ユニットバスの上手な使い方と一人暮らしの入浴術とは?

最終更新日:2019/04/23

一人暮らしでワンルームでよく見かけるのが、洗い場がなくビニールのカーテンが下がっている、バス・トイレ一体型のユニットバスです。

「狭くて嫌だな」と思うかもしれませんが、実は悪いことばかりでもありません。

小さいユニットバスならではの、いいところもあるのです。

洗い場のないお風呂の使い方や、狭いバスタイムをエンジョイするためのお助けグッズなどを書いていきますので、参考にしてください。

ユニットバスは一人暮らしの頼もしい味方!

バス・トイレ一体型のユニットバスは、洗い場がなく窮屈で、「シャワーカーテンの使い方が分からない」と思う方もいらっしゃると思います。

しかし、そんな狭いユニットバスにも、いいところがあるのです。

例えばバスタブが小さいので、お湯を張るための光熱費があまりかからないことです。

お湯を張る時にバスタブが小さければ小さいほど、水道代や、お湯を沸かすエネルギー代は少なくて済みます。

つまり、毎月かかる「水道代」と「電気代orガス代」が節約できるということですね。

これは一人暮らしかどうかに関わらず最初に抑えたい出費項目ですから、魅力的なポイントです。

また、浴室全体が狭いので、浴室掃除がとても楽です。

バスタブが小さければ毎日の掃除は楽ですし、天井が低いのであれば、天井や壁を掃除する時も楽に手が届きます。

それほど手間ひまがかからず、清潔さを保つことができるのです。

つまり、バス・トイレ一体型のユニットバスのお部屋を選べば、自動的に経費と時間の節約ができるわけです。

毎月のことであまり目立ちませんが、一人暮らしをする上でとても頼もしい味方なのです。

ユニットバスは海外ではどう使われている?基本の使い方

一人暮らし向けのお部屋に多いバス・トイレ一体型のユニットバスは、ホテルなどの宿泊施設ではごく当たり前のスタイルです。

これはおそらく、海外のバスルームのスタイルをそのまま踏襲したからでしょう。

英語ではトイレに行くことを「バスルームに行く」ともいいます。

もともと海外の住宅では、トイレや洗面台、シャワーなど、水回りの設備を1室にまとめてあることが多いようです。

しかも室内でも靴を履く生活をしているからか、床に座って身体を洗うことはあまりないようです。

代わりに、シャワーの下に立って身体を洗い、室内を濡らさないようにカーテンをかけて水跳ねを防ぐようにすることが多いと言われています。

もしお湯に浸かりたい場合には、シャワーとは別の場所に置いてあるバスタブにお湯を張り、中で身体を洗います。

そうすると、日本式一体型ユニットバスは、トイレ付きシャワールームであると考えた方がいいのかもしれません。

・シャワールームとして使うこと

・シャワーカーテンをきっちり引いて、とにかく床を濡らさないこと

(※コツはカーテンをバスタブの内側に引き入れて使うこと!)

これが、一体型ユニットバスの基本の使い方と言えそうです。

ユニットバスの使い方!シャワーカーテンは閉める?閉めない?

一人暮らしの一体型ユニットバスの基本がシャワールームだとしても、やはりお湯に浸かりたいものです。

しかし、洗い場のない浴室で、どう湯船に浸かったり身体を洗ったりすればいいのでしょうか。

一般的なのは、入浴のセオリー通り、先にお湯を張ってゆっくり浸かったあと、身体を洗うという順番です。

まずお湯に浸かり、髪や身体を洗う時は、お湯を抜きながら洗います。

寒い時期は、お湯に浸かったままでもいいでしょう。

洗い終わったら、シャワーで流して終わりです。

シャワーカーテンの使い方については、お湯に浸かっている間はバスタブの外に出し、開けたままで大丈夫です。

髪や身体を洗う時に泡が飛ぶようなら、閉めた方がいいでしょう。

そして、シャワーを使う時には、きちんとバスタブの中に入れ、水が外に流れ出ないようにガードします。

石鹸混じりの泡や水滴をカーテンで遮るのは、それらが室内に散らばると汚れとなって定着し、カビの原因になるからです。

シャワーカーテンは、浴室を清潔に使うための大切なアイテムの1つなのです。

ユニットバスの掃除方法と注意点!一人暮らしを快適に

浴室掃除のポイントは、汚れを落とし、乾燥してカビさせないことです。

身体を洗ったあと、お掃除用のスポンジでバスタブもシャワーカーテンも一緒に洗うことができれば、汚れが溜まることはありません。

付いたばかりの汚れなら、ボディーソープで十分です。

あとは、週に1回程度、浴室用洗剤で少し丁寧に洗えば清潔さを保てます。

そして、乾燥させるために換気扇を回しておきましょう。

また、「乾燥させる」ということでおすすめしたいのは、お風呂上がりにタオルで水滴を拭き取ることです。

シャワーカーテンやバスタブ、壁や床の水滴を目立つものだけでも拭き取っておくと、乾燥するスピードが上がります。

丁寧に拭けば早く乾燥しますし、それだけ電気代の節約にもなります。

また、ユニットバスならではの乾燥させるポイントは、入浴後、必ずシャワーカーテンの水滴を払い、広げて干しておくことです。

カーテンが常に広がっていると狭苦しく、すぐに端に寄せてしまいたくなるものです。

しかし、ビニール同士がくっつくと乾きません。

カビが生えたり臭いが付いたりしますので、必ず広げて乾かしましょう。

「洗う・拭く・広げる」で、5分程度で終わると思います。

ユニットバスの上手な使い方には、こうした清潔さを保つための一手間が必要なのです。

一人暮らしでは、お掃除をする人は自分しかいませんし、汚れは時間が経てば経つほど頑固かつひどい状態になっていきます。

是非、入浴時にお掃除ルーティーンを5分足して、きれいなお風呂を保ってください。

一人暮らしだからこそエンジョイ!ユニットバスの楽しい使い方

一人暮らしだからこそ、楽しめる入浴方法もあるのです。

例えば、入浴剤です。

自分の好みで毎日違う入浴剤が使えますし、アロマオイルやスパイス入りのホットバスも試せます。

また、一体型ユニットバスには追い炊き機能がないことが多く、冬に寒い思いをすることがありますね。

入浴剤は給湯釜を傷めるので、本当は使わない方が釜は長持ちするのです。

しかし、給湯釜がなければ、その心配は無用です。

本格的なイオウ入り温泉成分など、給湯釜禁止の入浴剤も心置きなく使えます。

また、バブルバスもいいでしょう。

バブルバスは泡の出る入浴剤ではなく、お湯に溶かす石鹸です。

使い方は、お湯を半分ほど入れたあとにバブルバスを入れるだけです。

その部分にシャワーを当てると、モコモコと泡が立ってきます。

そこに入って泡を楽しみつつ身体を洗います。

まさにテレビCMで見るような、おしゃれな入浴シーンが体験できます。

最後にお湯を抜き、シャワーで流して終わりですが、泡が蓋代わりになってお湯が冷めにくいので、冬場は特におすすめです。

ユニットバスをおしゃれにアレンジ!

一人暮らしですから、ユニットバス内の使い方はある程度自由です。

特に、一体型ユニットバスの特権「シャワーカーテン」は目立つ存在ですから、これを楽しまない手はありません。

海外製も含め色々な種類が出ていますので、取り外しが可能であれば、是非取り替えてみましょう。

狭さを解消するには、壁の色に合わせた白系統か透明なものがおすすめですが、好みの色柄を選ぶのが1番です。

ユニットバスの壁やトイレや洗面台は、どれも基本的にアイボリー系の白ですから、どんなものでもマッチします。

また、シャンプーなどのボトル類は、シャワーラックやコーナーラックを使ってごちゃつきを解消し、すっきりとした雰囲気を目指しましょう。

おしゃれな形のラックを選び、シャンプー等を移し替えてボトルの統一感を図れば、ちょっとしたホテル気分を味わえます。

ラックの取り付け方は様々ですが、シャワーのフックに差し込んだり、バスタブの隅に突っ張るだけのシンプルさが嬉しい商品もあります。

実用的で、雰囲気作りにも役立つ重要アイテムです。

また、浴室の壁にステッカーを貼るのもいいでしょう。

軽くて扱いやすく、種類も豊富でカビに強いフェイクグリーンを飾るのもおすすめです。

ユニットバスの使い方は自分次第!

一体型ユニットバスの使い方に悩むのは、主にシャワーカーテンの使い方とお湯に浸かる方法でしょう。

一般的な手順をご紹介しましたが、要は「床やトイレ側の壁が濡れても平気かどうか」ということです。

泡が飛んでも平気ならシャワーカーテンを使わなくてもいいでしょう。

「カーテンを閉めるのは嫌だけど汚れるのも嫌」だと思えば、開けておいて、あとで床や壁を拭けばいいのです。

湿気が溜まりやすいユニットバスもあるので、もしカビが生えたら掃除をして、また使い方を見直しましょう。