洗面所を造作で!おしゃれな満足のいく空間にするポイント

最終更新日:2019/05/16

家づくりをする際、こだわりのスペースはオリジナルのデザインにしたいと考える方が多いです。

洗面所もそのひとつで、家族が毎日使い、身だしなみを整える場所なので、使い勝手や細かい部分のつくりにもこだわりたいですよね。

そんな方には、造作洗面所をおすすめします。

この記事では、おしゃれな造作洗面所をつくる際のポイントをご紹介します。

造作洗面所はおしゃれ!その魅力とは

最近の新築住宅では、おしゃれな「造作洗面所」をよく目にします。

今までの洗面所のイメージとは大きく異なり、洗練された空間の印象を受けます。

造作洗面所とは、既製品の洗面台を置いた空間ではなく、自分好みに一からつくった洗面所のことです。

洗面所には、カウンター・鏡・洗面ボウル・蛇口・収納などさまざまなパーツがありますが、それらを自由な発想でデザインしてつくり上げます。

「洗面ボウルを2つ置きたい」「大容量の収納スペースが欲しい」「壁にタイルを貼っておしゃれな空間にしたい」など各ご家庭の好みやスタイルに合わせることができます。

また、間取りに合わせた設計ができるというメリットもあります。

そのため、カスタマイズが自由で、オリジナル性に富んだ、満足度の高い洗面所に仕上がります。

規格サイズの決まっている洗面台を利用した場合にはできない、柔軟な空間づくりが大きな魅力とも言えます。

失敗しない!満足度の高い造作洗面所をつくるには

いくらおしゃれな洗面所であっても、使い勝手が悪くてはストレスになってしまいます。

失敗しない造作洗面所をつくるためには、洗面所の使い方を改めてじっくりと考えてみることが大切です。

洗面所の使い方は、各ご家庭の生活スタイルによって違いがあります。

どんな使い方をするのか、今の現状とこれからの理想をご家族で話し合ってみましょう。

使い方によって、洗面所自体の広さ、コンセントの数や位置、照明の種類に大きく影響します。

使い方の例として、いくつか挙げてみます。

●メイクをする

洗面所でメイクをするには、鏡や照明にも工夫すると良いでしょう。

●洗濯機を置く

洗面所に洗濯機を置くには、洗濯機や洗濯カゴを置くスペースを確保しなければいけません。

●洗濯物を干す

洗濯物を干す目的も兼ねるには、そのためのスペースと物干し機能を備える必要があります。

●衣類を収納する

タオル類のほかに、洗面所に下着やパジャマも置く場合、収納スペースを多めに確保しましょう。

●脱衣所も兼ねる

脱衣所と洗面所を分けるかひとつの空間にするかも重要なポイントです。

このことに関しては、次項で詳しくお話しします。

洗面所に脱衣所も兼ねる?

おしゃれな造作洗面所をつくるにあたって、洗面所と脱衣所を分けるか、ひとつの空間にするか悩むことでしょう。

洗面所の主な役割は、身だしなみを整えることです。

一方、脱衣所の主な役割は、入浴の準備で衣服を脱着することです。

それぞれの役割を分けて使用するか、同じ空間で使用するかで使い勝手が変わってきます。

それぞれの特徴を挙げてみます。

《洗面所と脱衣所を分けるケース》

洗面所と脱衣所を同時に別の人が使えるというのが最大のメリットです。

特に思春期を迎えるお子さんがいらっしゃる場合は、分けることをおすすめします。

また、お客さまにも遠慮なく使っていただくことができます。

《洗面所と脱衣所をひとつの空間にするケース》

ひとつの空間になるので、広々とした印象の洗面所になります。

また、部屋数が減るので間仕切りも減り、収納が取りやすくなります。

洗面所の印象を左右する!洗面ボウルの代表的な種類

造作洗面所の場合、洗面ボウルや水栓も好みのものが選べます。

洗面ボウルや水栓は洗面台のパーツの中でも特にデザインが豊富にあり、どんなものを選ぶかによって洗面所全体の印象も大きく変わります。

ここでは、洗面ボウルの代表的な種類をご紹介します。

【ベッセル型洗面ボウル】

カウンターやキャビネットの上に置くスタイルの洗面ボウルです。

洗面ボウルの高さが出るので、その分カウンターを低く設定することになります。

デザイン性が高いものが多く、洗面所をおしゃれに演出してくれます。

【アンダーカウンター型洗面ボウル】

カウンターの下から取り付ける洗面ボウルです。

掃除がしやすく、見た目がすっきりするのが特徴です。

【埋め込み型洗面ボウル】

カウンターに穴をあけ、上から落とし込むように設置する洗面ボウルです。

洗面ボウルの側面が若干出るので、カウンターとのバランスが大切になります。

【半埋め込み型】

その名の通り、洗面ボウルの高さ半分ほどをカウンター下に埋め込んで設置する洗面ボウルです。

ベッセル型よりもカウンターを高く設定でき、実用的にもバランスが良いです。

造作洗面所をおしゃれに演出するおすすめ「水栓」

続いては、「水栓」を見てみましょう。

水栓には、常温の水のみ出る「単水栓」と冷水と温水が出る「混合栓」があります。

ほとんどのケースでは混合栓を採用していますが、普段の用途やデザインによって適当な方を選ぶと良いでしょう。

また、レバー式や蛇口式などの違いもあるので、好みのデザインや洗面所全体の雰囲気を見て選ぶことをおすすめします。

それでは、おしゃれな水栓をいくつかご紹介します。

【PIVOT(ピヴォ):壁付混合水栓(標準泡沫スパウト170mm・コレクティブルズ)】

壁付けタイプで、左右のハンドルで冷水と温水を出します。

おしゃれなデザインと快適な操作性で人気の高い水栓です。

【UMANYI:アンティーク蛇口 洗面台用 混合水栓 ハンドシャワー形 ABLRL029-1】

珍しいデザインのアンティーク調の水栓で、ワンハンドルで水量と水温を調節します。

シャワーハンドル式であり、蛇口部分を引き出すこともできます。

大理石や陶器の洗面台と相性が良いです。

【Matilda:水栓 スワンキー(ポリッシュド・ニケル)単水栓】

わずかに黄味を帯びたプラチナのような美しい光沢仕上げで、上品な高級感が漂います。

360度回転のスパウト、吐水先端には泡沫金具、90度開閉のクォーターハンドルで使い勝手は抜群です。

単水栓にしては大きめなので、中型以上の洗面ボウルと組み合わせて使うとバランスが良いでしょう。

飲食店などで見かけるようなおしゃれで個性的な水栓ばかりですが、造作洗面所の場合にも取り入れることができますので、ぜひじっくりと選んでみてください。

おしゃれな造作洗面所を作る際に気を付けるポイント!

オリジナルの造作洗面所をつくるのはとても楽しくワクワクしますね。

最後に、おしゃれな洗面所に仕上がるように、気を付けたいポイントを3つお話しします。

◆家のイメージと調和させる

洗面所だけ違うテイストにしてしまうと、家全体のイメージから浮いた空間になってしまいます。

例えば、家がカントリー調であるなら洗面所もカントリー調に、モダンテイストであるならモダンテイストに、家全体のイメージとして意識しましょう。

◆動線・収納を重視する

造作洗面所では、どうしても見た面のおしゃれさを重視してしまいがちですが、使い勝手が悪くなってしまっては元も子もありません。

洗面所をどのような動きで使うか、収納は十分に足りているかを重視しましょう。

◆保証が効かないこともある

既製品の洗面台を置くのとは違うため、不具合が起きたときに保証が効かないこともあります。

パーツ同士の相性が良いか、問題なく使えるか、念入りにチェックしましょう。

造作洗面所で満足のいく空間を実現する

毎日使う洗面所が使い勝手が良くおしゃれであると、背筋がピンと伸びるような気持ちにしてくれそうです。

洗面所の使い方は各ご家庭によって異なります。

住む人の使い方・好みに合わせてオリジナルの空間を1からつくれるのは、造作洗面所ならではの魅力です。

気持ちの良い一日のスタートを切れるような場所になると良いですね。