他のお部屋と比べてユニットバスなどの浴室の空間は、少し無機質に感じるかと思います。
毎日使用する場所なので、アメニティで気持ちよく過ごしたり、トイレの飾りや便座カバーなどで可愛い柄を選んで気分転換はできますが、それ以上に壁のデザインや色を変えることでイメージチェンジできます。
ユニットバスのリフォームしたい部分として「壁」に注目して、おしゃれにする4つのパターンと業者を頼む際の注意点をご説明します。
ユニットバスの壁をリフォーム!最初に考えること
ユニットバスの空間の中で、イメージをがらりと変えるリフォームを考えるなら、壁に注目しましょう。
ユニットバスで、便座や浴槽、天井などは自分で手が付けられない部分です。
もし変えるとすると、専門の業者を呼んで大々的に施工しなおすことになります。
すべてを一新するつもりなら、壁もお任せするのがよいでしょう。
しかし、壁のちょっとしたリフォームなら、手順と注意点を押さえておけば、素人でもできます。
さすがに、天井から便座や浴槽までは素人では難しいですが、最近では壁の一部をリフォームするアイテムがホームセンターやインターネットなどで手に入ります。
材質も柄もさまざまにあるので、選ぶのが楽しいくらいです。
ただし、賃貸にお住まいの方は、壁を傷つけず、元の状態に戻せるような工夫ならトラブルには発展しづらいですが、ご自身で勝手に壁を変えるなどのリフォームを行ってはいけません。
原状回復の義務があるため、トラブルに発展することがあります。
今回ご紹介するリフォームの話は、マイホームの場合に該当します。
それでは、いざリフォームすると決めたときに気をつけなければならないのが、入浴の問題です。
素材を貼り付けたり塗ったりすると、数日間の間は入浴ができません。
また、素材自体を貼る前に下処理をする工程が入ってくるとなると、更に「入れない期間」が延びます。
この期間があることを念頭に置いて作業しましょう。
また、ユニットバスの空間内にカビがよく発生するようになったり、壁面に傷が目立つようになったらリフォームすることを考えてもいいですね。
もちろん、気分転換にリフォームするのも楽しいです。
ピンポイントでユニットバスの壁をリフォームするならタイル貼りに!
ユニットバスの壁をリフォームするには、数種類の方法があります。
中でも、ユニットバスのリフォームしたい壁をタイル貼りにするパターンは、可愛らしい柄に変えられるので人気があります。
通常、ユニットバスは便座や浴槽だけでなく、床や壁すべてが白やクリーム色で統一されているものが多いものです。
清潔に見える一方で単調で物足りない感じがするという方には、タイルを使って壁を飾る方法がおすすめです。
とはいえ、全面をタイル貼りにするという作業はかなり大変です。
ピンポイントで華やかな柄を貼るだけで、かなり違った印象になりますので、決めた部分だけタイルを貼りましょう。
どうしても全面を変えたいなら、業者に頼んで作業してもらいましょう。
タイルをご自分でピンポイントで飾る場合には、浴室用のボンドと屋内用の壁専用のタイルを用意します。
まずは、カビや汚れを落とし浴室をよく乾燥させます。
次に、タイルを貼っていくのですが、できるだけ既存のタイルの上から貼る方法がおすすめです。
既存のタイルをはがしてしまうと、本来の壁に水がしみ込む可能性がありますので注意しましょう。
貼り終わったら乾燥させます。
しっかり乾燥させることでカビから壁を守り、タイルがはがれてしまうのを防止します。
一枚ずつタイルを貼る作業より、タイルシートを利用する方法もあります。
ある程度の幅を貼りたいなら、シート状になったものの方が効率よく作業ができます。
色でおしゃれに!ユニットバスの壁を塗装するリフォーム
華やかな柄のタイルを貼る方法をお伝えしましたが、全体に色を変えたいという方もいると思います。
この場合には、ユニットバスのリフォームしたい壁を塗装するという方法があります。
ユニットバスの壁をリフォームする方法の中で、一番手軽にできるのは塗装することです。
しかし、その反面きちんと手順を踏んで作業をしないと簡単にはがれてしまうことも多く、本来ならばある程度の予算を組んで、専門の業者に頼んだ方がよいことでもあります。
失敗しないよう、作業をする前に手順を覚えておきましょう。
あらかじめ旧塗装やカビをよく落とし、予防対策もしっかりしておきましょう。
旧塗装が残っていると壁の表面が凸凹してしまい、仕上がりの見た目が悪くなります。
また、カビを徹底して除去しておかないと、塗り替えてもすぐにカビが発生してしまいますので、きちんと処理をしておく必要があります。
前処理をしたら浴室をよく乾燥させ、塗料を塗らない場所に養生をして、水性シーラーを塗ります。
養生するきわを小さめの刷毛などで丁寧に塗ります。
水性シーラーが乾いたら、水性シーラーを塗った時と同じように、塗料を養生するきわに沿って小さめの刷毛などできれいに塗ります。
次に、塗料が垂れない程度に、ローラー刷毛など広い範囲を塗れる専用刷毛で塗料を塗ります。
乾いたら重ね塗りをすることで、きれいになります。
塗り終えたら、十分に乾かすようにしましょう。
ユニットバスの壁をパネルで一面おしゃれにリフォームする
ユニットバスのリフォームで壁をDIYする方法で、パネルを貼るというパターンもあります。
現在使用しているパネルが汚れてきたり、カビ対策をしてもカビが生えたりしたら、パネルを貼るという方法を考えるのも手です。
最近は、業者が施工する難しい技術がなくても、素人でもパネルを扱えるようになっています。
ここでも、前述にも出てきたように、作業をする前には防カビ対策を徹底して行うことが第一前提です。
気に入った柄のバスパネルが見つかったら、早速購入して作業に取り掛かりましょう。
バスパネルは化粧面側に傷が付きやすいので、丁寧に扱うよう注意が必要です。
パネルの端がオスとメスのサネ形状になっており、これを合わせてはめ込むことで組み立てられます。
専用の接着剤を用い、端面材で端面の処理をします。
端面材は、見切り材、入隅材、出隅材、ジョイントの4種類を使用します。
壁や浴槽の境界に見切り材を使います。
オスとメスの部品で構成されており、二つをあわせて使用します。
入隅材は角に使うもので、パネルを直角に挟むオスとメス2種類の部品です。
出隅材は、出っ張りのある角に使用します。
ジョイントは、パネル同士をつなげるときに使用します。
それぞれの部品とパネルをうまく組み合わせて、ユニットバスの壁を一面でおしゃれにリフォームしていくパターンです。
ユニットバスの壁をおしゃれな木材柄にするリフォーム
ユニットバスの壁は基本的に白かクリーム色がほとんどだと、前述しました。
もし部分的にではなく、ユニットバスの壁面の一面、あるいは全面を木目調にする場合は、できるのでしょうか。
最近人気があるハーフユニットバスであれば、木材を使用した壁面を楽しめます。
この場合には、施工業者に頼んで作業してもらうようになります。
しかし、素人がユニットバスのリフォームしたい壁を木材で落ち着いた雰囲気にしたい場合には、どうしたらよいのでしょうか。
実は、前述のパネルを使った方法で望みを叶えられます。
天然の木材を使用することはできませんが、木目調のバスパネルを選べば、おしゃれで落ち着いたイメージに変えられます。
【FUKUVI(フクビ化学工業):アルパレージ】
参考価格:
企画在庫柄 19,800円/枚(910×2450mm) 16,500円/枚(910×2000mm)
受注生産柄 22,000円/枚(910×2450mm)
i-style 33,000円/枚(910×2450mm)
入数:2枚から
アルパレージには、多種類の柄があります。
企画柄で木目調のものは、ミルキーホワイトやライトブラウン、ダークグレーがありますが、受注生産柄では、更に幅広い色が選べます。
また、i-styleでは、ご自分がしたいと思った柄も注文ができるメリットがあります。
設置する部品も、合わせて揃えられるところが便利です。
木目柄のバスパネルをうまく利用して、すてきな空間を演出しましょう。
ユニットバスのリフォームしたい壁を業者に頼む際の注意点
今までは、ユニットバスの壁をご自分でリフォームすることも考えてご説明してきました。
しかし、先ほど述べました通り、ユニットバスの壁に天然の木材を使うには、ハーフユニットバスならできますが、通常のユニットバスでは対応できません。
こういったときには、「専門の業者に施工を頼むしかない」というように、リフォーム業者に頼ることも必要な場合があります。
そこで、業者にユニットバスの壁をリフォームを依頼する場合に、念頭に置くとよいことをお伝えしておきます。
まずは、予算がどのくらいかかるかを知りましょう。
例えば、木製の壁では、50~80万円ぐらいかかります。
パネル貼りは20~30万、塗装は10~20万円と、ある程度の金額を用意しておく必要があります。
さらに、塗装ができる業者であればよいというのではなく、工務店やリフォームの専門企業に頼むのが一般的です。
その理由は、一般の塗装業者では、通常の壁と違って浴室の塗装ができないことが多いからです。
そして、業者に依頼すれば、万が一施工した壁に問題が出た場合にも保証が付きますので安心とも言えるでしょう。
ご自分でできる範囲のリフォームと、業者を頼って壁を変えるリフォーム方法やかかる金額、出来栄えをよく考えて、お得で安心できる方法を選びましょう。
ユニットバスのリフォームしたい壁をおしゃれに!
これまで、ユニットバスの壁をおしゃれにリフォームするパターンを4つお伝えしてきました。
方法としては、ご自分でおしゃれな柄を選んでタイルを貼ったり、お気に入りの色に塗装しなおしたり、浴室専用のパネルを使ったりすることが挙げられます。
作業する時には、カビ対策などの前処理を十分にしてから塗るようにし、塗った後もよく乾かして、カビないようにしましょう。
また、施工業者に頼む際には予算、保証、出来栄えも考えてご自分で行なうのがいいのか、業者に依頼した方がいいのかを判断してください。