日本で人気のあるすのこベッド。
すのこベッドは、「すのこ」のような形状をしており、隙間があるため通気性がよく、カビが発生しにくいという特徴があります。
そのため、高温多湿の日本の土壌に合っているベッドと言えます。
ここでは、すのこベッドの特徴を見ながら、おすすめのベッドをご紹介していきます。
すのこベッドが人気の理由は通気性のよさ
日本で人気のあるすのこベッドですが、まずはどのようなところが優れているのか詳しく解説していきましょう。
●通気性に優れている
最初でもお伝えしたように、すのこベッドは非常に通気性が優れているベッドです。
人間は寝ている間に約コップ1杯分もの汗をかくと言われており、この汗はマットレスや布団を通してベッドの下部に達します。
その際、通気性の悪いベッドですと、湿気を逃がすことができずカビが発生しやすくなってしまいますが、すのこは何度も言うとおり、通気性に優れた材質ですので、カビの発生を抑える効果が期待できます。
カビは、温度20~30度、湿度60%以上の環境を好み、湿気がこもりやすい場所は絶好の繁殖場所となってしまいます。
カビが発生してしまうと、アレルギーやダニの発生などを誘発させ体に害を与える恐れも考えられます。
また、一度生えてしまうと取り除くことは困難です。
●布団でもマットレスでもどちらにも使える
基本的にベッドというものは、マットレスを使用するのが一般的です。
しかし、通気性に優れているすのこベッドは、マットレスに限らず布団を敷いて眠ることも可能なのです。
「布団を敷いて眠りたいけれど湿気が気になる」という方にも、すのこベッドは重宝されています。
すのこベッドは香りがよく掃除しやすいのも人気の理由
すのこベッドが人気の理由は、ほかにもいくつかあります。
●香りがよくリラックス効果がある
すのこベッドは、通常であれば木材を使用して作られます。
使用される木材はさまざまですが、天然木独特の香りを味わうことができ、リラックス効果や癒しを得ることが期待できます。
睡眠は1日の疲れを取るために欠かせないものですから、リラックスしやすい環境を得ることができるということは、大きなメリットとなります。
●掃除がしやすい
すのこベッドは通常のベッドに比べると、軽いものが多く移動も楽に行うことができます。
そのため、ホコリが溜まりやすいベッド下も掃除が行いやすいのが特徴です。
●種類が豊富
ほかにも、すのこベッドは種類が豊富であり、ロールタイプや折りたたみタイプなど用途に合わせて選ぶことができます。
ロールタイプや折りたたみタイプのものならば、使用しないときはしまっておくことができますので、お部屋を有効的に使うことができます。
さらに、折りたたみタイプのものは、折りたたむことで布団を干すことができるよう設計されているものもあり、こちらも人気を集めています。
すのこベッドの材質はどんなものがある?人気なのは?
すのこベッドは、木材を使用して作られますが、その種類はさまざまであり特徴もそれぞれ異なります。
では、主にどんなものを使用するのか、その種類をご紹介していきます。
●ヒノキ
ヒノキは、高級木材の1つであり、強度が高く防腐性や消臭脱臭効果があります。
ヒノキ風呂があるように水にも強く、またヒノキの独特の香りは「ヒノキチオール」と呼ばれリラックス効果をもたらします。
ベッドの材質にこだわりたい方に人気の高い木材です。
しかし、その分値段も高額になります。
●桐
タンスなどの家具によく使用される桐は、木材の中でも狂いの少ないことが特徴です。
また、桐は非常に軽い木材であるため、移動がしやすいというメリットもあります。
さらに、熱伝導率が低いため冬場は冷たくなりにくく、夏場も暑さを感じにくくなると言われています。
すのこベッドの中でも、安定して人気を誇ってる木材と言えるでしょう。
●杉
杉は、軽くて柔らかく加工しやすい木材です。
また、空気を多く含むため断熱性に優れているという特徴があります。
成長が早いため低価格で購入しやすいということもメリットです。
なるべく低価格でベッドを購入したいという方に、人気があります。
●パイン(松)
パイン材は、柔らかい木材でベッドに心地よい肌触りと温もりを与えてくれます。
また、パインが発する「フィトンチッド」と呼ばれる香りは、リラックス効果を得ることができます。
杉と同様に、比較的低価格で購入することができます。
すのこベッドのデメリット
さまざまなメリットから見ても、人気があるのもうなずける、すのこベッド。
しかし、当然メリットだけではなくデメリットも存在します。
ここでは、すのこベッドのデメリットを見てみましょう。
●きしみ音がきになる
すのこベッドは、木製で作られていますから寝返りを打った際や、ベッドに乗ったときにきしみ音がすることがあります。
特に布団を敷いて眠る場合、クッション性が薄いため体重の負荷がすのこへダイレクトに伝わってしまいます。
荷重が重いときしみ音は大きくなる傾向にあり、負荷をかけ続けるとベッドの一部分がへこんでしまうこともあるようです。
●冬は寒い
通気性に優れているというメリットがある一方、却ってデメリットになることもあります。
床との隙間が空いているすのこベッドは温度が逃げやすく、床からの冷気により寒く感じる場合があります。
すのこベッドにもお手入れは必須!その方法とは
すのこベッドが人気の理由の1つに、通気性に優れているからとお伝えしましたが、いくらカビが発生しにくいと言ってもお手入れをまったくしないのはおすすめできません。
ここでは、すのこベッドをいつまでも清潔に、そして快適に睡眠を得るために必要なお手入れ方法について解説します。
●布団やマットレスを敷きっぱなしにしない
すのこベッドの上に敷いている、布団やマットレスを敷きっぱなしにしていませんか?
いくら通気性がよいすのこベッドでも、敷きっぱなしにしておくと湿気が溜まり、カビの発生の原因になります。
朝起きたら布団を畳む、ときどきマットレスをすのこから降ろして壁に立てかけておく、などのお手入れは必要です。
●こまめに換気を
部屋の空気を入れ替えるだけでも、湿気対策に効果的です。
定期的に換気をして、お部屋の空気を入れ替えましょう。
●除湿シートを挟む
布団やマットレスの間に除湿シートを挟むのもおすすめの方法です。
特に湿気が多くなる梅雨から夏にかけての時期は、カビが発生しやすくなりますので、このようなアイテムを活用していきましょう。
すのこベッドも通常のベッドと同じようにお手入れは必要です。
カビは一度生えてしまうと、取り除くことは難しいですから、こまめにお手入れをしてあげるよう心がけましょう。
人気のあるすのこベッド!おすすめベッドをご紹介
すのこベッドはさまざまな種類がありますが、ここでは厳選して人気の高いベッドを2つご紹介していきます。
●石崎家具 木製「ハイローベッド スマート」
桐で作られたすのこベッドは、シンプルな作りが特徴です。
直径7cmの極太の丸い6本脚で支えているため、安定感も問題ないでしょう。
高さも25cmあるため、ベッド下の掃除も行いやすいです。
サイズはセミシングルからダブルまでと幅広く、ニーズに合わせて購入することができます。
お色は「ナチュラル」「ブラウン」「ホワイト」から選ぶことができ、参考価格はシングルで11,900円(税込み)とお手ごろ価格となっています。
●宮付きすのこベッドタブレットスタンド付き
シンプルなすのこベッドが多い中、こちらのベッドはなんと宮棚付きです。
そのため、ちょっとした本やスマホなども置くことができ、横になりながら読書やスマホで動画などを楽しむことができます。
また、こちらのベッドは脚を着脱できる仕様となっており、高さが調節できるのもポイントです。
一番高いハイスタイルですと床から35cm、ミドルスタイルになると22cm、ロースタイルは9.5cmと好みの高さを選ぶことができます。
素材はパイン材、お色は「ナチュラル」「ブラウン」「ホワイトウォッシュ」から選ぶことができます。
参考価格はシングルで12,999円(税込み)と、こちらもお手ごろ価格となっています。
すのこベッドで快適な睡眠を
すのこベッドは湿気に強く、価格も比較的安いものが多いため人気のあるベッドです。
また、布団派でもマットレス派でも、両方の方が使用できるのもうれしいポイントですね。
ベッドは一度購入したら、なかなか買い換えることの少ない家具ですから、いろいろな商品を吟味してお気に入りのすのこベッドを購入してください。