ユニットバスの窓はどれくらいの大きさでどんな形が最適?

最終更新日:2019/03/13

新築やリフォームでユニットバスを新しくする時、窓の大きさはどれくらい重要視されるでしょうか。

メーカー選びから浴槽や壁の色など決めることはたくさんありますから、窓のサイズに関しては重要視しないこともあるかもしれません。

しかし、ユニットバスの窓は大きさによって快適さが大きく変わってきます。

ここでは、ユニットバスにどのような大きさのどのような窓が良いのか、ご紹介しましょう。

ユニットバスの窓の大きさはどうやって決める?

ユニットバスの窓の大きさを決める時には、どのようなことを基準にして決めると良いのでしょうか。

窓を付ける時に開口可能範囲はあるものの、大体のサイズに関しては自分で決めることができます。

そのため、何を重要視するかで大きさは変わってくるでしょう。

・景観
・採光
・目隠し
・断熱
・風通し
・換気

ユニットバスに限ったことではありませんが、窓の大きさを決める時にはこれらの条件が大きく関わってきます。

例えば、浴室が2階にあるのなら、ゆったりと良い景色を眺めながら入りたいという方がいらっしゃるかもしれません。

日中にお風呂に入る習慣がある方は、明るい陽の光を取り入れられるお風呂を求めるかもしれません。

寒いお風呂が苦手な方は断熱性を、カビが心配な方は換気をといったように、ユニットバスの位置や窓の位置が条件に関係することがあれば、個々の目的が関係することもあります。

しかし、目的が二つ以上ある場合には、注意が必要です。

景観や採光などが目的だと大きい窓で一致しますが、目隠しと換気が目的だと大きくても小さくてもどちらかに支障が出てしまいそうです。

窓の大きさを決める時には、何が最優先なのかを考えてサイズを決めるようにしましょう。

ユニットバスの窓は浴室の大きさで変わる

ユニットバスの窓の大きさは自由に選ぶことができますが、ユニットバス自体は規格のサイズがあります。

メーカーでは、0.75坪、1坪、1.25坪、1.5坪の4種類のサイズが一般的ですが、必ずしも正方形の浴室とは限りません。

そのため、メーカーによってはこのサイズの中から10種類以上の形の規格が存在するところもあります。

戸建てならば1坪タイプが最も多いサイズとなり、マンションなどの集合住宅だと0.75坪タイプが主流となります。

窓の大きさを決める時には、このようなユニットバス自体の大きさも考える必要があります。

0.75坪と1.5坪のユニットバスではサイズが倍になるため、同じ大きさの窓では換気や断熱の効果が全く異なってしまうでしょう。

それぞれの浴室の大きさを踏まえて、窓の大きさを選ぶことが必要となります。

また、リビングなどでメジャーを使って窓のサイズを決めるのも危険です。

広いお部屋では小さく見えた窓も、浴室に当てはめてみると思った以上に大きい可能性があります。

現在使っている浴室の窓を一度測って、それからユニットバス自体のサイズと位置を加味しながら窓の大きさを決めるようにすると良いでしょう。

人目を気にしないユニットバスなら開放感のある大きさの窓を

それでは、ここからはユニットバスの位置や条件にあった窓の大きさについてご紹介しましょう。

ユニットバス自体のサイズは、標準サイズの1坪で考えます。

ユニットバスが2階に位置している、隣家の窓と浴室の窓が重ならない、あるいは人目につかない中庭に向けて位置しているなどの条件があれば、大きめの窓は非常におすすめです。

採光、換気の面で良いことはもちろんですが、暑い夏には窓を開けて風を受けてみたり、冬には雪見風呂を楽しんだりとお風呂の楽しみ方が広がります。

ただし、気を付けなくてはいけないのが断熱性と防犯です。

断熱性が低いとヒートショックを起こす可能性がありますし、大きな窓はたとえ2階であっても防犯に注意する必要があります。

アルミサッシや単板ガラスでは断熱性も防犯性も低いので、厚みのある複層ガラスにしたり樹脂製のサッシを取り入れたりするようにしましょう。

雪の多い寒冷地などでは、内窓を付けて二重窓にするのも非常に効果的です。

昔は浴室に大きな窓があると寒いといわれていましたが、近年はユニットバス自体の断熱効果が高まったこともあり、寒さ対策がなされています。

もちろん小さな窓と比べると多少は温度差がありますが、窓の断熱などを工夫次第で大きな差はなくなりますから、自分の好みに合った窓を選べると良いですね。

人目が気になるユニットバス!それでも換気の窓が欲しい時

隣家の窓が近くにあったり道路に面した住宅の場合、ユニットバスの窓の大きさで悩む方も多いでしょう。

あまり大きくても人目が気になりますが、浴室のカビなどを考えると換気ができるように小さすぎない窓が良いと考える方もいらっしゃいますよね。

そんな時におすすめの方法をご紹介します。

●すりガラスルーバー窓の設置

ガラスを羽状に何枚も重ねたルーバー窓は、すりガラスにすることで目隠し効果を発揮し、換気を開き方で調整できるのでとても便利です。

ただし、断熱性には優れていないので寒冷地での使用は難しいかもしれません。

●窓を高い位置に設置する

高い位置に窓を設置するのは、どのようなユニットバスでも取れる方法です。

例えば浴槽から立ち上がっても肩よりも上になる位置に幅広の横すべり窓を設置してみてはいかがでしょうか。

幅広にすることで採光も取れますし、外から見えないことで入浴中でも窓を開けることが可能です。

●すりガラスの内窓を付ける

一般的にお風呂の窓はすりガラスであることが多いのですが、それだけだとシルエットは見えてしまう可能性があります。

内窓を付けて両方ともすりガラスにすることで、目隠し効果が補強されることとなります。

また、断熱や防犯、防音などにも良いですね。

ユニットバスにおすすめの窓の種類は?

さて、ここまでユニットバスの窓の大きさについてご紹介してきましたが、窓を付ける時の条件である換気や採光などは窓の種類も考えたほうが良いでしょう。

ユニットバスに取り付けられる窓の種類はたくさんありますので、おすすめの窓についてご紹介しましょう。

●縦すべり窓

外開きの扉のように開閉できる窓で、一般的には縦長の窓に使用されます。

窓の位置が浴室の扉の横や、シャワーの横など、スペースを取りにくい場所へ設置する時には非常に向いています。

気密性が高く、開いた時の風通しが良いことから換気にも優れています。

●横すべり窓

縦すべり窓をそのまま90度回転させたような窓で、窓の下部分が外にすべり出していく形です。

前述した通り高い位置に付ければ採光や換気の問題はありませんし、気密性にも優れているので優秀な窓だといえます。

雨が降っても浴室へ入り込みにくいのもポイントです。

●上げ下げ窓

ガラスとサッシが2枚に分かれていて、上下にスライドさせて開ける窓です。

上か下の片方だけ開くタイプと、上下の両方が開くタイプがあります。

外から開けにくい構造のため、防犯の面でも安心して採用することができます。

さらに、気密性が高いこともおすすめです。

窓の大きさでユニットバスはおしゃれに変わる!

最初にユニットバスの窓を選ぶ条件をご紹介しましたが、それらを加味した上で浴室をおしゃれに見せたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

窓にこだわりのない方は、なんとなく今までの浴室で使っていた場所にそのまま設置を考えたり、メーカーの方のおすすめをそのまま設置したりすることもあるでしょう。

もちろんメーカーの方はプロですから、おすすめの窓を選ぶのも間違いではありません。

しかし、窓の大きさで浴室をおしゃれにできるのなら、窓にこだわりたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

例えば、ユニットバスの窓を出窓にしてみます。

窓枠を白にすればより開放感が大きく、フェイクグリーンなどを飾って楽しむこともできます。

庭に面した窓ならば、出窓をコーナーに沿ってL字にすると景色も広く楽しむことができます。

一方で小さな窓を設置するのなら、高い位置に正方形の窓を設置してみてはいかがでしょうか。

高い位置で人目につかなければすりガラスにしなくても良いですし、小さく切り取ったような空を見ながら入浴することができます。

また、浴槽のすぐ上に位置する高さの低い幅広の窓もおすすめです。

窓によって上下が切り離されるように見える、デザイン性の高い浴室になるでしょう。

窓の大きさや種類で快適さは大きく変わる

窓の大きさや種類は、家の快適さに大きく関わりがありますが、浴室では特にその違いが顕著になります。

見た目や明るさなどの問題だけではなく、防犯やカビなど深刻な問題にも関わることですよね。

お風呂の窓は、簡単に変更することが難しいものです。

だからこそ、じっくりと悩んで自宅にあった大きさの窓を選ぶようにしましょう。