カーペットの汚れ対策!洗えない素材でも安心のお手入れ方法

最終更新日:2019/04/11

洗えないカーペットは、どのようにお手入れすればいいのでしょうか。

ゴミやホコリ、髪の毛やペットの毛、皮脂汚れと気になる汚れ別に、洗えないカーペットのお手入れ方法についてまとめてみました。

さらに、毛足のへたりやダニなど、洗えないカーペットゆえの悩みを解消できる方法も考えてみます。

便利なグッズなどもご紹介しながら、デリケートなカーペットの素材を傷めない、安心のお手入れ方法に迫ります。

カーペットのお手入れ!洗えるか洗えないかの見極め方法は?

カーペットのお手入れは、洗えるかどうかでその方法が大きく変わってきます。

洗濯表示に「洗濯機洗い可」や「手洗い可」のマークが付いているカーペットは洗えるもの、「ドライマーク」が付いているものは洗えないものです。

また、カーペットの素材は、ざっくりと天然繊維と化学繊維の2つに分類できるといわれています。

ウール、綿、シルク、麻などの天然繊維を使ったカーペットは、洗うことで色落ちや縮み、手触りが変わってしまい洗濯不可のものが多いようです。

これに対して、ナイロン、アクリル、ポリエステル、レーヨンなどの化学繊維を使ったカーペットは、水に強く乾きやすいといわれることから、洗濯可のものが多いとされています。

さらに、洗えるカーペットでもサイズの大きいものや分厚いものは、洗うのが困難だということも念頭に入れておきましょう。

洗えるカーペットでしたら、洗濯機や手洗いでしっかりと毛足の中まで汚れを落とすことができます。

しかし、洗えないカーペットの場合は、こまめなお手入れを積み重ねて対処することが重要です。

今回は、洗えないカーペットの日々のお手入れ方法について考えてみましょう。

洗えないカーペットのお手入れ!ゴミやホコリは掃除機でしっかりと!

洗えないカーペットでは、何よりも汚れを溜め込まないことが大切です。

基本のお手入れとして、まずはしっかり掃除機を掛けましょう。

小さいゴミやホコリなどは、カーペットの毛足の中にまでどんどん入り込んでしまいます。

できれば毎日、時間がなかなかつくれない方でも1週間に2回は、カーペットに掃除機を掛けましょう。

パイル地カーペットなどの毛足の長いものは、毛の流れに逆らって優しく掃除機を掛けるのがコツです。

ゴミやホコリをしっかり吸いたいからといって力任せにヘッド部分を押し付けると、かえって毛足の奥の方に押し込んでしまいますので注意が必要です。

毛足の短めのカーペットでしたら、掃除機のヘッド部分の向きを何度か変えながら動かし、繊維の奥にまで入り込んだゴミやホコリを掻き出しましょう。

また、ヘアブラシでカーペットをブラッシングして、毛足の中からゴミやホコリをしっかり掻き出してから掃除機を掛けると、より効果がアップするのでおすすめです。

日々の簡単お手入れ!髪の毛やペットの毛にはコロコロやゴム手袋が最適!

洗えないカーペットの基本のお手入れともいえる掃除機では、どうしても取り切れないのが髪の毛やペットの毛です。

これらは、カーペットの毛足の奥の方まで絡みついてしまうため、ただ吸い取るだけの掃除機では十分な効果が発揮できません。

手強い髪の毛やペットの毛には、コロコロと呼ばれる粘着テープを使いましょう。

掃除機を使用するときと同様に、カーペットの表面に強く押し付けすぎると、繊維の隙間に髪の毛などを押し込んでしまいますので注意が必要です。

また、コロコロでも取り切れなかった毛足の奥に絡みついた髪の毛などには、ゴム手袋を使った方法が効果的ともいわれています。

ゴム手袋をはめた手で、ゆっくりと円を描くようにカーペットの上を擦ると、静電気が発生して毛足に絡まった髪の毛などを集めることができます。

さらに、カーペットに絡みついたペットの毛を取り除くための、専用のブラシなども販売されているようです。

TPR製で水洗いも可能なブラシとして、ペットショップやホームセンター、通販サイトなどで販売されています。

ただカーペットの毛足を梳かすだけで、カーペットの髪の毛やペットの毛がスッキリ取り除ける、おすすめの便利グッズです。

洗えないカーペットでも大丈夫!皮脂汚れには水拭きで対処!

カーペットの汚れで気になるものに、皮脂汚れがあります。

特に、足の裏の皮脂汚れはカーペットの黒ずみの原因にもなるといわれていますので、しっかり落としておきたいものです。

洗えないカーペットでも、さっと水拭きすることは可能です。

水洗いできないカーペットにおいて、拭き掃除は欠かせないお手入れの1つともいえますので、できれば月に1度くらいのペースで行うことをおすすめします。

バケツ1杯の水に中性洗剤をキャップ1杯ほどを目安に、ごく薄い洗剤液を作ります。

そこへ綺麗なタオルや雑巾を入れ、固く絞って使用します。

カーペットの毛足の流れに沿って、叩くように拭いていくのがポイントです。

拭き終わった後は、自然乾燥でしっかり乾かしましょう。

また、ドラッグストアやホームセンターで、カーペット専用の拭き取りシートが販売されています。

こちらは、専用の洗浄液を染み込ませたウェットタイプのシートで、洗えないカーペットの拭き掃除にとても便利なグッズとして人気が集まっているようです。

カーペットの素材を傷めることがなく、ただ拭き取るだけで手軽にカーペットを掃除できますので、是非1度お試しください。

カーペットの毛足のお手入れ!ブラッシングを取り入れよう!

カーペットのお手入れについて考えるのなら、毛足のへたり対策も忘れてはいけません。

洗えないカーペットを使い続けると、どうしても毛足がへたってきてぺったんこになってしまいますよね。

カーペットの毛足のへたりには、家にあるプラスチックのヘアブラシなどを使ってブラッシングすることをおすすめします。

まず、蒸しタオルを用意して、カーペットのへたりが気になる部分を湿らせておきます。

十分に湿らせておいた部分を、毛足のへたった方向の逆側から、逆毛を立てるようにブラッシングしていきます。

毛足をしっかり立たせた状態のまま自然乾燥すれば、カーペットがふかふかに復活します。

また、犬や猫などの抜け毛や毛のもつれを取るために使う、ペット用スリッカーブラシも効果があるといわれています。

このスリッカーブラシは、ステンレス製の細いピンがたくさん付いた形状です。

カーペットの毛足を根元からほぐす要領で、いろんな角度からしっかりブラッシングして使用します。

こちらは、ペットショップはもちろん100均でも購入できるため、手軽に試すことができる便利グッズとしてご紹介しておきます。

洗えないから心配!?スチームアイロンでカーペットのダニ対策!

大きなサイズのカーペットをはじめ、洗えないカーペットはどうしても敷いたままになってしまいますので、湿気が溜まりやすくなります。

また、掃除機やコロコロなどを使ってお手入れしていても、知らず知らずのうちに食べカスや髪の毛、フケなどが付着し蓄積しているともいわれています。

このように、湿度が高く餌が豊富にあるカーペットの内部には、ダニが生息しやすい条件が揃っているのです。

ダニは、60℃以上の温度、もしくは50℃の温度を20~30分継続することで死滅するといわれています。

そこで、洗えないカーペットのダニ対策としては、スチームアイロンを使用する方法をおすすめします。

手順はとてもシンプルで、カーペットに当て布をしてアイロンのスチームを掛け、その後掃除機でダニの死骸を吸い取るだけです。

カーペットの素材に、アクリルやポリエステルなどの化学繊維が含まれていると溶けてしまうことがありますので、必ず当て布をしておきましょう。

カーペットの毛足にダニの死骸が残ってしまうと、その死骸がまた新たなダニの餌になってしまうため、スチーム後の掃除機掛けはとても重要です。

スチームでダニを死滅させた後は、丁寧に時間を掛けて掃除機で吸い取るようにしましょう。

洗えないカーペットは日々のお手入れとクリーニングの併用でいつも綺麗に!

洗濯機や手洗いでカーペットを洗うことができれば、毛足の中まで清潔に保つことができます。

また、洗うことでダニなどがカーペットに生息する心配も軽減します。

洗えないカーペットだからこそ、毛足の中にゴミやホコリ、髪の毛などを溜め込まないための、日々のお手入れがとても重要になってきます。

日々のお手入れをしっかりと行い、取り切れない汚れや衛生面も考慮して、クリーニングなどもうまく活用しましょう。