「ベッドを単体で使用する予定がある」などの理由から、シングルベッドを2台並べて置いているというご家庭は多いのではないでしょうか。
一方で、「キングサイズのベッド1台で家族で寝ている」という場合もあるかと思います。
ここでは、シングルベッドを2台置くときと、キングサイズのベッド1台の場合のメリット・デメリットを挙げながら、どちらを選択したらよいのか考えていきます。
最低何畳必要?シングル2台とキング1台の大きさを比較
シングルベッドを2台置くか、キングサイズのベッドを1台置くか悩まれるケースがあるかもしれません。
まずは、これらのサイズを比較しながら、どのくらいのスペースが必要なのかを解説していきます。
●シングルサイズ
シングルベッドのサイズは、基本的に横幅約97cm、縦約195センチです。
シングルベッドを2つ並べて置くと、横幅は約194cmになります。
●キングサイズ
キングサイズのベッドは、横幅約180cm、縦約195cmになります。
シングルベッドと縦の長さは同じですが、横幅はシングル2台分よりもやや狭いサイズ感となります。
どちらにせよ、シングルを2台並べてもキングサイズを1台置いても、かなり大きなサイズ感になりますので、最低でも8畳ほどの広さのお部屋が必要です。
6畳のお部屋にも置くことはできますが、ほかの家具は置けなくなる可能性が高いです。
また、ドアやクローゼットの開閉に支障が出る可能性もあります。
もし設置するのなら、あらかじめスケールなどで実寸しておく必要があるでしょう。
シングルベッドを2台置く場合のメリット
ここからは、シングルベッドを2台置く場合と、キングサイズのベッドを1台置く場合の、それぞれのメリットとデメリットについて考えていきます。
●シングル2台置きのメリット
シングルベッドを2台並べて置くメリットとしては、まず「後々単体で使用することができる」ということが挙げられます。
ベッドそれぞれを単体で使用することができるため、ベッドのレイアウトを自由に変化させることもできます。
また、「夜勤務」や「子供が増える」など、生活スタイルが変化した場合、1つのベッドを違う部屋に移動することも可能です。
夜にお仕事をされている方は、深夜や朝方帰ってきて照明を点けたり、物音で相手を起こしてしまったりということが懸念されますが、別々のお部屋で寝ることができれば、これらの問題も解決することができるでしょう。
また、小さな赤ちゃんが夜中に泣いてしまった場合でも、寝ているお部屋を分けてしまえば、そこまで泣き声も気にならなくなるはずです。
ほかにも、シングルベッドを2台並べるという方法には、相手が寝返りを打った際に振動を感じにくいというメリットがあります。
人によっては、寝返りの際の振動によって目が覚めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
寝返りの振動を気にせずぐっすり眠ることができるのは、大きなメリットといえるでしょう。
さらに、人はそれぞれマットレスに求める硬さや寝心地が異なります。
キングサイズのベッドはそうもいきませんが、シングルベッドであれば、ご自分に合わせた硬さや寝心地のマットレスをそれぞれ選択することが可能です。
シングルベッドを2台置く場合のデメリット
続いて、シングルベッドを2台置く場合のデメリットについて見ていきましょう。
●シングル2台置きのデメリット
シングルベッドを2台並べて置く場合、ベッドとベッドの境目に窪みができやすいことが1つ挙げられます。
特に、まだお子さんが小さいご家庭では、大人と大人の間に川の字で子供を寝かせているご夫婦も多いと思います。
しかし、ベッドとの境目に窪みがあると寝心地も気になりますし、成長期の子供の体が歪んでしまわないか、きちんと安眠できているのか、心配になるご両親も多いでしょう。
また、子供の寝相が活発だったり、体重によって窪みが広がることで、隙間に手足が挟まってしまうこともあるようです。
ほかにも、ベッド単体を並べているだけであるため、ベッドのズレが生じやすく隙間が空きやすいなどの問題もあります。
さらに、ベッド2台分のシーツやベッドパットなどの取り付けの手間もデメリットとして挙げられます。
洗濯を終えたシーツやベッドパットは2台分取り付ける必要があるため、面倒だと感じる方もいるでしょう。
キングサイズのベッドのメリット
では続いて、キングサイズのメリットとデメリットを述べていきます。
●キングサイズのメリット
シングルベッドを2台並べるという方法は、ベッドシーツやベッドパッドの数も、その分増えることになります。
しかし、キングサイズであればベッドに対してこれらが1つで済みますので、洗濯も楽でその後の取り付けも手間が掛からないことがメリットとして挙げられます。
また、シングルベッドを並べる方法ですと、前述したように窪みや隙間の問題が生じやすくなります。
その点、キングサイズでしたら、ベッド一面をフラットに使用することができますので、子供を真ん中に寝かせたとしても、寝心地の問題や手足が隙間に挟まってしまうなどの問題はありません。
そして、キングサイズのベッドはその大きさから、まるで高級なホテルにあるようなたたずまいで、お部屋のインテリアとしても特別な存在感を放ちます。
ヘッドボードやベッドフレームなど、インテリア性の高いものを選ぶことで、より高級感をかもし出すことができるでしょう。
キングサイズのベッドのデメリット
では続いて、キングサイズのベッドのデメリットについて見ていきましょう。
●キングサイズのデメリット
キングサイズのベッドはシングル2台置くのと、使うスペースには大差はないものの大変大きい家具です。
そのため、お部屋に搬入する際に苦労することがあります。
場合によっては玄関から搬入することができず、2階に設置する場合ですと、クレーンでベッドを釣り上げて搬入しなければならないこともあります。
こうなると、搬入する際にかかる費用が大きく膨れ上がる可能性があります。
また、搬入に苦労するということは、当然引越しや処分のときにも苦労することとなりますので、考慮しておきたいデメリットとなるでしょう。
さらに、一般的なサイズのシングルと違い、キングサイズというのはベッド関連アイテムの取り扱いが少ないです。
基本的にシングルに比べるとマットレスからシーツやベットパッドなど、全ての商品の取り扱いが少ないと考えてよいでしょう。
したがって、お好きなデザインやカラーなどの選択肢が少なくなることが考えられます。
ほかにも、1つのベッドを共有して使用するため、ベッドの揺れを感じやすいのもデメリットとして挙げられます。
ちょっとした揺れが気になる方は、シングルベッドを選択したほうがよいかもしれません。
シングルベッド2台置きのデメリットを解消!おすすめアイテム
ここまで、シングルベッドを2台置く場合と、キングサイズのベッドを1台置く場合のメリット、デメリットを解説してきました。
ライフスタイルや将来の使い道、ベッドで何を優先したいのかをよく考え、ご自分に合うベッドを選んでみましょう。
将来、ご夫婦2人、もしくは子供が1人で3人家族と決まっているのなら、キングサイズのベッドを選択してもよいかもしれません。
一方、将来いずれは単体でベッドを使用する予定があるのでしたら、やはりシングルベッド2台置きを選択することをおすすめします。
ただ、シングルベッドを並べて使用するときに起こるデメリット特有のものとして、境目の窪みや隙間があります。
最後になりますが、これらの問題を解消することができるアイテムをご紹介します。
●隙間パッド
隙間パッドはT字型をしており、マットレスとマットレスの間にできる窪みや隙間を埋めてくれるアイテムです。
使い方は、T字の縦の部分をマットレスの間に入れ、横の部分により連結します。
厚みがあり、しっかりとフィットするため、寝心地の悪さや「隙間に挟まる」といった問題を解消してくれるでしょう。
お値段もお安いもので、2,000円程度で販売されていますので、気になった方は購入してみてはいかがでしょうか。
●連結ベルト
連結ベルトは、ベッド2台を繋ぎ合わせるベルトのことで、これを利用することでマットレスとマットレスが離れず、隙間ができなくなるという仕組みです。
長さ調節が可能ですので、「シングルとセミダブル」という組み合わせにも使用することができます。
ベッドの選択はお好みで!
シングルを2台並べて置くか、キングサイズを1台置くか悩んでいる方も多いと思います。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、どちらを選ぶにせよ、ご家族の生活スタイルに合ったものを選択するのが一番です。
快適な睡眠を得ることができるよう、ベッド選びは慎重に行ってくださいね。