壁に目立つコーヒーのシミ!油分の有無が分かれば対処可能!

最終更新日:2019/05/22

うっかりコーヒーをこぼして、壁に飛び散ってしまったら焦ってしまいますよね。

慌てて雑巾でゴシゴシと拭いてしまっては、汚れが広がってしまうかもしれません。

では、コーヒーをこぼして壁に目立つシミを付けてしまった場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。

壁紙と塗壁、それぞれについて対処法をご紹介します。

いざという時にも慌てないように、ぜひ一読してみてください。

コーヒーの種類によるシミの違い!

コーヒーのシミは色が濃いので、白系や淡い色の壁紙に跳ねてしまうと非常に目立ってしまいます。

洋服であればすぐに水で洗い流したり、専用の洗剤でシミ取りをすることができますが、壁紙の場合はそう簡単にはいきません。

そんな厄介なコーヒーのシミをキレイに落とす方法はあるのでしょうか。

コーヒーのシミには、「水溶性」のものと「油溶性」のものがあるので、まずはその両者の違いを知り、壁に付いたシミがどちらであるか判断しましょう。

■水溶性のシミ

ミルクの入っていないコーヒーが水溶性のシミです。

ブラックコーヒーがこの類になります。

水溶性のシミの場合は、比較的簡単に対処できる傾向があります。

しかし、時間が経つと浸透して落ちにくくなるので、そんなときは食器用の中性洗剤を使うと効果的です。

■油溶性のシミ

ミルクの入っているコーヒーが油溶性のシミです。

カフェラテやカフェオレ、カプチーノ、コーヒーフレッシュを入れたものがこの類になります。

油溶性のシミに水を使うと、油分と合わさって固まってしまうので、かえってシミが落としにくくなり逆効果です。

そのため、慌ててタオルなどで水拭きをするのは避けましょう。

応急処置としては、ティッシュなどで水分を吸い取りシミが浸透しないようにすると良いでしょう。

ブラックコーヒーなど水溶性のシミが壁紙に付いた場合の対処法!

この項では、壁紙にブラックコーヒーなど水溶性のシミを付けてしまった場合の対処法をご紹介します。

まずは一番簡単な手段として、消しゴムを使った方法を試すことをおすすめします。

壁紙を傷めないよう、優しくシミをこすり落とします。

しかし、壁紙の表面にはデコボコがあり、そこにシミが入り込んでしまっている場合は、キレイに落とすことが難しいです。

そのような場合には、食器用の中性洗剤を使った方法で対処してみましょう。

《用意するもの》

・食器用の中性洗剤
・ラップ
・歯ブラシ
・タオル

《手順》

①中性洗剤をシミに直接塗り付ける

②壁紙の表面のデコボコに染みわたるようにラップをする

③10分ほど放置する

④壁紙を傷つけないよう、歯ブラシで小刻みに軽くこする

⑤水を湿らせたタオルでよく拭き取る

この方法で行えば、水溶性のシミを落とすことができるでしょう。

力ずくでゴシゴシとこすると壁紙を傷つけてしまうので、優しく行うことがポイントです。

油溶性のコーヒーのシミが壁紙に付いた場合の対処法!

次に、カフェラテやカフェオレ、カプチーノ、コーヒーフレッシュが入った油溶性のコーヒーのシミの対処法をご紹介します。

油溶性のシミの場合は、除光液を使って対処してみましょう。

しかし、除光液は成分が強いため注意が必要です。

壁紙の素材によっては変色をする恐れがあるので、必ず目立たない場所で試し塗りを行ってください。

《用意するもの》

・除光液(無色透明のもの)
・コットン
・タオル

《手順》

①コットンに少量の除光液を付ける

②シミを軽く叩くようにして拭く

③硬く絞った濡れタオルで除光液が残らないようキレイに拭き取る

④十分に乾かす

この方法を試すときは、換気ができるよう窓を開け風通しを良くして行ってください。

また、このほかにも、「ガラスクリーナー」を使った対処法もあります。

シミ部分にガラスクリーナーを吹き付け、ラップでパックをして数分おいたあと、タオルで拭き取るとキレイに落とせることもありますので、この方法もぜひお試しください。

コーヒー以外にも!壁紙の汚れを落とす簡単ワザ

壁紙は、うっかりコーヒーなどの飲み物をこぼしてしまったという場合のほかにも、落書き、食事中の醤油が飛び散ることもあり得ます。

壁紙の汚れやシミの原因が一体何なのか分からないというときには、「重曹」を使った方法を試してみてください。

簡単に落ちないような汚れの原因は、油分である可能性が高いです。

その油分に重曹を混ぜるとアルカリ性を示し、脂肪やタンパク質を分解してくれる働きが期待できます。

つまり、油汚れに重曹を混ぜると、石鹸のような仕組みで、固まった汚れを落としてくれるのです。

では、重曹を使った壁紙の汚れを落とす方法をご紹介します。

《用意するもの》

・重曹
・水
・容器
・タオル

《手順》

①容器に重曹を適量入れ、水を数滴垂らしペースト状にする

②壁紙の汚れた部分に、ペースト状の重曹を塗り付ける

③そのまま10分ほど放置する

④ペースト状の重曹を剥がし、水で湿らせたタオルで拭き取る

これで原因が分からなかった汚れもキレイになるはずです。

壁紙の表面にデコボコがあり重曹が十分に拭き取れないときは、お酢を水で2倍に割ったものを霧吹きで吹き付けてみてください。

重曹がお酢に反応して泡立ち、重曹が拭き取りやすくなる上に、壁紙がさらにキレイになりますよ。

コーヒーのシミが塗壁についた場合はどうする?

これまで、壁紙にコーヒーのシミやそのほかの汚れが付いてしまった場合の対処法をご紹介しました。

ここからは、壁の素材でも人気の「漆喰」や「珪藻土」といった塗壁にコーヒーのシミを付けてしまった場合についてお話しします。

塗壁の場合、壁紙とは対処の仕方が少し変わってくるのでご注意ください。

ただし、これからお伝えする方法は、賃貸の場合はトラブルになりかねませんので、マイホームの場合にのみ行なうようにしてください。

まずは、塗壁にコーヒーのシミを付けてしまった場合の対処法として3つの方法がありますので、順にご説明します。

■漆喰や珪藻土を上から塗り直す

これが一番キレイに修復できる方法です。

綿棒や歯ブラシに漆喰や珪藻土を少量付けて、リタッチするとキレイになります。

しかし、塗壁は時間が経つごとに色が変わってくるため、新たに塗り直した場所の色が浮いてしまうこともあるので、注意が必要です。

■消しゴムでこする

ビニールクロスの壁紙のときと同様に、一番簡単な方法です。

表面を薄く削り取り、シミを落としましょう。

しかし、シミが塗壁に浸透してしまっている場合には、多少薄くなる程度の効果しかないことがあります。

次項では、そんな場合に試していただきたい3つ目の方法をご紹介します。

塗壁に浸透したコーヒーのシミを落とす方法

引き続き、塗壁にコーヒーのシミが付いてしまった場合の対処法をご紹介します。

消しゴムで対処できなかった、浸透してしまったシミには次の方法をお試しください。

■サンドペーパーで削る

サンドペーパーを使えば、染み込んだシミも油溶性のシミもキレイに落とすことができます。

浸透したシミを削るときには240番のサンドペーパーがおすすめです。

サンドペーパーの場合、力の入れ加減が非常に重要になります。

力を入れすぎると、塗壁がこすれ壁にくぼみができてしまったり、色合いが変わってしまうこともあるので、様子を見ながら丁寧にゆっくりと行うようにしましょう。

また、仕上げには120番のサンドペーパーを使い、塗壁の質感に合わせるようにしましょう。

シミに油分が含まれているかどうかで対処法が変わる!

壁にコーヒーや食べ物のシミなどを付けてしまうと焦ってしまいますね。

しかし、そのシミに油分が含まれているかどうかを把握すれば、対処する方法が判断できます。

シミを広げてしまうことがないよう、焦らず落ち着いて対処してください。

また、壁紙のシミの原因が何なのか分からない場合には、重曹を使った方法もおすすめです。

簡単なのでぜひお試しください。