賃貸はすぐ解約すると大変?入居1ヶ月でも引っ越ししたい!

最終更新日:2019/04/30

賃貸物件の引っ越しは、大きな労力を費やし、お金もかかる大変な作業です。

ましてや入居して1ヶ月ほどの賃貸物件を解約するとなると、尚更でしょう。

そこでこの記事は、解約手続きから新居選びまでの重要ポイントをまとめました。

知っておくと便利な、ちょっとした知識やコツを覚えておくと、少しでも負担がなく新居へ引っ越しができるようになります。

ぜひ、参考にしてみてください。

賃貸物件は契約後1ヶ月でも解約可能?注意するべきポイント

入居してすぐの1ヶ月という短い期間でも、賃貸物件の早期解約は可能です。

しかし、賃貸物件もプロバイダーや携帯電話と同じように「〇年縛り」という契約があるのがほとんどで、契約期間が満了した時に、退去するか契約更新するかを決めます。

中でも最も多いのは、「2年契約」です。

もし契約期間内に引っ越しすることになった場合、違約金の支払い義務が発生する場合があります。

「敷金0」「礼金0」の初期費用がかからない物件や、家賃が相場より安いなど、もともとの条件がよい物件は要注意です。

他にも残っている契約期間によって、違約金の支払い義務がなかったり、金額が変わるなど様々なケースがあるようです。

違約金の相場は家賃1ヶ月~3ヵ月分と言われていますが、ちゃんと支払いさえすれば、早期解約は可能です。

これらのことは、賃貸契約をした時の契約書の重要事項説明に必ず記載されていますので、きちんと確認しておきましょう。

万が一契約書を紛失してしまった場合は、不動産会社もしくは貸主にコピーがあるので、問い合わせてみてください。

また、早期解約をしたからと言っても次回の入居審査には影響することはありませんので、安心しましょう。

事前にしっかりチェック!賃貸物件の解約手続きから退去完了までのスケジュール

引っ越しがスムーズになるように、賃貸の解約手続きから退去までの流れを簡単におさらいしておきましょう。

●真っ先に解約通知をする

一般的には、1ヶ月前までに申し出ないとならない場合が多いですが、契約によっては60日前など、期間が長いこともあるので要注意です。

また、申し出をする方法は、書面とされている場合も多いです。

退去を決めた時は、早めに不動産会社もしくは貸主に連絡しましょう。

●引っ越しの日と退去の立ち合い日を決める

引っ越しの日が決まったら、不動産会社もしくは貸主に連絡します。

この時に、室内状況確認のための立ち合いもすることが多いようです。

●公共料金やネットの引継ぎ・解約も忘れずに

そのまま引き継ぎできるならばいいですが、公共料金は地域で契約会社が異なってきます。

ネットは、物件によっては工事が必要な場合もありますし、回線開通に時間がかかりますので早めに連絡しましょう。

また、郵便物の転送には1週間ほどかかるので、早めに郵便局やWEBサイトでの手続きをオススメします。

●立ち合い&鍵の返却

引っ越し作業が済んだら、室内の傷や汚れなど双方立会いの下、確認していきます。

このときに、鍵も返却することが多いです。

合鍵もすべて返却しないと、後々防犯上のトラブルになる可能性があります。

●敷金の精算

口座を伝えておくと、敷金の精算があった場合は、後日返金があります。

知らないと損をする!賃貸物件を1ヶ月で解約したときに返ってくるお金

ついこの前、諸費用として払ったお金は、果たして返金されるのでしょうか。

それでは、入居1ヶ月で解約しても、返金の可能性が高い費用についてご説明します。

まず敷金ですが、お部屋を退去する時に原状回復するためのお金です。

生活でできてしまった汚れや傷を修繕するための費用や、家賃を延滞したときの担保金として使われます。

したがって、入居直後で汚れや傷もあまりないでしょうから、返金される可能性は非常に高いです。

もし、クリーニング代を払うことになっても、敷金の何割かは返金されるでしょう。

火災保険についてですが、法律的に義務付けられているわけではありませんが、ほとんどの賃貸物件が加入必須です。

入居時に一括で払うので、掛け捨てと思っている方も多いようですが、実際は残りの契約期間に対して支払った分は返金されます。

しかし、自分から保険会社に火災保険の解約の連絡をしないと場合、返金はされませんので注意してください。

他にも、家賃を前払いですでに支払っていた場合は、特記事項として契約書に記載がない場合は、日割りで返金されることが多いようです。

また、礼金については、お部屋を所有する大家さんに対してのお礼金のようなものですので、入居期間に関わらず返金されることはありません。

解約通知したらすぐに荷造りを始めよう!引っ越しの時短テクニック

引っ越しをして1ヶ月くらいですと、引っ越しの時の段ボールそのままという方も、もしかしたらいるかもしれません。

しかし、荷ほどきも済ませてしまって、お部屋のインテリアも完成している方は大変です。

賃貸物件の解約手続きから退去まで、引っ越しの時間はあまりありませんので、効率よく荷造りをしていきましょう。

まず、玄関から1番遠い部屋から荷造りを開始するのが基本です。

引っ越し準備期間も通常の生活がありますので、玄関付近が段ボールでふさがれてしまうのを避けるためです。

そして、季節外れの洋服や普段滅多に使わないものなど、先に梱包していきます。

本が多い方は、何冊かまとめて紐で縛っていくと時間がかかるので、どんどん段ボールに詰めていきましょう。

本などの重い物は小さい段ボールに、軽い物は大きい段ボールにしまうというのが、段ボールを楽に移動させるポイントです。

かさばりやすい洋服やタオルは、旅行に行く時のように、クルクルまとめてダンボールに詰めていくだけで、スペースや時間の節約になります。

また、段ボールの中身は他の部屋のものと一緒にしないようにすると、新居に引っ越しの後の片付けもスムーズです。

引っ越し当日は絶対使うであろう物を入れる、「専用ボックス」をつくるのもオススメです。

新しい賃貸物件へお金をかけずに引っ越ししたい!引っ越し料金の節約術

引っ越ししてから、また賃貸を解約してすぐに引っ越しとなると、金銭的負担が非常に大きいです。

そこで、少しでも安く引っ越しできる方法をご紹介します。

引っ越し業者は3~4月と9~10月が繁忙期のため、この時期の引っ越し料金は高いです。

どうしてもこの時期にぶつかってしまった場合は、平日や仏滅の日を選ぶと、少しでも料金を安く抑えることができるでしょう。

更に、時間指定をせずに業者お任せにすると、何割か安くなります。

しかし、夕方以降の遅い時間になる可能性もあり、ご近所トラブルになりかねませんので、心配な方は時間指定をしたほうが無難です。

肝心の業者選びですが、最低でも2~3社から見積もりを取り、極力出費を抑えられる業者を見つけましょう。

アリさんマークの引っ越し社・サカイ引越センター・アーク引っ越しセンターは、HPに料金が高い日・安い日のカレンダーを載せているので、参考にしてみてください。

また、せっかく料金を払うなら、クレジットカードでポイントも貯めたいという方も多いでしょう。

クレジットカードの支払いをすることで、料金が割引になる業者もあるので要チェックです。

引っ越しまで1ヶ月もないような状況ですと、時間の余裕もないし、焦って業者を決めてしまいがちです。

引っ越し業者を一括で見積りできるサイトもあるので、うまく活用してみてください。

また1ヶ月で引っ越しをしないように「失敗しない部屋探し」をしよう

引っ越しの理由は家庭の都合や、就職・転勤など様々です。

しかし、引っ越ししてわずか1ヶ月でまた賃貸物件を解約される方の中には、お部屋に不満を持たれて解約する方も非常に多いようです。

新居を探す際は、今回不満に感じたところを踏まえて、物件探しや内見の時に注意して見てみましょう。

お部屋の防音を確認したいときは、自分が普段自宅にいる時間帯に内見に行きましょう。

上の階や隣の部屋の生活音、近隣施設や周辺道路の騒音も、よりイメージがしやすくなります。

また、壁を軽く叩いてみて音の跳ね返りがあると、防音がきちんとなされているという判断材料になりますので、ぜひ試してみてください。

直接「壁に耳を当ててみる」という方法もオススメします。

住民のマナーが気になる方は、共用部分にごみが落ちいないか、ごみの回収がきちんとされているか、内見の時に確認しましょう。

また、分譲賃貸は管理会社が介入していることも多く、住民同士のトラブルも比較的少ないようです。

そして、水回りは水圧もちゃんと確認しておきましょう。

シャワーの水圧が低いと、毎日のシャワーの時間がかかってしまい、ストレスになってしまいます。

意外と見落としがちなのが、携帯の電波です。

高い建物に囲まれた物件などは、携帯の電波があまりよくないこともあるので、忘れずにチェックしてください。

賃貸の解約は入居1ヶ月でもOK!手続方法やポイントを事前に把握しておくことが重要

賃貸物件の解約は、入居1ヶ月という短い期間でも可能ですが、契約によって違約金が発生するので要注意です。

敷金など返金の可能性の高い諸費用もありますが、火災保険は忘れずに解約手続きしてください。

面倒な引っ越し作業は、工夫次第で料金や時間の節約ができますので、少しでもストレスなく引っ越しできるといいですね。

また、慎重に選びたい新居は気になるところを重点的に、じっくり内見をして決めましょう。