カーペットは素材によって洗濯機で丸洗いできるものと、手洗いしなければならないものに分けられます。
自分で洗う手洗いと洗濯機の手洗いモードから、カーペットに適した方法を考えてみます。
また、カーペットをご家庭で手洗いする際の、正しい踏み洗いのやり方についてもまとめてみました。
部分的な汚れの落とし方やカーペットを洗濯する頻度、日頃から行うメンテナンス法なども併せてご紹介します。
カーペットの洗い方は洗濯表示から判断しよう!
衣類などと比べると、カーペットの洗濯はそれほど頻繁に行うものではありませんよね。
いざ、カーペットを洗おうと思っても、大きいサイズのカーペットは洗濯機には入りませんし、手洗いをすると言っても衣類と同様の洗い方でいいのかと悩んでしまう方もいることでしょう。
まず、カーペットを洗う前に、洗濯表示を確認することがとても重要です。
「洗濯機洗い可」という表示があれば、洗濯機を使って簡単にカーペットを洗うことができます。
この表示がないものを無理に洗濯機で洗うと、色落ちや型崩れの原因になりますので注意しましょう。
洗濯表示から判断する基本的なカーペットの洗濯のやり方について、簡単にまとめてみます。
●「洗濯機洗い可」でサイズの小さいもの・・・自宅の洗濯機
●「洗濯機洗い可」でサイズの大きいもの・・・コインランドリー
●「手洗いマーク」があるもの、丸洗い不可のもの・・・手洗い
「洗濯機洗い可」のカーペットでも、「タンブラー乾燥禁止」の表示がある場合は、コインランドリー内にある乾燥機は使えないことを念頭に入れておきましょう。
また、洗濯機が使用できるカーペットでも、少しでも傷みが気になるようでしたら、素材に負担の掛かりにくい手洗いをおすすめします。
正しい手洗いのやり方は?洗濯機の手洗いモードはカーペットに使えるの?
カーペットの手洗いのやり方について考える前に、そもそも、手洗いがどういうものであるかご存知でしょうか。
「自分の手で洗う」という方法以外に、「洗濯機の手洗いモード」という方法も広い意味での手洗いになります。
カーペットを手洗いする際には、後者の「洗濯機の手洗いモード」を利用してもいいのでしょうか。
基本的には、洗濯機に入るサイズの小さいラグなどを「洗濯機の手洗いモード」で洗っても問題はありません。
しかし、どうしても機械による作業になってしまうので、仕上がりには限界があります。
「洗濯機の手洗いモード」とは、標準モードと比べ水流や脱水などを弱くして洗濯物への負担を減らすという、あくまで「手洗い」により近づけた設定のことです。
そのため、機械の摩擦力によって素材がある程度ダメージを受けるのを避けることは難しいと言われています。
カーペットの素材にもよりますが、毛足の長いものや部分的にでも刺繍などがあるもの、鮮やかな色合いのものなどは、できる限り「自分の手で洗う」方法をおすすめします。
カーペットの部分的な汚れを落とすやり方は?
ここからは、サイズの大きいカーペットの部分的な汚れを落とすやり方をご説明します。
食べこぼしやお茶、コーヒーなどをこぼした場合がこの汚れに当てはまります。
一般的な手順としては、乾いたタオルなどを使って水溶性の汚れなら軽く叩いて、固形の汚れが付着しているのならさっと拭き取ります。
次に、台所用洗剤を薄めたものを綺麗なタオルに染み込ませ、汚れ部分の上からトントンと叩いていきます。
その後、水で固く絞ったタオルと乾いたタオルを交互に使って拭き取ります。
カーペット内部に残った洗剤を薄めながら水分を拭き取っていく要領で行い、最後にしっかりと乾かして完了です。
サイズの大きいカーペットを手洗いするのはとても手間が掛かる作業ですし、乾かすのに数日掛かってしまうこともあります。
汚れの範囲が小さい場合は、上記のような簡易的な方法をおすすめします。
また、カーペットを傷めないためにも、強い漂白剤や消毒液の使用はできるだけ控えましょう。
どうしても使用する場合は薄めたものを使用し、少量をカーペットの端でテストしてからにします。
さらに、薬液や洗剤などはカーペットの内部に残らないように気をつけることも重要です。
基本的なカーペットを手洗いするやり方は?
洗濯機にも入らない大きいサイズのカーペットを、しっかり洗うにはどうしたらいいでしょうか。
もちろん、手洗いすることになるのですが、カーペットの場合はご家庭の浴槽での踏み洗いするのが一般的な方法です。
そこで、踏み洗いのやり方をご紹介しましょう。
浴槽に40℃前後のお湯を張り、洗濯用洗剤を入れてよくかき混ぜます。
洗濯用洗剤の使用量は、各洗剤の容器に記載されている量を目安にしてください。
カーペットを折り畳み、全体をお湯の中に浸けて1~2時間放置します。
その後、カーペットを折ったり裏返したりしながら、全体を満遍なく踏み洗いします。
しっかり洗った後は、一旦浴槽のお湯を抜き綺麗なお湯を再び溜めたら、足で踏みながらのすすぎ洗いです。
すすぎ洗いは、洗剤の泡がなくなるまで数回繰り返しましょう。
最後に、お湯を抜いた浴槽の中で何度もカーペットを踏んで水分を絞り出してから、浴槽の淵に掛けて脱水し、陰干しで数日かけて乾かします。
サイズが大きければ大きいほど乾かすのにも時間が掛かるため、カーペットを洗濯する際は、天気予報の確認も必要になります。
カーペットを洗濯する頻度は?手間の掛かる手洗いも定期的に行おう!
前章でカーペットの手洗いのやり方についてまとめてみましたが、カーペットはどれぐらいの頻度で洗濯すればいいのでしょうか。
夏場は素足でカーペットの上を歩くことが多くなりますし、リビングに敷いたラグなどの上で横になってテレビを見ることもあります。
このように、直接肌に触れる機会の多いカーペットは清潔に保ちたいものです。
実は、専門家が推奨するカーペットを洗濯する頻度は、だいたい4~6ヶ月に1度と言われています。
なかなかこまめにできないとしても、大掃除の際に年に1~2回は、しっかりと洗濯しておきたいですね。
また、拭き掃除は1ヶ月に1回、掃除機での掃除は1週間に2~3回が適しているとも言われています。
カーペットに溜まったホコリや汚れを取り除くことは、カーペット自体が綺麗になるだけでなく、そのカーペットを敷いている空間の空気にまで影響してきます。
つまり、カーペットが綺麗だとそのお部屋の空気も、ホコリや花粉の少ない綺麗な状態になります。
カーペットを清潔に保つことが、アレルギー対策にも関係してくるのです。
手洗いを上手に取り入れて、カーペットのこまめなメンテナンスに役立ててみて下さい。
簡単な裏技伝授!日頃からのメンテナンスを心掛けよう!
手洗いをはじめとする洗濯や、拭き掃除や掃除機を掛けるといった定期的なメンテナンスに加えて、さらに日頃からやっておくとカーペットが清潔に保てるやり方をご紹介しておきます。
まず、ドラッグストアなどで購入できる、カーペットにも使えるリビング用洗剤をうまく活用しましょう。
記載されている容量を目安に、水で薄めて使います。
ドライタイプのクイックルワイパー用のシートに、この薄めたリビング用洗剤を染み込ませ、軽く絞っておきます。
このシートを装着したクイックルワイパーで、カーペットの上をさっと掃除します。
これだけで、カーペットの汚れやくすみ、ホコリなどを綺麗に取り除くことができると言われています。
また、重曹も利用してみましょう。
粉のままの重曹をカーペットに薄めに振り掛け、毛足の中まで揉み込んでから数時間放置した後、掃除機で吸い取ります。
重曹の汚れを吸着する効果に加え、脱臭効果も期待できます。
このような、簡単な裏技も是非お試しください。
カーペットの手洗いに加えて日々のこまめなメンテナンスが大切!
サイズの大きいカーペットはご家庭の洗濯機ではなかなか洗えず、どうしても手洗いすることが多くなります。
お風呂の浴槽を使って踏み洗いするのは重労働ですし、手間が掛かるものですよね。
日頃からのメンテナンスをしっかりと行っておけば、カーペットをいつも清潔に保てるうえ、定期的な手洗いも楽に済ませることができます。
日々の簡単な掃除の積み重ねが重要であることを、しっかり念頭に入れておきましょう。