーを使うと、どうしても浴槽以外の場所まで水で濡らしてしまいがちです。
洗面台やトイレのスペースを濡らさずに済めば、浴槽のすぐ外側にバスマットを置いても濡れる心配がなく、快適に使うことができます。
では、どのような方法でシャワーを使えば良いのでしょうか。
2つのポイントをお話しします。
《ポイント1:シャワーカーテンの使い方》
撥水加工のシャワーカーテンは、ユニットバスには欠かせないアイテムです。
洗面台やトイレのスペースが水浸しにならないよう、必ず浴槽の内側にカーテンを入れて使いましょう。
カビ対策のために、できれば防カビ加工のあるシャワーカーテンがおすすめです。
《ポイント2:シャワーを浴びる向き》
シャワーカーテンを使っていても、シャワーのお湯が勢いよく飛んでいけば、洗面台やトイレのスペースに飛び散りやすくなります。
シャワーカーテン側を向いてシャワーを浴びれば、勢いよくお湯が飛び散ることを防ぎやすくなります。
この2つのポイントを押さえて、シャワーの水で床が濡れることを防ぎましょう。
バスマットを濡らさない!バスグッズ収納の工夫
浴槽のすぐ外側に置いたバスマットを濡らさないために、シャンプーやリンスのボトルの収納場所にも工夫してみましょう。
シャンプーやリンス、石鹸といった入浴グッズはどこに置いていますか。
入浴中に濡れた手で使うものなので、洗面台であったり浴槽の外側の床に置いていると、あちこちを水で濡らしてしまいます。
また、直置きをするとヌメヌメとした水垢が発生する原因にもなります。
下記でご紹介するバスグッズ収納アイテムは、浴槽以外の場所を濡らさないで使える画期的なものです。
【無印良品:ステンレスシャワーラック 吊り下げタイプ】
3点ユニットバスでは、シャワーフックが浴槽の上に付いているケースがほとんどです。
シャワーラックをシャワーフックに吊るせば浴槽スペースで使えるため、ラック全体が水浸しになっても水滴は浴槽内に落ち、洗面台やトイレのスペースを水浸しにする心配がありません。
上段にはシャンプーやリンスのボトル類を3本ほど、下段には固形石鹸やスポンジなどを置くことができます。
ワイヤークリップなどを併用して上手に使えば、このラックひとつにバスグッズが全て収納できるでしょう。
丈夫で錆びに強いステンレス素材が使われているのもおすすめできるポイントです。
このような収納アイテムを取り入れることも、浴槽の外側に置いたバスマットを濡らさずに快適に使うポイントです。
使用後のバスマットはどうする?乾かす場所に注意
さて、次は使用したバスマットの管理の仕方について考えてみましょう。
ホテルのユニットバスでは、浴槽にバスマットが掛かっているシーンをよく見かけるのではないでしょうか。
敷きっぱなしを避けられ、邪魔にならず見た目にも良さそうですが、使用後のバスマットの場合はNGです。
シャワー後や入浴後のユニットバス内は湿気が多い上に、使用後のバスマット自体にも水分を多く含んでいるので、カビや雑菌が発生しやすくなってしまいます。
バスマットを使用した後は床から上げて、風通しの良い場所で乾かすようにしましょう。
丁度良い場所が見当たらないという場合には、100円ショップのグッズを使えば簡単にバスマットの収納場所をつくることもできます。
例えば、マグネット式のタオルハンガーを利用して、洗濯機にくっ付けて使う方法もあります。
また、突っ張り棒を利用すれば、ユニットバスの入り口の枠上部に設置することもできます。
バスマットを乾かす際には、できるだけ生地が重なる部分が少なくするように干すのも、効率よく乾かすポイントです。
ユニットバスにおすすめのバスマット
これまで、ユニットバスでのバスマットの扱いについてお話ししてきました。
一見扱いづらそうなバスマットですが、ちょっとした工夫で快適に使えるようになります。
そして最後にご紹介するのは、「珪藻土バスマット」を取り入れる案です。
珪藻土バスマットは、吸水性と速乾性が高い上に、お手入れの手間がさほどかからないことが魅力です。
シャワー後や入浴後に濡れた足もあっという間にサラっと乾き、バスマットが吸収した水分は自然に放出してくれます。
そのため、布製バスマットのように毎回乾かす必要がなく、洗濯の必要もありません。
お手入れは、週に1度程度を目安に風通しの良い場所で日陰干しをするだけでOKです。
どうしても汚れが気になったときには、紙やすりで削ればある程度の汚れには対処できます。
覚えておきたい注意点は、強い衝撃が加わると割れてしまうことがあること、そして布製のバスマットより重さがあるということです。
このような点が問題ないという方には、ユニットバスを快適に使う方法として珪藻土バスマットを取り入れることもおすすめです。
3点ユニットバスも工夫次第で快適に!
今回はバスマットに焦点を当てたお話をしました。
基本的な使い方を改めて再確認することで、用途に合った使い方がしやすくなることが分かっていただけたかと思います。
使いづらいと言われがちな3点ユニットバスも、ちょっとした工夫次第で快適に使えるようになります。
便利なグッズを取り入れながら、3点ユニットバスを心地良く使ってくださいね。