北欧調でトイレをオシャレに!演出の決め手は照明選びにアリ

最終更新日:2019/05/11

「今大人気の北欧調でトイレ・インテリアをハイセンスにまとめたい」

そう思い描いている人は、比較的多くいることでしょう。

憧れのトイレ空間を実現するための具体的なアイデアとは?

照明アイテムを上手に選び、センスよく使いこなすポイントは?

このような北欧調にするために、どのようにコーディネートすれば良いのか悩んでいる方もいるかと思います。

そこで、ここでは北欧の照明使いを取り入れて、トイレ空間をオシャレに決めるテクニックをお教えします。

トイレ照明を個性的にチョイス&セッティングし、素敵な北欧トーンでトイレを演出してみましょう!

シンプルで温もり豊かな北欧調インテリアの魅力とは?

オシャレな北欧調のインテリアについて、どんなイメージをお持ちですか?

まずは、北欧調のインテリアがどのような、空間であるのかについてお伝えしていきます。

北欧は日照時間が短く、雪に閉ざされることも多い地域です。

そのため、通常であれば陰鬱になりがちでしょう。

しかし、家の中で過ごす時間をできる限り快適にしようとしてきたのが、北欧であり、これが北欧インテリアの大きなテーマとなっています。

①木や布のテクスチュアを取り入れて、暖かいイメージを大切にする

②暗く長い夜も明るく過ごせるよう、白やグレーなどナチュラルカラーで統一する

③インテリアアイテムは、シンプルで飽きのこない「本当に良いもの」を、デザイン面や品質面からじっくりと選ぶ

こういったポイントを見据えつつ、お気に入りの空間づくりをしていくと北欧調のインテリアになりやすいです。

また、メインルームだけでなく、最もリラックスしたいトイレスペースも、照明の一工夫で居心地良い空間にまとめられます。

今回は、トイレ照明を選ぶ上でチェックすべきポイントや、配置に関する工夫や注意点をご紹介します。

また、おすすめ&人気の北欧照明ブランドもいくつか挙げてみました。

自分なりのベストなトイレインテリアを、是非手に入れてください。

トイレに適した照明の明るさ・色を選んで北欧ムードを盛り上げよう

北欧の人々は、日中は太陽の光が乏しく夜は長いという厳しい暮らしをしています。

そのため、照明の役割を大事に考え、さまざまな「灯り術」を生み出してきました。

特にトイレ空間は家中も快適に過ごせるよう、照明の種類や質にこだわっています。

トイレにふさわしい照明の明るさは、一般的に40~60ワットで十分でしょう。

LED電球なら485~810ルーメン(光束:照明器具が発する光の量)が目安となります。

この明るさの目安の理由は、あまりに明る過ぎると、くつろぎ感が奪われてリラックスできなくなるからです。

夜中にトイレに立った時、眩しさで目が覚めてしまったりするのも考えものでしょう。

このことから、トイレには明る過ぎない照明を利用することをおすすめします。

また、蛍光灯やLED照明の色味にも注目しましょう。

何種類かあり、それぞれで効果に違いがあります。

青白くクールな印象の昼光色は、集中したい部屋での使用がおすすめです。

細かなものが見やすくなり、目が冴えやすくなるため、集中しやすくなります。

また、白く明るい昼白色は、人が一番慣れている自然の太陽光に近いので、リビングなど普段過ごす部屋に適しています。

そして、落ち着きあるオレンジの柔らかい光が特徴の電球色は、くつろぎたい空間で用いると効果的です。

このことから、トイレにはゆったりムードを演出する、この電球色を選ぶのがベストと言えます。

また、好みの色味に変えられる調色機能のある照明や、明るさを段階的に調整できる調光タイプの照明もあります。

オシャレな北欧のトイレを演出する照明の種類

天井や壁面用の照明器具を設置しますが、基本は以下の3タイプです。

①ペンダントライト(天井吊り下げ型)

デザイン豊富でオシャレな北欧ブランド品は、今注目のアイテムです。

選び方ひとつでトイレのイメージもさまざまに変わります。

ただ天井が低めのトイレの場合、頭をぶつける不都合もあるので、ある程度天井高のあるトイレへの設置がおすすめです。

天井に引掛シーリング(電源ソケット)があれば、差し込んで捻れば自分で取り付けられます。

照明を変えてイメージチェンジしたい時も、大規模な工事が不要なので便利です。

引掛シーリングが無い場合は、専門業者に依頼すれば比較的簡単・安価で設置できます。

②小型シーリングライト(天井直付け型)

ON・OFFの回数が多いトイレ照明には、小型のLEDシーリングライトが向いています。

蛍光灯のように寿命が大幅に短くならず、ONで即点灯する点も優れています。

人感センサー内蔵タイプなら、入室時に素早く点灯し退室時は自動消灯なので、消し忘れなく省エネ効果が得られます。

北欧調をアピールするなら、ウォールナットやパイン材の木目を生かした自然派デザインで決めてみてはいかがでしょう。

③ブラケットライト(壁面取り付け型)

天井照明を設置できない場合や、補助照明として設置すると、トイレ空間はまた違った雰囲気になります。

レトロなアンティーク調、ウッディタイプ、かわいいガラスシェードのものなど、小さくても個性が光る魅力的な照明アイテムです。

ダウンライト照明でさらにワンランク上の北欧調トイレに

ダウンライトは小さな範囲を照らすタイプの照明ですが、天井が低いトイレでも、場所をとらないスリムさがメリットです。

北欧インテリアのコンセプトの1つ「シンプルさ」を印象づけるのには、効果的な照明アイテムと言えるでしょう。

ダウンライトの種類は3つあります。

①ベースタイプ

照射方向が固定されているので光を当てる向きは変えられませんが、部屋全体を均一に照らします。

どの部屋でも広く使われる、最も一般的なタイプのダウンライトです。

②ユニバーサルタイプ

ランプ部分を動かせるので光の向きを自由に変えられる、ちょっと便利なダウンライトです。

棚や壁にオブジェや北欧風ファブリックを飾って、それに向けて光を照射すると素敵です。

また、スタンド照明や床置き照明、ブラケットライトなどの灯りと組み合わせれば、個性的な陰影を楽しめます。

多様なタイプの照明を組み合わせるのも、北欧調インテリアの技の1つでしょう。

③ピンホールタイプ

スポットライト的に狭い範囲に光を当てるにはこのタイプが最適です。

空間の明暗の差がさらに強調され、飾り棚(ニッチ)に取り付けると、アーティスティックな楽しみ方もできます。

他に光を集めて陰影にメリハリをつける「集光タイプ」や、広い範囲に光を当て明るさをアピールする「拡散タイプ」もあります。

また、機能面で見ると、電球交換可能な「交換型」と、交換不能ですが低コストの「固定型」の2つに分類されます。

さらには自動ON・OFFできる「人感センサー付き」のものまで、ライフスタイルに合わせて様々な商品があります。

間接照明の効果的な使い方は?北欧に学ぶ照明使いのテクニック

「遊び心いっぱいの照明使いで、家での暮らしを大いに楽しもう!」という精神が北欧の灯り術には溢れており、日照時間が短いことに対しての精神面への配慮がされています。

「恋しい太陽」を照明使いで補い、多様な灯りを個性的にアレンジする発想が自然に身についているのです。

家族が心から憩える空間を編み出そうと、昔から工夫・知恵を発揮してきた歴史があります。

癒しや安らぎが大切な、最高のアメニティ空間であるべきトイレも、間接照明を取り入れて居心地良くまとめられます。

設計の際に、あらかじめ打ち合わせておくべき間接照明プランもあります。

たとえば、ニッチ上部に小さな間接照明をビルトインする例は多く見られます。

手洗いカウンターの下・天井廻り縁付近に、細長いラインブラケットを設置するレイアウトも人気でしょう。

ですが、スタンド照明や床に置くタイプの照明を後からプラスして、ムードを手軽に変えるのも楽しいものです。

複数の光を自由に交錯させ、自分の感性にピッタリくるポイントを探してみましょう。

床置き照明を配置する場合は、便座から適度に離し、水のかからない安全な位置に置くようにしてください。

その他、キャンドルをさりげなく置いてみるのも素敵です。

ただ、実際に火を灯すものは雰囲気がありますが、どうしても安全面が気になります。

そこで、コードレス(充電式)のキャンドルライトが最近では注目を集めています。

炎のゆらぎを演出できるものや、アロマを楽しめるもの、タイマー付きのものまで、その種類は豊富です。

探してみると、どれも欲しくなってしまう素敵なフェイクキャンドル達が見つけられるでしょう。

人気の北欧照明ブランドはここ!お気に入りのトイレ照明をじっくり選ぼう

●ルイスポールセン

北欧照明ブランドの代表格、デンマークの老舗「ルイスポールセン社」は有名です。

照明デザイン界の巨匠ポール・ヘニングセンとのコラボで生まれた「PHシリーズ」は特に高い評価を博しています。

対数螺旋という独自の曲線のシェードが特長となっており、機能的で美しいフォルムの作品の数々は世界中のファンを魅了してきました。

点灯させると、眩しさを巧みに抑えた暖かい光が、空間に穏やかに広がります。

●アルテック

フィンランドの「アルテック」は、北欧モダニズムを推進した建築家兼デザイナー、アルヴァ・アアルトらが立ち上げたブランドです。

社名は「アート(芸術)+テクノロジー(技術)」の意味で、美と機能性を兼ね備えた魅力的な照明アイテムが取り揃えられています。

●ヤマギワ

日本の照明ブランド「ヤマギワ」がライセンス生産しているのが、スウェーデンの「ヤコブソンランプ」です。

照明デザイナーのハンス・アウネ・ヤコブソンがクリエイトし、自然派テイストの照明として愛されています。

特長は、木目の美しい北欧産パイン(松材)を薄くカットし、シェード素材に貼り合わせている点にあります。

パイン材の隙間から洩れ出る光と、木目を透かした暖かい光が溶け合い、くつろぎ感を優しく高めてくれます。

●イケア

スウェーデン発祥の「イケア」は、日本でもおなじみの人気ブランドです。

イケアは「デモクラティックデザイン」という理念を掲げています。

「形+品質+機能性+サステナビリティ(将来のニーズを満たす力を保ちつつ現在のニーズも満たす)+低価格」の意味があります。

北欧テイストのオシャレな照明アイテムが、リーズナブルな価格で入手できるのが売り、というわけですね。

以上、注目北欧ブランドをいくつかご紹介しましたが、イメージに合うトイレ照明探しに是非役立ててください。

北欧調にトイレをまとめるコツは、照明使いを楽しむこと!

「北欧調のトイレ照明、どうするのが正解?」などと堅苦しく悩む必要はありません。

イメージ通りの居心地良い光加減を、遊びながら探していきましょう。

頭に思い浮かぶ「憧れの北欧調トイレ空間」は、多様な照明使いを楽しむことで自然に明確になっていきます。

家での時間を家族と快適に過ごそうとの北欧的こだわりが、照明選びを通してトイレライフにも生かされるといいですね。