夏場にかなり暑くなるのに、どうしてもエアコンが設置できない部屋はありませんか。
そんなとき、隣の部屋にエアコンが付いていれば、そこから冷気を送り込みたいと考えますね。
では、どのような方法をとったら効率的に冷気を送り込み、両方の部屋を冷やすことができるのでしょうか。
この記事では、エアコンが設置できない部屋を冷やす方法を考えていきます。
エアコンが設置できない隣の部屋を冷やすには?
壁に配管穴がなかったり、室外機を置く場所が確保できなかったり、さまざまな理由でエアコンを設置できないケースがあります。
そのような部屋では夏場にはかなり暑くなり、蒸し風呂状態になることもあり大変危険です。
熱中症にかかる前に、どうにか室内を冷やす良い策をとりたいものです。
もし、隣の部屋にエアコンが設置してあるという場合には、その部屋から冷気を送り込んでみてはいかがでしょうか。
そこで役立つのが、「サーキュレーター」です。
夏が近づくと家電量販店の店頭で、扇風機と並んで見かける機会が多くなりますね。
しかし、その使い道が分からないという方も少なくありません。
サーキュレーターとは、一体どのようなものなのでしょうか。
また、よく似ている扇風機との違いは何なのでしょうか。
次項では、サーキュレーターの特徴と、扇風機との違いについて詳しくお話しします。
隣の部屋も冷やせるサーキュレーター!扇風機との違い
最近では、サーキュレーターを目にする機会が多くなったものの、「使い道がいまいち分からない」「扇風機との違いが分からない」という声もよく耳にします。
羽根が回転して風を送り出す様は扇風機そのものですが、いくつかの異なる点があります。
それぞれの特徴には、どのような違いがあるのか見てみましょう。
■サーキュレーター
・室内の空気を循環させ、温度を一定に保つために使われる
・直接、長時間風を浴び続けると健康を害するおそれがある
・狭い範囲で直線的な強い風を、遠くまで届けることができる
・音が大きかったり、掃除しにくいタイプもある
■扇風機
・人が涼をとるための風を送る用途で使われることが多い
・広範囲に幅広く拡散する風を届けることができる
・サーキュレーターと比べると風量が弱く、風が届く距離も短い
それぞれの違いはお分かりいただけましたか。
このことから、サーキュレーターは、エアコンがない隣の部屋を冷やすことに大いに役立つことが分かります。
エアコンがない隣の部屋を冷やすには?サーキュレーターの使い方
それでは、エアコンがない隣の部屋を冷やすには、サーキュレーターをどのように使ったら良いのでしょうか。
2つの部屋が直線的に続き、エアコンが二部屋を向いた状態で壁面に設置されているケースで考えてみましょう。
まず、多くの方が疑問に思うのが、「サーキュレーターを一体どこに置くか」ということです。
冷たい空気は下に溜まる性質があるので、室内の下に溜まった冷気を上手に循環させることがポイントになります。
《サーキュレーターを置く場所4つのポイント》
①サーキュレーターはエアコンが設置されている部屋へ置く
②エアコンに背を向けた状態で置く
③エアコンの冷気が下りてくる場所へ置く
④エアコンがない部屋へ、斜め上を向けて置く
イメージは、下に溜まった冷気をエアコンのない部屋に押し上げながら送り込むような感じです。
こうすることで、両方の室内で冷気の循環が始まり、数十分後には両方の部屋の温度が一定に保たれるでしょう。
なお、間取りやエアコンの位置によって最適な方法は異なります。
隣の部屋まで風が送りづらい場合には、サーキュレーターを2台設置するなどの工夫をするのも良い方法です。
隣の部屋を冷やすだけじゃない!サーキュレーターの使い方
これまで、エアコンのない隣の部屋を冷やす方法についてお話ししてきましたが、サーキュレーターは室内の空気を循環させ温度を一定に保つことを目的としてつくられているため、ほかの用途でも活躍します。
この項では、サーキュレーターのさまざまな使い方と、期待できる効果をご紹介します。
●電気代の節約
部屋の上下(天井付近と床付近)の温度差が少なくなり、夏場のエアコンの設定温度をやや高くしても快適に過ごせるため、電気代の節約にも繋がります。
●湿気・カビ対策
お風呂場や収納スペース内などの湿気が溜まりやすい場所に置けば、空気を循環させて湿気・カビ対策に繋がります。
●室内干しの洗濯物を乾かす
室内の空気を循環させることにも役立つので、部屋干しの洗濯物を素早く乾かせて、生乾きになることを防げます。
●冬場の暖房効率がアップ
寒い冬場には、部屋の上部に溜まった暖かい空気を循環させることで、暖房効率をアップさせることができます。
このようにサーキュレーターは一年を通して毎日の暮らしで大活躍するので、1台あるととても便利なアイテムです。
インテリア性も機能も抜群!おすすめサーキュレーター
さて、ここではおすすめのサーキュレーターを3台ご紹介します。
エアコンのない隣の部屋を冷やすのに適した機能があるものをピックアップしますので、購入の際にはぜひ参考にしてみてください。
【アイリスオーヤマ:サーキュレーター アイ】
・適応床面積:~18畳
・付加機能:上下左右首振り・リモコン・タイマーなど
29cm×21cmというコンパクトさにもかかわらず、適用畳数が18畳、到達距離25mというパワフルなモデルです。
運転音は図書館よりも静かと言われるわずか35dBなので、寝室に使用してもさほど音が気にならないでしょう。
【ボルネード:サーキュレーター モダンモデル 360-JP】
・適応床面積:~14畳
・付加機能:角度調節機能・風量調節など
光沢とマットな質感のコンビネーションからなる美しいデザインです。
インテリアとしても映え、デザイン・機能・価格ともに満足の1台でしょう。
【バルミューダ:グリーンファン サーキュ】
・適応床面積:~30畳
・付加機能:水平から垂直まで90度無段階角度調整・風量調節・リモコンなど
国際的に最も権威のある「レッドドット・デザイン賞」を受賞し、革新性や機能性などが高く評価されています。
30畳対応なので、隣の部屋への送風も短時間で行うことができます。
エアコンを設置できない部屋を冷やすには「窓用エアコン」もおすすめ!
これまで、エアコンが設置できない隣の部屋を冷やす方法として、サーキュレーターをおすすめしてきましたが、もうひとつ、役に立つかもしれないアイテムをご紹介します。
それは「窓用エアコン」です。
なんらかの理由でエアコンが設置できず、夏場蒸し風呂状態になる部屋をどうにかしたい、という場合にはおすすめです。
窓用エアコンとは、窓に取り付けるエアコンのことで、壁に配管穴をあける必要もなければ、室外機を置く必要もありません。
さらに、多くのモデルの本体価格は7万円前後なので、普通のエアコンを設置するよりコストを抑えることができます。
ただし、壁に取り付ける一般的なエアコンより電気代が高く、窓の防犯性も低くなります。
使用時に音が気になる場合もあるでしょう。
しかし、使い方や環境によっては役立つ可能性もありますので、おすすめの商品をご紹介します。
【コロナ:ウインドエアコンシリーズ 冷暖房兼用タイプ】
冷房しながら部屋の換気を行い空気をキレイに保ち、フィルターに吸着した臭いを分解し脱臭します。
部屋を冷やしながら室内環境を快適に保ってくれるので、安心して使用できるでしょう。
冷暖房兼用タイプなので、暑い夏場だけでなく冬場にも活躍しオールシーズン使用できます。
夏の暑さは危険!快適に過ごせるアイテムを取り入れよう
エアコンが設置できない部屋の夏場の暑さは、想像以上に息苦しいものです。
そんなとき、隣の部屋にエアコンがある場合には、ぜひサーキュレーターを活用してみてください。
驚くほど室内環境が快適になるでしょう。
また、窓用エアコンも検討してみる価値があるアイテムです。
夏の室内の暑さは危険とも言えるレベルなので、無理をしないで快適に過ごせるアイテムを積極的に取り入れましょう。